業種ごとの工具の既成概念─クローフット─

エイビットがある埼玉県羽生市ってところは東北自動車道沿線と言うこともあり工場地帯が広がっている地域です。
自動車関連の工場も多いのですが、その他にも様々な分野の工場があります。
特にご近所だとR&D(開発系)のところも多く、整備性とか関係なく現在制作しているモノに使えそうな工具の相談とか、今後に効率化が図れそうな工具の相談とか、いろいろな工具に関するお付き合いさせて頂いてます。

で、そんな話をしていると気がつくのが業界別の工具の認知度の違い。

以前も似た話を書きましたが「工具」と一言で言っても自動車整備では当たり前になっている工具でも工場設備関連では全く知られていなかったり、建築用ではすっごく便利な工具があっても他の業界では名前すら浸透してなかったりと業種ごとにバラバラな印象です。
浸透してないって事はその業界特有の作業があるだけで、他の業種では有効な工具ではないのかな?と思い調べてみると、実際はその工具さえあればもっと効率的に作業出来るのに慣例にしたがってやりにくい作業をしているだけって場合も結構あります。

まぁ各業界の縦割りは今始まった事ではないですし、もっと言えば問屋レベルから違うので情報の共有が出来ないってのは仕方無いんですけどね。
でもそんな業界事情を考えてみてもやはり一歩先に行っていると思えるのが車両整備用の工具。

最初に書いた工場関連からの問い合わせでも話を聞いていくと「車両整備用工具」として普通に流通している(ウチのお店に普通に在庫がある)ような工具を紹介してあげるだけで問題が解決しちゃう場合が結構あります。

今日のお客さんでも「ええ!そんな便利な工具あるの?」と驚かれてました。意外とそんなもんなんですよねぇ。

 

ちなみに今日の話はソケットが入らない箇所でめがねレンチも場所的に厳しい所の作業の問い合わせ。

しばし悩んで……フレアナットでいけません?と私。

フレアナットレンチとはこんなの。

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スタビレー フレアナットレンチ

メガネレンチ形状が入らなくても意外とこれなら入る場合ってありまして(すこし逃げがあるので)どうしても配管継ぎ手向け工具だと思われている人も多いのですが、スパナじゃトルク的に怖いって場合でも活躍する工具です。

さらに奥まった複雑な場合なんかでは……これとか。

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nepros クローフットレンチ

通称「カニの爪」と呼ばれるレンチ。
これもブレーキや油圧配管向けだけじゃなく奥まったオフセット箇所の作業にも有効。

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使い方例はこんな感じ。
カクンカクンとクランク状にオフセット出来ますので、奥の方に見えるちょっとずれている箇所に付いてるネジにもアクセス可能です。
もちろんブレーキ配管にも便利に使えます。

KTCクローフット

KTC 3/8クローフットレンチ セット&単品

回す角度がつらいようなときにはこんな12P仕様のクローフットレンチも検討してもらえればいいかと。

ちなみにクローフットにはスパナ形状もありまして…。

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アサヒ クローフット・トルクアダプター

こんなのもあります。
最大トルクではフレアナット形状よりも落ちますが、コレしか使えないって所もありますのでキラーサイズだけ揃えて持っているとすっごく便利です。

さらにさらに。

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こんな風にトルクレンチに取り付けてスパナヘッドとしても使えます。
もちろんトルク値は若干ずれますがスパナヘッド専用のトルクレンチを購入するよりもコストパフォーマンスが良いので、たまにしか使わないならこれで十分だと思います。

>>その他クローフットレンチはこちら

ちなみに今日のお客さんはネプロスのクローフットで解決しました。
こんな風にアイデアひとつで解決出来る事ってのもありますので、細かな話でも構いませんのでお気軽にご相談くださいませ。

怪我の経過

昨年春に手術を受けた首(頸椎)は術後の経過もよく8月には「ほぼ完治」となりまして、運動制限等も全て解除されてヒャッハーっとバイク乗り始めたのですが……
その後すぐに怪我。

最初は肩鎖関節脱臼と診断されたのですが後のCTにて肩内部(肩甲骨の烏口突起)の骨折が判明してまたもや手術となってしまいました。
(すべて自分のせいです、はい)

で。
そこからがとにかく長い。
治るのがめっちゃ時間かかるんですわ。
体内にある細い骨が折れてしまったので一般的にいう骨折とはちょっと違いまして、3ヶ月経っても4~5割ほどしかくっついてないって事が判明。
わりと軽く考えていたのですが利き手である右腕がほぼ使えない生活を半年も強いられてきました。

肩の病院

そして今週。
月イチで通院して検査をしているのですが…ついについに、先生から「お!かなりよくなってるな。これなら抜釘できるかもよ」ってお言葉を頂けました。

ちなみにボルトで固定されている骨折箇所はボルトを抜く時には再手術となってしまうことは覚悟済みだったのですが、肩の損傷とその後数ヶ月の安静&固定で肩内部が拘縮(固まって動かない状態)になっているのもついでに手術しちまおうってことになりまして。(どうせ全身麻酔なので)
※当初の予定ではボルト抜きは10月頃と言われてました。

今年いっぱいはどうやっても治らないと言われていた肩の怪我にはじめての光明が見えた気がしました。
とりあえずはもう一回来月に精密検査してみて良さそうなら手術日を決めるとの事。
多分2~3日で退院出来るのでそれほど業務に支障も出ないと思います。
それよりもとにかく今はサッサと治してしまう方が先決だと思ってますので早いタイミングに決まればいいなーってな感じです。

ちなみに通っている整形外科は大病院なのでとにかく混んでまして。
月イチの通院時には朝5時に起きてダッシュで受け付けを済ませ、その後レントゲンやCT撮ったらすぐにリハビリ室でリハビリを小一時間、その後受診まで心を無にして待つ&待つ。
この一連の流れだけで5~6時間掛かります。
なので毎月一回はそんな感じでお店を半休する日がありますがどうぞご容赦くださいませ。

ちなみに病院から帰ったらカミさんと娘がZ34のオイル交換してました。

オイル交換

「手伝おうか?」
と聞いたら
「絶対手を出さないで!とにかく早く怪我治して!」
とふたりに強めに言われて沈黙……。

まぁ楽しそうに作業してたので生暖かい目で見守ってあげました。
あー早く怪我治してしまいたいなーって思った一日でした。

 

スタビレーのトルクレンチセット

今月そして来月とこの春に各工具メーカーが価格改定(値上げ)を実施いたします。
昨年も改定したメーカーがほとんどでしてここ数年では2度目、3度目とかなメーカーなのですが…
この春の値上げはどこも従来よりも大きめのベースアップになるみたいで店舗でもいろいろな見積もりや相談が多数寄せられている状況です。

そんな中でも「あれ?これはかなり大きいぞ」って値上げ品がありまして、それが今回紹介するスタビレーのトルクレンチセット。

スタビレートルクレンチ

スタビレー プリセット型トルクレンチセット

もともとお高いトルクレンチではあったのですが、その中でもこの「セット品」だけは別格にお買い得な状況でした。

スタビレートルクレンチ

実際ヘッド無しのトルクレンチ本体のみでも6~7万円するのに(ヘッドだけで2万円とかします)このセットはラチェットヘッドがついてさらに専用ハードケースまで付いてるのに本体価格で購入可能でした。
(正直いうとメーカーが価格設定間違っていると思ってました)

スタビレートルクレンチ
こちらはクイックモデル

ちなみにモデルとしては最上位のクイックセットモデルのひとつ下ですが、トルクセット方法が違うというだけで性能はほぼ同じです。

で。
そんなお買い得だったトルクレンチセットがついに今回の価格改定で価格設定自体が見直されてしまい平均で13万円くらいになってしまう予定です。

ってなわけで価格改定前までは現在のお買い得な価格で購入可能です。
かなりの駆け込み需要や相談も来ておりますので購入可能な今のうちにぜひご相談くださいませ。
(殺到した場合受注停止の可能性もあります)

気楽な洗車

本当に少しずつだけど極寒の冬を抜けた雰囲気があって、もうすぐ春かなーって期待感がでるような陽気の気配がありますね。

そんなわけで春も近づいてくると洗車関係の問い合わせが増えてくるのですが、実は世間の人の多くは「本気のがっつり洗車」までは望んでないって方はわりと多いんですね(私も含め)

そんなお気楽洗車勢におすすめな簡易コーティングを今回は紹介してみます。

クリーンイノベーター

ビプロス クリーンイノベーター

まずはこちら、ビプロスの簡易コーティング剤である「クリーンイノベーター」
よくある「シューっと吹いて軽く拭き取るだけ」なコーティング剤でして昔から定番人気のケミカルです。
コーティング面に硬めの皮膜を形成するタイプなので気楽コート剤の中では、少しだけガチな製品だと思ってください。

そしてこちらは本当にお気楽なコート剤。

東洋化学コーティング

東洋化学 水性ガラスコーティング剤 超撥水スピードコート

実は上で紹介したビプロスは東洋化学の一般向けブランドの商標でして、どちらも東洋化学の製品です。
そんなケミカル本気メーカーの東洋化学が最後発ながら出してきたこのスピードコート。
私のような「洗車機にかけて拭き取りだけサササっと」なんて人にはかなりおすすめなコーティング剤となっております。
最大の特徴は「どこに吹きかけても大丈夫」な点。
従来のコート剤は樹脂クリア面とかガラス面とかは油膜がギラついてしまってNGだったりしましたが、このスピードコートはクリア面もOK。

いやOKってよりも逆に推奨ってくらいな感じでして車まるまる一台をこいつを吹きかけて拭き取るだけでかなりビカっとしてくれます。
そのかわり効果の持続はそんなに長くなくて洗車2~3回持てば…って感じ。
だけど変に強い被膜が出来てしまいムラになった皮膜面を落とすのがつらくなる系のコート剤が嫌だって人も結構いるので、これくらい気楽なコート剤の方がいいよって人は多いんですよね

実際私も個人的にはこれくらいのが好きでして、以前販売していたシフトのシリコン系コート剤を愛用していたのですが…ちょっとコスパが悪かったんですね。
今回のスピードコートは500ml入りなのでコスパもバッチリ。

なるほどって思った人はぜひ一度お試しくださいませ。