2020JNCC第4戦神立スキーリゾート 新潟大会

JNCC本戦では初開催となる湯沢の神立スキーリゾートまで行ってきました。
今回のコースは以前あった糸魚川と同じでパドックとスタートエリアがかなり離れていると聞いてましたので、お隣のナグモータースと土日を交互に出るって事になりました。

出店メインの私はもちろん土曜日。

神立スキーリゾート

で、まわりからは「神立はかなり近いよ」と聞いてたので金曜深夜に向かわずに土曜日の早朝出発。
朝5時に出たら…現地に7時に着いちゃいました(マジで近かった)

天気も雨予報だったので警戒してあまり商品を持っていかなかったのですが、小雨こそたまに降るレベルで大丈夫でしたね。

神立スキーリゾート

しっかしさすが現役の有名スキー場なだけあって設備がすごくて、会場内で飯や風呂も完璧にまかなえる素晴らしさ。
スタートエリアが離れている以外が完璧でしたね。

そんなわけで土曜日だけきっちり仕事して帰宅。
まさかJNCCで日帰りして自宅で晩ご飯食えるとは思ってもみなかったので結構感動w

そして日曜日のレースではナグモのながちゃんが見事クラス2位の快挙を達成してくれました(さすが)
動画は同じく古くからの友人であるIG君のやつです。
来年あったらぜひレースにも出たいですね。
>>レース動画直リンクはこちら。

シャローソケットについて

いろいろある工具の総合メーカーでもある程度共通の悩みというのがありまして。
それは工具スペックの平均化です。

工具って別に自動車やバイクの整備だけに使われているわけじゃなく、建築や工場とかもうありとあらゆる現場で活躍しているわけです。
で、そんな様々な現場で求められる工具のスペックって結構違うんですよね。

かなりガテン系な現場ではハンマーで平気で叩かれたりして過酷な使用状況ですし、かたや車両整備の現場では手が入らないのはもちろんのこと工具すら入らないような状況での整備が行われていたりします。

これだけ現場ごとに同じ「工具」ではあっても要求されるものが違うってのはメーカーとしてはそりゃ辛いんでしょうね。

で、そんな要求への答えのひとつが自社ブランドをもうひとつ立ち上げる事だったりします。
KTCのネプロスとかもちょっと違うけどまぁそんな感じなわけです、はい。

で、もうあからさまに「それ」が理由で作られたブランドで有名なのがKo-kenの『Z-EAL』シリーズかと思います。
素材や製法はスタンダードシリーズとほぼ同じで、あくまでも車両整備向け工具としての設計だけで違いを見せてくれたブランドですね。

Z-EAL

このジールの中でも最も分かりやすい違いというと全てにおいて「薄く」作られている点かと思います。
ソケットとかでも薄いというのは隣接するパーツやボルトを逃げる手段として最もシンプルで有効ですからね。
で、この薄くはソケットの背の高さにも採用されております。

Z-EALソケット

Z-EAL 3/8ショートソケット

一般的にはシャローソケットと呼ばれる背の低いソケットを通常採用したわけです。

Z-EALソケット

実際スタンダードなKo-kenと比べてもこれだけ違います。
この背の低さが車両整備の現場では威力を発揮する事が本当に多いんですね。

ただしこれ。
なんてことないオープンスペースの整備現場では逆に背が低すぎて使いにくい場面もあったりします。
尖りすぎたスペックはそういう弱点も持っているって事です。
背が低けりゃ低い程どんな場面でも良いのなら全工具メーカーは全てのソケットを背の低いシャローソケットに変えると思いますが、今でも少し野暮ったく見えるスタンダードソケットを作り続けている理由は「全ての整備現場で平均的に使える事」を前提とした作りになっているからなんですね。
だからKo-kenのZ-EALシリーズってのは車両整備の現場で頑張るメカニックさんに向けたKo-kenのひとつの回答だと思います。

ちなみにシャローソケットってZ-EALだけの専売特許ってわけではなく、他のメーカーからも出ております。

SIGNETシャローソケット

SIGNET シャローソケットセット(1/4・3/8・1/2)

これも店舗ではコスパに優れる事からかなり売れているソケットセットとなっております。

普段使い用なら普通のショートソケットをおすすめしますが、狭所で苦労するような整備をやっている人はぜひシャローソケットも追加でお試しくださいませ。

トリプルスクエア(XZN)の解説

見たことない種類のネジが出てきて困る事ってありますよね。
自分の車両だけさわれればOKなサンメカさんならあまり気にすることはないと思いますが、様々な車両を請け負う事になるプロメカさんだと仕方ない事だと思います。
ましてネジの種類っていまだに日々進化しておりまして、工具を専門で販売している私ですら「え?」ってネジが出てくる事があるくらいですからね。

で、そんなちょっと変わったネジなんですけど。
実は昔からあるのに「日本でメジャーではなかった」のが原因で広く知られていないってネジも結構あります。
これにはいくつか種類があるのですが、このブログでも何度か書いているヨーロッパ車で昔から多く使われているトリプルスクエアというネジが工具販売店としては最も問い合わせのあるネジですかね。

ギザキザした12角のキャップボルトなんですけど……。
一見すると工具のめがねレンチとかの12角と同じに見えるので、六角レンチを突っ込んでしまう人が多く壊してしまってから問い合わせがくる事もあります。

で、このネジ。
トリプルスクエアというネジ種なんですけど日本語にすると「3重4角ネジ」なんです。
ここでいくら言葉で説明しても分かりにくいと思うので図にしてみました。

ネジ内角

左が一般的な12角。
六角が1回ずれて角が12個ある形状です。

で、右がトリプルスクエア。
そう3重4角というくらいなので4角形が3重になっているんですね。

これの決定的な差は1山の角度です。
図にもある通りもともと六角形の12角は120°です。
この形状になら六角レンチを差し込んでもそれほど問題ではないです。
(本当は専用工具あるのでそちらを使って欲しいですけど)

そして4角形が基本のトリプルスクエアは角が90°です。
これにいくら合いそうな六角レンチを突っ込んでもなめてしまって終了となります。

トリプルスクエア

>>トリプルスクエア紹介総合ページ

車両整備向けには「XZN」とか言われる事もあります。
とにかくヨーロッパ車を整備していて12角のキャップボルトが出てきたら99.9%このネジだと思ってもらってOKです。
そしてヨーロッパ車ではこのネジがそんなに特殊な箇所で使われているわけじゃなく、かなーり普通にいっぱい出てきます。
(特に車検整備ではないと仕事にならない程度です)
サイズもちょっと分かりにくいのでできればセット買いがオススメですよ。

ホイール脱着時のクロスレンチ

昔と違って今はそこまで固定概念はないように思いますが、それでも自動車のホイールナット作業でまず思い浮かぶのは「クロスレンチ」かと思います。

十字のレンチをくるくるくるーって回して作業する風景ってのは馴染みがありますもんね。

そんなクロスレンチの唯一の弱点というと「車内でかさばる事」
形状が形状なだけにトランクに突っ込んでおくにも場所を取るので厄介な存在です。

で、そんな人に人気なのがKo-kenから出ているフリーターンクロスレンチ。

Ko-ken1/2フリーターンクロスレンチ

Ko-ken 1/2フリーターンクロスレンチ

10年以上前に登場したこの工具、早回し機構とかいろいろあったのですが最も琴線に触れたのが「分割収納」出来るという点でした。
横バーを引く抜くと棒状のものが2本になるという特性は収納において最適解のひとつだったと思います。

そしてそんな今でも人気のこの工具のアップグレード版として登場したのが

Z-EAL1/2フリーターンクロスレンチ

Z-EAL 1/2フリーターンクロスレンチ (現在初回限定セールとしてソケット1個おまけ)

基本仕様は上記のスタンダードなKo-kenバージョンと変わりはありませんが、回転軸のスムースさとか細かな箇所のブラッシュアップが施されております。
実際の現場での使い勝手だけを考えればさほど差はありませんが、Z-EAL(ジール)シリーズで出たのは喜ぶ人も多いかと思いますね。

またこのクロスレンチには一緒に使う専用ソケットも用意されております。

Z-EALホイールナットソケット

Z-EAL 1/2ホイールナット用ソケット

専用って何が専用なのかというと「全長」ですね。
よくあるホイールナット専用ソケットって全長が100~110mmあるのですが、このソケとはクロスレンチとの相性を考えて65mmに設定されてます。
これが結構絶妙な長さでクロスレンチとの相性はもちろん、単品で使った時にも使い勝手がいいのです。

ですのですでにスタンダードなKo-kenのクロスレンチをお持ちの方もソケットだけこれを検討してみるのもアリかと思います。

現在Z-EALのフリーターンクロスレンチは初回セール中です。

上記のZ-EAL1/2フリーターンクロスレンチは初回限定のセール中でして、クロスレンチを購入すると19か21mmの専用ソケットが1個無料で付いてきます。
気になる人はこの機会にぜひどうぞ。

2020年創業記念祭 大感謝セールスタート

記念セール

毎年9月はエイビット創業記念として各種のセールを開催させて頂いております。
今年もコロナ騒動の最中ではありますのでリアル店舗での大掛かりなイベント等は出来ませんが何かしらの還元セールを……と思い、恒例ではありますが店舗とWeb通販同時開催にて全品10%OFFセールを開催しております。
>>詳しくはこちらをどうぞ。

9月8日(火)午後6時までの限定開催となっております。
すべての商品が表示特価からさらに10%OFFの年イチの大チャンスです。
この機会にぜひご活用ください。