7月のイベント

いよいよ今週末に迫ったJNCCの折返し最大イベント爺ヶ岳。
残念な事に私は法事がありまして行くことが出来ません。

それでもお仲間やチーム員の人は大勢行きますのでぜひ頑張ってもらいたいと思います。

2018JNCC最終戦

LINK-OILサポートライダーのもりー君も得意ラウンドの爺ヶ岳なので張り切っていたのですが…。
なんでも「逆周り」になったようで、そうなるとコースの最大鬼門でもあり彼の得意セクションのガレクライムが下り設定になってしまいちょっと厳しいかなー。
まぁとにかくこの爺ヶ岳で前半戦終了ですからね、怪我なく楽しんでくれればOKです。

そして今月末の28日にはパワーエンデューロが福島で開催。
そちらには顔だしますのでみなさまよろしくお願いします。

ってなわけで今月の臨時休業なんですが

・7月14日(日) 法事のため休業(15時からはお店を開ける予定なので来店予定だった人はうまく調整していただくか事前に連絡をください)

・7月27日(土) パワーエンデューロ参加のため午後からお休み。(午前はいます)
・7月28日(日) パワーエンデューロのため終日お休み。

ってな感じです。
今週の日曜は一応お休みって事にさせて頂きますが法事が終わり次第帰社しますので15時くらいにはお店を開ける事が出来ると思います。
オイルセールの終盤なので来店予定だったよーなんて人は事前に連絡をくださいませ。

LINK-OILのNUR(ニュル)15W70

暑い日が続きもうすぐ梅雨明け。
モータースポーツも熱中症対策のためか7月頃までを区切りにいったん小休止ってなところも多いかと思います。

しかし全く無いわけでもないし人間が辛いなら車両だってエンジンだって辛いんですよね。
そんな酷暑用に開発されたリンクオイルのエンジンオイル。
NUR(ニュル)15W70が近年大きく注目されつつあります。

ただこのオイルって表記の粘度が70番と高いため、結構問い合わせも多くて「そんなに硬くて大丈夫でしょうか?」の疑問に今回は答えたいと思います。

まずこのオイル。
素性はフラッグシップオイルである「トルク15W50」の粘度アップ版だと思ってもらってOKです。
ですのでトルク15W50を使った事がある人なら分かると思いますが、とにかく熱が入ればエンジンが上まで綺麗に回ってくれます。
下手すりゃ変なオイルの粘度低いヤツよりも上が回る印象なので「硬いオイル」という固定概念は取り払って頂いてOK。
もちろん冷間時はそこそこ硬いのでオイルを入れっぱなしにして冬場とかになれば始動時に硬い印象にはなると思います。

ちなみに動粘度として硬い15W70というオイルを入れるとエンジンの中でどういった熱変化をするのかを簡単に解説させて頂きます。
まずハード側の内燃機関が発生する熱量に変化はありません、パワーつまり馬力は1馬力=0.75kwなのは不変ですから、熱の発生量はなんのオイルを入れてもほぼ(そりゃ他の要素も含めれば少しは変わります)変わりません。
では夏場用とし開発されたこのオイルの特徴とは?となります、ずばり熱の下がり方が大きく異なります。瞬間的に油温が上がっても適正温度まで下がる時間が短いためエンジンの保護、そしてオイルをミッションと共用するバイクでのミッションやクラッチフィールを阻害しにくくなります。
また高い動粘度は温度変化による油圧の確保にも効きます。
高い油圧が維持出来ているという事は油膜が機能している事にも繋がりますので、酷暑での内燃機にはとても良いオイルだという事が言えますね。

ってなわけで普段10W40や15W50のようなオイルを入れている自動車&バイクにはこの時期限定になりますが問題なくオススメ出来るオイルという事です。
実際入れてもらえれば15W70のオイルを入れているなんて忘れてしまうくらい普通にエンジンは回ってくれます。

ちなみにジムカーナとかで熱量の多い競技ならば冬場でもオススメいたします。
また空冷のビッグシングルやVツインのユーザーからも多大なる評価を頂いております。

でもでも。
やっぱ夏場用のオイルってのは変わりませんので、年間の生産量は少ないオイルなんです。
ですので当店のWebショップでも基本的には20リッターのペール売りしかしてません。(それでも売れてますので固定ファンの多さが分かりますね)

で、そんな普段は小分け販売しないNURを今だけ限定(2019年7月現在)で販売しております。

NUR15W70

LINK-OIL NUR(ニュル) 15W70 限定2リッター

小分けで作った数に限りがありますので数量限定販売となります。
(ちなみにNUR15W70の小分け販売は今回が初です、次回の予定も未定です)
興味がある人はこの機会にぜひどうぞ。

LINK-OIL夏のセール始まりました(7/16まで)

LINK-OIL冬のセール

ってなわけで今年の夏も開催。
恒例のリンクオイル全品15%OFFセールがスタートしております。

少量単位のオイルからすでに値引き特価になっているペール缶(20リッター)まですべて割り引きが適用されますので、かなりのお買い得になっております。
興味があった等々、この機会にぜひお試しください。

で、このリンクオイル。
販売当初の経緯を知っている人なら分かっている人多いのですが、販売を始めてもうすぐ10年ともなると初期の状況を知らない人も多くなっていると思いますのでもう一度ちょっとだけ説明しておきます。

LINK-OIL

もともとメーカー直販で車屋さんやバイク屋さん向けで始まったLINK-OIL
販売ロットも最小が20リッターのペール缶でして、一般のユーザーさんはなかなか買いにくい状況でした。

そんな中、工具の販売をやっている当店に一般ユーザー向けの販売が出来ないか?との打診がありまして、取り扱う事になったわけです。
でもペール缶販売なのは変わりませんでしたので、一般の人が買いやすい「小分け販売」をスタートさせました。

そんな経緯がありまして小分けの1リッターや2リッター、4リッターに関しては当店がペール缶から容器に分けている状況です。
容器もいろいろ試行錯誤しましたが、使用後に廃棄や再利用しやすいとのご意見を頂き現在はポリ容器に銘柄識別用の紙を貼り付けただけの状態で販売しております。

LINK-OIL

このようにプリンターで印刷したただの「紙」をセロテープで貼っただけの簡易ラベルです。
たまにお客様から「簡易すぎない?」と言われる事もあるのですが、いろいろ試した結果のコレですのでどうぞご理解ください。
簡易ラベルですのですぐに剥がすことが出来、使用後も様々な容器として再利用が可能です。

そして重ねてお願いなのですがそんな状況ですので注文が殺到している時には容器が足りなくなる事が結構あります。
4リッターの注文でも2リッター×2本とかで販売する事もありますので、この辺もどうかご理解くださいませ。

オイル自体は自分でもレース等で使っておりますし自信を持ってオススメいたします。

トルクレンチの握り箇所を変えるとトルクが変化する件

先日SNSでちょっとした話題になった

トルクレンチの持ち手部分を短く持ったり長く持ったりすると設定トルクから狂ってしまうので注意しましょう

ってやつ。
元ネタはこのKTCの公式さんがつぶやいたこのツイートが発端になりました。

このツイートに関して分かっている人は「そうそう、これ」と言い、生理的に受けつけない人が「なんだよ、意味わからないないよ」とかの意見で喧々諤々に。

しかし工具の中でも特にトルクレンチ関連の話ってやたらと荒れるので私はリツイートだけして静観しておりました。
そしたら私の友人であるショウジ氏がなんかやはりおかしいと検証し始めたので無視出来なくなったんですね。

トルクレンチ検証

ちなみにこのKTC公式の図では支点と作用点が何箇所かに書かれていて工業系の人が見ると生理的に嫌な感じなので、この図から理解出来ないって人の意見も私はなんとなくわかるんです。

で、ショウジ氏の出した結論は握り部分の持ち手距離を変えても変化なんかしないよ!KTCは間違ってるかもよって事でした。

トルクレンチ検証2
プリセット型トルクレンチの先端にデジタル式の直読トルクレンチを装着しトルクの変化を目視。

そうなると無視出来ないのはトルクレンチを販売している私でして、これに待ったをかける事に。
でもショウジ氏が検証してくれた話は私にとってもすごく良いこともありまして、それは「わからないと言っている人が誤解している点が理解出来たという事」です。

まず上でリンクしたKTCの公式さんの図がわかりにくいので、とにかくわかりやすくを重視しての説明にするためにちょっと改竄させていただきました。

トルクレンチ図

こんな感じ。
多くの人が誤解しているのはプリセット型トルクレンチは「A」部分のトルクをA部分で測定していると思っている点です。
(ここで支点とか力点とか言い出すとわかりにくくなるので省きます)

でも実際の設定したトルクの感知は「B」部分で行われているのです。
A部分で測定及び感知しているならばグリップ部分の持ち手なんて関係ないですし、実際A部分で測定しているトルクレンチも存在するので余計にややこしくなっているのです。

しかし多くのプリセット型トルクレンチはB部分で感知して作動します。
これをすっごくわかりやすく説明しようとすると「テコの原理」な感じの図を書くと理解しやすいです。

テコの図

こんな感じ。
上のトルクレンチの図のA・B・Cと相関して見てもらえると嬉しいです。
先程も書いた通りプリセット型のトルクレンチの実際の作動箇所はB部分になります。
テコの原理でAの物体を持ち上げようとした時に正規のC部分に掛かる力が正常なトルク値だと考えてください。
それよりも短い部分で持ち上げようとするとより大きなトルクが必要に、そして長い部分で持ち上げようとすると少ないトルクで十分になる事はわかりますよね。

つまりこれと同じ事がプリセット型トルクレンチに起こっているわけです。
(ショウジ氏が検証してくれた実験でも短めに持つとオーバートルクが掛かる事が証明されております)

ここまで説明するととんでもなく簡単な話なのですが、トルクレンチの内部構造や作動原理がわからないとなかなか腑に落ちない話になってしまうのは仕方ないと思います。

小難しく作用点とか言い出すからわかりにくくなるわけで、実際はこんな簡単な話だと思って理解してしまっていいと思います。
その他にもトルクレンチを使う側、つまり作業者のヒューマンエラーの話とかもあるのですが、あまり面倒な事いっても仕方ないので今回はとりあえず

トルクレンチはメーカー指定のグリップ部分を持って作業しましょう。

って事だけ覚えておいてくださいませ。

※文中でちょっとおかしな箇所もありますが、とにかくわかりやすく説明したい為の表現ですのでご容赦ください。

追記:分かりやすくを念頭に書いたブログでしたが理系の方から総ツッコミをいただきました。
そうしたらこの件を元に詳しい内部構造と力学的な証明をしてくれたフォロワーさんがいましたのでそちらをリンクいたします。
詳しく知りたい人&納得したい人は下記リンクをご一読ください。

https://md-study.com/torque-wrench-structure/

電動工具関連の備品

工具の花形といえば間違いなくハンドツールだし、その他のエアーツールとかケミカル類とか語られる事は結構ありますが。
本当の意味での「備品」みたいなものにはなかなかフォーカスが当たらないですよね。

このブログでもそういった備品系の工具をなるべく紹介するようにしてますがなかなか全部を紹介ってわけにはいかず、また整備のカテゴリーによっては全く関係ないものになったりもするので取り上げるのが難しいのが現状です。

で、今回はそんな備品系のひとつである電気の工具を使うためのガレージ備品、延長コードを紹介してみます。

こういったわりかしどこでも手に入る&家庭でも使ってたりするものはこだわる人も少ないのですが、100Vのコンプレッサー等の消費電力の大きめな機器を使う予定の人はちょっと良いヤツをひとつ持っているとすごく便利に使えると思います。

ハタヤコードリール

ハタヤ コンパクトタイプコードリール10m

当店で一押しなのがこの専門メーカーハタヤのコンパクトモデル。
よくあるプロ向けの30m巻とかだと大げさすぎて使いにくいのですが、これは10m巻で本体も超コンパクト。

ハタヤコードリール

実際の大きさもこんな感じでガレージにしまっておくのも余裕なサイズです。

そしてこの小さな筐体ながら使用している芯線は太めの安心設計。

ハタヤコードリール

いわゆる業務用のプロ向け設計ですので電動工具の使用でも安心してお使い頂けます。
たまに適当な延長コードで作業しているのを見掛けますが、こういった備品も余裕がある時に揃えてみるのもいいかと思いますよ。