工具情報アップデート

長年工具を販売していると知らんウチにいろいろ詳しくはなるわけで。
それがもう四半世紀以上続けているとなればある程度の欺瞞というか慢心というか「あーはいはい、これ知ってるわ」とか生意気な姿勢で工具と対峙してしまったりもします。

え?私の話です、はい。

そりゃなるべく変な上から目線とかにならないようには気を付けているのですが、これだけ種類のある工具に対してはある程度「知っている前提」で見ていかないとこなせないってもあってなかなか難しい問題だったりもします。

そんな中。
昨年から始めたYouTubeの動画では、さすがに長年の思い込みだけで話するわけにもいかない内容とかもあったりするわけでして。
特にスペックとかもテロップで紹介する場面ではあらためてカタログを見たりしつつ、分からないところは工具メーカーに確認とったりもしております。

動画編集

で、なにが言いたいのかというと。
なんだか最近また工具の見識というかいろんな情報がアップデートされている感覚がすごいですね。
あまり気にしてなかった細かな情報を入れ直すいいきっかけになった気がします。

店舗での接客ではあまり細かな事はあえて言わないようにしてきましたが、やはり知ってて言わないのと、情報がぼやけ始めてしまって言えないのでは全然違いますからね。

そんなわけで最近また「やっぱ工具っておもしれーなー」とか再確認している日々を過ごせているのは本当に良かったよねってお話でした。

園芸とか農家さん向け

当店は埼玉県の北部、群馬県と栃木県も接しているバリバリの北関東にあるのですが。
そのおかげかお店には近所の農家さんとか農機具屋さんも多く訪れれてくれます。

また兼業農家の方も多いので園芸っていうのですかね、みなさんが想像する工具屋さん的ではないものまで多く販売しております。
実際昨年とかは暑い夏のせいなのか雑草の伸びがハンパなくて、近所の方から刈払機(草刈り機)の要望も多かったですね。

マキタ刈払機
こんなヤツね

ウチはマキタもがっつりやっているので電動の刈払機とかはかなりの数を販売しております。
そして本体を売っていれば「替刃」の相談も多くなります。

ツムラ替刃

めっちゃ安い刃(10枚入りで…とか)もあるのですが、すぐに切れなくなるので徐々に「出来れば良い刃とかない?」と聞かれるようになりまして。
今ではこのツムラの替刃を多く売るようになりました。
ぶっちゃけ私も知らない世界だったのですが、この刈払い用の刃ではプロ用としてめっちゃ有名な刃でして、普通の刃の倍以上持つし種類も豊富です。
これなんかはいわゆる「万能刃」なので普通の人はこれを買っておけばOKかな。(私も使ってます)
他にも笹や竹専用とか砂利の多い所用とかいろいろありますのでご相談くださいませ。
※通販では扱わないのでご近所の方はどうぞ。

あと農機具屋さんとか農家さん向けにめっちゃ売れているのがこれ。

虎爪レンチ

カズコーポレーションってところの「トラツメチェンジャー」
農機具の爪交換で使う専用工具なのですが、とにかく数が多いのと狭くて固着している事が多いので、ガツンっとトルクを掛けて外せないのと厳しいんですね。
その点これはサイズこそ限定ですが手持ちの大トルクなインパクトレンチを使えるので確実に作業出来ます。

デウォルトインパクト

DeWALT 充電式1/2インパクトレンチセット(800Nm仕様)

さらにいうと出先というか屋外での作業が多いので、先日紹介したこの大トルクの電動インパクトとも相性抜群。
農家さんってみんなが思っている以上に忙しいし大変なので時短出来る工具だったらかなり喜んでくれますね。

そんなわけで今回はお店に来られるご近所さん向けのお話でしたが、遠方の方でも直に連絡もらえれば相談に乗りますのでよろしくお願いします。

Ko-kenの特殊ソケット ─ヨーロッパ編─

国産ソケット専門メーカーのKo-ken(コーケン)

実は日本国内の販売よりも海外での販売量が多く、世界的な知名度も私達が思っている以上に高いメーカーです。
モノもそつなく高品質でコストパフォーマンスも最高、店舗でもかなりの売上を誇ります。

そしてソケット専門メーカーだけあって種類も豊富なんですね。
当店は工業団地に囲まれた立地なのですが、近隣の工場から来る変なサイズのソケットの注文にもコーケンならば大抵対応出来ていて販売店としても大変助かるメーカーなんです。

 

そんなKo-kenから最近ドドドっと出ている異型な薄型ソケットが対応車種以外にもひっそりと人気です。

Ko_DUsokX1

Ko-ken ドカティ用リアアクルスソケット各種

Ko-ken MVアグスタ用リアアクルスソケット

もともとはMVアグスタのリアアクスルの12ポイントインチソケットに対応するために作られ始めたこのシリーズ。
いまではサイズも拡大してラインナップも多くなっております。

Ko_DU36X1

こちらは後から追加発売された899パニガーレ用の36ミリ12ポイントソケット。
ザグリ面をゼロにして薄型ナットに片手で作業しやすいようになってます。

 

そして背の低いソケットが作れるならば……と別業種から受注して作ったのがこちらのシリーズ。

ko_38bigX1

Ko-ken 3/8欧州車向けオイルフィルターソケット各種

どのソケットも今どきの薄型ナットに対応するためにザグリ面を浅め(もしくはゼロ)にしてあり、対応箇所の整備用だけ無く他所への流用で活躍しつつあります。
欧州車用オイルフィルターソケットなんて、そのサイズで3/8(9.5)の差し込みですから従来にはなかった整備が出来ますからね。

「なんだよバイク用・外車用か」とあまり気にしてなかった人もいるかと思いますが、考え方変えればなかなか面白いソケットだと思いますよ。

PBのビットホルダーリニューアル

整備現場では結構便利に使える1/4HEXビット。

PBビット

ビット各種の総合ページはこちら

様々な形状のネジに対応出来る便利な工具なのですが……
なんせちっこいので収納というか管理が大変。

そこで各メーカーがビット収納用のケースとかいろいろ出しているのですが、中でもぶっちぎりの人気なのがPBのシンプルなケースでした。

そしてそのPBのビットホルダーが地味ながらかなり便利になってマイナーチェンジ。

PBビットホルダー

PB 1/4HEX用ビットホルダー

パッと見た目はほぼ旧モデルと同じ。
そしてよーく見てもイマイチ違いは分からないと思いますが──

実はこれ─

PBビットホルダー

連結出来るようになりました!

ビットホルダーに収めて整理出来るようになってくると、今度はホルダー同士がバラバラに行方不明とかあったのですが
これなら手持ちの1/4HEXビットを一括で管理しやすくなったと思います。

工具箱の中を少しでも整理したい、持ち出し用の工具を効率化したいって人にはオススメのアイテムです。

配線被覆剥き ワイヤーストリップ

車両整備の中でも苦手意識がある人も多い配線関係の作業。

私も整理整頓とか得意じゃないので綺麗にまとめられた配線とか憧れちゃうんですが、ホントのプロが見た目以上にこだわるのが確実な結線。
車両に関わる配線や結線って振動や熱による経年劣化でどんな壊れ方をするのか予測が立てにくいんですね。

まして配線は見せないように……とか結線部分は隠すように……って作業するわけですから何年か経って電装系トラブルが出たときなんてそりゃもう大変。
なのでとにかく施工時に出来るだけ確実な作業ってのが求められるんですね。

で、そんな配線作業で意外と軽視されがちなのが被覆の皮剥き。

配線作業はここから始まるってくらい実は重要な作業なんですが、ニッパーあたりで適当にぐりぐりやってしまっている人もいるハズ。

 

で、そんな時におすすめなのはやはり専用工具。

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こういった専用の工具を使い配線にあった作業さえすればダレにでも綺麗に被覆を剥く事が出来ます。
プロ向けにおすすめなのがこれ。

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HOZAN ワイヤーストリッパー 

当店では中太線用と細線用の2本を在庫してます。
プロ向けと書きましたがそれだけ綺麗に作業出来るわけですから、一般の方にももちろんおすすめです。

ひとつ問題とすれば配線のサイズが分からないとちょっと失敗する事があると言う事ですね。
まぁそれだって一回失敗したら少しずらしてやり直せばいいのですから問題はないのですが。

で、いやいやもうちょう簡単なのが欲しい!って人にはこれ。

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HOZAN オートマチックワイヤーストリッパー

こちらは配線の太さとかあまり気にせず配線をはさんで握るだけ。ホントにそれだけで皮剥き完了です。
またこのモデルは配線の途中をちょっとだけ剥くとかも出来るので三つ叉配線したい時とかに重宝します。

IRWINストリッパー

IRWIN セルフアジャストマルチストリッパー

こちらも調整無しのオートで皮むき出来るIRWIN(アーウィン)のストリッパー。
これも配線途中の皮むきも得意なモデルで、オーディオ屋さんとかではかなり人気の工具です。

どのモデルでも良いのでちゃんと使えるストリッパーはひとつは持っていて欲しい工具のひとつですね。