鏡面加工にチャレンジ!
 整備関連でさまざまなDIY作業があるけどこれほど自己満足度が高くそして他人にも自慢できる作業は他には無いと思います。エイビットでもサイザルの好販売のおかげでその手の作業の質問が毎日多数寄せられてきます。この鏡面加工と言う作業、実はその人の整備スキルとは全く関係無く進められる唯一の作業であります。「根気」さえあれば誰でも出来る作業。整備の知識も全くいらずにとにかく猿のように磨き続けるその意志さえあれば絶大な自己満足を得られる亊間違い無しでしょう。

 今回はその鏡面加工を少しでも楽に進める為の工具とやり方を紹介してみようかと思います。

 磨くパーツはなんでもOK。オートバイならカバー類、車ならタペットカバー等が人気ですね。ちなみに磨くのは金属パーツになるわけですが鉄はやめといたほうがいいです。その後すぐに錆びますから(笑)やるならステンレス、アルミですね。ですので今回はアルミ小物パーツを磨く亊を前提に作業を進めてみたいと思います。

 まずはいつもの虎の巻から。

●磨き作業虎の巻その1
 作業日数を少し余分にとろう!ほとんどの方が実働してるオートバイや車から外したパーツを磨く亊になると思う。この時鏡面加工と言う作業をあまりなめてはいけない。ちょっとした物でも以外と時間のかかる亊が多く「休みの日、一日で終わるかな?」くらいの軽い気持ちで始めると大はまりすることがある。磨き途中のブツは予想以上に恥ずかしいぞ(経験談 笑)

●磨き作業虎の巻その2
 やった亊の無い人に多いんだけど磨きの基本となる物はなるべく全部用意してから始めよう。サイザルとか便利な工具が有名になりすぎて紙やすりすら用意しないで始める方が多くなった。どうやっても指しか入らないような場所もあるわけだから最低限の物は準備しよう。
 用意したい物。布製ガムテープ(マスキング用)、紙やすり・布ヤスリ各種(400〜800番を中心に後は臨機応変)、綺麗な布または少し頑丈なペーパータオル(拭き取り用できれば大量に)、パーツクリーナー(脱脂用)

●磨き作業虎の巻その3
 複雑な形状の物を磨くとき、狭くて工具は使用出来ないような箇所は無理に使えそうな工具を探さずに紙やすり等で手磨きに切り替えよう!少し便利さを知ってしまうと人間とは楽をする動物(笑)なのでいろいろ考えてしまう。でも経験上そういった所は最終的に紙やすりとかで手でシコシコやったほうが結果早いし綺麗にあがる。方法さえあるなら楽をすることを考えるのも悪くないけどどうにもならない箇所は気持ちを切り替えて地道にいこう!

●磨き作業虎の巻その4
 油分大敵。これから磨く物を前にしたときにまずは脱脂を行おう!パーツクリーナーとかで磨き面を綺麗にしてからやれば、脱脂しないときに比べて飛躍的に楽に作業が進められるぞ。また使う工具類の保護にもなるので寿命を延ばす効果もある。

 今回はウチに転がっていたアルミのサクションパイプの曲げ部材を磨いてみます。これ実は押し出し材と呼ばれるアルミで粘り気のある非常に磨きづらいブツ。同じアルミ材でも磨きやすい物と磨きづらい物があるけどもうこれはやってみて経験を積むしかないので材質ごとのコツみたいなのは各自でがんばって頂くしかないでしょう。とりあえず準備したのはFCディスクの細目。

 逸品工具でも紹介してるこのFCディスク。細目も新登場してアルミ磨きが格段に楽になった。実は今回のアルミパイプはこいつを使わなければいけないほど地は悪く無かったんだけど一応参考に使ってみました。鋳物のタペットカバーとか下地がひどい状態から始める場合は効果絶大。

 こういったサンダーを初めて使う人は回りだした途端に少しビビルかもしれませんが気持ちにゆとりをもって楽にやればそれほど困難な作業ではありません。気楽にやりましょう。研磨力が結構あるので軽めに当てつつ様子を見ながら研磨しましょう。
回転数調整が出来る推奨サンダーはこちら。

 10秒ほどやったのがコレ。磨き目が少し出ていますがこの後のサイザルで消せる範囲ですので問題ありません。粗い地金の物をやる方はこの状態にしたときに「大きめのうねり」が無いか確認してください。細かなデコボコは後で消せるのですが大きいうねりのような凹凸は後で消すことが出来ません。この下地作りが後々まで響きますのでここががんばり所です。

 ここでオフセットサイザルと交代。左にあるのが研磨剤です。

 研磨剤をサイザルに塗ります。サンダーのスイッチを入れてチョンチョンって感じで全体にまぶすような感じ。多く塗りすぎても逆に磨きづらいので少し付けて様子をみてください。少し磨いたらまた研磨剤を付けて・・・って感じを繰り返します。

 この時研磨剤の膜で磨き面がどれくらい光っているのか分からなくなると思いますが実際はかなり磨けているので安心してください。磨けていないと思い込み延々と同じところを磨いていると回転熱により研磨剤の成分が焼き付けを起こします、これを俗称で「バフ焼け」とか言います。バフ焼けは一見黒くくすんでいるようにしか見えませんので「まだ磨き足りないのか?」と思い込む人も少なくありません。後は悪循環です。よく分からなくなったら一度パーツクリーナーで脱脂し(同時に冷却も出来ますので)一度磨き面を研磨剤の付いていない状態まで戻しましょう。それでも少し黒くくすんでいるようでしたらそれはバフ焼けですのでキチン磨き直せば綺麗になります。拭いても落ちませんから御注意を。

 一応ここまで磨けました。画像取り忘れたのですがここで拭き取りの作業になるわけです。

 拭き取りの作業はとにかく綺麗な布やペーパーで拭き取りするようにしましょう。少しでも汚れてくるとその汚れをのばすだけになってしまいさっぱり作業が進みません。拭き取り用の布はとにかく大量にあったほうが良いです。

 最後の仕上げは各人の判断で。このくらい光ればOK!と思えばそこで終了してもいいですしばっちり鏡面にしたいならメタコン使って手で仕上げるのもアリです。

 また、このオフセットフエルトを使用するのもOK。もともと最終仕上げ用な訳ですから威力は抜群です。

 サイザルとフエルトの磨き比較。研磨剤ごとの磨き見本。
 左からサイザルで[サイザー46]がピンク棒、[プリンスライム]が白棒。
 次にフエルトで[M-343]がグレー棒、[青棒]が青棒。

 1番右の青棒使用のがプロ用語で800番仕上げと言う本当の鏡面。写り込みの差が分かりますでしょうか?

 今回はメタルコンパウンドを使って手磨きで仕上げてみました。最初のFCディスクから始めて全部で3〜4分の作業。15cmくらいの場所のみの実験研摩でしたがかなり綺麗になっているのが分かるかと思います。

 実際はこの鏡面でもまだ甘いのです。極めたい人はもっともっとやり込みます。もっとぶっちゃけて言ってしまえば終わりの無い作業でもあるわけです。どこまで極めるかはあなた自身の問題です。各自楽しく鏡面にハマってみましょう。

○最後に。

 今回は上記の工具達を使ってエイビットがオススメする楽なやり方を紹介しましたが鏡面の作業にはこれといった正解はありません。各自思い思いの方法で好きにやればそれでOKです。鏡面って本当におもしろい作業でどんなやり方しても最終的に出来上がる鏡面にそれほど違いはありません。いや厳密に言えば根気よく頑張った人が綺麗に仕上がる訳ですがその方法論の違いによる仕上がりの違いはほとんど無い訳なんです。

 誰でも気軽にトライ出来てその結果は大いなる自己満足。

 素敵な作業です。興味がありましたら是非挑んでみてください。 エイビットツールズ。


私の愛機。

工具専門店 エイビット
Copyright by ABIT, all rights reserved.
Don't copy distribute images except for private use.