プラグ交換のための工具

確実に陽が伸びているのがわかるようになってきましたね。
ひと雨ごとに気温も上昇してきてますし季節の移り変わりを実感しております。

そんなわけでちょっとだけ春の予感みたいなのも感じたりしているのか、お店にもそろそろ動き出しますよーってな工具の相談が増えてきました。
で、そんな相談の中で結構多いのが「プラグ交換」の相談。

普段メンテナンスをしない人とかでもプラグの交換くらいは……なんて人って多くて、その場合結構最初につまずくのがプラグサイズ。

車の場合ならば16ミリを買っておけば大体OKだったのですが、近年の新設計エンジンでは14ミリの使用率も高くなってきておりまして、ご自分の車両のプラグサイズの確認を是非して頂きたいです。
ただしネットで検索してもプラグの品番は出てきますが、プラグを回す為のサイズまではなかなか書いてないのではじめての人はここで迷っちゃうんですよね。

こういう場合にはまず自分の車種にあった替えの新品プラグを先に買ってしまいましょう。
替えプラグならばプラグメーカーのHPに行けばすぐに分かるので問題無く購入出来ると思います。
そしてその新品プラグの実寸を計ってしまえばOK。
これはオイルフィルタでも同じ事が言えますね。
どうせ交換予定なのですから「替える予定の物」を用意してしまうのは一番確実です。

で、サイズが分かったらプラグレンチの選択。

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nepros 3/8プラグソケット

当店でもかなり売れているのがこのネプロスのプラグソケット。
ネプロスと言うと高価なイメージが先行しますが、プラグソケットはそれほどでもないので造りの良さから購入していかれる方が多いですね。

そして……

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Ko-ken 3/8プラグソケット

人気を二分しているのがこのKo-kenのクリップ式。
クリップがある分少し厚くなりがちかと思いきや、結構スマートな造りと豊富なサイズ設定で人気です。

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Ko-ken Z-EAL 3/8プラグソケット

そしてKo-kenの整備向けツールであるZ-EALも同じくクリップ式。
クリップ式の最大のメリットは持ち運び系の工具箱の中に入れて置いても磁石を使っていないので破損の恐れが無く、また他の工具がくっついたりしない事です。
まぁこの辺は個人の好みの問題もありますので、好きなのを選んでください。

 

更にZ-EALからは超薄型で12ポイントのこれ。

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Z-EAL 3/8薄肉プラグソケット(12角)

サイズこそ限定で14mmと16mmしかありませんが、プラグホールが狭くて困るような車両には超オススメです。
(逆に困ってないならスタンダード品の方がいいかも)
欧州車では14mmの12角採用のプラグとかもあるのでそういう場合にもオススメです。

 

あ、そうそう。

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KTC バイク用プラグレンチ

2ストバイクならばこんな専用プラグレンチもあります。21ミリのコンビでごまかしている人も多いかもしれませんが、専用品は使いやすいですよ。

プロでもないかぎりプラグソケットなんて自分用に1個か2個買えば足りるわけですから、気に入ったモノを使って欲しいと思います。

変化の春

さてさて「3月は去る」と言われている3月はほんっとに過ぎ去ろうとしてまして。
工具の業界的にも3月は年度末というひと区切りがあって今月が終わるといろいろと動き出します。

今回に関しては価格改定が特に大きくて、ここ1~2年で頻繁に価格改定が行われていましたが、今回の改定で一度終わりにしましょうって動きがありますね。
逆にいうと今月末の改定で大幅に上がるメーカーも多いので、先週くらいから駆け込み需要的な問い合わせも増えてきてます。

そしていろいろ噂とかありましたが。

カタログ

このふたつのメーカーから新型のラチェットが出てきます。
すにで店舗ではお配りしてますので興味のある人はぜひ。

車の乗り換え

前に使ってた営業車兼トランポのハイエースがぶっ壊れて慌てて買い替えたのが今のNV350キャラバンでした。
いつまでも新車気分でいたのですが気がつけばもう7年も乗っている事に気が付きまして。

また先日お伝えした肩の怪我から車の乗り降りがとんでもなく大変だってのも合わさりまして。

車を入れ替えました。

車の入れ替え

あちこちのイベント行ったり倉庫のスペースが足りない時にはキャラバンに満載して凌いだりもしたのでそこそこ思い入れもありますが、まぁずっと乗っているわけにもいかないっすからね。

車の入れ替え

代わりの車はトランポ需要としても人気の高いステップワゴン。
とりあえず来た早々にちょっとだけイタズラして準備完了です。

しっかし久しぶり(10年以上ぶり)の乗用車は乗り心地良すぎてびっくりしました。
乗り降りも楽なのでしばらくはコレと付き合っていこうかと思います。

樹脂製工具箱の隠れた名品

整備とか工具に関しての初心者さんだけでなく実はそこそこ熟練した人でも悩んでいる事が多いのが工具の収納。
いろいろ悩みまくってやっとこれだ!と言うのを見つけても使っていくうちに増える工具に対応しきれなくなったりして解決ってのは難しいですね。

私個人としては持ち運こんで工具を出先で使う事が多いので、大きめ工具箱と言う選択肢があまりなく、多少効率が悪くてもいいので小分けしてあちこちに工具を分類収納するようにしております。

で、そんな時に便利なのが樹脂製の工具箱。
屋外使用時の雨風にも強く工具箱も含めた重量を抑える事が出来るので便利なんですよね。
ただ残念な事にあまり種類とかがないので選択肢が少ないんです。

そこでお店で密かに売れ続けている樹脂製工具箱派な人たちに人気な商品を紹介。

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リングスター 両開き樹脂製工具箱ガバット

よくある3トレー式の工具箱なんですが樹脂製で軽く、上に開く2トレーには細かな物を整理して収納する事が可能です。
そもそも樹脂製工具箱でこの形状のものってあまりなく、ましてや性能や強度面まで考えると超おすすめの工具箱かと思います。

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大きさもこの通り手頃で車載にしても邪魔にならない大きさです。

 

そして驚くのがその収納力。

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一番下の底面の部分はかなりの容積で、このように油圧式のパンタジャッキをそのまま収納する事が出来ます。

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・マサダ 油圧パンタジャッキ

このジャッキがそのまま収納出来るんですから凄いですよね。
例えばこの工具箱にジャッキとタイヤ関係の工具をひとまとめに出来るだけでかなり整理整頓が進むと思います。

このようにこの工具箱は○○用とかって感じでいろいろ収納を考えてみると、収納で悩んでいた人は突破口が見つかるかもしれませんよ。

業種ごとの工具の既成概念─クローフット─

エイビットがある埼玉県羽生市ってところは東北自動車道沿線と言うこともあり工場地帯が広がっている地域です。
自動車関連の工場も多いのですが、その他にも様々な分野の工場があります。
特にご近所だとR&D(開発系)のところも多く、整備性とか関係なく現在制作しているモノに使えそうな工具の相談とか、今後に効率化が図れそうな工具の相談とか、いろいろな工具に関するお付き合いさせて頂いてます。

で、そんな話をしていると気がつくのが業界別の工具の認知度の違い。

以前も似た話を書きましたが「工具」と一言で言っても自動車整備では当たり前になっている工具でも工場設備関連では全く知られていなかったり、建築用ではすっごく便利な工具があっても他の業界では名前すら浸透してなかったりと業種ごとにバラバラな印象です。
浸透してないって事はその業界特有の作業があるだけで、他の業種では有効な工具ではないのかな?と思い調べてみると、実際はその工具さえあればもっと効率的に作業出来るのに慣例にしたがってやりにくい作業をしているだけって場合も結構あります。

まぁ各業界の縦割りは今始まった事ではないですし、もっと言えば問屋レベルから違うので情報の共有が出来ないってのは仕方無いんですけどね。
でもそんな業界事情を考えてみてもやはり一歩先に行っていると思えるのが車両整備用の工具。

最初に書いた工場関連からの問い合わせでも話を聞いていくと「車両整備用工具」として普通に流通している(ウチのお店に普通に在庫がある)ような工具を紹介してあげるだけで問題が解決しちゃう場合が結構あります。

今日のお客さんでも「ええ!そんな便利な工具あるの?」と驚かれてました。意外とそんなもんなんですよねぇ。

 

ちなみに今日の話はソケットが入らない箇所でめがねレンチも場所的に厳しい所の作業の問い合わせ。

しばし悩んで……フレアナットでいけません?と私。

フレアナットレンチとはこんなの。

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スタビレー フレアナットレンチ

メガネレンチ形状が入らなくても意外とこれなら入る場合ってありまして(すこし逃げがあるので)どうしても配管継ぎ手向け工具だと思われている人も多いのですが、スパナじゃトルク的に怖いって場合でも活躍する工具です。

さらに奥まった複雑な場合なんかでは……これとか。

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nepros クローフットレンチ

通称「カニの爪」と呼ばれるレンチ。
これもブレーキや油圧配管向けだけじゃなく奥まったオフセット箇所の作業にも有効。

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使い方例はこんな感じ。
カクンカクンとクランク状にオフセット出来ますので、奥の方に見えるちょっとずれている箇所に付いてるネジにもアクセス可能です。
もちろんブレーキ配管にも便利に使えます。

KTCクローフット

KTC 3/8クローフットレンチ セット&単品

回す角度がつらいようなときにはこんな12P仕様のクローフットレンチも検討してもらえればいいかと。

ちなみにクローフットにはスパナ形状もありまして…。

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アサヒ クローフット・トルクアダプター

こんなのもあります。
最大トルクではフレアナット形状よりも落ちますが、コレしか使えないって所もありますのでキラーサイズだけ揃えて持っているとすっごく便利です。

さらにさらに。

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こんな風にトルクレンチに取り付けてスパナヘッドとしても使えます。
もちろんトルク値は若干ずれますがスパナヘッド専用のトルクレンチを購入するよりもコストパフォーマンスが良いので、たまにしか使わないならこれで十分だと思います。

>>その他クローフットレンチはこちら

ちなみに今日のお客さんはネプロスのクローフットで解決しました。
こんな風にアイデアひとつで解決出来る事ってのもありますので、細かな話でも構いませんのでお気軽にご相談くださいませ。