スパークプラグの交換にチャレンジ
 オイル交換よりもホイル脱着よりも気軽に出来て効果的。DIY作業ではとにかく当たり前の作業でもあるプラグ交換にチャレンジ!特に当店には工具は全く何も持っていない方からの問い合わせも多いです。そんな方はやり方もさることながらどんな工具を買えば良いのかすら分からない状況も多く今回の実践を見ていただいて気軽にトライして頂きたいと思います。

 まず、ブレーキやタイヤの作業とは異なりこの作業で失敗しても車が動かないだけで済むので(笑)事後の安全性はかなり高いと思います。車が動かなければ命に関わる亊も無いですからね(^^;

 しかーし!変な失敗をするとエンジンがパァになります。プラグというのはエンジンのヘッド部分、燃焼をおこして動力に変える心臓部にネジを切って突き刺さっている部品です。失敗とはこの心臓部のネジ穴を壊しちゃう亊ですね。これをやってしまうとへたすると10万円クラスの出費を覚悟しなければいけなくなります。命には関わらなくても生活には大きく関わりますので(笑)気をつけてやるのに越したことはないですね。

 まぁ本当に注意しなければいけない箇所は少ないですし気軽に出来る作業だと言うことには変わりはありませんから大げさに考えなくても平気だとは思います。以下に注意点を書きながら早速実践に行ってみたいと思います。

 今回の実践車両はトヨタラウム。FFの小型大衆車両ですがエンジンはDOHCですので見本としては分かり易いかと思います。

 FFですので横置きのエンジン。作業性はかなり良いほうだと思います。

 ここで一つ書いておかなくてはいけないことがあるのですがこの写真を見るといきなりプラグコードが見えていますよね?当たり前ジャン!って意見もあるかもしれませんがこれがこれが・・・最近の車はプラグコードが見えなかったりプラグコードは見えてもそこまでのアクセスが不可能なカバーが付いてたりまたプラグコード自体が付いていないダイレクトイグニッション(本来プラグコードが刺さっているあたりに四角いBOX形状の物がネジ止めとかしてあったらそれはダイレクトイグニッションです)だったりして・・・

 ボンネットを開ける→プラグコードを抜く

と言う本来ならば簡単な作業の間に・・・

 ボンネットを開ける→プラグコードを外せるスペースを作れるまで外せる物は外すハアハア→プラグコードを抜く

 と言う作業手順になってしまう車も少なくありません。こればっかりは車種別にかなりの違いがありますので個別に相談していただいても構いませんしカーディーラーさん等で聞いてもらうことになります。もちろん簡単な物なら御自分でなんとか出来ると思いますが。まぁとにかく頑張って上の写真のようにプラグコードまでアクセス出来るようにして頂かないと次に進めません(^^;

 ここまで来たら後は一気に!・・・・と、行きたい所でしょうが・・実はここにも大きな落とし穴が。

 この車もそうだったのですがここ数年プラグを交換した記憶がなかった車らしく抜けません(T_T)いわゆる固着と言うヤツですね。これを外す工具とかもあるのですが一度外してしまえば後は簡単に取れるようになりますのでここは踏ん張り時です!気合で外してください。以外とここでくじけてしまう人も少なくありませんが絶対に外れますのでねじったりしながらグリグリ抜いてみてください。今回の撮影もここの作業がイチバン時間がかかりました(笑)初めてプラグ交換をするような車だとかなりの確率で抜きづらくなっておりますのでココだけ覚悟してくださいね。

 ホっと一息の図。

 ここまで来たら後はプラグに御対面です。ちなみにあまり知られていませんがプラグコードも消耗品です。抜けなくなるくらい固着していたプラグコードが新品の性能を保っているとは考えづらいですね(^^; ですので硬くなっていたり外すときにかなり無茶をしなければいけなかったような場合は純正新品に交換するのも良いと思います。良くアフターパーツでいろいろなメーカーから綺麗な色のプラグコードが出てますよね?んでそれ付けたら若干パワーアップしたとか言う話を聞いたこともあるかもしれませんが実は・・大抵の場合付いていたプラグコードが劣化していただけの場合が多いのです。それを新品に変える訳ですからフィーリングアップは当然ですよね(^^; 純正でも前のが劣化していればかなり体感出来るくらい変わりますので機会がありましたらやってみてください。

 で、出来ればこの時に一度エアーでプラグホールに向けてプシュー!ってやってあげると尚GOODなのですがエアー環境の無い人には難しいですね。簡単に言うとプラグホールに溜まった埃や砂などを飛ばしてあげたいのです。この後プラグを外す亊になりますがプラグを外すとそこは大事なエンジンの燃焼室です。もっとも大事な部分ですしその中に例えどんな小さなゴミでも進入させたく無いんですよね。プラグを外して無防備な状態になる前に綺麗にしてあげたいのです。パソコンのキーボード掃除用のエアー缶とかでも代用可能なのでやってみてください。(パワーは劣りますが)

 今回使用したのはネプロスのプラグソケット。(各社のプラグソケットの紹介は文末にあります)

 おくーのほうなので慎重に入れて回すだけ。外すのにそれほど気を使う亊はありません。

 めでたく外れました。

 で、新品に付け直す場合でも中古のプラグをそのまま使う場合でもひとつやっておくと後で楽になる事があります。それがプラグのネジ部分にかじり防止剤であるスレッドコンパウンドやカパー(銅)コンパウンドを薄く塗っておく事。

 今回は私がいつも使っているワコーズの「スレッドコンパウンド」

 ちょっと新品のプラグを用意してなかったのでそのまま付けます、ごめんなさい<(_ _)>

 クリクリっと少量添付。

 これをやっておくだけで熱カジリを防止出来ますし、密着性も高める亊にもなります。間違っても先端に付けないでね。

 で、ここからが結構重要。まずTレンチのアダプタを外します。一体型の工具を使っている方は図のように柄の部分を持つと良いでしょう。

 あくまでも「手の感覚」を大事に締め込みます。途中ネジの感じがおかしかったりナナメに刺さっているようならすぐに中止。最初でも言いましたがここだけは絶対に壊してはいけないネジ山なので変な感じがしたら一度抜いてプラグを確認してみましょう。この時に力のかかる工具を使っていると締め込んでいる途中で気がつくのが遅れます。その一瞬の遅れが致命傷になりますので手の感覚をビンビンにしてやりましょう。

 また、最近ではあまり聞かなくなりましたがプラグだって大量生産の工業品な訳で不良品が絶対に無いとは言い切れません。新品時からねじ山がおかしいプラグもあるのです。(私はここ10年で3本出くわしました)

 手のチカラだけで奥まで締め込んだら・・・

 最後は本締め!新品時で1/2回転。使用済みプラグで1/4回転回しが基本です。手で締め込んだチカラが不均等だと思いますので少しククって重い感じがしてから全部同じで締め込めば完璧です。

 とにかく締めすぎだけはNGですので気をつけてください。トルクレンチを使用したい方は25N・mでOKです。また各社からプラグ専用のトルクアダプタも出ております、エイビットでオススメしているのはコーケンのトルクアダプター。規定のトルクになるとクラッチ機構にて知らせてくれる簡易のトルク管理工具です(この場合20Nmタイプを買っておけばOK)。ようはトルクを管理出来れば良いだけの話ですから他にも方法はたくさんあります、気楽に相談ください。

 あとはプラグコードを戻せば完了♪カンタンカンタン。

 初めての方は戸惑う亊もあるでしょうし上記でも言っている通りプラグコードをむき出しにするまでにかなりの労力を必要とする車もあります。ただメンテナンスとしてはかなり簡単な作業ですので是非一度チャレンジしてみてください。


○使用工具とオススメ

 今回使用した工具はこんな感じ。T型ハンドルを使用するのはトルク感やネジの感じを手にダイレクトに伝えたい為です。(ラチェット等だとオーバートルクになりやすいと思います)まぁ慣れの問題だと思いますので各自やりやすい方法でOK。工具関係をこれから揃えるって人はとりあえず上記の物を揃えれば出来ますので参考にしてみてください。

T型のスライドヘッドハンドルは以下のリンクから。

Ko-ken 3/8T型スライドヘッドハンドル
KTC 3/8T型スライドヘッドハンドル

 エクステンションは車種によりますが上で実践しているような作業でしたら150〜250くらいの長さの物を購入しておくと便利だと思います。あまり長すぎてボンネットに干渉してしまうとマズイですが、それでも少し長めの250ミリ相当の物を用意しておくと楽に作業出来ます。(DOHCじゃ無いなら短くてもOKな場合が多いですけど)

エクステンションは以下のリンクを参照。

Ko-ken 3/8エクステンション各種
KTC 3/8エクステンション各種

#Tレンチ及びエクステンションは好みで選んでOKです。

プラグソケットは現在エイビットで4種類の取り扱いがあります。

マグネット式やクリップ式、そして各社それぞれ全長も違います。ソケットの外周にあたる薄さはそれほど変わりはありませんので、これも基本的には好みで選んでOKです。特に上の作業車両のようにDOHCの場合はプラグホールの奥の方にプラグが付いてますので、全長もあまり気にしないで大丈夫です。オートバイのOHCなどの上方向に余裕の無い作業条件の場合は長さで選ぶのがキモになるんですけどね。

プラグソケットも各社から出ておりますがエイビットのオススメはこの2種類。

ちなみに長さを比較しつつ横に並べてみるとこんな感じ。ね、結構違うもんでしょ?長さ意外にも各社それぞれ特徴がありますので気に入った所を買っておけば問題ありません。

各社のプラグソケットのリンクはこちら。(左から)

TONE プラグソケット(特徴:軽量)
Ko-ken プラグソケット(特徴:クリップ式)
nepros プラグソケット(特徴:薄い)
KTC プラグソケット(特徴:サイズ豊富)

そんな事言われてもどれ買えば良いのか分かんない!って人はネプロスを買っておけば不満は無いと思います。良く出来ているプラグソケットだと思いますよ。

ちなみに自分のプラグサイズが分からないって人もいるかと思いますが、最近の車に乗っているならば大抵は16mmでOK。ちょっと特殊なサイズと言うと近年の日産車で採用された14mmのプラグ。14ミリはKTCとコーケンしかラインナップがありませんのでご注意を。

#それでもサイズが心配って人は遠慮なく相談ください。

サイズ意外の話ではエンジンの形式によってプラグソケットや付随する工具の選定が難しい車種もあります。(例えばロータリーエンジンとか)私も分かる範囲内で相談に乗りますので、ちょっと自分の車は特殊っぽいかも・・・なんて思う方は遠慮なく相談してください。

またバイクの場合はプラグサイズが多種類あります。サイズを間違えると使えませんからそういった場合も相談ください。こちらでサイズを調べる事が出来ます。なお、相談の際は車種名・年式等なるべく多くの情報を戴けると回答しやすいです。

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