握り部分のながーいプライヤー

整備に関わるさまざまな作業の中でも「奥まった箇所にある何か」にアプローチするにはいろいろな工具が必要になります。
それは長いドライバーだったり、ラチェット用の長いエクステンションバーだったり。

で、そんな中でも「奥まった箇所に何かを掴まないといけない場面」ってのはなかなか難しくて、そういうときにいわゆるロングリーチなプライヤーがとても便利です。
しかしこの話をお店ですると、何がどう便利なのか、なかなか分かってもらえない事もあるので今回はそんな話でも。

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KNIPEX ロングリーチニードルノーズプライヤー

ちなみにロングリーチってのはこんなの。
刃先が長いわけではなく手元側が長いんです。
まぁ刃先がすごく長いのでも良いのかな?とも思いますが、考えてみるとテコの応用で掴む力をだしている工具ですから、刃先が長くて手元が短いのではそもそも掴力が掛かりません。

また。

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こんな感じで狭い箇所に突っ込んでいくのがこの工具の本領発揮な場面であるわけですから、刃先が長いと細かな作業に向かないんですね。
これは対象の箇所が狭くなればなるほどこのプライヤーが威力を発揮する事になります。

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ペイント使って図にしてみました。
こんな感じで支点が先端に近い方が狭い箇所の先までいってモノを掴む事が可能になるんです。
(絵がテキトー過ぎて逆に分からないかも知れませんが)

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そして今回のロングリーチプライヤーにはストレートとベントノーズがあります。
で、このベントノーズがすげー良いんですね。

もともと手が入らないような箇所での作業で使う工具ですから、差し込んだ後に掴むだけじゃなくちょっとクイっとひねったり、あとはスプリング式のホースバンドをずらしたり。
そういった作業でこのロングリーチのベントノーズがとても便利で重宝します。
この手のプライヤーを使った事がない人だととても「特殊なプライヤー」だと思ってしまって自分には関係ないと思ってしまう人も多いのですが。
実際は誰が使ってもかなり重宝する工具のひとつであります。
まだ使った事ない人はぜひご一考くださいませ。