最終営業日納まりました

午前中からお昼すぎにかけてぼちぼちとお客さんが来店してくれまして。
告知が効きすぎたのか夕方前にはわりと静かな感じになって無事に本年の最終営業日を終える事が出来ました。

2022年最終営業日

日中は寒いながらも天気もよくて大掃除も捗りまして。

閉店直前からは年明け営業の準備をしつつ事務系の作業に没頭出来ました。
新年は下記の通り。

1月1日(日) 冬期休業
1月2日(月) 冬期休業
1月3日(火) 冬期休業
1月4日(水) 12時~18時(初売りセール開催・限定品販売)
1月5日(木) 10時~18時(初売りセール開催・限定品販売)

てな感じになります。

営業時間を短縮しておりますのでご来店の際はご注意ください。
※Web通販は24時間受付いたしますが、回答や発送は店舗営業日に準じます。
また年末年始のメーカー休業等によりお急ぎの注文に対応出来ない場合がございます。
店舗欠品の場合は1/6以降から順次対応となります、ご了承ください。

2022年最終営業日

お休み頂いている間にポンコツな身体を動けるようにしておきますので、新年にまたみなさんと工具談義が出来るように英気を養っておきたいと思います。

それでは2022年お疲れ様でした、そして入院中にはいろいろお気遣いありがとうございました。
来年も工具専門店エイビットをどうぞよろしくお願いします。

エイビット ヤマタク

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機 ─補機類紹介─

すでに発売されてから3年が経過し安定の人気を保っている蔵王産業のエンジン式高圧洗浄機『ヴィットリオZE』

今回は3年の間に発売されたショートノズルやフォームノズル、そして消耗品等のパーツリストに関してあらためて紹介し直しておきたいと思います。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機『ヴィットリオZE』

まずは本体。
現在日本国内で小排気量の産業向けエンジンの生産がないので、ここまでコンパクトで軽量のエンジン式洗車機は他メーカーではあまり存在しないって事がこの洗浄機の最大の売りであります。
「手軽に持ち運んで使える」
電源もいらずに使えるエンジン式ではまずこの条件は外せないんですよね。

また吐出圧力も「弱い」とかいろいろ言われる事がありますが、実際に購入して使用している人からはそんな意見はほとんど聞きません。
カタログスペックだけを見てそう判断する人がいるとは思いますが、発売前に「実際に洗車で使う圧力」を何度も調整してこの圧力に設定してあります。
つまりこれ以上強すぎても意味がないんですね。
まして塗装や部品へのダメージを考えるとなかなかベストな圧力設定になっていると思います。

そして本体の次に当店がオリジナルで開発したのがショートノズル。

ショートノズル

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機ヴィットリオZE専用 ショートノズル

標準のノズルだと車載時に長過ぎて邪魔とかの問題があって制作しました。

ショートノズル

純正ノズルと比較するとこれだけ違いますので多くの方に愛用して頂いております。

そして先日発売となった泡ノズル。

フォームノズル

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機ヴィットリオZE専用 フォームノズル(泡ノズル)

おかげさまで大反響を頂いております。
やはり洗車時に洗剤を吹き付けておけるってのは洗車がかなり楽になりますからね。

フォームノズル

キメの細かい泡で洗剤を吹き付けますので泡がしばらく消えずに洗車がとにかくはかどります。

消耗部品もなるべくストックしてます

消耗品

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機 補修部品一覧

そして発売から3年が経ちそろそろ消耗品の注文も多くなっております。
メインのパーツはなるべく当店でストックするようにしてますのでお気軽に相談してください。

ってなわけでこれから本体を購入予定の方は安心してご購入ください。
当店にて本体を購入された方には誠心誠意アフターフォローいたします。

2022年を振り返って

毎年年末の最後に一年を振り返るブログというか日記を書いております。
最終日とかだと大掃除とか棚卸しとか忙しくて書いている暇がなくなるので、最終日前の今日書いておきたいと思います。

さてさてさてさて。
2022年。
もうね、ある意味忘れられない年になりましたね。
別の日記でも書いたことあるんですが今年の正月は本当に「最高」の出だしだったんすよ。
仕事でもプライベートでも「こんなに良い正月でいいのか?」と思うくらいに本当に良くて。
そんないい感じでスタートしたはずだったのですが…1月の中旬頃には身体の異変が見逃せない感じになりましてね。

入院手術編

そこからは2022年は入院の年みたいな感じになりました。

最近当店を知ってくれてこのブログを読み始めたって人は下記のリンクでも読んでみてくださいませ。

・入院に至る顛末記

そして無事に手術も終わって担当医師からも「もう大丈夫、普段の生活に戻っていいよ」と言われた半月後に今後は肩の肩甲骨骨折でまた入院&手術…。

JNCC2022八犬伝

もうね、アホかとバカかと。
正直怪我した直後にいった病院では肩鎖関節脱臼と診断され「しばらく安静にしておけば2~3ヶ月で治ると思うよ」言われたので少しだけホッとしていたのですが、その後のCTで肩内部の骨が折れている事が判明してしまい、あまりにも内部過ぎて固定しようがなかったために手術って事になっちゃいました。

さらにいうと術後3ヶ月経った今でも骨はまだ不完全な状態らしく(内部の細い骨なので付きにくいみたい)また外傷による癒着性関節包炎──分かりやすくいうと五十肩を発症してしまっていて2022年12月末の段階でいまだに腕がうまく動かせません。
あ、仕事にはほぼ支障がないくらいにはなりましたけど。

っとまぁ。
入院も手術も未経験、ましてや点滴すらした事がなかった私がいきなり全身麻酔手術を年に二回も経験する事になりまして。
いろんな人に迷惑を掛けてしまいました。
本当にアホでしたごめんなさい。

バイク
結局バイクにはお正月に一回、怪我前に一回しか乗れなかった

特に悔やまれるのが毎年周年記念として9月にセールやら企画やらをやるのですが、怪我のせいで全ての企画が止まってしまいみなさんにも迷惑を掛けてしまった事ですね。
9月は怪我をしたて&手術したてって事もあって何をやっても激痛すぎて全く集中出来ずに終わってしまいました。

ってなわけで今年2022年は何かしら病院にかかっていた記憶がほとんどで、終始それ関係に追われた一年だったという印象です。

仕事面ではコロナ禍の影響による材料等の値上げ、そしてウクライナの件から海運や空運事情の変化。
結局今年は価格改定のなかった月がほとんどないくらいにずっと価格の付け直しをしてました。
あと品薄も深刻で総じてうちの売り上げにも影響が大きく出てしまいました。

カレンダー

そんなあまり良いことなかった年ではあったのですが2月頃からスタートさせた企画がなんとか先日結実しまして、年明け一発目の初売りでお披露目出来そうなのは良かったですね。
企画途中で入院とかしていたのに待ってくれたメーカーさんには感謝しております。

とまぁ、あまりとりとめもなく書いてしまいましたが(毎年そうなんですけど)来年は怪我なく病気なしでいろいろ活動したいと思います。
今年も残り数日ですが店舗にて営業しておりますのでお暇な方はぜひご来店ください。
あわせて新年4日の初売りもお楽しみに。

年末年始の営業案内

うおー、気がつけば今年も残り1週間。
とりあえず年末年始の当店の営業案内をお知らせしておきます。

年末年始カレンダー2023

ざっくりとこんな感じ。
書き込みのない日は通常営業となります。

注意して欲しいのはまず年末の12月30日、営業こそしておりますが大掃除とか棚卸しとかしながらになりますので最後はフェードアウト的な閉店となります。17時と書いてますがお客さんきてれば開けてますので急ぎの用がある人はご連絡ください。
そして新年一発目の1月4日はお昼の12時からとなります。
今回は恒例になっていた福袋をやめて限定商品を売り出す予定となっておりますのでお見逃しなく。
(Webサイトでも同時に販売する予定です、お楽しみに)

店舗

あと年内の仕入れ的にはメインの工具類は確定的なのが27日(火)までの注文。(28日もギリ間に合う場合アリ)
ケミカルや大型備品系は今週末で締め切ってしまう事もあるので、出来れば今日(23日)くらいまでに連絡欲しいです。
それでも年明けの動き出しは早いので連休中になんとか…とかなければ年明けは5日から入荷が再開します。

ってなわけで年末年始はちょっとだけ変則営業もありますのでカレンダーを確認の上ご来店くださいませ。

エアーコンプレッサーの購入指南

店舗では様々な工具の質問を受けますが、中でも多いのがトルクレンチとか溶接機とかエアー環境関係の相談。
この辺の工具に関しては販売している側もよくわかっていない人も多いですし、プロメカさんでも分からないので相談きましたって人は多いです。
特にわかっているつもりでよく分からないってのが空圧系のお話。

ってなわけで今回はエアーコンプレッサーの話でも書いてみようかと。
(ちょっと文章多めですがご勘弁を)

まず、理解してほしいのが家庭用の100V電源で使用する前提の機器ってどこかで妥協点を見つけるしかないという事実です。
現在の家庭用コンセントの電源は60A契約くらいが基本だと思いますが、これを大まかに機器の定格出力のワット数に換算すると6Kwとなります。
さらにこの6Kwを家庭内で分岐して各分岐主線に2Kwずつくらい配電しているってのが一般家庭のスタンダードかと思います。

この各配線の上限を2Kwと仮定すると2馬力のコンプレッサーが1.5Kw出力ですのでほぼ上限を使い切るかたちとなりますので限界の出力なのが分かるかと思います。
またこういったモーター機器は「起電力」ってのがありまして、モーターが動き出す瞬間(または止まる瞬間)に1.5倍から約2倍の電力を消費します。
なので少し前までは0.75Kw出力の1馬力コンプレッサーが上限と言われておりました。
(0.75Kw × 2 = 1.5Kwが瞬間にかかる可能性があるので、それ以上の機器だとブレーカーが落ちる)

しかし現在は省電力型のモーターを積んだエアーコンプレッサーが登場し、2馬力までは使えるようになったというわけです。

でも。
逆に言えば2馬力までなんですよね。
自動車屋さんや鈑金塗装屋さんに入っている業務用のコンプレッサーは「最低で3馬力」でして、これは動力(三相200V)を使う前提の機器です。
業務用では3馬力でも数人で同時にエアーを使うと足りないと言われてますので、スタンダードな大きさは5馬力くらいの大きさになります。
ここまで大きなコンプレッサーを使ってやっと安定的なエアーを供給出来る現場という事になります。

業務用コンプレッサー

でも三相200Vなんて一般家庭ではまず契約してませんし、そもそも業務用の機器だって10万円以上が基本となってきますから気軽に検討出来る設備ではありません。

ですので。
逆に「100Vのエアーコンプレッサーで出来る事」をちゃんと把握してから購入すれば無駄にハードル上げなくても済むし、十分に活用出来る機器として使えると思います。

100Vコンプレッサー

PUMA 縦型静音100Vエアーコンプレッサー

それでは家庭用100Vのエアーコンプレッサーでどこまで使えるのかというと。

・タイヤの空気入れ ○
・エアーインパクトレンチ ○
・エアーラチェット ○
・エアーブロー ○
・塗装全般 ○
・エアーソーやエアーサンダー △
・サンドブラスト △

ってな感じです。
エアーインパクトレンチがなぜOKなのかというとエアー機器を駆動するためのエアーモーターが大きめなものがついているおかげです。
エアーモーターが付いている機器には大きく分けて「高回転型」と「低回転型」があります。
語感でわかるかもしれませんが低回転型のエアーツールはエアー消費量があまり多くなく小型のエアーコンプレッサーでも使用可能です。
(インパクトレンチは大きいモーターって事です)
それに比べて小型の高回転トルク型のエアー機器、エアーソーやエアーサンダーはエアーの消費量が多く、小さいコンプレッサーではエアーの供給が間に合わずにイマイチ使えません。(サンドブラストも同じ)
まぁ数秒から数十秒は使えますので、それをもって「使える」という人もいますのであえて△にしました。

100Vコンプレッサー

PUMA 静音タイプ コンパクト卓上100Vエアーコンプレッサー 1馬力

このままだと「え、イマイチやん」って事になるかもしれませんが、逆に言えば

タイヤの空気圧とエアーインパクトとエアーブローが使えればOK

って人には問題ないわけです。

特にエアーブロー(エアーガンでブシューってやるやつね)は他の機器と違ってほぼ替えが効かない大きな利点ですので、これを使うためだけにエアーコンプレッサーを購入するってのもアリだと思います。

100Vコンプレッサー

PUMA 静音タイプ100Vエアーコンプレッサー 2馬力

そんな家庭用コンプレッサーにも先程書いたようについに2馬力で普通に使えるモデルが登場しております。
この2馬力ならば業務用には敵いませんがある程度の機器ならほぼ普通に使えるようになりました。
それでも業務用に比べたら快適ってレベルではありませんので、その辺はご理解くださいませ。

そしてここでまた疑問が浮かぶわけです。
1馬力と2馬力、また業務用の3馬力や5馬力ってのは吐き出すパワーが違うの?

これはもっともな疑問だと思いますがエアーコンプレッサーにおいての馬力の違いはずばり吐出量の違いです。
もっと簡単に言えばコンプレッサーが作り出せる圧縮空気の量が違います。

表1

これは業務用コンプレッサーメーカー、アネスト岩田のカタログ抜粋です。
左から型式、そして定格出力と並んでますね。
定格出力は最初に書いた通り0.75Kwが(1)となっていて1馬力という事です。
そしてもうひとつ右隣りの欄には制御圧力ってのがあります。
これはMpa表記なので分かりやすくキロでいうと10キロ圧力上限って事です。

この表を見るとよく分かるのですが「圧力」は馬力数が変わっても全部同じなのがわかると思います。
(表下側の最大1.4Mpaってのはトラック整備とかで使う高圧対応モデルです)

じゃあ馬力(パワー)で何が違うのかというと表の「吐き出し空気量」(毎分の吐出量)が違いますね。

エアーコンプレッサーはモーターとタンクで構成される機器です。
アウトプットされる圧縮空気はモーターから直で出るわけではなく、一度タンクに貯蔵されます。
タンクに貯められたエアーはモーターが何馬力だろうと上限10キロ付近の圧力で停止します。
この10キロで貯められたエアーを出口部分で絞ってあげて6.5キロくらいで使用するのが今の一般的なエアー機器の使用条件となっております。
(エアーインパクトとか一般的な機器は6.5キロあたりが推奨エアー圧です)

レギュレーターによって6.5キロを絞られたエアーを使って機器を動かせば、タンク内のエアーは減り、つまり圧力が低下していきます。
コンプレッサーは10キロから8キロくらいまでエアー圧が減ると自動で運転を再開し8キロ以下にならないように頑張ってエアーを作ります。

ここで馬力の大きなモデルほど一度に作り出す空気量が多いので余裕をもってエアーを補充し続けますが、馬力の小さいコンプレッサーはエアー機器の消費するエアー量に供給が追いつかず、ついにはエアー機器の推奨圧力である6.5キロを下回りはじめます。
そうなるとエアー機器は満足に動く事が出来なくなってしまうわけです。

これがエアーコンプレッサーにおける馬力数の違いにおける現場での使用限度の違いです。
逆にいえば一瞬だけエアーが使えればいいような状況(タイヤの空気入れとか)ならば馬力の違いによる弊害はほぼ無いと言い切れます。

・馬力による瞬間的なエアーのパワーに差はない。
・馬力によってエアーの持久力に差がある。

※補足:よく予備タンクをつけると馬力の小さなコンプレッサーでも使えるようになるって話を聞きますが、ぶっちゃけあまり変わりません(誤差レベルです)

100Vコンプレッサー
用途が決まっていればこんな0.5馬力とかでも十分だったりもします

PUMA 静音タイプ コンパクト卓上100Vエアーコンプレッサー 0.5馬力

ってなわけでまだ説明したい事もあるのですがこれくらいでなんとなくエアーコンプレッサーを選ぶ時の参考になると思います。
そりゃーハイスペックな方が良いに越したことはありませんが、自身の作業用途に合わせて購入すればいいだけなので無理に大きなモデルを買う必要もないのも分かって頂けましたでしょうか。

実際エアーコンプレッサーを購入予定という方は店舗まで来て貰えればもうちょい詳しく説明しますのでお気軽にどうぞ。