PC入れ替え─その2─(備忘録)

先日書いた通りお仕事用のメインPCは買い替えしてデータ等は全て移設済みです。
で、そうなると今まで使っていた旧PCが余ったのですが、まだ4000番台のi5なマシンをそのまま捨てるのはもったいないって事で、そろそろぶっ飛びそうなHDDを交換してあげてOSも最新のWin10にしてみましょうってな事をやってみました。

ちなみに。
私はPCとかに全く興味なかったので自作PCとかはもちろん、今までは古いPCは使わなくなったらポイしてました。(HDDは物理的に抜いて)
そんな私が今回手掛けるのは
・旧HDDをSSDに交換
・無事にSSDで起動したら今度はOSをWIN7からWIN10でアプデ
このふたつです。

まず。
周りからは「HDDからSSDへのクローンなんて簡単だよ」と散々言われてきましたが、とにかくその仕組がよく分かってない。
私がそれまで使っていた旧PCはSATA3が2ポートあるマシンだったのですが、最初はIDEとかSATA2、SATA3とかM.2とかさっぱり分からない状態。
ですのでそもそも

「古いHDDを何に繋いで新しいSSDにデータを流すのか」すら理解出来てない状態でした。
そこで……とにかく目視で確認すりゃなんとかなるべ、ってなわけでPCを開けてみます。

PC入れ替え2

開けてみたら…なるほど。
左下に見える大きなファンの下にあるのがいわゆるマザーボード。
そのマザーボードにSATA2とSATA3と呼ばれるデータ用ケーブルのコネクタが生えておりました。
そこでやっと納得、SATA3ってのはデータケーブルの差し込み口(違うかw)の規格みたいなもんで2よりも3の方が速度が出る規格っぽい。

そしてここでHDD→SSDへのデータ移管の接続方法も理解。
つまりHDDとSSDを2ポートあるSATA3へ繋いであげればいいわけです。(ここまで理解出来るのに時間かかったw)
(SATA3ポートが2つないノートPCとかの場合にはUSB→SATA3変換ケーブルをこの移設のためだけに購入する必要があります)

PC入れ替え2

あとHDDのサイズ。
デスクトップでは3.5インチ、ノートPCとかでは2.5インチが使われてますが。
SSDを買う時に3.5インチを買わないといけないのかと思ってましたがそんな事ありませんでした。
HDDと違って物理的なメディアではないSSDはほとんど2.5インチで売られていてそれを買えばOK。
なのでこのブログみてSSDを購入してみようかと思った人は2.5インチのSATA3ってな表記があるやつを買えばOKです(私と似た状況なら)
※あとSATA3ポートのサイズは2.5インチと3.5インチで共通なのでケーブルも同じままでOK。

ちなみに私が買ったのは2.5インチSSDの500GBってやつ。SATA3ケーブルは付属しませんって買いてあったのでケーブルも一緒にポチっと。
(ちなみにこの2つで7kくらいでした、そして今回の作業で購入したのはこれだけ)

あとは接続だけ確認してWebでたくさん解説されているHDD→SSDへのクローン開始。

PC入れ替え2

ちなみにこの時に使ったクローンソフトはこれ

MiniTool® Partition Wizard 無料版 11

GUI風になっててよく分からない人も親切なソフトでした(無料で使えます)
もちろんセットアップに少し知識が必要なのですがさっきのサイトをよく読みながらすすめてみてください。
とにかく準備をしてポチっとしてしまえばあとは一回だけ強制再起動かけるだけで待つだけ。
私の場合は300GBほどあったので15分くらいかかりました。

PC入れ替え2

で出来上がり。
ちなみにクローンが終了するとHDDからとりあえず立ち上がるのですが(SSDから立ち上がるように設定したつもりだったけどHDDから立ち上がった)物理的にHDDを除去してHDDが繋がっていたSATA3ポートにつなぎ直してあげればSSDから無事に立ち上がりました。
(外したHDDはしばらくはBackupディスクとして机の中に保存しておきます)

ここまで終わったらもうひとつWin10へのOSアップデートです。

数年前にWin7とか8の人は毎日くる「無料のWin10へのアップデートダイアログ」に恐怖した時期があったと思います。
あの無料のアップデート、実は今でも生きているんです。
普通にマイクロソフトのWebサイトにアクセスするとわかりにくいので直リンクを貼っておきます。(Win7より古いOSが出来ませんので注意)

Windows 10 November 2019 Update

このアップデート、クリーンインストールも出来るのですが今使っているWin7の設定やソフトをそのまま引き継いだ上書きインストールも可能です。(今回私は引き継ぎました)

ダウンロードから始まってインストールまでに1時間ちかく掛かるので、余裕をもって行ってください。

PC入れ替え2

ってなわけでジャジャーンっとWIN10に切り替え終了。
ちなみに全てうまくいったのかというと少し不具合もあってWin7時代に自分用にキーボードをUS配列仕様に切り替えていたのですが、これが日本語に戻せなくなりました。(ドライバー更新してもダメ)
何か個人的に特殊な設定をしている人はWin10にした時に戻せる設定項目自体がなくなっている可能性もあるのでWIN7の時に戻しておいた方が良さそうです。

ってなわけで後日自分が何をしたのか忘れないための忘備録ですが、この時期は似たことで悩んでいる人も多いかと思ったので余計な事まで書いてみました。
ちなみに今回の私は「全て」うまくいったと思います。トラブることもあるみたいですので自己責任でやってくださいませ。
(私は全く知識はありません)

 

あ、そうそうウチの店の近所のラーメン屋さん十八番の紹介が意外と好評でしたので、もう一軒有名処を紹介。

PC入れ替え2

こちらも当店から15分くらいのところにあるラーメン屋さん「らーめん 大雅」
なんでも噂ではすみれ系の味噌ラーメンが有名との事でして、実際私も味噌ラーメンしか食べた事ないのですがかなり美味しいです。
興味ある人はぜひ。

トルク管理の方法(締め付け角度による管理)

トルクレンチの扱いや購入方法って意外とプロメカさんでも分からないって人もいて、お店に来てもらえればある程度その場でお話して解決するのですが遠方の方はこういう書物とかを読んで購入する事になるのでトルクレンチの話題ってのはいつでも人気エントリーになりやすいです。

で、そんなトルクレンチの紹介をしたSNSで「角度締め」の事も少し書いてというリクエストを頂きましたので私が理解している範囲でかなり大雑把に書いてみたいと思います。

そもそも角度締めとはなんじゃらほい?って人もいると思いますが、読んで字のごとくトルク管理をボルトの締め付け角度でする方法です。
正式には「塑性回転角法」とか呼ばれてますので詳しく知りたい人はこのワードでググって貰えればOK。

アングルトルクゲージ

KTC 1/2アングルトルクゲージ

超簡単に言ってしまえば「規定のトルクを掛けて、そこから更に角度で60度締め込む」とかそういった使い方がされているトルク管理法です。

アングルトルクゲージ

実際に現場で使われてるのだとこんな感じですね。
この工具はそんな60度とか120度とかのサービスマニュアル通りの角度に締め込むためのアングルアダプターです。(別に分度器とかでもOKですよ)

この角度締め(塑性締め込み)ってかなり特殊に思われるかもしれませんが、普通の人でも意識せずにやった事があったりします。
それはスパークプラグの締め付け。
スパークプラグのメーカー公式でも座面についてから新品時で1/2回転とか書いてあるのも塑性締め込みの親戚みたいな方法です。

で、この締付け方法。
せっかく高価なトルクレンチがあるのになぜわざわざ角度で締め込まなければいけないのか?って疑問になると思いますが……
個人的な意見として言わせてもらうとコスト削減ですかね。(悪い意味ではなく)
一般的に自動車整備に使われているプリセット型のトルクレンチでは下は5Nmから上は200Nmあたりまでを揃えて持っているってのが普通だと思います。
(ちょっと大きいものでも400Nmとかですよね)

しかし、たまーにですけどこのトルクを超える大トルクで締め込まないといけない部品ってのが存在するわけです。(それも結構重要な部品で)

そういう部品で有名なのはクランクのコンロッド締結ボルトとかです。
トヨタの6気筒エンジン1JZとかではかなり有名な話だと思いますが、このコンロッドボルトの締め付けではまさにこの角度締めが整備書に記載されておりまして、実際私も現場に居合わせた事がありますが……
まぁボルトがぶっちぎれるんじゃないか?と思うくらいのトルクをかける事になります。
そんなでかいトルクをかけるためだけに各ディーラーや各整備屋さんに大きなトルクレンチの購入を強いる、またそのトルクレンチの精度を維持させるのはコストがかかり過ぎるんじゃないかと思うわけです。
その点塑性締付けで行えば最悪分度器だけあればなんとかなるし、角度次第では90度を2回とかにすると誰にでもわかりやすいので下手すりゃ分度器すらいらないですからね。

他の業種や業態の事まではよく知りませんが車両整備に出てくる角度締め指定ってのは大抵「大きなトルクの管理」に用いられる方法です。
また塑性締め付けでは高張力ボルトの伸びを前提とした大トルクをかけるので、一度使ったボルトの再利用が出来ないって事くらいを覚えておけば大丈夫だと思います。

ちなみに角度締めでも起点となる角度締め開始時のトルクの設定がない場合があります。
そんな時は「ネジの伸びを感じる直前」──ネジをキュっと締め込んでここから本格的に締め込むってところを起点にしてみてください。

角度締め未経験な方が初めて行う場合「え?こんなに強く締めて平気なの?」って思うかもしれませんが、もともとそんな締め付け方法だと思ってチャレンジしてみてください。

※本当に個人的な理解で書いてますので間違った事がありましたらこっそり教えてくださいませ。

お仕事用メインPC乗り換え

はぁ……。
ほんとため息しか出ない感じで面倒なメインPCの入れ替えを行いました。
まぁみなさんの想像通りな感じで、ギリギリまでWin7を使ってましたので慌ててWin10に乗り換えた次第なんですけどね。

それでも5年も使ったPCは少々調子悪いしHDDからはちょっと嫌な音が出始めていたので、いいタイミングだったと思うようにします。

そんなわけで先月末に頼んでおいたPCが到着したので早速入れ替え。

PC入れ替え

今回はお店に来ているPC関係者さんの強いおすすめでHDDはやめてSSDのパソコンにしました。
最初は疑心暗鬼でしたが使ってみると爆速でびっくり。

とりあえず簡単なセットアップをしたら。

PC入れ替え

かなり古典的な方法ですがUSB接続してファイルを新PCにサクサク移動。
(このときにメーラーのバックアップログのフルパスを間違えて、3時間ほどハマりましたw)

実際に使ってみると食わず嫌いだった感じでWin7との使用感の差はセットアップ次第でほぼなし。
動かないと思っていた古い32bit系ソフトも問題なく動いてくれて環境はほぼそのまま移行できました。
あとはいらない機能を削除したり見えなくしたりしたら、ほとんど旧環境と同じものが出来上がりました。
どうしてもWin8の印象が強くてなんだかタブレットみたいなインターフェイスを予想していたのですが、実際セットアップが終了してしまうとWin7と変わらない使い勝手に出来たと思います。

とりあえずこれで仕事出来る環境は揃ったのでひと安心ですが、まだ現役で使えそうな旧PCはそのうちHDDを換装してからWin10にアプデしようかと思ってます。

毎回思うのですが日々の仕事で徐々に自分仕様になっていくPCの作業環境の移設ってのは本当に嫌で面倒ですね。
今回も使用フォントとかまで細かな移設を含めると結局3日ほど掛かってしまいました。
もうしばらくはこういう騒ぎはいいかなぁ。

ラーメン十八番

そして無事にPC移行が出来たのでお店のお客さんと近所の十八番ラーメンに打ち上げ(?)に。
エイビットから10分くらいのラーメン屋さんですけど、地元客に愛されているスタミナ系ラーメンですので、来店の際はついでに寄ってみてください。

※いつごろにPC買い替えたとかの自分用の忘備録も兼ねております。
つまらない記事で申し訳ございません。

2019年の師走

さすが師走。
12月始まったかと思ったら一気に残り実質3週間に……。
いやぁ油断してるとあっという間に今年も終わってしまいそうですね。
で、そんな師走ですが近況報告とちょっとしたお知らせがありますので書いてみたいと思います。

まず年末に入ってからちょっと値の張る工具の問い合わせが多くなっております。
一番多いのはやはり工具セットですかね。
現在KTCの工具セットセールである「SK SALE2020」が開催中でして、その中からお好きなセットを選んでもらうのが良いとは思うのですが。
ちょっと単価的にあまりお高いのは無理かな~なんて人に売れているのがこれ。

工具セット

SIGNET 30周年 3/8メカニックツールセット 限定モデル

工具セットとしては少し小さなセットなのですが、その分価格も安いしちゃんと基本的な工具は入っているので購入者の満足度はかなり高め。
もちろんこれだけじゃ足りないので買い足しは必須なのですが、その辺も含めて相談してくれればOKです。

あ、そうそうお知らせと言えば当店は店舗でもWeb通販でも、例の5%還元適用店になってますのでキャッシュレス決済をうまく活用してみてください。

5%還元

また店舗のみの話ですがQR決済のpaypayなら5%にプラスして1000円キャッシュバックもあるみたいです。(詳しくないのでご自身で調べてくださいませ)
※通販では使えません、ごめんなさい。

そしてもうひとつお知らせ。
特にWeb通販の方に関係あるのですが年末年始の繁忙期だけは「当日出荷」が出来なくなります。
いわゆる注文受けたその日の即日出荷ですね。
佐川急便が当日出荷を受けてくれないのでどうしようもないんです、急ぎの発注がある場合でもそんな理由で中一日余計に時間がかかると思っていてください。

カレンダー

店舗では年末という事もあり多数の商材がドッカドッカと入荷中です。
Webサイトの更新も頑張っておりますが、どうじてもリアルタイム更新とまではいきません。
また少量入荷の限定品とかはWebに出す前に売り切れてしまうものも結構あったりします。
関東近県でいつもなら面倒なので通販なんだけど…なんて人もこの時期はお店まで遊びに来てくださいませ。
何か面白いものがあるかもしれません。
(画像は2020年のKTCカレンダーでして来店購入の方に差し上げてます)

お店

このところ一気に寒さが厳しくなってきましたが、お正月休みまであとひと押しふた押し頑張らないといけません。
お互い風邪とかひかないように踏ん張っていきましょー。

KTCの新型マグネットソケットレール

工具箱の収納や整理整頓ってメカニックにとっては永遠の悩みだと思います。
限られた収納スペースを効率的に整理出来ていると結果として作業も楽になりますからね。

そんな工具の整理の中でも最も面倒というか難しいのが「ソケット」です。

これはソケットのサイズや種類というのが十人十色な状況が難しくしてまして、日本車をいじる人、欧州車をいじる人、北米車をいじる人、バイクだけをいじる人、そしてそれら全てをいじる人で持っているソケットの数がそもそも違うのですから、それを整理する手段に王道というのが存在しないんですね。

例えば日本車しかいじらない人は
・8,10,12,14,17mm
みたいな感じで揃えていたりします。
逆に欧州車しかいじらない人は
・7,8,9,10,11,12,13,14,15mm
と揃える必要があります。

これを既存のソケットレールとかに当てはめるのがすごく難しいんです。
そこで近年人気なのがソケットのサイズや種類を気にしないで自分なりにカスタマイズして使えるソケットホルダーやレンチラックです。

で、そんなソケットホルダーにちょっと気になる新商品が登場しましたので紹介します。

KTCマグネットソケットレール

KTC 強力マグネットソケットホルダー(1/4・3/8・1/2)

それがこのKTCのマグネットソケットホルダー。
マグネット式は過去にも様々なメーカーから登場してますが、このKTCの新型は個人的にはかなり好感触です。

KTCマグネットソケットレール

まず先述したソケットのサイズや種類に対するカスタマイズ性はかなり高く、この写真のような可動式クリップを簡単に移動したり固定したり、それこそ取り外したり出来ます。
もちろん従来品でも移動や取り外しは出来ましたが「固定」はなかなか出来ませんでした。

KTCマグネットソケットレール

これが固定出来るとソケットのサイズや種類ごとに間隔を設定した状態で使えますので、いつでも決まった所にソケットを差し込んでおく事が出来ます。
またクリップも丸形のものが位置決めしているだけなので、脱着もすごく楽です。
そしてこれだけだと例えば壁面等に設置した場合にソケットが落ちちゃうんではないか?という不安もありますが…

KTCマグネットソケットレール

超強力なマグネットによって、逆さまにしてブンブン振っても外れないくらい強力にくっついているので問題ありません。

ちなみにこのレール。
少々お値段が高いのですが超強力なネオジウムマグネットを採用していると思えば、そこそこ納得のお値段だと思います。

KTCマグネットソケットレール

実際鉄の壁面に設置した場合、指の力だけでは剥がせないくらい強力にくっつきます。(画像のようにクリップを外してレンチ用にも使えます)
それが証拠(?)というわけではありませんが、本体に付属する謎の黒い棒はレール自体を取り外すためだけの専用品として付属するくらいです。

差し込み角の設定はクリップの丸い部分のサイズの違いでして、土台となる部分は全て共通品となっております。
価格がそこそこするのでまとめてこれを数本買って全交換とかはなかなか厳しいかもしれませんが、とりあえず1本試してみてください。
個人的には今年一番気になった商品のTOP5に入る逸品だと思います。