伸縮するラチェット

工具の存在自体は結構前からあったのですが、この最近モデルチェンジやら新型やらが出てきて少し賑やかな『伸縮式ラチェット』

構造上少し無理があるのは承知ですが、やはり「縮めて持ち運んで」
「伸ばして大トルク」というのは魅力的な工具です。

今回はそんな伸び縮みするラチェットを2つあたらめて紹介。

伸縮式ラチェット

SK11伸縮式ラチェットハンドル

こちらはSK11の伸縮式ラチェットの3/8と1/2
伸縮式といえば伸び縮みするのと首振りなのが最大の特徴でして、こちらはまさに王道の伸縮式とも言えます。

1/2差し込みの最長だと432mmまで伸ばして使えるのはかなりのメリットですね。
また弱点でもあった首振り部分を段階式にしてクタクタになるのを防いでいます。(良い割り切りですね)

伸縮式ラチェット

SIGNET 伸縮ラチェットハンドル

そしてこちらがSIGNETの伸縮(3/8と1/2)
上記のSK11やSEKと同じベンダーで製造されているので使い勝手はほぼ同じ。
しかし決定的な違いもありまして…

それは首振りではないって事。
実は首振りが嫌ってユーザーもいますので、これの登場で喜んだ人も多かったです。
またこれを製造しているベンダーは首振りモデルがデフォなので、このストレートは別注なんです。
それのおかげなのか伸縮具合がかなりスムーズ。

こちらは首振り機構を廃したので1/2の最大全長は400mmです(十分ですね)

持ち運びにはもちろん、ガレージ据え置きでも便利な伸縮式ラチェット。
この機会にぜひご検討くださいませ。

SIGNETの伸縮ラチェットについて詳しく解説しております。
気になる人はぜひどうぞ。

PBの新スイスグリップ”Evo”

先日開催されたDIYショウの会場で初お披露目となったPBのスイスグリップエボ。
その段階ですでに発注してあった当店ですが、やっと新グリップの入荷が始まっております。

PBスイスグリップエボ

まだプラスとマイナスだけの入荷ですので、店舗に来てくれている人にだけ販売しておりますが、ぼちぼちWebページも用意しますのでちょいとお待ちください。

PBスイスグリップエボ

そしてこのエボ。
事前情報では「三角グリップ」という話になってましたよね。
まぁ実際三角なのは間違いないのですが、実物を見てみると「これ三角なの?」くらいなイメージです。

逆にいえば個人的にはあまり尖ってデザインの工具って好きじゃないので、この落ち着いた感じのまま進化してくれたのは嬉しいですね。
1年ほど前に見た試作品とは少し変わってくれたのでホッとしております(もうちょいカッコいい感じだった)

そしてこの新グリップ。
入荷見込みはかなり先までキチンとありますので、急いで購入する必要はないと思います。

このあとHEXやTORX、そして各種グリップ付きのラインナップと続きますので、のんびりと待つようにしましょう。

こちらの動画では私が実際にDIYショウでガッツリ触った初期インプレもしております。
参考にしてみてくださいませ。

ニトリルグローブ

油まみれの作業で重宝するゴム手袋。
最近だとニトリルグローブと言ったほうが伝わるくらいには普及したと思いますが…

少し前のコロナ禍においてこのニトリルグローブがマスクと同じくらい品薄になっておりました。
生産国が出荷を制限したりとかいろいろ理由はあったのですが、とにかく最優先だったのは医療現場だったので「作業用に…」とかは後回しになったんですね。

そしてその品薄はそのまま価格高騰となって跳ね返ってきまして。
実はウチの店でもしばらくまともなメーカーのニトリルグローブの取り扱いが出来ない状態でした。

しかし。

ニトリルグローブ

川西工業 ニトリルグローブ アイアングリップ

やっと川西さんのグローブが安定供給になりまして。
かなりお買い得な価格設定で取り扱うことが出来るようになりました。

マスクほど注目されたものではなかったので「え?ないの?」と思っていた人も多いと思いますが、今はほぼコロナ以前くらいまで復活したと思います。

ニトリルグローブ

なにげに品質も良くなってさらに安くなったわけですので、お店にきたついでにぜひご検討くださいませ。

KNIPEXのフラッグシップニッパー

私が工具に関わるようになった頃ってまだまだ輸入工具とか浸透しいてなくて、それこそスナップオンって言っても知らないプロメカさんがいたくらいでした。
そんな中でもものすごい実力を持った工具ってのは説明とかなしでも徐々に広まっていったんです。
まさに輸入工具の黎明期ってな感じでしたね。

そんな口コミ&手渡しで売れていった工具の中でも印象的だったのがKNIPEXでした。
その頃の握り物ってそんなにこだわった物って流通してなくて、それこそバーコあたりの握り物がすげー!って火がつきはじめた頃だったと思います。

国産工具ではありえない針金を切っても刃こぼれしないニッパとか当時はホントに衝撃的だったんです。

で、そんなちょっとお高いけどすごいニッパの中で頭ひとつ抜けたインパクトを持っていたのがKNIPEXの硬線ニッパ。
もうほんとにすごい売れ行きでしたね。
グリップにはピアノ線まで切れますって書いてあるし、今まで使い捨てで刃こぼれしたら買い替えていたような人達がこぞって絶賛してくれました。

しかし。

硬線ニッパにも弱点はありましてやはりぶった斬りのニッパなので細かな仕事がしにくいってのとヘッド部分がちょっと大きいとかですかね。

で、そんな弱点を補いつつ大きな進化をしたニッパが地味にラインナップされております。

kni_XcutXX2

KNIPEX X-CUTニッパ

この一見すると何の変哲もないニッパー。
実は現在のKNIPEXの技術の集大成みたいな工具なんですね。

kni_XcutXX3

一番の特徴はこのX交差の軸。
作り方はかなりアナログで焼き嵌めしてるんですね。

これニッパごときにはかなりのオーバークオリイティなんですけど、実際に使ってみるとやっぱいいんですよね。
硬線ニッパー以上の切断能力を持ちながら細かな手先作業にも十分活用出来るのでまじで重宝します。

kni_XcutXX4

ちなみに同サイズの硬線ニッパとヘッドだけを比べるとこんな感じ。(上のがX-CUT)
かなりコンパクトなのが分かりますかね。

ヘッドはコンパクトになっているのに切断能力は上がっているわけですから実はかなりすごいニッパなわけです。
パッとした見た目では差が分かりにくいし、スタンダードな硬線ニッパーも充分な実力があるのであまり注目されなかったりしますが、店舗では高性能ニッパーとして人気です。
1本でいろんな作業をこなしたいって人にはおすすめのニッパーだと思います。

DIYショウ-幕張メッセ

昨日は月イチの連休を活用して数年ぶりに幕張メッセで開催された工具系の展示会「DIYショウ」に行ってきました。

DIY

この期日どおりで開催してますので、実はまだ明日はチャンスあるので気になった方にぜひ行ってみてください。

で。

これに行った理由はいくつかありまして。
その中でも目玉となるほがPBが20年以上ぶりにフルモデルチェンジとなるスイスグリップの「EVO」を初お披露目。

EVO

これは昨日、かなり触って、そして実際に使ってみましたので後日ガッツリとレビューする予定です。
(動画でも出しますのでお楽しみに)

DIYショウ

会場は年々広く規模も大きくなっておりました。
私が最後にいった3年前と比べてもほぼ倍のスケール感。
(会場のフロアも増設されてました)

特に小物系の工具が見たいって人は行っておいて損はないと思います。

そしてイベント参加の締めはいつものコレ。

おそば

蕎麦大好きっ子な私はこういう遠征時に必ずいくお蕎麦屋さんで、辛ネギ蕎麦を堪能して帰宅。
丸々12時間掛かりまして疲れ果てましたが、先述の通り後日いろいろご報告しますので少しだけ待ってくださいませ。