neprosコンパクトヘッドラチェットのO/H

個人的にお気に入りなネプロスの90ギアラチェット。
特に1/4ラチェットは俺的ランキング1位な大好きラチェットなので、お店にくるお客様にもオススメしております。

で、そんなお気に入りのラチェットですがぼちぼち販売開始から約10年ほど経ちまして、修理やオーバーホールの依頼が入り始めました。
3/8のラチェットO/Hは以前このブログでも書きましたので今回はコンパクトヘッド(1/4筐体)分解時の注意点でも。

ネプロスラチェット修理

ちなみにこれが以前やった3/8ラチェットの分解。
長年酷使していると内部の油切れやゴミの混入によってメインギアに接続する「パウル」(小ギア)の動きが悪くなります。
(上の画像だとメインギアの左下に映ってるのがパウル)

パウルの動きがわるくなると正逆転の切り替えが渋くなり、またメインギアとの噛み合わせが半端になるので最終的に破損に繋がります。
画像でも分かると思いますがメインギアのギアひと山はコンマ数ミリしかありませんのでギアは半掛かりとかすると壊れてしまうんですね。
ですのでまだ破損するほどではない調子の悪さだった場合には基本的に「清掃」と「潤滑」をして貰えればOKです。
潤滑は防錆潤滑剤等は使わずにサラサラしたオイルをちょっとだけつけてあげれば大丈夫です。

修理やオーバーホールの予兆としては正逆転のレバーが渋くなったら気をつけるようにしてください。

ネプロス1/4ヘッドOH

そして今回のコンパクトヘッド(1/4筐体)のオーバーホール。
今回は内部の修理ってよりソケット取付部のボールロックの不具合でしたのでメインギアだけサクっと交換な案件だったのですが、まぁケース開けるので全部やってしまいましょうってか感じです。

しかし。
3/8ラチェットでも苦労した裏蓋のちっこいプラスビスが外れない…
プラスの番手は#0なのでとにかく舐めないように慎重にやるのですが結果ダメでした。
片側のネジ部分が何かに噛み込んでいるらしくどうやっても外せないので結局ドリルで揉み込んで摘出。(ネジはM2と極小なのでご自分でやるときはその辺の工具も揃えてからやった方がいいかも)

ネプロスやKTCはギア修理用のAssyセットがあってそれを購入すればだれでも修理出来ますが、大抵この裏蓋の取り外しで苦労すると思いますので自信のない人は当店まで持ち込んでくださいませ。
ちなみに当店で購入したラチェットは部品代だけで修理費用は頂いておりません(他店で購入したものの持ち込みは代金を頂いております)

ラチェットの動作不良は整備の効率にも関わってきますので、なんかおかしいかな?と思ったらご相談くださいませ。