気楽な洗車

本当に少しずつだけど極寒の冬を抜けた雰囲気があって、もうすぐ春かなーって期待感がでるような陽気の気配がありますね。

そんなわけで春も近づいてくると洗車関係の問い合わせが増えてくるのですが、実は世間の人の多くは「本気のがっつり洗車」までは望んでないって方はわりと多いんですね(私も含め)

そんなお気楽洗車勢におすすめな簡易コーティングを今回は紹介してみます。

クリーンイノベーター

ビプロス クリーンイノベーター

まずはこちら、ビプロスの簡易コーティング剤である「クリーンイノベーター」
よくある「シューっと吹いて軽く拭き取るだけ」なコーティング剤でして昔から定番人気のケミカルです。
コーティング面に硬めの皮膜を形成するタイプなので気楽コート剤の中では、少しだけガチな製品だと思ってください。

そしてこちらは本当にお気楽なコート剤。

東洋化学コーティング

東洋化学 水性ガラスコーティング剤 超撥水スピードコート

実は上で紹介したビプロスは東洋化学の一般向けブランドの商標でして、どちらも東洋化学の製品です。
そんなケミカル本気メーカーの東洋化学が最後発ながら出してきたこのスピードコート。
私のような「洗車機にかけて拭き取りだけサササっと」なんて人にはかなりおすすめなコーティング剤となっております。
最大の特徴は「どこに吹きかけても大丈夫」な点。
従来のコート剤は樹脂クリア面とかガラス面とかは油膜がギラついてしまってNGだったりしましたが、このスピードコートはクリア面もOK。

いやOKってよりも逆に推奨ってくらいな感じでして車まるまる一台をこいつを吹きかけて拭き取るだけでかなりビカっとしてくれます。
そのかわり効果の持続はそんなに長くなくて洗車2~3回持てば…って感じ。
だけど変に強い被膜が出来てしまいムラになった皮膜面を落とすのがつらくなる系のコート剤が嫌だって人も結構いるので、これくらい気楽なコート剤の方がいいよって人は多いんですよね

実際私も個人的にはこれくらいのが好きでして、以前販売していたシフトのシリコン系コート剤を愛用していたのですが…ちょっとコスパが悪かったんですね。
今回のスピードコートは500ml入りなのでコスパもバッチリ。

なるほどって思った人はぜひ一度お試しくださいませ。

LINK-OILのスーパーセール

※セール終了しました。

 

毎年、年に2回開催しているリンクオイルのスーパーセールがスタートしました。
常連さんとかだとこのセールでまとめ買いして半年持たせて…またセールで買って…なんてループをしている人も多いですね。

LINK-OIL冬のセール

>>セールの詳しい内容はこちらを御覧ください。

ちなみに15%OFFは定価からではなく当店の特価からさらに15%OFFとなっておりますので、ペール缶の20リッターとかはかなりのお買い得となっております。

期間は12月7日のお昼12時で締め切りとさせて頂きます。

LINK-OIL冬のセール

また年に2回と言っても開催時期は6月と11月なのでちょっとだけ半年というにはずれておりまして、今回の冬のセールが終わると7ヶ月近く間が空きますのでその辺も考慮して購入を検討してくださいませ。

そして原油や添加剤、とくにエステルの値上げが結構激しい事になってまして年明けにはオイルの値上げを予定しているそうです。
すぐに予定がないって人もこの機会にぜひ検討してみてください。

LINK-OIL冬のセール
ペール缶で10本ちょっと、バラ在庫で100リッター以上は在庫してます。

ちなみに「在庫ってあるの?」と聞かれる事が多いのですがセール期間中の在庫は大体こんな感じです。
店舗の即納でおおよそ常時300リッターくらいの在庫は持っておりますので、特殊なオイルでない限りはなんとかなると思います。
(セール終盤ではほぼなくなってしまいますけど)

当店の売れ筋というと近年はスポーツエコとパワーSPですかね。
とにかくこの2グレードは大人気ですね。
またセール期間中という事もあり普段は高額のトルク15W50の問い合わせも多くなります。
ぜひご検討くださいませ。

LINK-OILのセールやってます

年に2回開催の恒例セールである『LINK-OILスーパーセール』が始まっております。

LINK-OILセール

>>詳しい情報はこちら

期間限定のセールとなっておりまして

・7月5日(火)18時まで

までとなりますので購入を検討していた方はぜひ期間内にお買い求めくださいませ。
定価から15%OFFではなく、今ついている特価の金額から「さらに15%OFF」の大チャンスとなっております。

LINK-OIL冬のセール

オイルの在庫は店舗にもかなりありますので来店購入よろしくお願いします。
(念のため事前に連絡もらえると助かります)

ちなみにですが昨今の輸送事情とか原油の値上がりとかの影響もあって、また価格改定が入りそうですので、もしかしたらこの価格で購入出来る最後のセールになるかもです。
(脅し商法とかではなくマジで原価がやばいらしいです)

また知っている人も多いかもしれませんが北米で作られているMTオイル用の添加剤が超絶品薄との事でミッションオイルの問い合わせもめっちゃ多いです。
LINK-OILではまだストックがあるそうですがいつ無くなってもおかしくない状況との事ですので、こちらも必要な方はご検討くださいませ。

しっかし品薄やら値上げやらはいつまで続くんでしょうかね。
購入する側のみなさんは当然ですが売っている販売店側も売りたくてもモノがないのはかなり厳しいす。
はよー普通の流通に戻って欲しいと切に願います。

フッ素系ドライ潤滑剤の用法と効能

いろんなメーカーから様々な種類の出ている防錆潤滑剤。
整備の業界ではワコーズのラスペネあたりが神格化され重宝されております。
実際のその効き目に間違いはないですし、助けられた経験がある人も多いかと思います。

そんな潤滑剤の中でちょっと変わった存在というか、またちょっと用途が違う感じで使われているのがシリコンスプレー。
金属間だけでなくゴムや樹脂との相性もいいのでラスペネみたいな防錆潤滑剤とは別腹で便利なケミカルです。

で、そんなシリコンスプレーですが市場にはピンからキリまでの商品があり、またその性能差がかなりあったりするので製品の評価も使用している商品によって大きく変わってしまったりします。
性能差が大きくでる原因がシリコンの含有量。
これはそのまま製品のコストに跳ね返りますので、安価なものを使っている人はそこまでの恩恵は受けてないかなぁ…と思います。
でも実際そこそこの製品を使えばかなり便利なケミカルでもあるんですよね。
車両整備と言っても樹脂パーツも多く使われてますから、こういう異素材間で便利に使えるケミカルってのは本来重宝するもんなんです。

で、今日の本題であるフッ素系ケミカル。
フッ素オイルとかフッ素スプレーとかいろんな呼び名がありますが、簡単に説明するとフライパンとかに使われているテフロン加工のその素材がフッ素です。
ある程度までの熱に強く様々な素材の摺動部に効果があります。
まぁ弱点もあってかなりの高熱ではダメでテフロンの大元でもある3Mでも500度だっけかな?(うるおぼえで分かりません)それ以上の高温になると効能はなくなるそうですが、そこまで熱くなる箇所なんて限られてますからね。

で先述したシリコンの上位互換にあたるのがこのフッ素なわけで、使い方次第ではかなり便利なケミカルです。

フッ素系ドライ潤滑剤万能

東洋化学 フッ素系ドライ潤滑剤”万能”

そして当店で取り扱いしているのがそんなフッ素系ケミカルの最先端である東洋化学の『フッ素系ドライ潤滑剤”万能”』です。
名前がちょちダサいのはご愛嬌ですが中身はかなりガチな本格派ケミカルになております。

基本的な用法としては上記でも言っておりますがシリコン系のスプレーの上位互換なのでその手の使い方はそのまま出来ます。

また本製品の最大の特徴である「ドライ」タイプというのが使用の幅をさらに広げてくれており…

フッ素系ドライ潤滑剤万能

こういう家屋のドアヒンジとかにも抜群に良いです。
まぁこういう箇所の潤滑ならば最初にいったラスペネとかでもいいのですが、実際はあの手の潤滑剤って後になってから油分がホコリがゴミを誘い、その巻き込んだゴミが動きを妨げる結果になったりします。
なのでこのドライタイプってのは長期潤滑にはとても意味のある特徴なんですね。

そんなわけでいわゆる「油分を付けたくない」箇所への使用がすごく便利なケミカルですので。

フッ素系ドライ潤滑剤万能

こんな感じで鍵穴とかにも超便利。
特に屋外にあるような鍵穴で経年劣化で渋くなっているようなのなら効果絶大です。
あとはバイクだとフロントフォークのインナーチューブに塗ってシールを保護してあげたり、スロットルチューブの中に塗ってホコリを巻き込まない潤滑としても活躍しますね。

そしてこのブログを読んでいるって事は工具の興味がある人だと思いますが…。

フッ素系ドライ潤滑剤万能

本製品は「防錆潤滑剤」でもあるわけでして。
本来なら錆対策で少々オイリーな表面を維持しておきたい、けどオイリーなままだと使う時に面倒だ…なんて悩みも解決。

なんといってもドライタイプケミカルですからね。
吹き付けた後もサラっとした表面を維持しつつ、防錆効果も発揮してくれるわけです。
もちろん工具だけではなく錆が気になる箇所ならどこでもOK。
シュっと吹いて軽く拭き均してあげればいいだけですから扱いも簡単でいいですね。

ってなわけで現在お店でも売れまくっているフッ素系ドライ潤滑剤。
ぜひお試しくださいませー。

ちなみにどれくらいドライなのか分かりやすく同系統のシリコンルブとの比較の動画を撮ってみました。
参考にしてみてください。

ネジロック剤ロックタイト

車両整備に長く関わっていると少しずつだけど時代とともに変わっていく事っていくつかあります。
最近では当たり前になった内燃機の制御でもキャブからインジェクションに変わっていく時は現場のメカニックさんも結構苦労した記憶があります。

そして生産現場の変化や設計思想の変化とかでも変わっていく事ってありまして、個人的には気になっていたのがネジの変化。
例えば最近の新車についているボルトナット。
ワッシャーがなくなったと思いませんか?

昔ならワッシャーをかまわせて取り付ける…とか当たり前だったのですが、近年まったく見なくなりました。
まぁその分傘付きボルトやナットに変わっているだけなのですが、少し前なら当たり前だった事がいつの間にか変わってたりするんですよね。

そしてボルト関係ではもうひとつ。
「ネジの弛み止め」の存在。
確かに昔からありました、でもそんなに多くの箇所に使われていなかった印象なんですよね。
でも近年のサービスマニュアルみるとかなりの箇所に緩み止めの指定が書かれております。
まぁこの辺は設計にも関わる話なのであまり言及はしませんが、とにかく確実に昔よりは使用頻度は高くなっていると思います。

そしてネジの弛み止めのケミカルで有名なのがロックタイト。

ロックタイト

ロックタイト ネジロック剤243[中強度]

ロックタイト ネジロック剤263[高強度]

もはや代名詞的に有名なケミカルでありますが、詳しく知っているか?と聞かれたら結構曖昧な人も多いと思います。

ちなみによく使われている中強度の243は少し前まで「242中強度」という型番でした。
それが環境対策とかその辺の事情でモデルチェンジしまして242から243に変わっております。
性能や効能はほぼ同じですので、古い指示書等で242と書かれていた場合には243でも大丈夫だと思ってください。

そして「中強度」と「高強度」
これも間違って買ってしまう人が多いので要注意です。
よく分からないままネジの緩み止め剤を初購入する人に多いのですが、なんとなく高強度の方が強そうなので高強度使おうと安易に考えている人がいます。
ですが高強度はほぼ永久接合に近い強度を持っていますので「二度と外さないネジ」ならともかく、また分解時に緩ませるボルトナットには使わない方がいいです。
ですので普通の車両整備での使用は基本的に中強度を買っておけば間違いありません。

それでも高強度を使わざるを得ない箇所ってのもありまして、例えば密閉された中の部品で緩んだらかなり困る部品等では高強度の指定もあったりします。
そんなネジを外すときには「とにかく熱してみる」事が基本となります。

これはロックタイトの242とか263の使用を前提とした話になりますが、この手のネジロック剤は大抵の場合、使用温度範囲ってのが決まっております。
そして上限が大体どのメーカーも150~200度くらいです。(高温対応モデルもありますので要確認)
ですので、それ以上かその温度に近い高温にしてあげればケミカルが融解し、ネジを傷めずに緩める事が出来ます。
この熱を入れるってのも意外と知られてなかったりしますので、まぁ豆知識くらいに覚えておいて損じゃないと思います。

あとついでにもうひとつ。
ネジロック剤は「嫌気性」だという事。
嫌気性とはかなり大雑把にいうとその辺に垂らしておいても固まらず、ネジを密着させて空気を遮断した状態になってはじめて固まる性質だと思ってください。
すでにネジロック剤をお持ちの人ならわかると思いますが、ネジロック剤のキャップ部分や先端部分って、よくある接着剤のように固まって出てこないって事が無いと思います。
ネジに塗ってギュっと締め込んで空気に触れない状態になってはじめて硬化するわけです。

でもこれが工具箱の中でこぼれたりタレたりした時がちょいと面倒でして、いつまでもベタベタしてわけですからね。
そんな人に出先用工具箱向けに人気なのが固形のスティックタイプ。

ロックタイト248

ロックタイト スティックタイプ ネジロック剤248[中強度]

スティック糊のようになっていて半固形のネジロック剤です。
固形だって事以外は243の中強度と効能がほぼ同じですので屋外とかでも便利に使う事が出来ます。

こんな感じで近年需要が増えてきたネジロック剤。
まだ持ってないって人は出番が来てからでは遅いですので、自分にあったモノを揃えておきましょう。