JNCC 第6戦 ハイポイントSUGO

車中泊も凍える3月に開幕したJNCC(ジャパンナショナルクロスカントリー選手権)も、いつのまにやら暑い夏を通り過ぎて秋真っ只中の第6戦、聖地とも言われる仙台のSUGOラウンドが開催されました。

天気予報は2転3転し、雨だー!とか、晴れに変わった-!とか、一喜一憂しながら開催を待ちましたが、それでも1週間ほど前に通過した台風の影響は結構すごくて要所要所でサバイバル展開が予想されていました。

で、出発直前。予報を見ると晴れ!うおっし、楽しさ倍増。路面がどんな状況だろうが、観戦が困難になる雨はやっぱり避けたいんですよね。応援多い方が盛り上がるし。

私はいつも通り金曜日の閉店後に出発。土曜日の朝から出店ブースを設置してみなさんの来場を待ちました。

 

土曜日午前中、一般入場前の出店ブース&ワークスピットエリア。

今年から全ライダーに平等にって事で試走が廃止されましたので、土曜日のメインイベントは下見ツアーと試乗会です。

 

土曜の午前11時30分から各クラス別にAAライダーがついてくれて、コースを徒歩で下見します。バイクにまたがっていると分からないギャップやら秘密のラインやらまで聞けるので多くの方が参加されてます。

試乗会もKTMやフサベルBeta等々、13年モデルが出揃った感じで盛況でしたね。ただ菅生では試乗コースがちょっと遠いのでパドックに残ってしまっていると分かりにくかったのが難点でしたね。

そんな中、私は仕事で無理だったのですが注目を浴びまくっていたのがこれ。

 

Fanticの2スト50ccのエンデュランサー。

50ccしかないのにWPのサスとかフルサイズの車格とかかなり生意気な作り込み。輸入元の川辺さんも先日この車両で日高2Daysに参加されて完走してましたからすごいっすよね。

でもエンジンこんななの(笑)

ちっさ(笑)

しかも生意気に水冷なので余計に貧相に見えますね。でもこれナンバーも取れるし、予算あるなら欲しい一台っすね。

 

そして日がだんだんと傾き前夜祭の夜到来。

 

あちこちで立ち上るBBQの煙と楽しげな笑い声もJNCCの醍醐味。前日入りする意味の99%はこれだって言う人もいるくらいですのですからね。

そして前にも紹介したマナブ餃子も前夜祭の定番になりつつあります。

 

BBQってやり慣れてくると肉があまり食えない事に気がついてきまして、メニューもバラエティに富んだ感じになってきますね。前回の月山ではスパゲティ祭りしたので、今回はピリ辛餃子鍋に挑戦。最後はラーメンで締めました。旨かったー。

 

しかし・・・。

みんな気がついてるけどあまり言わないようにしていた件が。

 

雨。

それも土砂降り。

そう、レース前夜の段階で土砂降り。これマズイ。実は土曜の下見の段階でSUGOのエンデューロコースの難所が荒れすぎていてヤバイって話があがっていました。

雨降ってない状態でかなりのやばさなんですから、この雨はある意味生死を分ける雨になる予感。

 

結局朝までがっつり降り続きまして・・・・路面はビッショリ。

それでも難所少なめの午前のFUNクラスは粛々と進行し、いよいよスタートの時間。

 

350台超えの総エントリー数。午前のFUNクラスでも150台以上がスタート位置につきます。

今回ウチのお仲間はFUNクラスに6人、午後のCOMPクラスに2人エントリー。

前にも書いた通りSUGOは意外とスピードレースになる事が多いので、よっしゃ!と意気込んでいた人も雨後のマディコンディションで意気消沈気味。逆に難所が得意なハッシーはやる気満々でスタート位置に。

で、FUNクラススタート!

 

おおおおおお!!!

 

毎戦出場のハッシーはトレードマークのオレンジTシャツもあって覚えてくれている人も多く、ハッシーのホールショットにやんや!の歓声。

もちろん私も仲間も大盛り上がりで第二コーナー!

 

ポテ。

あ!

こけちゃった・・・・あ・・・・後続に踏まれてる・・・。

まぁなんとか無事だったようで最後尾から再スタート。いやー良い物見せてもらいました。一瞬でも盛り上がったからOKでしょう(笑)

その後、雨上がりのSUGOがライダー達に牙をむき始めます。各所でおこる渋滞。基本は山のコースなのでバイク1台とか2台分の幅しか無い所もあり、そこで一台が失敗すると連鎖で後続もストップ。止まっちゃうから助走が必要な登りで登れなくなる悪循環。

 

主催者側も仕方無くエスケープでルートを短絡させたりして渋滞も徐々に解消。

路面は最悪だけど天気だけは良くなってきてレース後半はみんな気持ち良く走りはじめてました。

 

木漏れ日のウッズはホントに楽しいですよね。

ウチの仲間もほぼ全員完走して自分の順位記録を塗り替えてましたから、みんな満足だったみたいですね。

 

そして午後のCOMPクラスがいよいよスタート。

COMPクラスは有名所の難所をいくつか使いますので、スタック救助要員も各所に散らばります。応援する方だって気合い入るわけですね。

私もハッシーと一緒に有名な難所であるすり鉢にGO。使えそうなライン探したり救助ルートを確認したりしつつ、遠くに聞こえるMCのマイクに聞き耳をたててスタートを待ちます。

ウチの仲間ではナガチャンとAOK君が出走。それ以外にも仲良くなった出口君とかイケメンなレン君とか全員まとめて応援する気マンマン。

 

※こちらイケメンライダーの石戸谷レン君。今戦で悲願のクラス優勝を決め、ついでにAAクラスへの昇格も決めました。おめっとー!

で、いよいよスタート!静まりかえった森の奥に轟音が響いてきます。

徐々に近づく排気音、こっちもカメラ構えたりとにかく先頭がくるのを待ち構えます・・・・が、あれ?こない・・・・なんか直近まで近づいた排気音が遠ざかっていきますけど・・・????

慌てて山を下りてみると、なんでもコンディションが悪化し過ぎた為にすり鉢はキャンセルになったとの事。

なんだってー!スタート直前に発表になったようで私達は知る術が無かったんですね。

難所がほぼキャンセルになったCOMPクラスは、超ハイスピードレースな展開に。

ちなみに私見ですが、キャンセルは正解だったと思います。すり鉢も見た事無いくらい荒れてて雨降らなかったとしてもやばかったと思うし、そこであの雨なら仕方なかったかな・・と思います。

仲間も少しトラブルはあったものの、無事に完走。やりきった顔してましたので満足でしょう。

 

そんな感じでSUGOは終了。夏前から始まっ今年の私の東北ラウンドはこれで一段落。そんな事考えたら少しおセンチな気分になってしまいました。

 

夕暮れの影法師もこんなに長く。

冬の気配もうっすらですが感じられる今年最後の東北遠征。また来年さらに復興が進んだ東北を見にきたいと思います。

再度北へ

初夏の頃から数えて何度目になるんでしょうか。

本日深夜からJNCC菅生大会に出店する為に、宮城県の仙台に向かいます。

JNCCの事はまた後日書くとして、やっぱり東北っていいですよね。今年はすでに何度か行ってるんですが、四季の感じも良いし食い物旨いし。海のもの山のもの、どっちも旨いんですよね。

まぁ、そんなに言う程いろいろ食べられてませんけどね・・・。

そう考えるとやっぱり福島の原発事故ってやるせない気持ちになりますね。

福島は言わば東北の玄関だったわけです。まぁ過去形で話すほど全滅じゃ無いんですが、やっぱりねぇ・・・海側がダメだってのはキツイですよね。

今現在の科学のちからではどうにもならない事故が起こってしまったんだなぁ、とホントに実感するんですよね。

例えば今回仙台まで行くんですが、行きはね、時間も限られてるしドドドっと高速使って行っちゃいます。でも帰りとかね、渋滞を避けて旨い物でも食いながら帰ってこようとすると福島で分断されちゃってるんですよね。地図とか見るとため息しか出ませんわ。

また原発関連だけじゃ無く、東北全域でまだまだ復興は進んでいません。

出来る事は限られていると思いますが、とにかく風化させずに元気な東北が帰ってくるように思い続ける事も重要なのかな・・とか思ってしまいます。

ってなわけでちょっくら東北に行って来ます。

 

※店舗は普通に営業しております。みなさんのご来店お待ちしております。

秋の大汗

急ぎで納車が決まって軽いナラシだけでいきなりSUGOのイベントに持って行ってしまった新らしいマイバッタ号。

で・・・・、なんとなーくだったり、部品が来なかったりで、そのまま乗ってましたが、そろそろ真面目に新車整備でもしておこうかと思いまして、軽くバラしはじめてみました。

私の回りは今、今週末に開催されるJNCC菅生大会に向けて絶賛大整備大会になってまして、なんとなくその熱に感化されたってのも大きいんですけどね。

新車の整備と言っても基本はグリスアップ。

 

普通の市販車と違いレーサーなので納車時のクオリティはそこそこ低かったりします。これは国産のバイク買っても同じ。レーサーは、どうせ一回バラすんでしょ?ってな感じでメーカーも売ってるんでしょうね。

なので内燃機以外をとにかくバラしてグリスアップして組み付けていくわけです。

特に要所はステムとスイングアームのピボットシャフトですかね。走行時はもちろん洗車時にも水が入りやすい場所なのでベッタベタにグリスを封入して水や泥の侵入を阻止します。

あとは前後のブレーキをやって、各部のボルトナットにカジリ防止のスレッドコンパウンド塗って丁寧に組み付け。

ついでに新車時の外装はそのまま綺麗に外して保管しつつ、お色直しの新外装を装着。

 

出来上がりー。

エンデュランサーはライトカウルが主流なんですが、私はMXゼッケンが好きなのでこの仕様にしました。

しっかし、夜が涼しくなったので仕事後に整備するには良い季節ですね。ビール2本とウォッカ2杯呑みながら目一杯陽気に整備出来ました(笑)初めての車両だったので、分からない所も結構あったのですがツイッターで助けてもらいながら出来たのも楽しかったですね。

 

そして昨日は定休日。

セールの影響でお昼過ぎまで目一杯仕事したのですが、なんとか時間を見つけて近所のホームコースへGO。

 

久しぶりにお仲間のテンチョーとも走れて充実した練習になりました。

テンチョーは今週末のSUGOに出場するのでセッティングを手伝ったりしつつ、後半は結構ストイックに走りきりましたね。合計1時間半ほどでしたが2台で競り合いながら走ると、疲れも倍増。かなり涼しい気温だったのですが、汗ビッショリになりました。

やっぱ仲間と走ると楽しいなぁー。

思い馳せる

ウチの子供が部活で良い成績だったみたいで賞状もらって帰ってきた。

汗びっちょりかいたまま「やったぜー」と自慢げに言われこっちまで嬉しくなっっちゃいました。

そういえば20代前半までっていつまでも「ついこの前まで学生だった」って気持ちが抜けず、もうちょい歳取ればそんな青い気持ちは無くなるのかな?とか思ってたけど。

30代になっても状況こそ忙しくなりつつも、なんとなーくガキのままで。

さすがに40代はあれでしょ、とか思ってたんだけどなってみりゃーたいして変わらない、ずっと若いツモリ。

でもでも。

仕事柄まとまった休みは取れず、お店もあるし猫もいるしで10代の頃のようになんの準備もなく何かだけに打ち込む事って難しくなってしまいました。

そういう意味では取り巻く環境だけは若い頃とは全く違って、責任感とか家族のためとかいろんあ縛りだけは増えていくんですよね。

先日北海道の日高で開催された全日本ED選手権。HIDAKA2DAYS

レース自体はね、多分出ようと思えば・・・まぁ準備は必要だけどなんとかなりそう。でもレース参加者の中には土日のレースを終わってそのまま北海道をツーリングして、ついでに東北からのんびり帰ってくる人なんかいて・・・そういうの見てたらなんだかすっごく羨ましくなってしまいました。

で、現状の自分の立ち位置を見る限り今後もそういうのは難しそう。

むー・・・、いろいろ考えちゃうよね。別に北海道に行きたい!ってのはあくまでも点火剤であって、なんかこう・・・・そういえば歳取っちゃったなぁと、もっといろいろやりたいなぁと。

思い馳せる日々です、はい。

ISDE2012

私が今乗っているバイクはKTMのEXC-FのSIXDAYSモデル。

このSIXDAYSってーのはエンデューロ界では超有名なバイクレースのISDEの為の限定車両です。

ISDE インターナショナルシックスデイズエンデューロ

ヨーロッパでは主流のオンタイム制エンデューロでして、すっごく簡単に言えばラリーみたいな形式で争うレースです。

またワードルカップ的な要素も多く、国別対抗で競うレースでもあります。

で、このISDEで勝った人は世界一と認めてもらえる大会なんですが、その大きな理由のひとつが「すべてひとりのライダーで行う」レースだって事。

ISDEは名前の通り6日間の戦い。様々なセクションを遅れないように走っていき合計タイムで競います。ライダーは走るのは当たり前なんですが、整備まで全部自分でやらないといけません。チームが手伝ったらペナルティ。(失格かな?)それも整備時間までタイムに含まれるのでかなりの整備スキルも要求されます。例えばクラッチがいかれてしまっても、チームは手出し出来ずせめて後ろからあーじゃないこーじゃないと言う事くらいしか出来ません、しかし時間制限がある中でです。

つまりワークスチームのメリットはあまり無く、ライダーだけの個の戦いが繰り広げられます。

ですのでこのISDEで勝つというのは勝者の中の勝者と賞賛されるんですね。

今年は3人の日本人も参加してまして本日3日目が終わった時点で2名が生き残っております。

いやー一度で良いから生で見てみたいっす。

>>雰囲気がわかる動画はこちら。