私が工具の業界に飛び込んだときにはすでにあった工具なので、もう30年以上愛されてきたKNIPEXのプライヤーレンチ。
今でこそ認知されていてあまり説明する事もなくなってはきましたが、それでも工具に興味がない人にこの工具の使い方や使いみちを説明するのは今でも苦労します。
そんなプライヤーレンチがフルモデルチェンジしまして、メインの売れ筋サイズから徐々に新型に切り替わってきておりますので今回は今購入出来る新型プライヤーレンチを紹介。
まずはこれ。
最初に新型形状に切り替わったブラックバージョン。
180サイズと250サイズがすでに販売開始していてエイビットでの店頭での販売も完全に旧モデルからこの新型に切り替わっております。
(旧モデルは完全に廃盤が決定しました)
そしてこちらが先日やっと販売が始まった新型のメッキ仕様。
上のブラックバージョンと性能は全く同じで表面処理が違うだけですけど、プライヤーレンチと言えばシルバーだろうって人も多いので、登場以来人気になっております。
※メッキ仕様では250サイズのみとなり180サイズは発売待ちとなっております。
ちなみに新型に切り替わった事による旧モデルとの大きな違いはふたつ。
・開口幅が大きくなった。
サイズ設定で従来のモデルよりもかなり大きく開くようになったおかげで対応のボルトサイズが大きくなりました。
180サイズで35mmだったのが40mmに。
250サイズでは46mmだったのが52mmになっております。
特に250サイズの50mmオーバーはバイクのフロントフォークのトップキャップを掴めるようになったのが最大のメリットかと思います。
これだけのために買い替えていくバイク屋さんはかなり多いですね。
もうひとつが。
・軽くなった。
こういう工具ですしあまり重量は関係ないかな?と思いましたが、特に180サイズはマルチな車載工具としても重宝されていて、唯一の弱点が「ちょっと重い」でしたから、これもわざわざ軽量になったという理由だけで買い替えている人がいますね。
その他にも剛性感とかいろいろ新型は良くなっているのだとは思いますが、ユーザーが直接的に受ける恩恵はこのふたつだと思います。
たったふたつですけど大きな進化ですよね。
そしてこの新型にはオプション品が設定されてまして。
まずは250サイズ用が先行販売されましたが、先日180サイズ用も販売が開始されまして、主要サイズの2サイズで購入出来るようになりました。
ちなみにこれは化粧ナット等のメッキやアルマイト相手で使う時に相手を傷めないようにするための保護カバーです。
しかし残念な事に新型にしかつける事が出来ないようになっていて(新型には先端にリブがあってそこにスライドして差し込むようになってます)旧型ユーザーは使うこと出来ませんけど、これが使いたいって人は新型に踏み切るいいキッカケにはなると思います。
今回のモデルチェンジは見た目のインパクトはあまりないのでマイナーチェンジっぽく捉えている人もいるのですが、実際は全て新設計のフルモデルチェンジとなっております。
すでにお持ちの方も、これから購入を検討している方もぜひ新型を一度手にとってみてくださいませ。