車両の整備と言ってもそれはもういろんな作業があるわけでして、ボルトナットの脱着はもちろんセンサー系整備でテスターと格闘したり、鈑金作業で鉄板と格闘したり。
一台をまるまる整備しようとしたらいろんなスキルが要求されるんですね。
まぁ全部ひとりで出来ちゃいますよって人はほとんどいませんから、エンジン組むのがプロ級にすごい人だって、塗装は誰かに頼んだりする事になります。
で、そういった整備種類の棲み分けがあるので、いろいろある工具でも「これは必要、これは不必要」と工具の総合カタログでも全くみないページがあったりしますよね。
しかし、そんな棲み分けの中でもボーダーライン上にある工具っていくつかあります。
例えばポンチとかタガネとか。
これ普通に整備してて鈑金とかあまりやらないなら不必要に思える工具なんですが、緩まないネジを緩めたり、錆びて外せない箇所を引っぱたいたり、工具箱の中に入れておくと結構使うんですね。
そんな微妙な立ち位置の工具のひとつにヤスリがあります。
普通に考えたら通常整備しかしなければあまり必要性を感じないと思いますが、実際工具箱に入れておくと意外に出番が多いんですね。
まだ持ってない人は「え?使わないでしょ」って思うかも知れませんが、それはまだ持ってないってだけで使う場面が想定出来ないだけだと思います。
部品の取り付けで気になるバリをサっと落としたり、部品加工で切断した面をササっと整えたり、持っていると一手間掛けたくなるんですよ。
そんな鉄工ヤスリで人気なのが国産ヤスリメーカーのヒット作であるブライト900シリーズ。
表面にダイアモンドコートを施して作業時の鉄粉をはりつかせないようになっている画期的なヤスリです。
例えばこんな少し粘る性質の押し出し材のアルミでも・・・・。
上がブライト900、下が一般的な鉄工ヤスリ。
本体が銀色なので分かりにくいかもしれませんが、下の普通のヤスリだと目が詰まりはじめているのが分かると思います。
ブライト900は全く問題無し。これ実際使ってみると驚くと思いますよ。
ちなみに「そんなセットまでは大げさで必要ないかな」と感じる人には1本販売の設定のあるこちら。
これがおすすめ。
1本販売の平ヤスリなのですが上で紹介している特殊コーティングヤスリと同じ処理がしてあって、なおかつ裏表でヤスリの番手が違います。
平ヤスリでOKって人はこれがとっつきやすいと思います。
サイズは2通りあって上記の組ヤスリと同じ大きさがSサイズ、一回り大きいのがMサイズとなります。
そして。
こちらは「精密」タイプのセット。
番手もかなり細かく細かな作業に適したヤスリセットとなっております。
どれも普通の鉄工ヤスリと比べると少し価格が高いのですが、その価格差分以上の価値があるヤスリだと思います。
是非お試しくださいませ。