3月の末に思う

確か2007年の今頃に千葉県から現在の埼玉県羽生市に店舗及び自宅をまるごと引っ越したので、今年でもう15年になるんですね。

当時は若手工具屋さんが日本各地で盛んな活動をしていて、私も(当店も)その一員だという自負もありましたが、気がつけば歳とりました。
もちろん今でも気持ちだけは若いつもりではあるのですが、身体は正直でなかなか無理は効かなくなってきました。

そういえば先週の水曜日の定休ではお彼岸って事もあって両親の墓参りにいってきました。

2022年3月の近況

激動だった2015年~2017年の両親の介護や他界からも5年以上が経ち、世の中はコロナ騒動やらロシア不安等で大変ではありますが私生活ではわりと平穏にすごさせてもらっております。
基本宗教観とかそういったものに疎い私ではありますが、お彼岸にお墓の掃除をして線香をあげて手を合わせるって行為は嫌でも面倒でもなく、他の用事を後回しにしても毎度必ず訪れるようにしている自分に少し驚いていたりもします。

お墓参りの後は。

2022年3月の近況

近所のB級グルメで人気の行田のフライ&焼きそばの老舗「にしかたフライ」さんへ。

SNSで知って急遽いったのですが月イチくらいで来ていたこの老舗のフライ屋さんがなんと閉店するとの事。

2022年3月の近況

店内に入ってみたら張り紙がしてあった「マジなのか……」とちょっと落ち込みましたが。
店のおばちゃんに聞いてみたら「年寄二人でやっていくにはそろそろ厳しくて引退なんだよ」と言われ、昨今のコロナ騒動のあおりを受けての閉店ではなかった事に少しだけホッとしました。

2022年3月の近況

ちなみに「フライ&焼きそば」は埼玉の北部のさらに一部だけで昔から食べられていた局地的なB級グルメでしてお好み焼きみたいな食べ物です。
他にも名店として「フライ山下」とか「フライ仙道」とかありますので、興味がある人はぜひ食べてみてください。

ちなみに今回閉店するにしかたさんが当店から最も近いフライ屋さんだったので、ショックはショックですね。
ただし何十年もこれだけやってきたお店だと思いますので、とりあえずお疲れ様ですね。

 

そして今回のブログは近況的なお話ですのでお店の話も書いておきます。

2022年3月の近況

お店でずっと使っていたクレジットカード端末を交換しました。
今まで使っていた端末の更新期間だったのでいい機会だと思って総合端末に変更しました。
まだ全ての決済が認可されていないのですが、今後はクレカはもちろんnanaco等の非接触決済やQR決済もこれ一台で出来るようになる予定です。

実際通販ではクレカ決済率が8割を超えておりますし、店舗でも5割になりそうな勢いですのでこの端末でもうちょい上がるかな?と思っております。

そして私の個人的な近況。

2022年3月の近況

ちょうど一年前くらいからかな?身体の調子が本格的に悪くなっていて先日大きな病院でMRI検査を受けてきました。
診察結果はあまりよろしくない感じでしたので、後日治療という事になりました。

まぁ歳取ったので仕方ないっすねー。
バイクばっかりいじってないでたまには自分の身体の心配しろってカミさんにも怒られてしまいました。
まだあと数年はいろいろやって遊びたいと思いますのでこの機会に治してしまおうと思います。

そんなわけで年度末の3月もそろそろ終わりですね。
新年度も張り切って頑張りますので応援よろしくお願いします。

DeWALTのシステム工具箱 ─引き出し修理─

DeWALT TSTAK

おかげさまで発売以来かなりの好評を得ているDeWALTの「T-STAK」ツールボックスシリーズ。(リンクはこちら↓)

DeWALT TSTAK

中でも樹脂製工具箱としてはかなりの良い出来である「引き出しタイプ」は大人気でしてひとりで数個購入って人も多いです。

DeWALT TSTAK

樹脂製工具箱なのにベアリングレールを採用しているので、細かな工具やパーツ収納で悩んでいた人もこれで解決したーって喜んでいる人も多いですね。

しかし割と気軽に持ち運べる「機動性」とその軽量な造りが故に、引き出しにものを入れたら引っ掛かってしまったとか、引き出しの後ろ側にモノが落ちてしまった……等々のトラブルもあったりします。

そんな時のために今回は引き出しタイプの修理方法というか、引き出しの脱着方法を教えておきますね。

DeWALT引き出し抜き取り

これはこのDeWALTの工具箱だけの話ではなく、一般的なロールキャブやチェストでも同じなので覚えておいてください。

画像のように引き出しを開けるとレールの継ぎ手部分に赤い矢印のような爪があると思います。
これを上か下に押し下げてあげると中のロックが解除されて引き出しを抜く事が出来るのです。
レールは左右で上下逆に付いてますので片側が押し下げだったら、反対は引き上げだったりするので注意してください。

DeWALT引き出し抜き取り

そうするとこんな風に引き出しがまるごと抜き出せます。
特にこの工具箱は樹脂製なので建て付けというか箱そのものが若干歪んだ時にレールの収まりが悪くなる時がありますので、気になったら引き出しを抜いて微調整してみてください。

上でも書きましたがこの機構ってレールが付いている工具箱なら大抵同じなので、他の工具箱で困った場合でもお試しくださいませ。

長物収納のススメ

ガレージでの収納とかで考えるとそれほど問題じゃないのに、いざ出先に持っていこうとすると困る工具っていくつかあります。

特に備品系の工具、エアーゲージとかケミカルとかその手ってメインの工具箱に入れにくいので悩むんですよね。
そしてそもそも物理的に入らないとかで困るのが「長い工具」

ホイールナット用のトルクレンチとか全長450mmを超えるスピンナーハンドルとか、普通の持ち出し用の工具箱に入らない場合が多いです。
ってなわけで今回はそんな長物工具収納のオススメでも紹介してみたいと思います。

リングスターツールケース

リングスター Mr.ツールバッグ

この手の長物収納ではもはや定番となったリングスターのミスターツールバッグです。
全長で510mmあってロングスピンナーや1/2トルクレンチの450mmほどの工具を綺麗に収納可能です。
もともと建築関係用の工具バッグですのでかなり丈夫に作られておりますので、愛用している人も多いと思います。

そして近年この定番品を上回る人気を誇るのがこちら。

SK11パカットバッグシリーズ

SK11 パカットバッグZR 4サイズ

大小様々なサイズ展開をしているパカットバッグZRシリーズです。
この中でも大きいやつが510mmタイプとなっていて長物専用工具バッグとして人気です。

SK11パカットバッグシリーズ

実際に450mmのロングスピンナーハンドルを入れてみるとこんな感じ。
収納に十分な長さがあるのがわかると思います。

こんな感じで「長い工具」はメインの工具箱に無理に入れようとしないで、分けて収納してあげると綺麗に整理整頓出来ますね。
この手の収納で困っていた人はぜひ参考にしてみてくださいませ。

パーツトレイの有効活用

整備初心者さんが来店してくれて、ある程度工具が揃ってきた時に
「次はなに揃えると便利ですかね?」
と聞かれたりするのですが、そんな時にオススメしてるのがパーツトレイ。

パッと見ではなんて事ないステンレスのお皿なので、そう紹介してもイマイチ反応が悪かったりするのですが、メインのハンドツールがある程度揃ってきたら持っていて欲しい備品系工具のひとつです。

実際こんな感じで……

パーツトレイ

プロの現場を思い返してもらうとわかると思いますが、こんな風に綺麗に整理しながら整備をするというのはすごく重要な事でして、出来れば1枚とは言わずにサイズを変えて数枚持っていてほしいですね。

浅型トレイ

SK11 浅型ステンレスパーツトレイ

こちらが浅いタイプのステンレストレー。
ちなみに樹脂とか素材もいろいろありますが、溶剤とかケミカルに浸かる事も多いトレーですのでステンレス製がオススメです。
サイズは写真に写っている工具の乗っているサイズが基本サイズだと思ってください。

そして少し深いタイプのトレー。

パーツトレイ

SK11 深型ステンレスパーツトレイ

こちらは部品洗浄とか部品のストック時とかに便利です。
ケミカルで浸け置きするときともこの深さがあると安心です。

オイル受け

私はこの深型トレーでオイル交換もしちゃいます。
バイクで2リッターくらいまでなら問題なく受ける事が出来るし、抜いたオイルの確認もしやすくて便利ですよ。

ってなわけで軽視されがちなこういう備品系の工具。
ちゃんとしたものを揃えておくと整備も格段にしやすくなります。
まだ持ってないとか、まだ1枚くらいしかない、なんて人はこの機会にぜひご検討くださいませ。

工具メーカーKTCの変化

もう随分昔の話になってしまいましたが、私が独立して工具販売を始めた時にちょうど新規発売になったのがKTCのネプロスでした。
当時のKTCの営業担当さんがアタッシュケースに入れて試作品を見せてくれたのは今でも鮮明に覚えております。

そんな感じで個人的にはちょっとした縁を感じるメーカーのKTCがカタログを一新しました。

KTCカタログ

KTC 総合カタログ 2022

今月発売の最新カタログとなりますので最近出た新商品も網羅されております。

KTCプライヤー

KTC コンビネーションプライヤー

これとか。

KTCマグネットホルダー

KTC マグネットソケットホルダー 角度可変タイプ

これとかもちゃんと載ってますね。

そしてKTCは今年2022年にかなり変革を迎えそうな感じです。
いろいろ噂話程度ですが話が来ているのですが、まだこの場で発表出来るような事ではないので徐々に明らかになるでしょう。

KTCスイベルラチェット

KTC 3/8スイベルラチェットハンドル

ヒントというか私の推測ですが昨年末に登場したこの3/8スイベルラチェットが後から考えるとキッカケになったのかな?と思えるような変化が水面下で進んでいると考えております。

KTCカタログ

そうそう、今回カタログが新しくなったのでいつものように古いカタログを本棚に差し込みました。
さすがに古いカタログが邪魔になってきたのでそのうちまとめて断捨離しようかと思っているのですが、いざ捨てようと思うとためらっちゃう自分がいたりしますね。

今年は様々な分野で値上げの波がきておりますが、それだけじゃなく生き残りをかけた変革も同時進行しているように思えます。
当店も負けないようにがんばりたいですね。