2年前の診察から

2022年の3月。
まだ世間ではコロナ真っ最中といった感じの時期でしたが私は体の不調で隣町にある整形の大きな病院に行きました。
そこで難病と診断され同年5月に3週間ほどの入院を要する外科手術を受ける事になります。

入院顛末記 退院編

その後自分のミスで肩の骨折とかいろいろあって昨年末までは通院したりリハビリしたりな生活を余儀なくされました。

年齢的にも中年のおっさんとしては後半戦に突入するこのタイミングで、運動とかそういったことが制限される生活になるというのはかなり不安でしたね。
一番の心配は「動けない身体になるのでは?」ということでしたので、リハビリしつつもできる限りのトレーニングは続けました。
それでも衰えていく自分の体を恨めしく思うことも多々ありましたね。

でまぁそんなドタバタからもう2年かぁ……と思いまして、本当に過ぎてみればあっという間だなという感想です。
あれだけ苦労して1年以上もリハビリした肩の調子も今ではあまり気にならないくらいまでよくなりましたしね。

そして先日メールが来まして。
現在コラムを連載している雑誌の編集長から次号の連載依頼だったのですが
「申し訳ございませんが今回のコラムにて終了させてください」
とのことでした。

そこで思い出したんですよね。
この雑誌の前に7年ほど続けた連載記事の寄稿がありまして、それが終わりになった時に「もう紙媒体での連載はやらなくていいかな」と思っていたのです。
実際その後も数誌からお誘いもあったのですが全部お断りしておりました。

ではなぜこの雑誌のコラムを受けたのか。
それは先の外科手術での入院中にSMSのDM経由でコラム依頼がきたからなんです。まさに寝たきり状態の病室でその知らせを読んだんですよ。
さすがに1ヶ月近く仕事を休んでいてメンタルでも弱っていた時期でしたし、あらためて自分の工具販売という仕事を見つめ直してみようと思っていた時期でもありました。
依頼内容もそこそこ好きに書いていいいよって事だったこともあって、自分の頭の中身をもう一度だけ文章化しておこうかなと思い受ける事にしました。

そんな一連の手術騒動の流れがなんとなくだけどひと区切りになるなと思えるコラム終了のお知らせだったので、運命とかは大げさ過ぎるか…とにかく少しだけ思うところがあったのは事実です。
だから今回のコラムは頭を空っぽにして書きたい事書きました。

多分だけどこれが本当に紙媒体への寄稿としては最後になると思います。
昨晩無事に書き上げましてメール送信を完了しました。

ビックタンクマガジン

最初は嫌がる私に「とりあえず1年間だけでもいいから」と言ってくれた編集長。
2年も続けさせていただきありがとうございました。

個人的にもこれで2年前の受診から始まった騒動が終わった感があり、気持ちを新たに突き進んでいこうという気持ちになれました。
今後もどうぞよろしくお願いします。

変化の季節

自分の子供たちが巣立ってから少し経ちまして、そうなるとこういった区切りとなる季節にも鈍感になっていきますが。
それでもお客さんから聞く春っぽい時事ネタのおかげで再確認出来たりします。

ひと様の家の子供なんてちょっと見ないうちに大きくなってしまう印象でして
「この前まで小学校いってなかったっけ?」
なんて常連さんの子供が気がつけばもう大学受験とかそんな感じっすからね。

学校が変わったりそれこそ卒業して就職したり、すでに働いている人でさえ職場環境が変わったりといろいろ動きがある時期です。

で。
そんな3月は工具の問い合わせも増える時期でもありまして、主にでは年度末ってのが大きいすね。
3月末までに会社や部の予算が少し余るので余剰金で工具を買っておきたいとか、その手の相談がとにかく増えます。
実際現在進行系で見積もりがいくつか走っており今月末に向けて少しだけナーバスになっていたりもします。

上記のような理由でこの時期は大量の工具の受注がおこるタイミングでもありまして、先週にメーカー在庫を確認して100個以上あると思っていたものがあっけなく欠品になったりもします。
だからなるべく見積もり進行中の商品はまめに在庫確認をとる必要があるんですわ。

ってなわけでこの時期は普段では考えられないようなものがひょっこりメーカー欠品になったりします。
みなさんにはあまり関係ないことではあるのですが、少しだけ覚えておいてもらえると助かります。

そして。
私のプライベートでは昨年末から用意していたバイクがやっと出来上がりました。

KLX230R

これKLX230Rのリアアクスルのとこに付いているチェーンアジャスターのブロック。
本格レーサーだとアルミブロックなのですが……KLXは鉄板とクイッと曲げただけのものがついております。
今回はバイクで走るのも楽しみなのですが盆栽もするつもりだったのでこれはちょっと許せなくてですね。

KLX230R

流用チューンではありますが寸法がちょっと違ったのでフライス加工してアルミブロックを制作しました。
うん、カッコよくなった(笑)
性能とかは関係ないんですけどね、まぁ気分の問題す。

そしてもう一台。

リトルカブ

こちらは仲のよいお客さんから不動で雨ざらしのカブあるけど引き取れませんか?と言われ引っ張ってきたリトルカブ。
わりとマジでアチコチ駄目だったのでがっつりオーバーホールしまして、走れるようにしたのでナンバー登録してきました。
10年以上ぶりに公道で乗れるバイクを入手したのでこちらも楽しみたいと思います。

続KLX230R

新しい相棒バイクとなったKLX230R
公道も乗れるトレールモデルとの共用部分も多くネットではいろいろとモデファイしている人を多く見かけます。
そんなのをざっと参考にさせてもらいながらお正月の初走行後に気になった箇所の修正をちょっとずつ進めております。

前回はある程度定番の軽量化メニューを行いまして。

KLX230Rモデファイ

あとは細かな箇所を……ってなことで初回走行時にも気になっていた「転倒センサー」の除去。
バイクを倒した状態で数秒すると自動でエンジンが止まるのですが、復帰する時にメインスイッチを切って数秒待つというリセット動作が必要となります。
頻繁にコケるオフロードバイクだとこれが結構面倒なんすよね、またこのセンサーを固定しているステーが結構ゴツいので、どうせならまるごと取り払ってしまおうってことになるのですが……。

分解してみると中に基盤らしきものがあって単純に外して短絡だとECUが何か判別している可能性があるのでは?と危惧。
とりあえずプラ製のガワだけ残して中身を取り払うことにしました。
一応中身の「振り子」がなくなれば上下左右、天地は関係なくなるので取り付けステーも必要なくなりますのでこれでOKかな。

そしてちょっとでも軽量化ってことでここも──

KLX230Rモデファイ

ブイィィーンっとカット。
切った箇所はリアフェンダーとかの保持とも関係ないのでまぁ問題ないっしょ。

そんなわけでとりあえずやりたかったメニューの95%くらい終わったのでテスト走行に。

KLX230Rモデファイ

またもや友人のH氏に付き合ってもらって川越のオフロードビレッジに行ってきました。
ガチ系のモトクロス場なのですが外周部分に平らなEDコースも併設されていて、私はそちらでリハビリ兼テスト。
とりあえず不具合っぽい不具合もなく、同時に試していたクラッチスイッチキャンセルも問題無し(特定条件下で誤作動するという意見もあるのでまだ不可逆な取り外しはしてないけど)

KLX230Rモデファイ

とりあえず出来上がりなので外装とシートも張り替えて97%出来上がり。
(まだ制作中の部品があるのでもうちょい)

KLX230Rモデファイ

ここまでやれば「自分のバイク」感がかなりでるので愛着も湧くし、内燃機を除いたほぼ全てに手を入れたので何かあっても対処が楽になりました。

最初からレーサー買っていればこんな手間はなかったのですが、今回はボチボチやっていく予定なのでこんなのもアリでしょう。

あ、そうそうカブも引き取ってきたのであとでそちらも紹介しますね。

新たな相棒KLX230R

2年前の首の病気、そしてその後の肩の骨折等ありまして趣味であるオフロードバイク遊びが出来ない2年間を過ごしました。
工具のお店をやっていると心のどこかで「何かを整備して楽しみたい」という欲求があったりもするのですが、オフロードバイクの、ましてレースモデルでしたら配線等も少なくて「バラして組み立て」がかなり簡単なので私にはちょうどいいんですね。

でもそれも乗らないならイジる必要がないわけでわりと気に入っていたハスクバーナをサクっと売ってしまいました。
で、昨年末。
医者から「もう治ったからなにしてもいいよ」と許可がおりましたので、新たなバイク選びをしていたところ知り合いのバイク屋さんに在庫のKLX230Rがあると聞き購入に至りました。

このバイク。
Rがつくモデルは公道走行NGのレース用モデルではあるのですが、Rが付かない公道用もありまして各部品が共用されていたりして手元にきてからのモデファイがある程度必要でした。

KLX230Rモデファイ

ちなみにこのバイクは空冷の230ccでしていわゆる「ガチレーサー」とは違いどちらかというとナンバーの付かないファンバイクって位置づけだと思います。
実際乗ってみるとインジェクションならではのピックアップの良さこそありますが、上まで回らないトルク型の特性でレーサーのつもりで買うと後悔するかもしれませんが、ゆったり遊べるバイクが欲しいって人には絶妙なバイクでもあると思います。

で。
先述した通り各部が公道用のトレールバイクと部品を共用していますので、その辺を昨年末から少しずつモデファイしてきました。
(個人的な備忘録も兼ねてます)

KLX230Rモデファイ

まずは摺動部のグリスアップ。
ステムはもちろんホイールやリンク周りまでグリスアップ出来る箇所は全て行いました。

KLX230Rモデファイ

そして純正の鉄ハンドルをアルミバーに変更。
ついでにクローズドのガードを取り付けて手元の操作周りの配線も綺麗に引き直し。

KLX230Rモデファイ

速攻壊しそうなリアブレーキペダルも鍛造品に変更。
この後画像はありませんがワイドのフットペグに変更。

KLX230Rモデファイ

純正はファイナルが13-46とオフ車にしてはかなりロングなのでリアスプロケットをアルミ製にしつつ50丁に変更。(チェーンも変更)

KLX230Rモデファイ

あとはこのバイクのモデファイではキモとなる軽量化。
トレールとの共用で無駄なステー等が付いている箇所を除去したり作り直したりします。
(ちなみに純正のマフラーも重いので軽量のチタンフルエキに変更済み)

KLX230Rモデファイ

車体側面に重量級のステーと一緒に留まっていたレギュレーターは車体中央部にアルミステーを新設して移植。
ついでにイグニッションコイルも移設しつつプラグコードをNGK製に変更。

KLX230Rモデファイ

よけいなステーを除去していくと空冷ならではのシンプルな感じになりました。
あとは配線等を少しスッキリさせつつ。

KLX230Rモデファイ

気になっていたメインスイッチを除去。(鉄製で重くスイッチもデカい)

KLX230Rモデファイ

スイッチは中華の押しボタン式を採用(壊れそうなので予備買っておこうw)
アルミ板でステーを新設しつつガレージに転がっていたカーボンシール貼ってそれっぽい仕上げに。
(ちなみに配線がかなり難解なので真似する人はテスト必須です)

こんな感じで当初にやりたいと思ったメニューは大体終了。

あとは外装とシートを変えればあとは楽しく乗るだけになりそうです。
さすがにいい歳になりましたので「今回こそ終のバイクかな」とか思っておりますが、さてさてどうなることやら。

かなり優しい相棒ですので今年こそ怪我に気をつけて楽しみたいと思います。
いやーやっぱ乗ってイジれる環境は楽しいっすね。

2024年スタートしました

何度かSNS等でも挨拶はしておりますがあらためまして

あけましておめでとうございます。
本年もエイビットをどうぞよろしくお願いします。

そして能登でおきた地震の影響を受けている人達はいまだに大変な状況でしょうが、微力ながら出来るお手伝いはさせて頂きたいと思っています。
東日本大震災の時もそうでしたが、あまり自粛自粛なムードもよくないと思いますので本日の新年ブログは従来のノリのままいかせて頂きます。
どうぞご留意くださいませ。

さて。
昨年末で怪我が治った私。
もうちょい正確に言えば「医者からはもういいよ」と言われた私。
実際動かすと痛い角度とかはまだあるものの、バイクに乗れるかも──と淡い期待を抱きつつ12月には新しいバイクをゲットしておりました。

で、お休み初日の大晦日。

年末年始2024

早朝5時から集合して川越のモトクロス場オフロードビレッジにGo!
年末は忙しくてバイクに乗る暇がなかったのでぶっつけ本番でお遊びレースである「年忘れエンデューロレース」に参加しました。

年末年始2024

大晦日に怪我とか絶対に嫌ですからみんな肩の力を抜いてのワイワイレースですね。
(この人は調子に乗りすぎですが)
そして私はというと…

年末年始2024

友人のちっこいバイクを借りて1時間キッチリと走りきりました!!
当初は「肩が痛くなったら15分で戻る」とか言っていたし、周りのみんなもとにかく無理すんな等々、心配してくれましたが走ってみたら痛みもなくなんとかなっちゃいました。

1時間くらいで「お、結構乗れてるな!もうちょっとだけペース上げてみるか」とかも考えたのですが、大きく首を横に振って自制。
その周回でピットに戻って無事に2023年を締めくくることができました。
(ナイス判断だと思うww)

とりあえずバイクに不都合なく乗れる確認が出来たのは嬉しかったですね。

年末年始2024

その日はレース終わったら急いで帰ってカミさんお手製の年越し蕎麦くって寝落ち就寝。

明けて元旦。
この日は予定こそなかったのですが大晦日に遊んでしまったので家の用事したり、あとは酒飲んだり。

年末年始2024

そういえば普段から身体にはかなり気をつけているのですが年末年始だけは全ての制限を解除。
親戚にあったり子供たちが遊びに来てくれたりしますからね「そういうのは食べないようにしている」とか無粋な事言わないように無制限タイム。
(でも普段からあまり食べないようにしてるとそもそも量が無理っすね)

ってなこと言っているうちに1月2日。
この日はお隣のバイク屋さん「NAGmotors」が新年初走り会を開催してくれたので参加。

年末年始2024

私は新しい相棒のKLX連れて行ってきました。
ちなみにこの日が初おろしの日だったのでナラシしながら人間もナラシ。
久々の山系コースだったので怖かったっすねー。
とにかく怪我無しで終わりたかったので無理せず無理せずで遊ばせてもらいました。

年末年始2024

バイクも人間も泥だらけになって大満足。
ここ2年は「休みの日って何すればいいんだっけ?」ってな感じでしたので、この週末感は久しぶりで楽しすぎました。

帰ってきてからは洗車してバイク整備して…とやってたら1月3日も終了。
(ここまでセットで楽しい)

そんな訳で身体は筋肉痛でギシギシいってますが、心は超リフレッシュしまして、本日1月4日から本年の営業をスタートさせて頂きました。

初日は半日営業なのに多数のお客様がご来店頂き本当に感謝いたします。
実は今年がエイビット25周年となりいろいろ企画を水面下で進めておりますのでお楽しみに。

ってなわけで2024年も張り切っていきましょうー。