オートサービスショウ

本日6月19日と明日明後日の3日間。
東京のビックサイトにてオートサービスショウが開催されております。

私が初めて行ったのは・・・確か20年以上前・・・(マジか

その頃はメッセだったっけかな?もうビックサイトだったっけかな?忘れちゃったけど、メイン会場を全面使ったとても大きなイベントだったのを覚えております。
今ではおもちゃショウの片隅でちっこくやってるだけになっちゃったのは寂しいですね。

 

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ってなわけで今日はちょっとだけお店を抜けだしてオートサービスショウまで行ってきました。
(関係者に呼び止められるのが嫌でかなりコソコソしてましたけどw)

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オートサービスショウってなんじゃらほい?って人もいると思いますが、まぁ簡単に言えば整備業界の設備や工具の展示会。ですのでハンドツールもそこそこあります・・・(昔は全メーカー集まってたんだけどね)

ぶっちゃけサササっと見れば1時間くらいかな?私もそんなもんで帰ってきたし。

それでもいくつか見たいモノもあったし、行って良かったってモノもいくつか発見しました。

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会場にはウチのサイトでもおなじみのこんなメーカーさんや。

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こんなメーカーさんが出展されてまして、工具が好きな人なら楽しめると思います。
(あとカタログただで配ってるとこも多いのでゲットのチャンスです)

なるべくコソコソしてたのですが、一応挨拶しなきゃなところには挨拶したり。

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そういやTONEはいつもブースをかっこ良く作るよね。こういうの偉いと思いますわ。
新商品も数多く持ってきてましたので会場にいける人は是非。

あとKTCではかなりつかまって話してたんだけど、そのせいで写真撮り忘れた・・・すんません。
紹介したいのあったんですけどね。

で、駆け足で回りまして最後にここ。Ko-kenブース。

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そろそろ出ると噂のZ-EALの新作がずらーっと展示してあります。

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今年は間に合わないみたいだけど待望の1/2シリーズも実物を展示。

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こちらはリリース直前(?)のロングHEXとか、あと◯◯ディープソケットシリーズとか。
このへんはちゃんと入荷したらアナウンスしますのでお待ちくださいませ。(夏過ぎくらいとの話)

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あ、あとコレコレ。超超薄型のプラグソケット(14と16mm)これも発売間近。

輸入工具メーカー関係はほぼ皆無。国産メーカーさんは頑張ってました。昔はSnap-onとかHAZETとかみんな出てたのにね、さみしいわ。

他にも本気の商売モードになるような良い工具もあったのですが、その時は写真撮らず・・・で、すみませんw

まぁすぐとなりでおもちゃショウもやってるし暇な人は行ってみると面白いとは思います。

 

 

 

小判型ラチェットの修理&メンテ

工具の専門店として営業しておりますと各種工具の修理依頼やメンテナンスの方法などの問い合わせが入る事があります。

コンプレッサーやジャッキとかの大物はもちろんなんですが、小物系だとラチェットの修理依頼が多いですね。

今日も1本お願いされまして、ついでなのでそのやり方と日々のメンテ方法でも書いてみようかと思います。

 

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今日の相手はKTCの36ギア小判型ラチェット。

個人的にはかなり好きな部類のラチェットでして、小判型としては教科書通りの作り方がされているので他メーカーのラチェットも参考になると思います。

まずこういう小判型のラチェットが壊れてしまう(調子悪くなってしまう)原因の多くが「汚れ」や「埃」の混入です。

 

小判型ラチェットってかなりギチギチに作られていてそのおかげで大トルクを受け止める事が出来るのですが、金属同士の接触面にゴミや埃がはさまるとギアの歯が半掛かりになったりしてギア欠けの原因になるんですね。

このラチェットも中身はかなりゴミや埃がイッパイでして。

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全バラするとこんな感じ。メインギアは作動不良によるギア欠けが見て取れます。

ここまで摩耗してしまうと「交換」しか手が無く、今回はフルO/Hになりました。

 

ちなみに。

ここまで開けた時点でギアに欠損等が無ければパーツクリーナー等で綺麗にしてあげて油を差して上げればOK。それだけでギアの動きは復活します。

このとき注意したいのが

・CRCやラスペネ等の潤滑剤を使わない事。
・そしてグリスのような粘度の高い物も使わない事。

この2点を厳守ですね。このふたつの潤滑剤はどちらもゴミや埃を巻き込みやすく後日作動不良の原因になりやすいです。

なのでミシン油やコンプレッサーオイルのような緩いオイルをチョイチョイっとかけてあげればOK。

前兆としては不意にギア飛びしたり反転時にカチンと音がしなくなったら油分切れかゴミ混入なのでやってあげてください。それも面倒な人は使用後にたまにでいいのでエンジンオイル等にどぶ漬けしちゃってもいいです。

 

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で、せっかく全バラなので隅々までお掃除。パーツクリーナー等で丁寧に磨いていきます。

と、ここまで書きましたが小判型の場合、ここまでバラすと一般の方は組み込めない可能性があります。パウル(小ギア)を留めているボールとスプリングが組めなくなってしまうんですね。

そういう場合には当店でも良いしプロの工具店を頼ってみてください。(出来ればバラバラにする前にお願いします)

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フルO/Hなので気持ちよく部品も全交換。古いギアと新しいギアの角のとんがり具合が違うのが分かると思います。

KTCの場合2000円ほどでO/Hキットが手に入りますので、ひどい場合にはサクっとやってしまうのが良いと思います。

 

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フタをしめる前に作動油をさしてあげてカリカリ馴染ませれば終了。

今回は部品全交換でしたのでオイルを多めに入れてあげて染み出すくらいで仕上げました。

小判型は壊れる前にちょいと洗浄して注油してあげればなかなか壊れる事は無いんですね。たまにでいいのでメンテしてあげてくださいませ。