ネジをなめた時の初期対処

もう・・・寒くなったり少し暖かくなったり・・・。
体調おかしくなりますよね。
昨晩はお店終わったあとに少し残って仕事してたのですが夜の10時頃から雪が降り始めまして、慌てて駐車場にブルーシート敷きました。
うちの駐車場は砂利なので雪が積もっちゃうと除雪が大変なんですよー。

まぁブルーシートの敷設が終わった頃には雨に変わりまして・・・積もったりはしなかったんですけどね。

で、こんな寒い日にはガレージにこもって整備とかもアリなわけでして。
今日はそんな作業中っぽい人が足りない工具を購入しに多数来店してくれました(感謝)

そんな中で売る側もちょっと緊張ってか「大丈夫かなー」と思っちゃうのがネジを舐めちゃったとかボルト切っちゃったとかソレ系の相談。
今日も「ネジが舐めちゃった-!なんとかなりませんかー?」って相談がありました。

 

で、そんな時にオススメしている初期の作業が・・・これ。

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センターポンチで叩く。

少し説明しますと・・・。
まず冷静に考えてみましょう。何故舐めたのか。
締めこむ時に舐めたのか、緩める時に舐めたのか。これだけでも結構違います、緩める時に舐めたのならば「舐めてしまうだけの原因」があると考えます。

完全に人間が悪くて舐めたのならば問題外ですが、普通にしてれば緩むハズのネジが舐めてしまうのには例えば「錆びている」とか「熱と風雨で固着している」とかが考えられます。(両方の場合も)
で、そこまで考えつくと、今度は「舐めてしまうほど固着している物って取り外せるのか?」と考えます。

 

ここで話がそれますが「手で回らないほど固く締まっているネジをなんとかして外したい時」って何使います?私ならエアーインパクトレンチとかでガガガガ!って外しちゃいますね。
エ アーインパクトレンチって手で緩まないネジが外れますよね。
あれってエアーのトルクのおかげでもありますが「インパクトレンチ」って言うくらいなので中に 「ハンマー」が入っているです。
ハンマーがカッコンカッコン回ってるんですね。
そのハンマーの衝撃でネジが緩んでくるんです。

話を元に戻すとつまり「舐めてしまうほど固く締まったネジ」に手工具の救出工具では刃が立たない場合が多いです。
そこでポンチとハンマーの出番なわけです。

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PB 無反動コンビネーションハンマー

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PB センターポンチ

ウチのHPにある<工具実践>コンテンツの中に「ねじが舐めたら」ってページにやり方は書いてありますが、センターポンチを緩め方向に斜めに当ててハンマーで慎重に叩いていきましょう。
ポンチが食いついてきたら、相手が変形しない程度でガンガン叩きましょう。
これ形は違えどエアーインパクトレンチ使っているのと同じ状態。

実践のページにも書いてありますが、例えこれで緩まなくてもこれを時間掛けてやっておくだけで、この後の作業での緩みやすさは桁違いです。
プロメカさんのあいだではそこそこ有名な方法なんですが、一般の人ほど簡単な方法をいろいろ探しすぎて遠回りしていると感じます。
多分ハンマーくらいは持っていると思いますので、せめて質の良いセンターポンチの1本くらいは工具箱に入れておくようにしましょう。
超硬刃も良いんですが、とりあえずはノーマルなスタンダードタイプで良いと思いますよ。

精密作業のお助け工具

車両を普通に整備してるだけだとあまり関係無い気もする精密な作業。
基本卓上にて細かな作業とかしないですし、したとしても整備としては小さめなだけで一般的にいわれる精密な作業ってよりは少し細かな作業くらいな感じ。

でもでも、このところECUとかセンサーとかいろいろ本気の精密作業も増えてきました。

そんな時に整備向けの工具では大きすぎる事もあって工具の選択で困ったりする事があるんですよね。

ホントは気楽に使えるかなり小さめのプライヤーやそれこそピンセットでもあれば良いのですが、そうなると揃えておく必要のある工具として何が良いのかよく分からかったりします。

そんな時にお店で結構売れているのがこれ。

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HOZAN カッティングピンセット

これパッと見では普通のピンセットなのですが・・・商品名でもわかる通りカッティング機能付きのピンセットなんです。

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カッティング機能と言っても刃先はこんな感じ。
本気で切る目的のニッパーやカッターとは違い、あくまでも切る機能がおまけで付いているくらいな感じです。

ですが。

これが使うと便利なんですよ。
もともとは基盤製作する人の為のピンセットでして基盤設計等だとジャンパー線なんかと追加したり削ったりする時に、これで摘んだり切ったりするわけです。

でも、これそれ以外の作業でもかなり便利に使えてまして、例えば私なんかだとステッカー貼り合わせや剥がし作業なんかでもかなり重宝している工具です。
イメージとしては爪の先でカリカリするような作業で重宝する感じですかね。

こんな小さな物ひとつですが持っていると「あ!あれがあったっけ」と思いつつ結構使用頻度の高い工具になると思いますよ。

継続はチカラナリ

よーし!今日から工具を仕事にするぞー!
と、かなり安易に関わってから早25年、言わば四半世紀すよね。

はじめた頃はドライバーに2番とか3番とかある事すら知らないズブの素人だった私も、いまや業界内でも一目置かれる存在になったりして・・・まぁあれですよ、長くやってるだけなんですけどね。

そしてお店にくるお客さんからよく言われるのがこのブログとかWebサイトのこと。
特にブログというか前身の日記から数えるとすでに17年以上、日記を書いているわけでしてそれをそこそこマメに更新しているのが偉いと褒めていただいてます(照
これも言わばなんつーかなー・・・惰性とは言わないけど、書き慣れてしまえばちょっと長文のブログでも10分ちょっとで書けるし、ブログに関しては誤字脱字とか構成とか一切キニシナイって事にしてるので、思いつくままダダダダーっと書きなぐっているのが現状なんす。

でももちろん良いこともあって本編でもあるメインのWebサイトの商品紹介の文章とかも、このブログを長く続けているおかげなのか「文章を書く」という事に全く抵抗がないので、そういう「書き慣れている」というのは自分の助けにもなっていると思います。

そして2年前からはじめたFRM誌や今のrider誌でのコラムが自分の中ではかなりの転換期になったと思います。

もともと学も無く「てにをは」とか句読点とか・・・まぁーテキトーテキトー超テキトーだった私がそういうのも気にしながら書くようになりました。
以前からも雑誌への寄稿は何度もしているのですが、そういった場合には編集さんがある程度修正してくれたんですね。
でもでもミカミ編集長は・・・ほぼそのまま載せる(笑)
なので自分で十分に推敲してから原稿送らないとやばい!と危機感から自分で書いたテキストを何度も見返すようになりました。(それまでそんなのやった事なかったw)
そして工具の話といっても「出来るだけ商品紹介にならない工具の大枠な話」を書くと自分でルールを勝手に決めて書いているコラムなので、いつものようにWebやブログのノリで文章が書けないんですね。

でもこれのおかげでもっと文章を書くのが好きになったと言うか楽しくなったというか。

で、そんなrider誌の最新号が届きました。

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今号は・・・も!面白いです。
Baja1000にチャレンジした風間さんの話とかダカールラリーの三橋淳選手の話も載ってます。

ちなみに今日のブログはそんなライダー誌の紹介コメントに「コラム:工具の話(第12回)」と書いてあって。
え!?もうそんなに連載してるのー!?
と自分でも驚いたので「はぁーやっぱ続ける事って大事なんだなー」と思った次第でございます。

ってなわけでrider誌最新号は店舗に在庫もありますのでお近くの方はぜひにー。

ガレージ

ある程度趣味が極まるとやはり欲しくなるマイガレージ。

昨日発売のダートスポーツ誌に当店の隣に出来たナグモータースの記事を取り上げてもらいました。

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ナグモータースとの連携は当店Webサイトのトップでも告知済みですので知っている人も多いと思いますが。
実はこの工具店と整備屋さんがコラボするっていう企画の水面下ではもうひとつ「ガレージを建てて、それをカスタムする」っという企画も動いておりまして。
今回の雑誌掲載もそういう趣向でも取り上げてもらってます。

雑誌にも出ている通り、このガレージはもともとイナバガレージの既成品を使いアレコレとカスタムした仕様となっております。

コンクリート基礎こそ職人さんにお願いしましたけど、あとは・・・。

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棟上げ、外板等の立ち上げはお仲間でワイワイやりながら一日で完成。

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内装工事はナガチャンがたったひとりで黙々と仕上げました。
最終的に内側の壁も貼るので垂木とか悩みましたがうまくいきましたね。

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電気は配電盤等も含め仲間の電気屋さんがやってくれまして。

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こんなにかっちょいいガレージに仕上がっております。

で、実はエイビットのある北関東はそこそこ田舎なのでガレージを建てたいって人の相談も多いんですね。
ただの物置や車庫をちょっとだけ工夫していわゆる「ガレージ」にする。
これって単価もわりかしはっきりしてるし検討しやすいですよね。

私の兄貴がイナバガレージの販売店をやってまして、もしこういうのに興味ありましたら当店で相談に乗ることが出来ます。
もちろんガレージの販売・施工&カスタムも実際に行う事が出来ます。
興味がある人はご相談くださいませ。(近県の人に限りますけどね)

整備始めました

先日お伝えしたとおりバイクの入れ替えをしました。
今度ウチにきたのはちょっと古い2007年モデルの2スト250のモトクロッサーです。

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コンペモデルのダートバイクに詳しくないと「また同じようなバイクにしたの?」って思うかもしれませんが、前回まで乗っていたのはエンデューロ向けの4スト車両でして、モトクロスのようにでかいジャンプを飛んだりする事がない反面、ガレガレなとことか急坂のヒルクライムやダウンヒルに対応するためにどちらかと言えば人間に優しい乗り物でした。
しかし今回のモトクロッサーの2スト250は人間には全く優しくないヤバメのかっとびマシーンでございます。

ヘタレな私がなぜこんなに厳しい車両にしたのかと言えば・・・まぁなんとなくです(笑)
今まで楽をしすぎていたので久しぶりにヤバいヤツに乗ってみたくなったって感じですかね。

で、譲っていただいた方(代理なので本人ではないです)からは「あまり乗ってなかったようだよ」と聞いていて、ここで普通の市販車ならば好条件になるのかもしれませんがこういう競技車両だと「乗ってなかった=無整備」な疑惑も・・・。
市販車ならばメンテサイクルもそこそこ長いので問題になる事は少ないのですが、こういうコンペモデルではメンテサイクル短いですからね・・・。

自分はオークションとか使わないのですがバイク仲間の人がコンペモデルをネットオークションで見つけてきて「なんか買ってからあまり乗ってなくて綺麗な車両が安く出てる」とか騒いでいる事があるのですが、そういう場合私は「やめといた方がいいよ」って言っているのもこの辺が原因ですね。
ガンガン乗ってガンガン整備してある車両の方が良い場合が多いんです。

とまぁちょっとだけ試走してみてエンジンは問題無さそうなのは分かったのですが、やはりもうアチコチだめなわけです。
ってなわけで久々の軽めのレストア企画になってまいりました(笑)

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まず。
サスペンションの前後が完全にダメ。ブレーキもNG。ベアリング類もほぼ全滅な状態。
納屋に入れっぱなしだったとの事ですが新車整備した形跡もなく、全体的に油っ気がなくなっております。

とりあえずお小遣いの中ですませないといけないので走行に支障がある箇所を今回はおとなりのNAGmotorsにお願いして各所の整備を開始しました。

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ナグモータース(以下:ナグモ)はサスペンションもスペシャリストなのでシール交換のついでに、バルビング変更もお願いしまして、尖った性格のモトクロッサーをエンデューロでも使えるように少し柔らかい方向でモデファイしていきます。

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もちろんリアサスペンションも。

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このシムを積み替えてショックの特性というか雰囲気を変えていきます。
この辺は私はさっぱりなので「ほへぇー」と見ているだけでした。

とにかくやらないといけないメニューが多すぎて全部は紹介出来ないのですが、今回はかなりの重整備も多いので個人的には工具の勉強にもなり楽しいですね。

ベアリングの事もここで紹介したかったのですが、あまりに酷すぎてほぼ交換作業なのでそういうのはナグモのブログに任せたいと思います。

徐々にですが走れるようにしていって今月末くらいにはカタチにしてみたいと思います。
まぁカタチになっても人間側が対応出来ない可能性もかなりあるんですけどね(笑)

※あ、そうだちょっと宣伝。
ナグモが昨年からずっとテストしていたLINK-OILとの共同開発な2ストオイルが遂に発売になりました。
興味がある人はウチでは売ってないのでナグモに直接買いにいってくださいませ。