ラチェットアダプター

ハンドツールの主役と言えばやはりラチェットですね。

長さやギア数でいろいろありますが、ちょっと変わったこれもれっきとしたラチェット。

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・KTC ラチェットアダプターセット

私が生まれてはじめてこの工具をみたのは鈴鹿で開催されたF1でした。当時までマクラーレンホンダだった頃の話なのでかなり昔なんですけど、これ使ってウイングの角度調整してたんですよね。

その頃に工具業界に入ったばっかりだった私は結構興奮して見てましたね。

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そんなわけでこの工具にはちょっとだけ思い入れがあるのでかなり好きな工具のうちのひとつなんです。

で、そんな思い入れだけでは無く実は結構な実力も備えてまして。

この工具ってもとをたどればまだラチェット機能の付いてなかったトルクレンチとかそういった物の補助工具だったんですね。なので最大トルクも結構すごくてそこそこ無茶な使い方にも対応します。

そして今回紹介しているKTCのラチェットアダプターは各社で出ている3/8のアダプターの中ではすごく出来が良いんです。ちょっと気になったなんて人はこの機会に是非どうぞー。

レインボーな六角レンチ

世界的な工具と言うとやはり欧米や欧州発祥の物を想像しますよね。

いわゆる一流どころの工具メーカーもそういった所に集中しています。

日本だってKTCとかすごいでしょ?と思いがちですが、実際向こうに行ってみると名前も知らない人がほとんどすもんね。まぁ今はアジア圏での人気はそこそこあるのでそういうマーケットではいいんでしょうけど。

 

でもでもそういう総合的なメーカーではかなわないのですが、日本人的なちょっとしたひと工夫では日本人のアイデアって結構採用されたりしているんです。

例えば。

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・PB ピックツールセット

手前味噌ですが、このピックツールセットは私がPBに提案して作ってもらいました。最初は当店のみのオリジナルとして発売するだけの予定だったのですが、売上好調なのを見てそのままカタログモデルになりました。

これの作成はかなり大変でした。実際PB本社とコンタクトして何度も試作品作りなおして出来上がったのは1年後でしたからね。

これは製品を作った話ですが、PBでは日本人提案のあるアイデアが世界規模の広がりを見せた例も。

 

それが、今やみなさんも知っているコレ。

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・PB L型HEXレンチ レインボー

現場の声を汲んだ営業マンがPB本社に「色違いにしてくれると見分けがついていいんですけど、どうでしょう?」

と言ったのがキッカケ。

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六角レンチに色を付ける。

ただそれだけのアイデアでしたが素晴らしいですね。これを伝えた人もすごいと思いますが、採用して製品化してくれたPBもすごいです。

で、今やこのレインボーカラーの工具はPB社の代名詞みたいになりましたからね。

その後、他のメーカーが真似していろんなレインボーな工具が出てますがやっぱり使ってみると本家のは改良を繰り返してとても良い出来ですね。

 

こんな風に探せば日本人の繊細さ(細かさ?w)が工具の使い勝手をあげた例って他にもいくつかあるんです。なので海外メーカーも日本のマーケティングをそこそこ重要視しているってのも頷けますよね。

 

で、今回そんなPBのレインボーHEXに待望のコンパクトモデルが登場。

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・PB L型HEXレンチ レインボー7本組

いままでPBのレインボーHEX欲しいと思いつつも、ちょっと高いし・・なんて悩んでいた人に朗報の7本組。最大6ミリまでで十分な人はこれにすれば安く購入する事が出来ます。

実際6ミリまでで十分って人は多いと思いますので悩んでいた人はこの機会に是非どうぞー。

お買い得工具セット

#この記事は再投稿となります。12月に入り問い合わせが増えてきましたのでもう一回見てみて下さい。

 

 

毎年恒例の大人気工具セット、SIGNETのメカニックツールセット2015がついにお目見えしました。

なんせ通常価格の半額以下で購入出来るお買い得セットですので、毎年多数のご注文を戴く人気のセットです。

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・SIGNET メカニックツールセット2015

今年も熟成が進んだ基本ツール構成で初めての工具って人も、2台目以降って人にもお薦めの工具セットになっております。

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そして今年の限定カラーはなんとなんとのピンク。(そしてオレンジも!)確か10年前くらいにKTCの両開き工具セットで限定があったと思いますが、引き出しタイプの工具箱でこのカラーはド派手でいいですね。

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細かな変更点と言えば人気のウレタンマットの表面がカーボン調になりちょっとかっこよくなりました。そして写真の右下部分に入っているのが今年新発売のレンチ。

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何故か阿修羅と名付けられたクイックレンチです。1本で3~4ミリほどの幅を自動調整で回せるのでかなり重宝すると思います。写真の4本で8~19ミリまで対応、もちろんインチもOKです。

カラーは全6色ありましてベーシックカラーだとやはり赤、店舗での人気はブラックが売れてますね。今年の限定カラーはかなりカッコイイし欲しい人は早めに唾付けお願いします。

#お店に見本品もありますので現物見たいって人は是非どうぞー。

100Vのコンプレッサー

サンデーメカニックさんには整備のステージをひとつ上げてくれるアイテムとして人気の家庭用コンセントで使える100Vのエアーコンプレッサー。

各社からいろんなモデルが出てますが、ぶっちゃけどれ買ったら良いのか分からない、そしてやっすいモデルもイッパイある現状。

 

そんな人にちょっとだけアドバイスするとですね。

かなりぶっちゃけトークになりますが・・・安いコンプレッサーはそれなりって事ですね。ホームセンターとかでも安売りされているコンプレッサーは各社価格破壊の過当競争の末に安いモデルしか生き残れない状況になっております。そのせいで新品購入後の3年以内にはどこかしらトラブルを抱え、下手すりゃ1年でダメになる物も多い工具の代表選手になってしまいました。

10年前くらいまではまだDIYユース向けの5万円台な中堅モデルも結構あったんですけどね。今は激安モデルしか選択肢が無く、ちょっと良い奴欲しいって人には厳しかったです。

 

そんな中、SIGNETがやってくれました。

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・SIGNET 100Vオイルフリーコンプレッサー(静音モデル)

久々の中堅モデルの登場です。こんなコンプレッサーを待ってたって人は多かったんじゃないでしょうか。

100Vで使える家庭用モデルは上でも書いた通り激安モデルしかなくなっていた状況でして、そういうモデルって重要部品とかも安価なパーツで組まれていてとても壊れやすかったんですね。(そりゃ、あの価格ならまともな部品は使えませんよね)

そして「音」

ブバババババババ!とかなりの音がするコンプレッサーは住宅街にお住まいな人にはちょっとムリめな音量でしたもんね。

 

そんな悩みを解決出来るのがやっと出ましたね。

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スペックは100Vの1馬力コンプレッサーとしては普通な感じ。唯一だとアルミの30Lタンク搭載って事くらいですかね。

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タイヤはついてませんのでコロコロと転がして使う事は出来ませんが、持ち運んでもこの通りな感じですので問題無いと思います。

 

実際に見てさわって動かしてみましたが、現物もかなりいい感じ。

もう少ししたら実働のデモ機も店に置こうと思ってますのでご期待くださいませ。

あると便利なドライバー

自分でも車いじったりバイクいじったりしてまして、出先とかでは工具を頼りにされたりもするのですが。

現場で「ちょっとだけ工具貸してー」とか言われて貸すと後日かなりの確立で購入してくれる、ちょっと便利な工具ってのがあります。そりゃね、工具店やってますから人よりはいろいろ工具も見て知ってますし、ましていろんなプロメカさんとの交流も多いですから変則で便利な使い方とかも聞いて知ってますしね。

 

で、今日はそんなちょっと便利な工具のドライバー編。

ドライバーと言ってもアンチカムアウトなプラスドライバーじゃ無くマイナスドライバー、そしてさらに言えばネジ回しじゃなくて工具店としてあまり推奨出来ないこじるドライバーのお話。

車やバイクとかを整備していると出てくるゴムキャップとかダストシール。あの手のものをクイっとうまい事めくるのって結構面倒でして、さらに言えばその下地を傷つけたくないもんですよね。

そんな時に便利なのがこれ。

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・KTC シールピックツール

いきなりドライバーじゃないじゃん!って言われそうですが、ドライバー形状って事でご勘弁。このツール、ほんとに便利でしてちょっとした物をクイっと剥がすとっかかりに凄く使えます。
(※ちなみに本来は縦方向にシールを押し込むのに使うツールです)

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先端は丸くゆるく作られていて相手を痛めにくいのも良いですね。

名前がシールピックなので硬いシールとか向けだけだと思われがちですが、こじり方向でもクイっと使えるんですね。

 

しかし。

これだけじゃちょっと足りない。クイっと隙間をあけてから確実に外してくれる相棒となるドライバーが必須なのです。

それがコレ。

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・PB キャブドライバー各種

番手は好きなの買えば良いのですが個人的にオススメは#4 幅があり、さっきのシールピックで開いた隙間にこれを差し込んでねじれば完璧です。

何故、このキャブドラなのか?

その秘密がこの先端形状。

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普通のマイナスドライバーよりもテーパーの角度がきつくあいた隙間を押し広げるのに都合が良いんですね。そしてよく見ると綺麗に面取りしてあり相手を痛めにくい形状をしています。いろいろ試しましたが不安なくダストシールを外したりするには、この2点がかなりベストな組み合わせです。

もちろん同軸径のドライバーですのでホールの奥にある調整ネジにもアクセスしやすいですし、買っておいて損じゃ無いドライバーだと思います。

 

単純なボルトナットだけの整備ならばなかなか揃える気にならない工具ではありますが、そういったちょっと面倒系な作業にはすごく便利に使える工具の一例です。

是非お試しくださいませ。