プラスネジの長年の悩み「カムアウト」
プラスって工具側が尖った形状をしているがゆえに上方向に逃げながらネジをなめてしまうカムアウトをどうするのか?ってのが長年の課題となっております。
ちなみにこの課題を解決しようとして作られたのがTORXネジといわれてますね。
で、このカムアウト。
工具メーカーが考える理論としてどうにかしてアンチカムアウト構造を作れるのかが問題となります。
例えばPBは出来るだけ公差をなくしドンピシャリな形状を差し込む事によって上にも横にも動かない構造をつくろうとしているし。
ACRビットはプラスの平面にギザをつけて上に逃げるのを抑制しようとしています。
で近年あらたにWeraが提唱したダイヤモンド粒子をまぶした滑り止め機構が注目されるようになり、ANEXやベッセルも追従しております。
(たしかベッセルは昔一度ダイヤモンドをやった記憶があるんだけど、どんなのだったか忘れた)
そんなわけで前置きが長くなりましたがANEXが出してきたダイヤモンドビット2種類を紹介。
まずはこちら。
両頭の電動用トーションビットの龍靭ビット。
ダイアモンドビットゆえの「食いつき過ぎ」で先端がねじれて壊れる減少を防止するために金属硬度HRC62.5という工具鋼としてはかなり硬く作られたビットです。
焼入れが硬すぎると折れたり割れたり─が気になるところですが、トーションビットを採用したおかげで耐久性も向上。
当店でもかなりの本数を販売しておりますがユーザーから高評価をいただいております。
・ANEX ダイヤモンド サイコウビット(超細軸)プラス#2
そして後発で登場したのが片頭ビットで細軸のサイコウビット。
もちろんダイヤモンドシリーズとして出てきたこのビットは軸径でφ3.8mmと超細軸なのに─
ちゃんとダイヤモンドビットなのでこの通りに食いつき。
(写真はステンレスビットを食いつかせています)
この「細軸」&「ダイヤモンド」の組み合わせはかなり最強だと思いますのでまだ試していない人はぜひ挑戦してみてください。
※ちなみにサイコウビットのサイコウは「最高」ではなく「細硬」をもじっております。
このANEXのダイヤモンドビットシリーズの動画も観ていただければ結構すごいのがわかっていただけるかと。