アサマレースウェイに行ってきました

もう何年も前からやっているのは知っていたのだけど、他のイベントと重なったりしてて行く機会がなかったアサマのイベント。
今年2021年の遊びのモットーは「行ったことないイベントに行ってみよう」というわけで、みんなが「最高最高」と言っているアサマファンライドに参加してきました。

アサマファンライド

場所は1955年に初開催された日本モータースポーツ発祥の地とも言われている『アサマ火山レース跡地』
普段は閉門され入ることが出来ないプレミアムなオフロードコースです。
土質は火山灰(?)なサンド質なのですが、いわゆる一般的にいうサンドとはちょっと違っていて割と普通にグリップしてくれます。
また日本のこういうコースってちょこまかと曲がりくねった箱庭レース的なレイアウトが多いのですが、ここはストレートをドカンと開けてってな4速全開なストレートとかもあって楽しかった(怖かった?)ですね。

アサマファンライド

朝の受付を済ますと参加賞で現地のりんごジュースが配られました。
(こういうのも嬉しいす)

アサマファンライド

お仲間5名で参加。
最近私がバイクに復活したのを知って、まわりのゆるふわな連中も復活してきたのでつるんで遊ぶようになりました。
今回はレースに参加はせずに前日の「フリー走行会」のみに参加しまして、仲間内でワイワイとのんびり走ろうかと思いましたが、イベントの雰囲気自体は結構ガチな感じでだったので少し申し訳なかったかもしれません。

アサマファンライド

あくまでもフリー走行なので疲れたら休んで、長めの昼飯休憩いれて……とかなりマッタリと過ごすことが出来ました。
コース自体は1周が長めにとってあってあまり疲れない感じではあるのですが、普段使わない全開区間が多くて午後3時にもなると全員お疲れモード(おっさん連中は特に)
まぁ満足っしょって事で早めに切り上げて帰宅しました。
しっかしアサマってこんなに近いと思わなかったです。
片道高速使って2時間。
先日行った成田のコースが2時間チョイなので成田にいくより断然近いんですわ。
結局早めに帰宅こそしましたが早起きと満身創痍の疲労度でビール片手に寝落ちしまして明けて翌日。

アサマファンライド

なるべく早めに洗車まで終わらせたかったのでお店を開店する前にちゃっちゃと片付け&洗車。

ちなみに梅雨気配な関東は前日まで雨が降り続きまして、水捌けのよいサンドコースといってもバイクはこの有様。
コース途中にはこの画像の泥の付いている高さくらいの深い水溜りもあって満遍なくサンドウォッシュされました。

エアークリーナーもパッと見た目は綺麗に見えるのですが念の為に洗ってみたら砂が大量に落ちてきて焦りました。

アサマファンライド

結局お店の開店までに洗車が終わらずに営業しながら暇な時間見つけて数回洗車。
これは2回目の洗車が終わってやっと少し綺麗になってきたところです。
タイヤとか見ると分かりますがまだまだ洗車は十分じゃなくて、このあともう1回分解しながら洗車してフィニッシュ。

走行会から2日目の今日は全身がやばいくらいの筋肉痛が来ております。
再来月にまた開催されるとの事なので他のイベントとの兼ね合い次第ではもう1回行ってみたいですね。

最後に一緒にいったお仲間の動画。>>You Tubeリンク

最後の方でコケてるのが私です(笑)

SIGNET2021メカニックツールセットについて

SIGNETから3年ぶりくらいにお買い得な工具セットが登場。

なんで3年ぶりになってしまったのかって事を考察するとわりと簡単で「3年前に出した工具セットがあまり売れずにメーカーに残ってしまったから」だと思います。
これにはいろんな諸事情がありまして、KTCとかがやる工具セットセールの場合あくまでも「期間限定セール」というのがメインなので、その期間中なら多少長いバックオーダーに入ってもユーザーは特価で工具セットを購入出来ます。

しかしこの方法って当たり前ですがメーカーにとっては効率的ではないんですよね。
事前に何セット売れるのかわからないから生産計画が立てられないし、やっと売り切ったと思ったら1セットだけ追加来ちゃってロット生産するはめになったり…ね。

で、過去にSIGNETはこの「追加生産」でやらかしたわけです。
その年の工具セットを発表したらわりと初速が良くて追加でドドーンっと作ったらそれが全く売れないという状況。
さらに悪かったのが10月に発売して11月には欠品して、追加が出来上がったのが年明けになってしまった事ですね。
つまりボーナス商戦中に在庫がなくて工具セットを欲しがった人たちはみんな他のメーカーの工具セットを買ってしまった後にやっと追加分が出来上がったって感じです。
もともとSIGNETは期間限定ではなく数量限定でセールを組んでいるので、おとなしく完売にしておけばよかったんですけどね。

でまぁそんなわけで3年前の工具セットは内容や価格どうこうってよりは状況を見誤ってしまい爆死しました。
そして工具セットって工具メーカーにとっては一年を通してもかなり重要な売上基盤のひとつですので、これが崩れた事によって翌年から工具セットを準備する事が出来なくなったわけです。(実際翌年になっても前年の工具セットがガッツリ残ってたし)

あともうひとつ理由があるとすると工具セットのインフレみたいな状況がありまして、さっきも書いたけど工具セットってかなり重要な売上基盤な商材なので他社に負けないように…みたいな感じで工具セットの内容が迷走していたのも理由だと思います。
それは工具点数だったり新商品を多めに投入したり、あとは工具箱カラーをとにかく奇抜なものにしたりといった手法なのですが、こういう工具セットはやっぱり「基本工具セット」であって販売している現場からするとそういう変化球的な工具セットって扱いにくいんですよ。

そんなユーザーはもとより販売店ですら食傷気味になっていた状況も相まってな惨事だったと思います。

で、ここからは今回登場したSIGNETの工具セットのお話。

そんな先述したような事とかがありまして、メーカーも初心に戻ってみたのでしょう。
内容もシンプルに、工具箱カラーも2色オンリー、内容をシンプルにしたおかげで価格も下げる事に成功。

SIGNET2021工具セット

SIGNET 3/8メカニックツールセット61点組

今回登場したこの工具セットを一言で言い表すと「普通すぎるくらい普通な工具セット」です。
でもあれです、つまり。

『そうそう、こういうのでいいんだよ』

な工具セットです。
詳しい内容等は上記のリンクから見てもらうって事にしてざっくり言えば基本を押さえた価格の安い良セットだと言えます。
工具を揃えるのが初めてって人も、出張や出先向けに2セット目って人にもわりと気楽にオススメ出来るセットになっていると思います。
少しだけこだわりたい人ならこの工具セットを叩き台にして追加購入するってのもアリアリかと。

で、そんなSIGNETの工具セット。
さすがに普通で良いよってだけだと判断が厳しいと思うので商品ページでは紹介出来なかった事をいくつか書いてみます。

SIGNET2021工具セット

まずは工具箱カバー。
これは商品ページでも触れてますがとにかくこのカバーって秀逸だと思うんですよね。
特に持ち運んで使う人にはかなり便利だと思います。
このカバーが付くってだけでもSIGNETの工具セットを買う理由にしても良いかもですね。

SIGNET2021工具セット

そしてやっぱり嬉しいウレタンの工具トレー。
表面がカーボン柄になってて見た目もかなりかっこいいです。
他のメーカーもウレタントレーを採用しているところが増えましたが、SIGNETは元祖に近いですからね。
よく出来てます。

SIGNET2021工具セット

そしてギアレンチ。
SIGNETといえば本家ギアレンチ社のギアレンチを採用している数少ないメーカーのひとつでして、工具セットにも必ずその年の最新モデルが投入されてました。
しかし今回は基本に戻ってスタンダードなギアレンチが入ってます。
で、実際これで十分だと思いますし嬉しいですよね。

SIGNET2021工具セット

これは地味に新製品のスプリング内蔵のユニバーサルジョイント。
安物ってすぐにクタクタになってしまいますが、これはそういう弱点克服のユニバーサルだと思います。

SIGNET2021工具セット

あと超短のシャローソケットがサイズ限定で入ってます。
同セット内の同じ14mmを比べると右のシャローソケットがかなり短いのが分かるかと。

SIGNET2021工具セット

そして個人的に「お、いいやん」って思ったのがこのスライディングTバーハンドル。
上面がフラットになっていてセンターのコマがクルクル回らないようになってます。
これは使い勝手良さそうですね。

ってなわけで割と好印象のSIGNETの工具セット。
実は今回最初に書いたような過去の件があったのでメーカーさんは自社で在庫する気なんてなくて国内に入荷したほとんどを販売店に押し付けてきました。

SIGNET2021工具セット

そんなわけでウチの倉庫にも天井まで積み上がった工具セットが在庫されてますのでみなさん買ってくださいませ。(数十台ありまする…)
なお、メーカーの在庫はほぼ無いのでウチの分はこれを売り切ったら終了となります。

まぁ在庫が大変とかの話は関係なく、今回のSIGNETの工具セットは本当によく出来ているのでマジで買いだと思います。
(そうじゃなきゃ仕入れないし)
各色ごとに数量限定ですので欲しいって人はそこそこお急ぎくださいませ。

PBのクラシックグリップについて

PBっていうメーカーはたまーにやるのですが今回も出ました「日本限定販売」
まぁ完全無欠のオリジナル品ってわけではなく絶縁シリーズであったスイスグリップの細身のモデルの型を流用しての制作ではありますが、それでもこういう細身なグリップのニーズって日本では結構あるのでなかなか良いドライバーだと思います。

PBスイスグリップクラシック

PB スイスグリップクラシックドライバー

欧米各国のメカニックに比べて比較的手の小さな日本人には昔から「握りのコンパクト」な工具が好まれる傾向がありました。
ですので今回の細身なクラシックスタイルは店舗でもかなりの高評価を頂いております。

PBスイスグリップクラシック

ちなみに「なんでこれがクラシックなの?」と思う人もいるかと思いますが、上の画像の真ん中が現存する最古のグリップである100系と呼ばれるものです。
PBってメーカーは新しいグリップが出ても古いモデルを無くしたりしないので今でも普通に買えるのですが、この透明な100系グリップは少し細身なんですね。

握りが細い100系グリップは今でも一部の人に人気があって普通に流通しております。
で、この細い100系グリップの形状で最新の臭くないスイスグリップの素材で作ったら……ってのが今回のスイスグリップクラシックドライバーってわけです。
(100系は元祖臭いドライバーです)

PBスイスグリップクラシック

さすがに日本限定品なのでフルラインナップとまではいきませんが、日常的に使うサイズは揃っております。
また価格もなんだか通常のスイスグリップよりも安いので「持ち出し用のもうワンセット」として購入していく人も多いですね。

PBスイスグリップクラシック

個人的には地味にラインナップされているプラスの#2のちょいロングである150mmモデルがツボでした。(画像下)
特にバイク整備をメインでやる人にはこの長さって使いやすいですからね。
日本限定品ですのでいつまで販売するのか分かりませんから欲しい人は今のうちにどうぞ。

あ、そうそう。
現在限定特価品として↓

PBスイスグリップクラシック

PB スイスグリップクラシックドライバー 限定4本セット

専用ケースに入った4本組が販売されております。
他の単品を含めフルラインナップで欲しいって人もこのセットを購入して追加ってのが良いと思います。
こちらのセットは完全限定品ですのでなくなり次第終了となります。

車両整備に使うマルチグリス

エンジンオイルとかそういった一般的な油脂類は、いろんなところで語られたりしてて、なおかつ情報も多いので困ることは少ないと思いますが。
意外と情報がなくいざ使いたい場面になった時に困る事が多いのが車体整備用のグリス。
昔と違って普通乗用車にグリスアップポイントとかがないので、調べてもイマイチ情報が少ないんですよね。
現代の乗用車ではあまりグリスアップする箇所がないのでグリス自体にフォーカスが当たらないってのもひとつの原因かと思います。
このブログを読んでくれている方だと直接的に関係があるのがバイクの人だと思いますが、ひとことでグリスといってもそこそこ種類や呼び名があるのでサービスマニュアル読んでも何を買ったらいいのか分からないんですよね。

 

そんなわけでこのブログでもグリスについてたまに書いておりますが、いまだに問い合わせが多く定期ポスト的に今日も書いてみようかと思います。

もともとケミカル全般に関してそんなに詳しくなかった私がざっくりと自分なりに理解している感じで説明してみますね。
ここで原材料由来の話を書いても結局「で、それってどうなの?」って堂々巡りになるので「こういう系統はこんな感じの性能ですよ」ってな感じでゆるふわでお伝えしたいと思います。

グリスというのは大きくわけるとカルシウム系・リチウム系・ウレア系の3つに分けることが出来ます。

カルシウムというのはよく激安で売られている汎用グリスですね。
グリスアップという作業はあまり頻度の高くない箇所に行われる場合が多いですから、せっかく自分の愛車に使うなら出来れば「安い」と言う理由だけでは使いたくないですよね。
ですので今回のグリスの話では省かせて頂きます。

そしてリチウム。
これは簡単に言えばバランス型のマルチグリスです。
耐熱や耐荷重等、いわゆる摺動部に使用される事の多いグリスの役割としては適したグリスと言えます。

最後にウレア系。
「マルチグリス」と聞くとこのウレア系を想像する人も多いと思います。ワコーズの赤いやつとかまさにその代表格だと思います。
またタック性(粘着性)にも優れていて水が多く掛かるような箇所にも適したグリスです。

 

ここまで読むとウレア系が良さそうに思えると思いますし、実際の使用でも問題はほぼ出ないとは思いますが……。
実は当店でオススメしているグリスはあえて「リチウム系」のグリスを採用しております。
ぶっちゃけ汎用として市販されている上位グレードの高性能なマルチグリスではリチウムもウレアもその性能はほぼ変わりません。(一番良いのを買っておけばどっちも変わらないって事)
そこで今度は弱点の話になるのですがウレア系グリスは高い極圧性を求められる高荷重なベアリング等にはあまり向かないと言うのがケミカル業界の定説です。
(もちろんバイクくらいなら問題が出る事は120%ありません)
そしてウレア系は高い性能を高次元で維持出来る代わりに性能劣化時の速度が早いとも言われております。
(緩やかに劣化するではなく突然ズドンっと性能が落ちる「電池切れ」みたいな感じをイメージしてくれるといいかと、性能が落ちてしまうまでのスパンは高グレードのものほど長いので普通に使っていれば問題はないです)
これは長年無交換な箇所ではグリスが塊になってポロっと落ちてしまう事案が認められております。

その点リチウムグリスは先ほども書きましたが尖った性能がないものの、どの方面にも弱点が少なくまた経年劣化も徐々に進行する特性ですので安心して使う事が出来ます。
(そろそろグリス性能が落ちてきたなーと分かるのって重要ですよね)
実際産業向けでは半分以上がリチウムグリスを採用しているのでその信頼度が分かると思います。

そして付け足しですけどモリブデングリスの件。
サービスマニュアルに「モリブデングリース使用」とか書かれている事がありますが、あれは種類の話ではなく上記の3系統のグリスにモリブデンが添加されているグリスという意味です。
そう、種類の事ではないのです。
そしてリチウムもウレアもそこそこ高性能なマルチグリスを使えば車両用でしたらモリブデンを使わなくても大丈夫です。

と、いうわけで。
そんな感じに長年車両整備向けにいろいろグリスを試したりしてきたエイビットとしてひとつの答えがこのLINK-OILのリチウム系のマルチグリスです。
性能の全てを底上げし整備向けに使いやすいちょう度になっております。

IMG_3833
これは従来品の白色

そして以前は白いというか黄色っぽい石鹸色でしたが、現在は使用グリスを視覚的に分かりやすくするために赤色に着色されました。

マルチグリス

バイクの「グリスアップ」指定の箇所にどこでも使うことが出来るマルチなグリスです。
(ブレーキグリスやカッパーグリスの替わりにはなりません)

LINK-OILマルチグリス2

LINK-OIL スーパーマルチリチウムグリス

もともとは業務用の大きい容器なのですが、それだと大きすぎるって人が多いので当店にて小分け販売しているオススメグリスです。
(バイクのグリスアップポイントの1~3回分ってな量です)
自分の車両整備なんだから出来るだけ良いケミカル使いたいって人にはオススメですよ。

アサヒのレボウェイブシリーズ

KTCにおけるneprosとかKo-kenにおけるZ-EALとかまさにそんな感じで自社のスタンダードなメインラインナップ以外に車両整備向けに特化させたシリーズってのがあります。

これにおける存在意義とかはいろいろあるとは思いますが、どの工具メーカーさんも本当はそんな面倒な事はせずにスタンダードシリーズをバージョンアップする事ができればいいわけでして…
しかし、それが出来ずに別ラインナップを立てる必要性があるわけです。

これが出来ない理由の大きなひとつがスタンダードラインナップが非常に酷使される現場で使われている事です。
それこそハンマーでガンガンしばかれたり、長めの鉄パイプを引っ掛けてグイグイ回されたりね。
もちろんそんなのどんな工具でもNGではあるのですが、いまだに業種によってはそういう事が当たり前に行われたりしてますからね。

で、工具メーカーさんってのはそういう現場でも使われる事があるって事を織り込んで工具を作っているってのが現状でして、そこに現代の車両整備のニーズに合うようなスタイリッシュな工具ってのはなかなか難しいんですね。

それでも現代の車両整備の現場からは「もっとスマートな工具が欲しい」ってな声も多く掛かるわけでして、苦肉の策といった形でグレードやシリーズ違いのラインナップの投入ってな事になっているんです。

で、工業向けの工具が得意なアサヒからも現在同じような理由で出てきた新ラインナップであるレボウェイブが登場しております。

レボウェイブ

アサヒで有名な工具と言えば超軽量レンチシリーズであるライツールがありますが、このレボウェイブシリーズは使い勝手とかその辺を考えて作られたKo-kenのZ-EALみたいなグレードの工具だと思っていただければ理解しやすいかも。

アサヒ レボウェイブ コンビネーションレンチセット6本組

このレボウェイブの最大の特徴が人間の「持ち手」を考慮した設計です。

レボウェイブ

こんな感じで手の「握り」部分を削ったような特殊形状をしていて作業者目線で作られた工具になっております。

レボウェイブ

アサヒ レボウェイブ スパナレンチセット6本組

スパナのセットもサイズ豊富になっていてお買い得でもありますね。

実際に触ってみて実感して欲しいとは思いますが、工具自体はこの価格帯のものしてはかなり良く作り込まれております。
気になった人はぜひどうぞ。