小さなビスをなめた時の対処法

ネジをナメたとか折ったとか……ネジ系のトラブルってホントに嫌なんですけど、特に多いのがプラスのビスとかですよね。

整備ではよくある頭のサイズが10ミリとかの普通のボルトナットならばまだ解決方法はいくつかあるのですが、ちっこい小ビスに関しては途方に暮れる事があります。

で、そんな時にオススメなのがこれ。

ANEXなめたビス外しビット

ANEX なめたネジ外しビットセット3本組

簡単に説明すると昔からある逆タップ(エキストラクター)なのですが、サイズがかなり小さいモノまで対応出来るので、ひとつ持っているとすごく重宝します。

また、ビット自体がこんな感じに。

ANEXなめたビス外しビット

逆タップと下穴用のドリルで一体型になってますから、あれこれ用意する必要もなくていいんです。

ANEXなめたビス外しビット

各ビットの対応サイズはこんな感じ。

使い方は簡単でして…
基本的には電動工具向けの六角シャフトになってますから。

ANEX小ねじエキストラクター

こんな感じでビット専用の電動ドライバーで使用可能。
(出来ればインパクト機能がOFFに出来るやつの方がいいです)
ドリルも専用のモノが付いてて下穴もかなり楽に開けることが出来ますね。

ちなみにこの手のちっこいネジで困る事案ってのはウチのお店でもよくありまして…
それがこれ。

ANEX小ねじエキストラクター

みなさんお持ちのラチェットの裏蓋止めてる小さいプラス。(TORXの場合もあり)
ここの小さなネジなんですけど、当店にラチェット修理で持ち込まれた時点でなめている事が結構多いです。(なめかけとかね)
ここのネジをナメてしまうとどうにもならないので仕方なく私が修理(交換)するのですが…。

ここのなめたビス用に自分でもこの工具は愛用しております。

ANEX小ねじエキストラクター

こんなに小さなネジにもこの通り完全対応。

ANEX小ねじエキストラクター

ドリルもこんなに細いのを用意するのは大変ですので、最初からセットされているのはありがたいです。
あまり大きなサイズには対応してませんが、一番使用頻度の多い小ビスに使えるわけですから持っていて損じゃないと思います。

さらに。

ネプロスコンパクトヘッド

1/4ボディのラチェットリペア時はもっと大変。
下ネジがM2とかなのでなめちゃったら後の処理もかなり面倒になるのですが。

ANEX精密ネジ外し

ANEX なめた精密ネジ外し(プラス#0用)

そんな時は後発で発売されたこの「精密ネジ外し」が超便利。
これは手動オンリーで使うネジ外しですが実際に使ってみると結構回せる事が多いので重宝しております。
実際プラスの#0対応なんて他社ではほぼ見掛けないので、これ使ってだめだったら最終手段に……って感じですね。

こういうリカバリー工具ってなかなか普段から揃える気にならないかもですけど、コトが起こってからじゃ遅いですからね。

コレ読んで「なるほど」と思った人は購入を考えてみてはいかがでしょうか。