ホイール脱着時のクロスレンチ

昔と違って今はそこまで固定概念はないように思いますが、それでも自動車のホイールナット作業でまず思い浮かぶのは「クロスレンチ」かと思います。

十字のレンチをくるくるくるーって回して作業する風景ってのは馴染みがありますもんね。

そんなクロスレンチの唯一の弱点というと「車内でかさばる事」
形状が形状なだけにトランクに突っ込んでおくにも場所を取るので厄介な存在です。

で、そんな人に人気なのがKo-kenから出ているフリーターンクロスレンチ。

Ko-ken1/2フリーターンクロスレンチ

Ko-ken 1/2フリーターンクロスレンチ

10年以上前に登場したこの工具、早回し機構とかいろいろあったのですが最も琴線に触れたのが「分割収納」出来るという点でした。
横バーを引く抜くと棒状のものが2本になるという特性は収納において最適解のひとつだったと思います。

そしてそんな今でも人気のこの工具のアップグレード版として登場したのが

Z-EAL1/2フリーターンクロスレンチ

Z-EAL 1/2フリーターンクロスレンチ (現在初回限定セールとしてソケット1個おまけ)

基本仕様は上記のスタンダードなKo-kenバージョンと変わりはありませんが、回転軸のスムースさとか細かな箇所のブラッシュアップが施されております。
実際の現場での使い勝手だけを考えればさほど差はありませんが、Z-EAL(ジール)シリーズで出たのは喜ぶ人も多いかと思いますね。

またこのクロスレンチには一緒に使う専用ソケットも用意されております。

Z-EALホイールナットソケット

Z-EAL 1/2ホイールナット用ソケット

専用って何が専用なのかというと「全長」ですね。
よくあるホイールナット専用ソケットって全長が100~110mmあるのですが、このソケとはクロスレンチとの相性を考えて65mmに設定されてます。
これが結構絶妙な長さでクロスレンチとの相性はもちろん、単品で使った時にも使い勝手がいいのです。

ですのですでにスタンダードなKo-kenのクロスレンチをお持ちの方もソケットだけこれを検討してみるのもアリかと思います。

現在Z-EALのフリーターンクロスレンチは初回セール中です。

上記のZ-EAL1/2フリーターンクロスレンチは初回限定のセール中でして、クロスレンチを購入すると19か21mmの専用ソケットが1個無料で付いてきます。
気になる人はこの機会にぜひどうぞ。

布製の工具バッグを紹介

このブログをずっと見てくれている人ならなんとなく分かっていると思いますが、昨年頃から当店の取扱品目が結構変わった(増えた)ので今まで見なかったような物の紹介も増えてきました。

その中でも個人的に充実してきたなぁ─って思うのが工具バッグ。
サイズ感とかバッグそのものの質感とか、出来れば実物見て購入したいってのが本音でしょうけど、遠方の通販利用の人にもなんとなく分かって貰おうって事で、最近増えた工具バッグのシリーズをちょいと紹介。

SK11スリムツールケース

SK11 スリムツールケース 2サイズ

車載とか仕分け用に「もっとシンプルに筆入れみたいなのあれば欲しい」って声をもとに作られたスリムツールケースZR。

SK11スリムツールケース

まさに学生時代に使っていた筆入れ形状なんですけど、ちゃんと工具を収納するための工夫もされていて店舗では一番人気になっている簡易の工具バッグです。
大きさはSとMの2サイズ設定なので工具の数とかではなく「入れる工具の最大長」で検討すればいいかなーと思います。

あ、あとこのバッグってメインの工具箱の中で放り込んで工具箱の仕切り代わりに使っている人も多いですね。
工具の整理がなかなかうまくいかないって人にもおすすめです。

そしてこのスリムツールケースZRの兄貴分というか、いわゆる通常の工具バッグくらいの収納力があるモデルがこちら。

SK11パカットバッグ

SK11 パカットバッグZR 4サイズ

こちらは表面の布地が上記のスリムケースと同じ雰囲気になっていて見た目もカッコいいですね。
そしてなんといっても4サイズ展開ってのがすごくて、各人の使用状況に応じて好きなサイズを選ぶ事が出来ます。

その4サイズの中でも真ん中の2サイズが普通の工具バッグサイズってな感じで店舗でも人気です。
4サイズの真ん中のふたつ、小さい方が持ち出し用ってな感じで、真ん中の大きい方が工具ガッツリってなイメージだと思ってください(わかりにくいか)
大きな方に入れてあるのが17×19のめがねレンチですからかなり余裕があるのが分かると思います。

ちなみに最も大きい510サイズはかなりの長もの工具が入るので、今まで長もの工具用として人気だったリングスターのこれ。

リングスターミスターツールバッグ

リングスター Mr.ツールバッグ

この工具バッグと人気を二分する感じになると思います。
まぁそれでも蓋が閉まるか閉まらないかで使い勝手も変わると思いますので、その辺は各自で判断してください。

そしてついでに。

SK11パカットバッグオープン

SK11 パカットバッグ オープン

このガバッと開くパカットバッグオープンも人気です。

SK11パカットバッグオープン

こんな感じでフルオープンする工具バッグなので、出先でごちゃっと工具を素早く収納して…なんて場面で活躍しますね。

ってなわけで一気に増えた工具バッグシリーズ。
自分に合ったものをお選びくださいませ。

作業用LEDライトのおすすめ

年間を通すとライトが売れる季節ってのがありまして。
まずは暗くなるのが早い冬時期。
これはもう説明はいらないと思いますが、とにかくすぐに暗くなっちゃうので必要に迫られてって感じですね。
で、以外と上記理由から矛盾している感じなのですが今の夏場にも問い合わせがグッと増えるですね。
理由としてはやはり気候でしょうかね、真っ昼間は暑いので少し涼しい時間から整備しようと思うとライトが必要な感じになるんだと思います。
そんなわけで今回は店舗で人気のライトを紹介。

とりあえずはちょっと高性能なペン型のライトがあればなんとななったりもしますが、それでも作業用として作られているワークライトがあると作業効率も上がるので1本は持っていたいアイテムです。

SMTワークライト

SMT COBハンディLEDライト

まずは王道。
当店では定番となっているSMTのLEDワークライトです。
使用しているLEDはCOB(チップオンボード)型と呼ばれる丸くないLED。
これは指向性よりも拡散傾向があるLEDなので、こういった広域を照らすライトに適していてすごく使いやすいです。

SK11ワークライト

SK11 充電式LEDポケットライト

そしてこちらはちょっとコンパクトなワークライト。
これも整備向けに作られていて広域を照らすCOB型のLED採用モデルです。

そしてこれらの「整備向け」として作られているワークライトは作業現場で使うライトとしていくつかの条件をクリアする必要があります。

SK11ワークライト

まず、このように吊り下げのフックがある事。
アルミボンネットや内装作業ではこういう物理フックがかなり重要になる場面があります。
整備向けとしては必須ですね。

SMTワークライト

そしてもうひとつは「マグネット」
フックとかぶりますがやはり物理フックとマグネット、このふたつはないと現場で使うにはちょっと厳しい感じですね。

現在のエイビット店舗では、この2モデルが圧倒的に人気となっております。
そして人気の影には上記で説明したような整備用ライトに必要な機能がキチンと内臓されております。

ちなみにそんな機能とかないのに売れている番外編としては。

SK11簡易ランタン

SK11 乾電池式LED簡易スリムランタン

この簡易ランタンがかなりの人気となっております。
マグネットは無いし、フックといっても写真のようにアーチになっているので引っ掛けるのはなかなか難しいのですが…
まず「乾電池式」という事、そして直視しても眩しくないランタンタイプだという事が良いのかもしれません。
作業している脇にちょこんと置いて…なんて使い方が人気なんだと思います。

ガレージ用とか出先用とか愛車用とか何本か持っていても邪魔にならないワークライト。
ぜひご一考くださいませ。

KNIPEX新型プライヤーレンチとオプション品

私が工具の業界に飛び込んだときにはすでにあった工具なので、もう30年以上愛されてきたKNIPEXのプライヤーレンチ。
今でこそ認知されていてあまり説明する事もなくなってはきましたが、それでも工具に興味がない人にこの工具の使い方や使いみちを説明するのは今でも苦労します。

そんなプライヤーレンチがフルモデルチェンジしまして、メインの売れ筋サイズから徐々に新型に切り替わってきておりますので今回は今購入出来る新型プライヤーレンチを紹介。

KNIPEXプライヤーレンチ

KNIPEX プライヤーレンチ(新型ブラック仕様)

まずはこれ。
最初に新型形状に切り替わったブラックバージョン。
180サイズと250サイズがすでに販売開始していてエイビットでの店頭での販売も完全に旧モデルからこの新型に切り替わっております。
(旧モデルは完全に廃盤が決定しました)

KNIPEXプライヤーレンチ

KNIPEX プライヤーレンチ(新型メッキ仕様)

そしてこちらが先日やっと販売が始まった新型のメッキ仕様。
上のブラックバージョンと性能は全く同じで表面処理が違うだけですけど、プライヤーレンチと言えばシルバーだろうって人も多いので、登場以来人気になっております。
※メッキ仕様では250サイズのみとなり180サイズは発売待ちとなっております。

ちなみに新型に切り替わった事による旧モデルとの大きな違いはふたつ。

・開口幅が大きくなった。

サイズ設定で従来のモデルよりもかなり大きく開くようになったおかげで対応のボルトサイズが大きくなりました。
180サイズで35mmだったのが40mmに。
250サイズでは46mmだったのが52mmになっております。
特に250サイズの50mmオーバーはバイクのフロントフォークのトップキャップを掴めるようになったのが最大のメリットかと思います。
これだけのために買い替えていくバイク屋さんはかなり多いですね。

もうひとつが。

・軽くなった。

こういう工具ですしあまり重量は関係ないかな?と思いましたが、特に180サイズはマルチな車載工具としても重宝されていて、唯一の弱点が「ちょっと重い」でしたから、これもわざわざ軽量になったという理由だけで買い替えている人がいますね。

その他にも剛性感とかいろいろ新型は良くなっているのだとは思いますが、ユーザーが直接的に受ける恩恵はこのふたつだと思います。
たったふたつですけど大きな進化ですよね。

そしてこの新型にはオプション品が設定されてまして。

KNIPEXプライヤーレンチ

KNIPEX プライヤーレンチ用 カバーグリップ

まずは250サイズ用が先行販売されましたが、先日180サイズ用も販売が開始されまして、主要サイズの2サイズで購入出来るようになりました。
ちなみにこれは化粧ナット等のメッキやアルマイト相手で使う時に相手を傷めないようにするための保護カバーです。
しかし残念な事に新型にしかつける事が出来ないようになっていて(新型には先端にリブがあってそこにスライドして差し込むようになってます)旧型ユーザーは使うこと出来ませんけど、これが使いたいって人は新型に踏み切るいいキッカケにはなると思います。

今回のモデルチェンジは見た目のインパクトはあまりないのでマイナーチェンジっぽく捉えている人もいるのですが、実際は全て新設計のフルモデルチェンジとなっております。
すでにお持ちの方も、これから購入を検討している方もぜひ新型を一度手にとってみてくださいませ。

大きいサイズのドリル刃

このブログでも何度かいっているのが業種・業界が違うと使う工具が全く違う説。
車両整備の現場では当たり前の工具でも木工の現場では「なにそれ?」と全くしらないメーカーや工具が存在します(逆もまた然り)

で、当店は軸足が車両整備工具にあるのでそういったユーザーさんが多いのですが、ちょっと他業種っぽい工具になると詳しいメカニックさんでも知らない事って結構あるんです。
(これは当たり前の事です)

そんな普段使わない工具なので分からないんだよねーってモノで問い合わせが結構多いのがドリル刃。
もちろん小径の穴開けるだけならほとんど問題にならないんですけど、ちょっと大きめの穴を開けたい……だったり相手の素材がいつもと違う……だったりすると普段あまり気にしてない分野なだけに分からないんですね。

ちなみに一般的なドリルを使う際にドリルの「くわえ口」であるドリルチャックにサイズがあるのは知ってますか?

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こんな感じでドリルチャックとは鳥のクチバシのような3爪の抑えが開閉しドリルを固定します。
このドリルチャックは無限大に大きくなったりしませんので規格として・・・
・φ10mm(9.5mmの場合あり)
・φ13mm(12.7mmの場合あり)

の2種類が存在します。
このふたつの違いはドリル本体のトルク仕様等で設定されていて、すでにドリルをお持ちの方はこのチャック部分の設定口径を確認しておく必要があります。

この話でわかると思いますが最大でも13mmを超える穴あけをしたい場合に普通のドリルは使う事が出来ないんですね(セット出来ないので)
それでは例えば16mmの穴を開けたい時はどうすりゃいいの?って問い合わせが入るのですが……
そんな時はノスドリルを使います。

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こんなヤツです。
見て分かる通りドリル部分はφ16mmになっておりまして、根本部分はチャックに対応するために細くなってます。
当店でも取り扱いがありますので必要な方は言ってくださいませ。(Webには出してません)

しかしこういった特殊ドリル刃は本数揃えると面倒でもあります。
そんな時にはこれ。

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IRWIN ユニビット(ステップドリル)

通称「タケノコドリル」のユニビットです。
見た通り「段々」になっていてドリルに取り付けて回せば任意の大きさまで穴を広げる事が出来ます。
ちなみにユニビットは初穴から開ける事が出来ますので下穴加工の必要はありません。
こういう特殊なドリルの存在を知らないという事は普段あまり使用頻度が高くないって事でもありますので、こういう1本で済ませる事が出来るドリル刃は整備用途だとかなり重宝すると思います。

追記ですがこういうタケノコ状のドリルって他社からもいろいろ出ているのですが、このユニビットが元祖というか本家ですので、個人的にいろいろ売ってみてこれが一番良く切れて長持ちしました。
オススメ品です。

そしてもっともっと大きな穴を開けたい・・・とかの要望でしたら。

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ホールソー一覧

こういったホールソーを購入するのが一番無難だと思います。
実際30mmを超える大きさの穴あけの場合、異型ドリル刃では使い勝手が悪くなおかつ価格もかなり高価になります。
たまに大きな穴開け加工があるんだよなーって人はこういう工具も検討してみた方がいいと思いますよ。

ってなわけで普段から問い合わせが多い大きい穴開けのドリル刃の話でした。