首の手術から1年

早いもので「この病気いったいどうなっちゃうの?」とか思っていた頚椎の病気の手術から1年が経過しました。
手術自体はうまくいったものの術後は首の筋肉にメスを入れたせいもあってしばらくは痛くて痛くて。
術後の2ヶ月くらいは本当につらい日々を送りました。
それでも先生が「大体3ヶ月を目安によくなると思うよ」と言ってくれてた通りになりまして、徐々に回復して今では首の手術を受けた事を忘れるくらいにはなんともなくなりました。

入院手術編

先日は術後の1年検診にいきまして久しぶりに頚椎の主治医に会いました。
検査結果はかなり良好らしく先生からも

「同年代の首の状態よりも健康なくらいだよ」

なんて言われて嬉しかったです。

入院顛末記ー直前ー

そして当然肩の話題に。

「これだけ首が良好なんだからさー、肩の怪我は本当にもったいなかったねー…」

なんてしみじみと言われてしまいまして、私もつい苦笑い。
(同じ病院なのですが首と肩の専門医が違うので先生も別の人です)

 

ってなわけで。
首の病気の心配はほぼなくなりましたが今度は肩の手術を控えております。

入院顛末記 退院編

主な手術内容は
・骨折箇所のボルト抜釘
・肩関節の授動術

のふたつです。
授動術ってのは動かなくなった肩関節の癒着部分を内視鏡を使いメスで切り取り無理やり動かす手術でして重度の五十肩とかではわりとメジャーな手術となります。
首の手術の難易度を10だとすると2とか3レベルのものだとの事ですが、術後の集中的なリハビリが必要なために措置入院となるそうです。(油断するとまた癒着してしまう)

6月の中旬くらに4日ほどお休みを頂く事になると思います。
ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。

※お休みの件は後日キチンと通知いたします。

樹脂部品の分解に

整備用の工具ってとにかくたくさんの種類が出ておりまして。

「こんな工具があったら便利なのになー」

なんて思うような工具ってよくよく探してみると実はすでに存在していたりします。
もちろん個人個人が思い浮かぶようなものがそのまま具現化されたものは厳しいかもしれませんけど、結果として用途としては同じになるなんてものまで含めればほぼ全ての作業にたいしての工具があるのかもしれません。

さて今回はそんな作業用工具の中でも少しニッチながら、確実に需要はある「樹脂パーツ用工具」のお話です。
金属製の機械部品等でしたら汎用工具でたいていはなんとかなりますが、樹脂パーツをさわるのって意外と大変なんですよね。

特にパチンとはめ込んであるようなパーツの脱着には神経を使います。

KTC精密ドライバーセット

KTC 精密ラチェットドライバー&ツールセット

そんな人にオススメなのがこのKTCの精密ラチェットドライバー&ツールセット。
精密ドライバーはね、まぁそのままの工具なのですが。
これに付随する先端系ツールがとても評判いいのです。

KTC精密ドライバーセット

こんな感じでピックツール3本とヘラのようなスパッジャーが入ってます。
中でもスパッジャーと呼ばれるコジリ工具がかなり優秀でして、画像のように薄いヘラ状になっていて樹脂部品の分離箇所やクリップ箇所に差し込んで使用出来ます。

かなり薄い作りですので接合部に隙間がない場合でもクイクイっと差し込んで使えますのでかなり重宝すると思います。

SIGNETマルチオープンツール

SIGNET マルチオープンツール(ステンレス刃付)

また上記のKTCスパッジャーと似た用途ではありますが、こちらはもっと割柄として特化した工具となります。
本体は金属製ではなく強化ポリアミドファイバー樹脂となっており、パーツに差し込んで分離等の作業専用に作られております。
また柄の根元部分にはステンレスブレードも装着してありますので、トルクの掛かる箇所ではそこを使えばOK

工具としてはたいした事のないシンプルなツールですが、この手の作業が多いメカさんからは絶賛されております。
手持ちの適当なマイナスドライバーで代用してたよ、なんて人はぜひご検討くださいませ。

軽量なアルミパイプレンチ

工具とひとことで言ってもそれに関わる分野はかなり幅広くて当店がメインで扱っている「車両整備」向けだけではなく、工場向けとか建築向けとかそりゃもういろんな業界でいろんな使われ方をしています。

そんな事いっても工具には変わりないのだから同じでしょ?と思われるかもしれませんが、業種が変われば使う工具や整備の常識自体も変わったりして分かってくるとなかなかおもしろいんですよね。

で、そんな業種によって使ったり使わなかったりが顕著な工具のひとつが今回紹介するパイプレンチ。

IRWINパイプレンチ

IRWIN 軽量アルミパイプレンチ

車両整備の現場では今やあまり使われる事のなくなった工具ですが、その他の業種では今でも現役バリバリに使われている工具です。
工具の名前にもなっている通りパイプ形状のものをグリグリと回す事が出来るのですが、ちょっと舐めかけのボルト・ナットにももちろん有効なので実は業種問わずで1本持っていると便利だったりします。

IRWINパイプレンチ

また開口部もかなり大きく開いてくれますので工夫次第ではパイプ用だけじゃなくいろんな活用方法があったりします。

IRWINパイプレンチ

全長も比較的小さめな250mm(最大開口49mm)からもっとも大きい900mm(最大開口140mm)まで豊富なサイズラインナップがあり、素材もアルミ製で見た目よりもかなり軽く作られてますので、必要な業種の方はもちろん「自分にはあまり関係ないかな」と思うような人にも一度試してもらいたい工具かと思います。

整備の時に座る椅子

整備も集中して長時間行うと身体のアチコチが痛くなったりしますよね。
変な姿勢でギコギコやる事が多いので仕方ないのですし、まだ筋肉痛とかならいいのですがこれが腰とかやらかすとキツイです。

自動車の足回り整備とかバイク整備とかの場合、そんな腰をやらかすような姿勢になる事も多くてみなさんいろいろ工夫したり、プロの現場ではリフトとか使って中腰の姿勢にならないようにするのですが…

逆転の発想というか、車体を上下出来ない環境ならいっそイスに座ってしまえばかなり作業が楽になったります。

今回はそんな作業用に作られたワークシートの紹介。

SK11ワークローラーシート

SK11 ワークローラーシート

普通のイスとは異なり着座位置を低く設定しているので、膝を折ってしゃがむくらいの目線での作業がとても楽になります。(高さ445mm)

またキャスターが付いているので前後左右に座ったまま移動でき、画像のように部品や工具をイス下においておけば必要なモノと一緒に移動しながらの作業が可能です。

SK11ワークローラーシート

SK11 昇降式ワークローラーシート

そしてこちらは先ほどのシートの上位モデル。
画像のように油圧式の昇降機能がついてますので前後左右だけでなく目線の位置も変えることが出来ます。

SK11ワークローラーシート

特に側面で腰の高さ以下の作業が多いバイクの場合、左右に動きながら上下にも可動出来るってのはかなりメリットです。
作業終了後に腰が痛くなったり、膝が痛くなるような人は検討の価値ありなアイテムだと思いますよ。

アサヒツールのダックスキーHEX

車両整備の業界ではあまり有名ではない旭金属という工具メーカー。
アサヒツールというと少し分かる人もいるかもしれませんが、実は工業向け工具ではかなり名の知れた国産の工具メーカーさんです。

アサヒだと分からない人でも「ライツール」の軽量レンチシリーズを作っているメーカーと言えば分かる人も多いかと思います。

ライツール

ライツールのページはこちら

そんなアサヒにはもうひとつ得意な工具の分野がありまして、それが六角レンチ(HEXレンチ)
ボール部分にキャッチャーボールの付いたキャッチャーボールHEXも他メーカーがあまり真似出来ない3mm仕様があったりして何気に良い工具を多数出しております。

そして今回紹介というか説明させていただくのがダックスキーHEXという両端がL型になった特殊なショートヘッドHEXです。

アサヒショートヘッドHEX

アサヒ ダックスキーHEXレンチセット

ロングとショートの2タイプがありまして、どちらも通常片側だけ「L字」になっているL型HEXレンチとは違い、両端がショートヘッドなL字になっております。

これって何の説明もなく見ると「なんだこれ?」ってなるのですが、なかなか良くできていて愛用者も多いショートヘッドHEXなんです。

両端のL字部分をよく見てみるとこのように角で曲げてある反対側が辺部分で曲げ加工がされております。
六角レンチって6面なのでぐいっとネジを回すと、次にレンチを掛ける際に最低でも60度分の振り幅が必要なのですが、このレンチの場合だと反対側を差し込めば30度の振り幅でチョコチョコ回していく事が出来ます。

ダックスキーHEX

この図を見ると分かりやすいですね。

この30度で回していけるってのは先端部分が超ショートになっているショートヘッドHEXの仕様と相まって狭い箇所での作業で威力を発揮します。

いろんなメーカーからショートヘッドタイプが出ておりますが、この機能はこのダックスキーくらいだと思いますので、この手の作業で困っている人がいましたらぜひお試しくださいませ。

一応分かりやすい動画も貼っておきます。