発売されてからすでに6年?7年?経ったKo-kenの整備向け工具シリーズのZ-EAL。
そろそろ酷使している人のラチェットにガタが来る頃だと思います。
ジールのシリーズのラチェットは空転時のラチェッティングを軽くする為に小ギアにあたるパウルと切り替えレバー部分に工夫がされているのですが、その部分が経年劣化でどうなるのか?ここ最近何本かO/Hをしたので注意して見てみました。
ジールのラチェットの特徴は分解時に良く分かります。中でも特筆すべきはその整備性の良さですね。
写真に写っているネジ1本でバラす事が出来るんです(ネジはTORXプラス8IP)
また切り替え部分のテンションスプリングがパウル側を向いているおかげで専用の治具が無くても組み付けが可能。
↑切り替えのポッチ部分がこっちを向いているのが分かりますよね。
これ通常のだるま型ラチェットだとあっち側に付いてるので専用の治具が無いと普通の人には組付け出来ないんですね。
つまりジールのラチェットは最悪ギアがぶっ壊れてもリペアーを購入すれば自分で簡単に直す事が可能なんですね。
そして分解整備をすると驚かされるのがメインギアと小ギアの精度の良さですね。だるま型のラチェットで軽快な36ギアを作るのってすごく難しいのですが、その軽快さを引き出す仕掛けこそあれど、その土台となっているのはこの「精度の良さ」なんだと分かります。
こんな感じでラチェットのリペアも店舗では受け付けてますので、お気軽にご相談ください。