PBの本格派差し替えドライバー

持ち出し用の工具を考える時。
出来るだけコンパクトに……って考えと、それでも使い勝手はよく……って考えが相反してしまう場合があります。

カチャカチャと組み上げると工具になる系のものって結構あって、そういうのって分解すればとても小さくまとめられるのですごく便利なのですが、反面どこかしら使用感を犠牲にしている事ってあるんですよね。

で、持ち出し用の工具の中でももっともかさばる(場所を取る)工具と言えばドライバーです。
なにせあのグリップが必要なドライバーが本数分存在するわけですから場所を取るのは当たり前なんですよね。
そんな時に持ち出し用のドライバーとして頭をよぎるのがビットドライバーや差し替えドライバーです。

で、今日はそんな中でも個人的に好きなPBの差し替えドライバーを紹介。

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PB スイスグリップ差替ドライバーセット

さくっと揃えてしまうならばこのセットがお買い得。
この差し替えドライバーシリーズはブレードを差し込んでしまえば普通のドライバーのように使えるのが最大のメリット。

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グリップも人気のスイスグリップ仕様ですし、普段使いのドライバーと遜色はありません。
(ローレットがある分、使いやすいかもなんて話すらあります)

上記のセットを購入しても良いのですが各自の車両に合わせて自分だけのセットを組む事も可能です。

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替えブレード プラス・マイナス

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替えブレード HEX

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替えブレード TORX

PB_215VAAL
替えブレード その他

こんな感じで替えブレードとグリップ単体がバラで購入可能となっております。
かなりいろんな種類があるので自分専用に組み上げるのも楽しみがありますね。
またブレードだけならあまりかさばらないので本数をそこそこ増やしても問題ありませんしね。

プロに人気の内装ツール

自動車の整備の中でもボルトナットとあまり関わりのない整備項目といえば「内装系整備」
鉄部品との格闘が一般整備だとすると内装の整備は樹脂パーツとの戦いってな感じですよね。

また最近はアンダーカバーとかタイヤハウス内とかでも樹脂製のクリップが多く出てくるので代用工具での作業がつらくなってきております。

KTCクリップクランプツール

こんな感じの樹脂クリップはオープンなスペースならまだ良いのですがちょっと体勢が悪いと難儀するんですよね。

そこで人気なのがクリップを挟んで外せるプライヤータイプです。

KTCクリップクランプツール

KTC 内装クリップクランププライヤ(ロックピン引抜きタイプ)

KTCの起こしクリップ対応のクリップクランプツール。
角度違いで2タイプありどちらも定番人気となっている工具です。

ただし。
最近の車って奥まった箇所とかミニバンのバルクヘッドまわりの奥のほうとかにもクリップがあったりして作業が厳しいし、そもそも工具が入らなかったりするんですよね。

そこでプロメカさんに人気だったのがこちら。

KTCクリップクランプツール

KTC 内装クリップクランププライヤー(ショートモデル80°タイプ)

上のスタンダードモデルと比較してもらえばわかると思いますが全長が短く、また先端部分もスリムに作られております。
上のスタンダードを削って細くしている人もいたくらいなので、この工具の便利さは分かるかと。

で、このスリムモデル。
実は一度廃盤になってしまうとのことで現在駆け込み注文がきております。
(なんでも製造工場の問題みたい)

ってなわけでカタログにもひっそりと載っていたスリムモデル、買うなら今のうちですのでお早めにどうぞ。

リングスターのオカモチ

樹脂製工具箱メーカーのリングスターから「おかもちタイプ」の工具箱タフリーのご紹介。
実はすんごい昔にランナップがあったのですが、その時は外注品だったみたくて価格も高くあまり人気ではありませんでした。
しかし今回は内製のしっかりした造りと価格の安さで登場してすぐに人気が爆発しております。

リングスタータフリー

リングスター タフリー(樹脂製オカモチ)

現物を見てもらうと分かるのですがとにかくしっかりした造りでさすがリングスターといった感じ。

リングスタータフリー

サイズ感は職種によって賛否があるかもしれませんが、個人的にはなかなか良い大きさ加減かと思います。
サイズ:465×300×H170mm

リングスタータフリー

ちなみに同社のスーパーバスケットとの組み合わせも可能で、画像のようにして使う事も出来ますが……
がっつり固定出来るわけでもなくポンと乗せるだけなので、はたしてこういった使い方をする人がいるのかどうかは分かりません。

リングスタータフリー

そしてこのオカモチのよく出来てるなーって思うところがここ。
いわゆるスタッキングが可能になってまして。
オカモチの中に何か入っている時は中身が入った状態で積み上げ可能。

リングスタータフリー

そしてオカモチを180度反転させてあげると…

リングスタータフリー

中身がない状態ならズボッと完全に重ねて収納しておけます。
これ結構便利なのでよく考えたなーと感心しました。

ってなわけで人気となっているシンプルで使い勝手の良いタフリー。
興味がある人はぜひどうぞ。

トルク数値の見やすいTONEのトルクレンチ

まだまだ私も若かった頃に年配のお客さんに言われたのが「目はなぁ、ある日突然くるぞぉー」ってなお話。
いわゆる老眼ってヤツですね。

もちろん若い頃なんてそんな事気にした事もなかったし「あーはいはい」くらいにしか聞いてなかったのだけど。
本当に、ある日突然。

あれ?

って日がやってきまして。
もうね、これはなってみないと分からないと思うけど。
笑っちゃうくらいにピントが合わないんすよ。
で、私の仕事。工具の販売の現場だとこれが結構クリティカルなダメージでして。

TONEトルクレンチ

例えばこんな感じで工具に型番が刻印してあるのを確認したりとか、サイズを確認したりとか仕事的に頻繁に行うのですが……
それがこんな風に↓

TONEトルクレンチ

ちょっと大げさに加工したけど、マジでこんな感じでもう何が何やらです。

そんなわけで歳取ると手元の小さい文字が見にくいってのは分かってもらえたかもですが、今度は作業者目線で見ると困るのがトルクレンチのプリセット値の確認。
トルクレンチもかなり小さな文字なので作業時にイライラするんですよね。

そんな年配の方にお店でめっちゃ売れているのがTONEのダイレクトセットタイプのトルクレンチです。

TONEトルクレンチ

TONE プリセット型トルクレンチ各種(ダイレクトセット)

このトルクレンチ。
基本性能や使い勝手が良いのはもちろんなのですが、店舗で年配の方に人気な秘訣がこれ。

TONEトルクレンチ

トルクのプリセット値がめっちゃ見やすい。
いわゆるデジアナ式とでも言いますでしょうか、後端部のダイヤルを回すと。

TONEトルクレンチ

こんな風に分かりやすくトルクのプレ値を表示してくれます。
文字も大きく重度の老眼な人でもOKな仕様ですので嬉しいですね。
個人的にもかなりおすすめのトルクレンチです。

金属磨きにおける下地の重要性

車やバイクいじりをする者にとって部品がピカピカしているのは正義だったりしますよね。
綺麗に洗車してピカピカとか、綺麗に塗装してピカピカとか。

そして誰でも挑戦出来る鏡面加工のピカピカなんかは最高にしびれちゃうわけです。

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#これは昔の私の愛車。

で、そんな鏡面加工ですが基本は誰でも根気さえあれば出来る作業としてエイビットとしてはお勧めしてますが……
いくつかの注意点があるんです。

今回はそんな注意点の中でも結構見落とされがちな下地処理の話。

これから磨きをかける面がある程度ツルっとした凹凸のないモノなら気にする事なくいきなり鏡面加工しちゃってもいいのですが。
鋳肌でザラザラなのとか凹凸があってそれを消したいとか、もっといえばツルッとしてるんだけどよく見ると波打ってるような面とかの場合、磨き前の下地作りが最終的な鏡面加工の出来に大きく関わってきます。

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例えばこんな感じのコンロッド。(ロードスターBP純正)

鋳肌が結構キツくデコボコもすごい状態です。
ここで適当に下地を磨きつつ作ってしまうと最後の鏡面時にその波打ち等がハッキリでてしまうのです。
最終鏡面ではピカピカに磨く事は出来ても下地の波打ちまで消せませんので頑張りどころは下地作りなのです。

でも相手は硬い金属なわけでデコボコを完全に消すような研磨作業って手では大変なんですよね。
そこで当店で売れているのはこれ

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ニューレジストン FCディスク 粗目・細目

目詰まりしにくくほどよい研磨能力で誰でも簡単に面出しの研磨が可能です。
柔らかい素材なので曲面にも使いやすいのが特徴ですね。

ちなみに上のコンロッドは私の車に使うのに磨いた物なんですが、FCディスクを使ってこんな感じに仕上げてあります。
※強度アップのため側面鏡面をかけようとした時の写真です。

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#左がFCディスク研磨後のコンロッドです。

まだ仕上げの鏡面をしてませんがここまで磨ければあとは簡単。
メタコンで手磨きでも問題無いレベルに仕上がっております。
とにかく鏡面加工では下地の作り込みが重要ですよって話でした。