Z-EALラチェットの補修

発売されてからすでに6年?7年?経ったKo-kenの整備向け工具シリーズのZ-EAL。

そろそろ酷使している人のラチェットにガタが来る頃だと思います。
ジールのシリーズのラチェットは空転時のラチェッティングを軽くする為に小ギアにあたるパウルと切り替えレバー部分に工夫がされているのですが、その部分が経年劣化でどうなるのか?ここ最近何本かO/Hをしたので注意して見てみました。

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ジールのラチェットの特徴は分解時に良く分かります。中でも特筆すべきはその整備性の良さですね。

写真に写っているネジ1本でバラす事が出来るんです(ネジはTORXプラス8IP)

また切り替え部分のテンションスプリングがパウル側を向いているおかげで専用の治具が無くても組み付けが可能。

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↑切り替えのポッチ部分がこっちを向いているのが分かりますよね。
これ通常のだるま型ラチェットだとあっち側に付いてるので専用の治具が無いと普通の人には組付け出来ないんですね。

つまりジールのラチェットは最悪ギアがぶっ壊れてもリペアーを購入すれば自分で簡単に直す事が可能なんですね。

そして分解整備をすると驚かされるのがメインギアと小ギアの精度の良さですね。だるま型のラチェットで軽快な36ギアを作るのってすごく難しいのですが、その軽快さを引き出す仕掛けこそあれど、その土台となっているのはこの「精度の良さ」なんだと分かります。

こんな感じでラチェットのリペアも店舗では受け付けてますので、お気軽にご相談ください。

Z-EALラチェットは治具無しで組めますが普通のダルマ型ラチェットは最悪組付け不能になる可能性があります。興味本位で中身をばらさないようにしてください。

電動工具を使う

このブログを読んでいる人達ならそれなりに工具は揃えて持ってたりすると思いますが、この4月って意外な工具の問い合わせが増える季節でもあります。

それが電動工具。

多分整備用ってわけではなく引っ越しとか整理整頓とかで棚を組み立てたりとかで使うんですかね。
ブイィーンっと回せる電動のインパクトドライバーあたりの問い合わせが急増するんです。

電動インパクト

パナソニック 14.4V充電インパクトドライバーセット

この手の工具って車両整備とかではあまりメジャーではありませんので、日頃はあまり気にしてないって人も多いのですが、木工とかやろうと思うと持っていると超便利なんですよね。

また近年の電動インパクト(ビット式)は性能も来るとこまで来ちゃってる感があるので、1本ちゃんとしたやつを持っていれば普段の整備にも活躍するんです。
ドライバービットモデルなのでソケットを使うにはちょっと…と思う人もいると思いますが、実際はこんなの↓

電動用ソケットアダプタ

ANEX 電動インパクトドライバー用ソケットアダプタ

こんな電動用のソケットアダプターを使えばほぼ困ることはないと思います。

あと「メーカーはどこがいい?」とかいろいろ聞かれる事がありますが、自分が付き合える範囲の販売店が推してるメーカー買えば問題ないと思います。
ウチはメインでパナソニックとボッシュの代理店になってますので、アフター考えたらその2社で買ってくれると販売してる側も安心なんですね。
(ぶっちゃけ性能はどこ買っても大丈夫だと思います)

そしてこういう電動工具をセットでひとつ揃えるとさらにいろんなな事が出来るようになったりします。
それは電動工具用のバッテリーを手にするということ。

業務用の電動工具のバッテリーってすっごくよく出来ているのでいろんな派生モデルの機器を使えるようになるんですね。

電動ラジオ

パナソニック 充電式ラジオ&スピーカー

こんなラジオ&スピーカーとか。

パナソニック 業務用充電クリーナー(コードレス掃除機)

こんなコードレス掃除機とか。

電動ライト

パナソニック LEDマルチ投光器

とんでもない明るさと広範囲に使える投光器とかとか…
いろんな周辺機器というかバッテリーを応用して使えるものがあって整備環境を大きく向上させることが出来たりします。
バッテリーは単品で購入すると3万円近くしますので、最初は電動インパクトドライバーのセットを買ってバッテリー×2をゲットしてしまいましょう。