曲がるエクステンションバー

お店にきて基本的なハンドツールの相談をした事ある人なら分かると思いますが
ここ盲点ですが重要ですよ!
と私が力説するのがエクステンションバーの揃え方。

よくあるひと揃いの工具セットとか買った人に多いのですが、エクステンションバーを2本くらい持って満足しちゃってる場合があります。
ラチェット関係の工具ではいかに人間が楽な体制で作業出来るのかと言うのが、結果として確実な作業に結びつきますので重要なオプションであるエクステンションは1本でも多い方が良いんですね。

で、そんな感じで揃えてみれば便利なエクステンション、いろいろ作業していると「ここでこんな風に・・」とかもっと要望も出てきますよね。

 

そんな人に次の候補でお薦めなのがこれ。

Ko-ken_swEX1XX1

Ko-ken フレキシブルエクステンション

そう、一度は誰もが考える「あーエクステンションがグニャって曲がってくれれば楽なのに」を実現したツールです。

もちろん本気でグニャグニャ曲がるわけじゃ無く、実際はこんなもんですけどね。

Ko-ken_swEX1XX2

しかし、これだけ曲がってくれればいままで部品を外さないと出来なかったあの箇所とかに一発でアクセス出来ちゃったりします。

デメリットももちろんあって大トルクはNGですので本締めとかは厳しいのですが、あくまでも「手の延長」と考えればかなり便利に使えるエクステンションだと思います。

Ko-ken_swEX1XX3

後端部には差し込み角があるのですが、手元にこんな風にローレットも切ってあるのでどちらかと言うとドライバーのように使うイメージですかね。

思い当たる箇所があるユーザーにはお勧めのエクステンションだと思いますよ。

エクステンションバーのウォブル

ラチェットとソケット、レンチ関係とドライバー、あとプライヤー類か。

この辺が揃ってくるとハンドツールとしては基本中の基本が揃ったと言う感じになってきます。もちろん他の工具もいろいろ必要なんですけど、何も無い状態から揃え始めると上記くらいが揃えば一段落と言う感じでしょうか。

で、実際に作業を始めてみるとやはり足りない工具って出てきます。車種別で言えばプラグレンチとかそうですし、トルクで言えば長めの工具とか短めの工具とか。

で、そんな中で最初の時点で意外と揃えない人が多いのがエクステンションバー。

作業をがっつりやる人ほどサイズを豊富に揃えて持っていたりしますが、これが初心者さんほど揃えない傾向にあります。

で、やはり必要になってきて当店みたいな所に買いに来てくれるのですが、かなりの確立で言われるのが「ちょっと首振るウォブルってヤツの方が便利なんでしょ?」ってヤツ。

Ko_14exsetX2

カテゴリー:エクステンションバー一覧

ちなみにウォブルとは上の写真の下側のヤツ。差し込み所がコマのようなカタチになっていて・・・・。こんな感じ↓

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Ko-ken 3/8ウォブルエクステンション

これにソケットを差し込むと。

ko-ken_EX7

こんな感じで少しだけカタカタとソケットが動いてくれます。これ狭くて奥まったような箇所では威力を発揮する事がありまして、持っていると非常に便利なのですが・・・が。

やっぱり基本(スタンダード)があっての変化球なんですね。

気持ちは分かるんですけどねぇ・・・せっかくの情報社会、Webでいろんな情報拾ってきて便利そうな物とか遠回りしない工具の揃え方とかいろいろ見てきているんでしょうけど・・・。

またKo-kenのこのエクステンションは押し込むとストレートとしても使えるので余計に紛らわしいんですよね。

ちなみに何故最初にこれを買うのがあまりオススメで無いかと言うと。

・ウォブルは工具破損を防ぐ為にスタンダードよりも低トルク対応で作られている(わざとねじれてトルクが逃げるようになっている)

・近年のソケットは面接触が普及していてボルトに対して「斜めがけ」すると逆に舐めやすいので、初心者はネジの状況が分かりにくいウォブルは破損率が上がる。

・目的のボルトナットにアクセスする際に動く機構が慣れていないと逆に使いにくい。

ってな感じですかね。とにかく普通に整備に慣れている人なら全く問題無いのですが、まだ揃え始めの初心者さんが「こっちの方が便利そうだから」と言う漠然とした理由で購入するのはやめておいた方が良いですよって話です。

 

まぁ売る側もいろいろ付加機能付いていると「便利ですよー」と販売しやすいので安易に勧めてしまう事が多いので反省ですね。
分からない事あったら気楽に聞いてくださいませー。