アジャスタブルレンチ

20代前半の頃に初めて渡米しまして、それって工具のお仕事として単身乗り込んだわけですが。
なにせ英語がさっぱりな私としてはロスアンゼルス空港についてからレンタカー借りて宿にチェックインして…ってところからもう大騒ぎ。
それでも1~2日するとヒアリングが出来るようになってくるので、あとは自身の中にある中学生英語を駆使してなんとかしてました。(意外となんとかなるもんですなw)

で、工具の問屋に出向いていろいろとお話したわけですが、英語オンリーと言えどいわゆる工具の話なので日常会話よりはなんとかなるんです。まぁ自分の仕事の話ですからね。

でもでも。
その中で工具の単語そのものがわからずにすっごく苦労したのが2つ。
ひとつは「ノギス」
ノギス以外の言葉がまったく想像出来なかった私は身振り手振りで説明したのですが、とにかくわからずに最後はカタログで「これ!」と指さして解決しました。(キャリパーとか思い浮かべばすぐに通じたんですけどね)

そしてもうひとつが「モンキーレンチ」
いやモンキー自体が日本の造語だっていうのは知ってましたけど、実際下調べもなく説明しようとして「……えっと」となるわけですw
で、うっかり「モンキーレンチ」なんて言ってしまったせいで、相手の謎度がさらに深まりまして…
こちらも最後はカタログ指差しでなんとかなりました。
そうモンキーって「アジャスタブルレンチ」なんですわ。

そんなアジャスタブルレンチで人気なのがバーコ。

バーコモンキー

バーコモンキーシリーズ(その他含む)

6~7年前に製造国が変わったりいろいろ騒動がありましたが、今でも人気のモンキーレンチです。
種類も豊富だしサイズもいろいろあるので、仕事でモンキーを多用する人にはおすすめですね。

そしてそんな輸入の高級モンキーシリーズでもうひとつ人気なのがIREGA(イレガ)です。
こちらは日本での知名度があまり高くないので「知る人ぞ知る」みたいな感じになってますが、ヨーロッパではバーコと肩を並べる人気のメーカーです。

IREGAモンキー

イレガ モンキーシリーズ

日本には主にメッキシリーズが輸入されていて、価格もそこそこなので今ではIREGAの指名買いな人も増えましたね。

こんな感じで現地ではそこそこ人気なのに日本の輸入元が弱いせいで、国内需要が伸びてないってメーカーもいくつか存在します。
気になった方はこんな機会にぜひどうぞ。

2018JNCC第5戦ジョニエルG爺ヶ岳

ぎりっぎり。
ほんとにギリギリで雨を神回避したJNCCの春の爺ヶ岳、通称ジョニGに行ってきました。
(ちなみにレース自体は雨でも良いのですが出店は雨だと相当面倒なので助かりました)

2018JNCCジョニG

直前までは木曜日ころから週末までずっと雨予報だったので、出店もそれっぽく(濡れてもギリOKなもの主体)していこうかと思っていたのですが…

2018JNCCジョニG

いざ土曜日になってみるとめっちゃ天気良かった!
今回はWebにまだ情報を出してない新商品が結構あったので、その辺をサラっと持っていきました。
(会場で購入してくれた方々、ありがとうございました)

そして今回の懸念事項がもうひとつ。
昨年末まで20年近く使っていたタープテントが完全にお亡くなりになってしまっていて、特に雨漏りがひどかったので雨予報の会場が不安だったんですね。
そこで一念発起しまして新規にタープテント購入。
これで3代目になるテントがこちら。

2018JNCCジョニG

デデーン。
パット見は前のモデルと何も変わらないのですがw
支柱が六角軸になってたり、側面の横幕が4面付いてましていろいろバージョンアップしてます。
ってなわけで今回のレースはそういう意味でもテンション上がってました。

2018JNCCジョニG

そして土曜日でレースがないはずなのに場内はいろんなイベント目白押し。
私はJNCC参加が今年初だったので初開催かどうかはわからなかったのですが、土曜日の午前にはキッズ向けのバイクと電動チャリのレースが開催されました。
いやー、これ楽しいですね。
家族みんなで楽しんでる感もかなり良くて、微笑ましくずっと見てしまいました。

2018JNCCジョニG

そして午後からは日本初(?)となる電動MTBのレースも開催。
もちろん持ってる人なんてほとんどいないので、10台以上のレンタル電動MTBを使ってのレースが開催されました。
こちらは誰でも気楽に無料で参加出来るって事で盛り上がってましたね。
(手前のキッズも大喜びしてますね)

2018JNCCジョニG

そんなわけで土曜日の締めは前夜祭。
久しぶりの参加なのでできるだけあちこち顔を出していると、こんな珍しい夜会に遭遇。
平ポンさんのBAJA話やUSAのデザートレース情報は面白かったですね。

2018JNCCジョニG

そして日曜日はレースデイ。
お仲間が多数参加してますので応援しながら出店やりつつ無事に終了しました。
今年は初参加となったJNCCですがやはり楽しいですねー。

今年も出来るだけ残りのレースには参加する予定ですので、会場でお会いしたら気楽に声をかけてください。

2018JNCCジョニG

次戦は岐阜県のほうのきです。
同行するメンバーも3倍近くになる予定ですので、また目一杯楽しみたいと思います。

チェーンクリッププライヤー

当店でも人気のホーザンのチェーンクリッププライヤー。

バイクのチェーン整備メインでは売れてますが、工場関連の人達にも絶賛されていてかなりの特殊工具なわりには年間でかなりの本数を販売させて頂いてます。

で、そんなチェーンクリッププライヤーですが地味にマイナーチェンジしてまして、新型はさらに機能アップしております。

hozan_Nchen221X5

HOZAN チェーンクリッププライヤー2ウェイタイプ

従来のモデルも引き続き販売されているので実際にはモデルチェンジではなく追加モデルとなります。
価格で数百円高いのですが使い勝手はほぼ変わらず機能が追加されてます。

hozan_Nchen221X3

従来のモデルと同じようにチェーンの接合部のクリップを付けたり外したりするのに便利な工具。
ほんとにこれがあるだけで作業がグンと楽になりますので、たまにしか使わないんだけど…って人も買っておいて損じゃ無いと思います。

そして今回の新機能。

hozan_Nchen221X4

プライヤー側面でもこのようにクリップの脱着が出来るようになりました。
まぁバイクなら正面だけでも良いと思うのですが、工場設備のメンテとかだとこれは便利な場面あるでしょうね。

 

またこの側面での機能により

cabE

このようなキャブのニードルに付いているEリングの取り外しや取り付けにも便利に使えるようになりました。(今までも正面でやっている人は多かったのですが)

他にもいろんな流用が効くってな工具ではありませんが、専用品としての作りはホントに良い工具だと思います。

まだ購入に踏ん切りつかなかった人はこの機会に是非どうぞー。

説明が難しい便利工具

車種別や作業別の専用工具みたいに「これには便利だけど他には使い道がない」という物って、それだけに特化している分その作業だけには素晴らしい性能を持っています。特殊工具に多いですよね。
(まぁそれ専用なんだから当たり前の話ですが)

またその逆の工具もありまして「この工具はこんな風にもこんな風にもいろいろ使えますよ」と言う物もあります。

で、これは工具だけの話では無いと思いますが、そういうなんでも使えるマルチな物って大抵は「なんにでも使えると言いつつ何にも使えない」ってオチが付く物が多いんですね。

個人的にも何かに特化した物を好む方でして、マルチなツールよりもSST的な工具を好む傾向にあります。

しかし。

そんな工具のなかでこの工具はどっちなの?と聞かれると説明にすごく苦労するのがPBの指先ツールとも言われているピックツールセット。

PBピックツール

これはWebサイトの商品説明でも言っている通りプロメカさんの工具箱には当たり前のように入っているレギュラーランクの工具なのですが、使った事のない人に説明すると要領を得ない…と言うか説明が難しいんです。

もともとこの工具自体も当店がPBに発注をかけて製作してもらった物がいつの間にかカタログモデルになった物でして、その製作時にもPB本社に「これどんな工具なの?」と聞かれて説明にすごく苦労した覚えがあります。
(今じゃ感謝されてますけど笑)

で、最近店頭で聞かれたら答えているのが「自分の指がもうちょっと細ければ良いのに・・」って思うときって作業しているとあるでしょ?と言ってます。
大抵「ああ…そうですねぇ」なんて言ってくれるので「そういうときに指先の延長として重宝しますよ」と。

まぁこの説明もすでに使っている人からすると、もどかしい感じなんですけどね。
またこれを使っている人といっても状況や整備内容によってかなり使い道が変わってきますからね、みんなが共通の意識でこの工具を語る事自体難しいかも知れません。

こんな感じなので本音を言えば「ダマされたと思って使ってみて」とお勧めしたい説明しにくい工具っていくつかあるんです。
ああ…もっと説明がうまくなりたいなぁ・・・と思った本日でした。

 

で、そんな個人的にもおすすめなピックツールですが現在セール品に2モデル出ておりますのでせっかくなので紹介。

PB ピックツールセット4本組 スイスグリップ

こちらは要望の多かった「スイスグリップ」バージョンです。
これは限定生産なのか今後レギュラーとして販売されるのかまだ微妙みたいなんですが、とりあえず現在は在庫もあって販売出来ます。
新規で購入される方はもちろん、2セット目なんて人にもおすすめですね。

PBピックツール

PB ピックツールセット5本組 140周年記念限定品

そしてこちらはPBの140周年を記念して販売中の限定モデル。
グリップ部分に「140周年」の意味が書かれたものが印刷されております。
そして新規ブレードとして通称ハテナマーク「?」が追加された5本セットになっているのも注目ですね。
こちらは今ある在庫だけの限定販売ですので欲しい方はお急ぎくださいませ。

ERZBERGRODEO RED BULL 2018

いやっはー!今年もエルツがやってきました。

オーストリアの鉱山、エルツベルグで開催される世界最大のバイクレースエルツベルグロデオです。

エルツベルグ

今年からWESS(World Enduro Super Series)に組み込まれ、今までの草レースの祭典は2ランクくらい上がった感じですが、それでも現地から送られてくるライブ情報を見る限り、相も変わらずバイク好きがワイワイと楽しむレースというよりはイベントってな雰囲気がビシバシ伝わってきます。

ざっくり概要を説明すると。
エントリー台数約2000台、2日間の予選でそれを500台までに絞って50台づつスタート。
超ウルトラ過酷な1周だけのレースに挑んで、ゴール出来る(1周出来る)のはわずか数台という宇宙一過酷なレースと言われてます。
完走上位者はモトクロス・エンデューロ・トライアル経験のあるビッグネームがずらり。
車両の制限等は全くなくて、とにかく1周出来た人は全員勝者ってなレースです。

で。
今年の注目はなんといっても久しぶりに日本から参加の決まった石戸谷蓮(イシドヤ レン)選手。
個人的にもお付き合いがあり、とにかく好青年な彼ですがここ数年実力を付けてきての挑戦です。
>>リンク:【石戸谷蓮 コラム】オフロードバイクの魅力

そんなエルツベルグロデオ。
冠スポンサーはあのRed Bullですのでネットでの生中継があります。
生中継は6月3日(日)の夜、多分8時頃から。(詳しくは下記リンク参照)

エルツベルグ

そして今日も午後から予選二日目を走る予定です。
ぶっちゃけ予選通過は問題ないと思いますが、決勝での完走は厳しいと思います。
それでも我らが蓮くんをみんなで応援しましょうー。

ひとつめの動画は予選一日目の石戸谷蓮選手(本人コメント付)です。
予選は決勝と違い、完全なスピードレースのタイムトライアルです。(バイクのセッティングもハイスピードにふった仕様)
この予選の順位がそのまま整列順になってしまうのでかなり重要となってきます。

次の動画は昨年のエルツベルグロデオです。