このブログでも何度か取り上げている花型ビットのTORX。
整備業界ではかなりメジャーなネジになりつつありますが、やはり今まで関わってこなかった人からはいろんな問い合わせが来ます。
このトルクスネジを分かりにくくしている原因のひとつが「サイズ表記」ではない点。
いわゆるプラスネジのような「何番」とかの番手表記なので、見た目のサイズから推測出来る工具ではないんですね。
※Webや電話問い合わせの場合には下記表を参考にしてみてください(実寸からの番手表)クリックで拡大します。
で、はじめてTORXが必要になった人に多いのですが、上記のようになんとかサイズが分かるとその単サイズだけ購入する人が多いです。
ですが。
出来ればなんですけど、TORXに関してはセットでの購入をオススメしてます。
上記の表をもう一度見直すと分かるのですが整備等で良く使われているT20~T30あたりはサイズが密集してまして、慣れているプロメカさんでも間違える事が多いのです。
まして単品買いして他のサイズを持っていない場合には自分の持っているサイズが完全に一致している物なのかどうかの判断がつきにくくなります。
・TORXのカテゴリーページ
・いじり止めTORXのカテゴリーページ
ですので出来れば……で、良いのでセット買いがオススメですね。
また、TORXにはいじり防止と呼ばれる穴あきのTORXと →
穴の開いてないスタンダードなTORX →
があります。
これは相手のネジに凸があるかどうかの差です。
穴開きを使う車種やメーカーは穴開きばかり使いますし、穴なしでOKなメーカーは急に1箇所だけ穴あきが出てくるとかはありませんので、ご自分の整備環境にあった物を購入すればいいと思います。
ちなみに穴あきのTORXを購入しておけばどちらにも兼用出来ますが、最大トルクはかなり落ちますのでその辺は理解して購入するようにしましょう。
もちろん両方持っているのがベストだと思いますけどね。
で、最後にお願いなのですがTORXはキャップボルト形状で人間の見た目の判断でのサイズ判定は不確定な事が多いです。
こういったネジが凹んでいる形状のキャップボルトって特に人間が錯視しやすいので注意が必要です。
トルクスネジのサイズ判定に関しては販売するこちら側もかなり「疑って」かかりますのでどうぞご了承くださいませ。
(実際購入後に「違ってましたー」ってのが多いんです)