キャッチャーボールHEXを作った工具メーカー

工具とひとことで言ってもいろんなメーカーが各社なりの特色を出して、同じ用途でもちょっとずつ違う工具を発売しております。

個人的には「あのメーカーはあれが強い」とか「あのメーカーはあんなの作らせたらうまい」とかあるのですが、なかなかそういうのってイメージなのでお客さんに伝えるのはちょっと気が引けるんです。
だってあくまでも自分の主観な話だし、そういう突っ込んだ話すると人それぞれちょっとずつ違ったりもするので、無理にイメージつけする必要も無いかな?ってのが本音ですね。
まして一応本業の私がヘタな事言うと変な先入観与えてしまう事もあるわけですからね。

でも確実にそのメーカーが「特色」として打ち出している物なんかもありまして、そういうのはバシバシお伝えするつもりです。

で、今回はそんな特色のひとつ。
国産メーカーアサヒを紹介。

アサヒと言えば知る人ぞ知る超軽量レンチシリーズのこれ。

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ライツール 軽量コンビネーションレンチ各種

ライツールと言う名前はアサヒの中のブランドネームでして「アサヒがこれ作ってたの?」と驚かれる人もいるのですが、OEMとかじゃ無くあくまでも自社ブランドの名前のひとつです。

で、このライツールが有名なのでこういう工具ばかりなのかと言うとそうじゃなくて、工場向けの実用的な工具が基本のラインナップとなっております。

その中でも特にHEXレンチはかなり定評があり、某超有名メーカーのOEM品の製作とかまでしている隠れた優良企業です。
そしてそのアサヒのHEXレンチの特色がキャッチャーボール。

アサヒキャッチャーHEX

アサヒ キャッチャーボールL型HEXレンチ

キャッチャーボールとは……↓

こんな感じでHEXの先端部分にロックボールが埋め込んであって、これでキャップボルトを落とさないで作業出来ます。

実際に付けてみるとこんな感じ。

パチっとハマりますのでちょっとくらいの振動では外れません。
このボール、レンチのロング側に付いてますので奥まった箇所へのアクセスも非常に楽に行えます。

またこの精密な仕上げはアサヒならではでして、かなり細い3ミリのレンチまでこのボールを入れる事が出来るメーカーは世界中でも数社しかなくて、ましてそれをこれだけ安価で提供してくれているのはユーザーとしてはかなり嬉しいと思います。

なかなかフォーカスが当たりにくい地味なメーカーではありますが、ホントに良い仕事するメーカーなんですよ。

現在セール中

アサヒキャッチャーボールHEX

アサヒ キャッチャーボール付 L型HEXレンチセット(7本組)

現在そんなキャッチャーボール付きのHEXセットがお試し特価のセール中です。
この機会にぜひ使ってみてください。

回転数の調整出来るディスクグラインダー

DIYの現場においてちょっとした部品の取り付けや加工で手詰まりになる事ってあるのですが、その中でも筆頭となるのが「穴あけ」と「切断」作業です。

ですのでこのブログでも素人作業であってもドリルとサンダーだけは持っておいて損じゃないですよーと何度か書いてきているのですが、その中でも性能に満足出来るモデルを購入しようと思うとちょっとお高いんですよね。

で、今回はそんな作業の中で「切断」と「研磨」に特化したディスクグラインダーのお話をちょっとだけします。

ボッシュディスクグラインダー

ボッシュ 回転数調整式ディスクグラインダー

プロの現場でももちろん重宝されているディスクグラインダー。
φ100mmの砥石アタッチメントは様々な種類が提供されていて、これを一台持っていればいろんな作業(切断とか研磨とか)が可能です。

SK11ディスクグラインダー

安いものならホームセンターで数千円で購入出来るのもメリットのひとつですよね。

そして当店ではさらにオススメしているのが「回転数調整機能」が付いたモデル。
サンダーって基本的に切断を目的に作られているので速い回転数に固定でセットされているんです。
で、これが研磨作業の時に「早すぎてイマイチ」な結果になる事があるんですね。
(自動車の塗装面研磨のポリッシャーとか半分以下の回転数です)

特に鏡面加工とか錆落としとかの場合だと顕著でして……

オフセットサイザル

オフセットサイザル

例えば鏡面加工のお助け工具として人気のこのオフセットサイザルも出来れば低回転で回してあげたい工具のひとつです。
主な理由は「バフ焼け」と呼ばれる回転系工具の弱点でして、回転による摩擦熱で相手の鉄板が熱くなりすぎて焼け色がついてしまうんです。
この焼け色って結局もう一度研磨しないと落ちないので鏡面研磨作業の場合だとバフ焼けって大敵なんです。

SK11ディスクグラインダー

SK11 6段階変速機構付 ディスクグラインダー

そこで登場するのが変速機能のついたディスクグラインダーってわけでして、この変速機能があればバフ焼けしないくらいの低回転で回してあげて使うことが可能です。

それなら「全部のディスクグラインダーに変速機能付ければいいのに」と思うかもしれませんが、実は回転系の工具って高回転でトルクが出るようなセッティングになっておりますのでモーターの出力はあまり高くないのです。
モーター出力を抑えれば本体価格も抑える事が出来るので低価格帯で販売出来るのですが…
これが変速機能をつけて低回転でも使う仕様にするとモーター出力の高いものを装備する必要が出てしまい安価なモデルではなかなか実現出来ませんでした。

SK11ディスクグラインダー
赤いダイアルみたいなのが変速設定です。

それが近年最初に紹介したボッシュのモデルや次のSK11のモデルのように安価な価格帯でついに出始めました。
(他のメーカーだと4万円を超えるモデルがザラにあります)

ってなわけで「たかがサンダーに回転数調整がついただけ」と思うなかれ、これがあるだけで作業の幅はグググーンっと広がるオススメ工具なわけです。
ぜひご検討くださいませ。