工具を揃える次のステップ

長年工具の販売をやってますと、どうしても避けて通れない事ってありまして。
それは末永くひとりのお客さんとお付き合いするのが「ちょっとだけ難しい」って事。

いや誤解を招く言い方っすね、これ。
長年お店に通ってくれているお客さんはめっちゃ多いすよ、そういう意味ではなく、初見のお客様が初来店してくれてそのお客さんがずっと来てくれる常連さんになりにくい業種とでもいいましょうか……。

どういう事かというと──
これから整備を始めようとする人がたまたまうちに相談しにきてくれてあれこれと工具を買ってくれるようになったとします。

当店の場合ちょっとずついろんな種類を時間掛けて揃える人が多いので最初の2~3ヶ月は基本的なハンドツールをあれこれ吟味して、なおかつそういう相談にも乗って……なんて感じなのですが。

そんな感じで少しずつ工具を揃えていってラチェット&ソケット、ドライバー、プライヤー、レンチ類までたどり着くと、一般的な整備初心者さんはその辺で「工具準備完了」と考えてしまい、徐々にお店に来る頻度が下がっていきます。(まぁ仕方ないんですけどね)
これって工具業界あるあるでして、揃え始めた人は大体3ヶ月から6ヶ月くらいである程度満足するし、実際の作業でも困る場面ってのがなくなっていくんです。

ホントはね、いっぱいあるんですよ。
紹介して使ってもらいたい工具って。

いろいろあるんですけど初心者さんから入ってくれた人達に「その次のステップ」をビジョンとしてうまく説明するのってすごく難しいんです。

このブログをいつも読んでくれてて整備もバリバリ楽しんでいる人には分かると思うのですが、脱初心者さんくらいの工具箱ってまだ足りないモノが結構あるんですね。
でもそういう人達ってその手の使った事のない工具に対しての見識がないから「それがないとどう困る」のかがイメージしにくいんですね。

例えば。
そんな説明の難し工具の代表例だと

PBピックツール

PB スイスグリップピックツールセット

これとか、プロメカさんだと使用率が高いこういう工具もなかなか「その次の工具」として理解してもらうのが難しいです。
もちろんこれだけじゃなく打撃系工具なんかもわりと説明難しくて、プラハンですら必要性を理解してもらうはかなり困難ですからね。

こういった基本工具のプラスアルファ的存在の使用意義って、そもそもその工具を使った事がないという人には説明しても理解してもらえないんですわ。
でもね、工具って基本がある程度揃って「その次」くらいからがホントに楽しいんじゃないかなーと思ってるんですよね。

PBドライバー各種

だからウチのWebサイトって日々更新してなるべく多くの工具の存在とか、便利な使用方法とかを紹介するようにしております。
でも難しいっすねー、いやホント。

ちなみに。

ピックツールセール

PB スイスグリップピックツール(5本組) マグネット付限定セット

上で紹介したピックツールセットは現在限定パッケージでセール中です。
この機会にぜひどうぞ。

プラグ交換のための工具

確実に陽が伸びているのがわかるようになってきましたね。
ひと雨ごとに気温も上昇してきてますし季節の移り変わりを実感しております。

そんなわけでちょっとだけ春の予感みたいなのも感じたりしているのか、お店にもそろそろ動き出しますよーってな工具の相談が増えてきました。
で、そんな相談の中で結構多いのが「プラグ交換」の相談。

普段メンテナンスをしない人とかでもプラグの交換くらいは……なんて人って多くて、その場合結構最初につまずくのがプラグサイズ。

車の場合ならば16ミリを買っておけば大体OKだったのですが、近年の新設計エンジンでは14ミリの使用率も高くなってきておりまして、ご自分の車両のプラグサイズの確認を是非して頂きたいです。
ただしネットで検索してもプラグの品番は出てきますが、プラグを回す為のサイズまではなかなか書いてないのではじめての人はここで迷っちゃうんですよね。

こういう場合にはまず自分の車種にあった替えの新品プラグを先に買ってしまいましょう。
替えプラグならばプラグメーカーのHPに行けばすぐに分かるので問題無く購入出来ると思います。
そしてその新品プラグの実寸を計ってしまえばOK。
これはオイルフィルタでも同じ事が言えますね。
どうせ交換予定なのですから「替える予定の物」を用意してしまうのは一番確実です。

で、サイズが分かったらプラグレンチの選択。

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nepros 3/8プラグソケット

当店でもかなり売れているのがこのネプロスのプラグソケット。
ネプロスと言うと高価なイメージが先行しますが、プラグソケットはそれほどでもないので造りの良さから購入していかれる方が多いですね。

そして……

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Ko-ken 3/8プラグソケット

人気を二分しているのがこのKo-kenのクリップ式。
クリップがある分少し厚くなりがちかと思いきや、結構スマートな造りと豊富なサイズ設定で人気です。

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Ko-ken Z-EAL 3/8プラグソケット

そしてKo-kenの整備向けツールであるZ-EALも同じくクリップ式。
クリップ式の最大のメリットは持ち運び系の工具箱の中に入れて置いても磁石を使っていないので破損の恐れが無く、また他の工具がくっついたりしない事です。
まぁこの辺は個人の好みの問題もありますので、好きなのを選んでください。

 

更にZ-EALからは超薄型で12ポイントのこれ。

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Z-EAL 3/8薄肉プラグソケット(12角)

サイズこそ限定で14mmと16mmしかありませんが、プラグホールが狭くて困るような車両には超オススメです。
(逆に困ってないならスタンダード品の方がいいかも)
欧州車では14mmの12角採用のプラグとかもあるのでそういう場合にもオススメです。

 

あ、そうそう。

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KTC バイク用プラグレンチ

2ストバイクならばこんな専用プラグレンチもあります。21ミリのコンビでごまかしている人も多いかもしれませんが、専用品は使いやすいですよ。

プロでもないかぎりプラグソケットなんて自分用に1個か2個買えば足りるわけですから、気に入ったモノを使って欲しいと思います。

変化の春

さてさて「3月は去る」と言われている3月はほんっとに過ぎ去ろうとしてまして。
工具の業界的にも3月は年度末というひと区切りがあって今月が終わるといろいろと動き出します。

今回に関しては価格改定が特に大きくて、ここ1~2年で頻繁に価格改定が行われていましたが、今回の改定で一度終わりにしましょうって動きがありますね。
逆にいうと今月末の改定で大幅に上がるメーカーも多いので、先週くらいから駆け込み需要的な問い合わせも増えてきてます。

そしていろいろ噂とかありましたが。

カタログ

このふたつのメーカーから新型のラチェットが出てきます。
すにで店舗ではお配りしてますので興味のある人はぜひ。

車の乗り換え

前に使ってた営業車兼トランポのハイエースがぶっ壊れて慌てて買い替えたのが今のNV350キャラバンでした。
いつまでも新車気分でいたのですが気がつけばもう7年も乗っている事に気が付きまして。

また先日お伝えした肩の怪我から車の乗り降りがとんでもなく大変だってのも合わさりまして。

車を入れ替えました。

車の入れ替え

あちこちのイベント行ったり倉庫のスペースが足りない時にはキャラバンに満載して凌いだりもしたのでそこそこ思い入れもありますが、まぁずっと乗っているわけにもいかないっすからね。

車の入れ替え

代わりの車はトランポ需要としても人気の高いステップワゴン。
とりあえず来た早々にちょっとだけイタズラして準備完了です。

しっかし久しぶり(10年以上ぶり)の乗用車は乗り心地良すぎてびっくりしました。
乗り降りも楽なのでしばらくはコレと付き合っていこうかと思います。

樹脂製工具箱の隠れた名品

整備とか工具に関しての初心者さんだけでなく実はそこそこ熟練した人でも悩んでいる事が多いのが工具の収納。
いろいろ悩みまくってやっとこれだ!と言うのを見つけても使っていくうちに増える工具に対応しきれなくなったりして解決ってのは難しいですね。

私個人としては持ち運こんで工具を出先で使う事が多いので、大きめ工具箱と言う選択肢があまりなく、多少効率が悪くてもいいので小分けしてあちこちに工具を分類収納するようにしております。

で、そんな時に便利なのが樹脂製の工具箱。
屋外使用時の雨風にも強く工具箱も含めた重量を抑える事が出来るので便利なんですよね。
ただ残念な事にあまり種類とかがないので選択肢が少ないんです。

そこでお店で密かに売れ続けている樹脂製工具箱派な人たちに人気な商品を紹介。

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リングスター 両開き樹脂製工具箱ガバット

よくある3トレー式の工具箱なんですが樹脂製で軽く、上に開く2トレーには細かな物を整理して収納する事が可能です。
そもそも樹脂製工具箱でこの形状のものってあまりなく、ましてや性能や強度面まで考えると超おすすめの工具箱かと思います。

ring_g4500XX4

大きさもこの通り手頃で車載にしても邪魔にならない大きさです。

 

そして驚くのがその収納力。

ring_g4500XX5

一番下の底面の部分はかなりの容積で、このように油圧式のパンタジャッキをそのまま収納する事が出来ます。

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・マサダ 油圧パンタジャッキ

このジャッキがそのまま収納出来るんですから凄いですよね。
例えばこの工具箱にジャッキとタイヤ関係の工具をひとまとめに出来るだけでかなり整理整頓が進むと思います。

このようにこの工具箱は○○用とかって感じでいろいろ収納を考えてみると、収納で悩んでいた人は突破口が見つかるかもしれませんよ。