エンジン式高圧洗浄機のキャンペーンスタート

発売から約1年半が過ぎまして当店での販売実績も200台近くになってきました。
このブログでも何度か書いている通り本製品の開発には当店も協力しておりまして、製品として仕上がるまでの段階でいろいろと助言やテストをメーカーと共にやってきた思い入れのある商品です。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機
蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機 ヴィットリオZE

ちなみに再掲となりますがこのモデルを開発するにあたって当店がメーカー側に強く進言し実現したオススメポイントをあらためて紹介してみたいと思います。

まず試作機から当店が大幅に変更をお願いしたのが下記のふたつ。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

1.自吸機能を持つエンジン式高圧洗浄の一番の弱点となるのが「ポンプユニット」です。このポンプユニットはある程度の使用期間で壊れてしまう(輸入格安機でも国産高級機でも同じ)ために定期的な修理が必要な箇所でした。
しかしその修理代金や修理期間がユーザーにとって大きな負担となっていたのも事実です。そこでこのヴィットリオZEではポンプユニットをアッセンブリー交換式としユーザー自身の手によって交換してもらう方式を採用しております。これによりポンプユニット代金だけで修理が可能、なおかつメーカー等に送る事もなく復活出来ます。
エイビットとしてこの「ポンプユニット交換式」という仕掛けは発売するにあたって何が何でも欲しかったのでメーカーと長く協議させて頂き実現しました。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

2.エンジン式洗浄機というと超高圧の力強い噴霧を期待して購入される方もいると思います。実際建築関係や清掃専門業者さんなどでは水圧頼りな作業も多いと思うのでそういった性能にチューニングされたエンジン式洗浄機もメーカーから用意されております。
しかしこのヴィットリオZEはあくまでも「洗車するための洗浄機」として開発されておりました。
現在の国産エンジン式洗浄機の分野では100cc以下の小型洗浄機というのはほぼなくなりハイパワー化が推し進められておりますが、この排気量が大きくなるという事は本体重量の増加や本体サイズの大型化に直結してしまいます。
そこで本機は小型の87ccエンジンを採用、そして噴霧の吐出圧を洗車向けに完全チューニングして販売する事にしました。
こと洗車では高すぎる吐出圧はラジエターを破損させたり塗装を痛める原因となります。
ですので本機の圧力は電動の高圧洗浄機の上位モデルとほぼ同等かちょい上くらいなセッティングとなっております。
この吐出圧のセッティングもカタログ数値だけではどうしても無理がありましたので実際にテストを重ねて現在のモデルに反映させてあります。
よくネットでの書き込みで「ちょっと弱いかな」なんてのがありますが、超高圧のエンジン式洗浄機を使ったことがある人だとそういう感想になっても仕方ないと思います。でも家庭用の電動モデルしか使ったことのない人なら十分以上の満足のいく吐出量になっておりますのでご安心ください。

ってな感じでこのふたつの件を擦り合わせるのに1年近く掛かりました。
他にも細かな改良はいくつかあります。

  • 持ち運んで使う(自動車等に積載する)のでタイヤは付けない。
  • 洗車ノズルは固定式ではなく開閉調整式にする。
  • 燃料コックの追加。

とかですね。
また製品を購入すると付いてくる使用説明書の内容にもいくつか注意書きの追加をお願いしたりもしました。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機

とまぁここまで読んで頂ければわかると思いますが当店としてもこの洗浄機に関しては思い入れバリバリなわけです。
新発売にこぎつけた時にはメーカーさんと一緒に販売価格まで決めたりして「他で売れなくてもウチで売りますから」と初期ロット数もウチみたいな弱小小売店としてはかなり博打な数を発注しました。
(開発に携わったので売らなきゃマズイと思ったんですけど笑)

そんなこのヴィットリオZEですが今では認知度も上がり日本全国の販売店で多く販売され人気商品として定着しました。(マジで嬉しいです)
しかしそこそこ売れる商材だと認知されてしまうと弊害もありまして、それは他業種さんの安売りが最近激化するようになってしまいました。
もちろんユーザーさんは安く購入出来る方が嬉しいと思いますが、当店としてもアフターフォローまで含めた価格設定をしてきましたし、他店で購入された本機の使い方やマイナートラブルの相談も非常に多くなってしまい業務にも支障が出るレベルになっております。

ってな事がありまして大きな決断をしました。

メーカーさんともこの件について半年以上話し合ってきた結果。
メーカーさん協力のもとに本機の値下げキャンペーンを実施出来る事になりました。
従来ですと本体43780円(税込)と当店で別途開発した専用のショートノズル4650円(税込)
合計で48430円となるこのセットを。

税込39,800円

に値下げいたします。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機
ショートノズルも今回から標準装備となります。

当店とメーカーさんは開発時からタッグを組んで販売に取り組んで来ましたのでアフター等もばっちりですし、従来だとオプション扱いだったショートノズルもお付けしてのポッキリ価格となっております。
一応2021年いっぱいはこの価格で了承頂いておりますので「エイビットで買ってあげたいけど…」なんて考えていた方はこれで踏ん切りつけてしまってくださいませ。
ここにくるまで紆余曲折がありましたがなんとかみなさんにこの価格を提示する事が出来ました。
今後もどうぞよろしくお願いします。

>>エンジン式高圧洗浄機「ヴィットリオZE」購入はこちら

SIGNET2021メカニックツールセットについて

SIGNETから3年ぶりくらいにお買い得な工具セットが登場。

なんで3年ぶりになってしまったのかって事を考察するとわりと簡単で「3年前に出した工具セットがあまり売れずにメーカーに残ってしまったから」だと思います。
これにはいろんな諸事情がありまして、KTCとかがやる工具セットセールの場合あくまでも「期間限定セール」というのがメインなので、その期間中なら多少長いバックオーダーに入ってもユーザーは特価で工具セットを購入出来ます。

しかしこの方法って当たり前ですがメーカーにとっては効率的ではないんですよね。
事前に何セット売れるのかわからないから生産計画が立てられないし、やっと売り切ったと思ったら1セットだけ追加来ちゃってロット生産するはめになったり…ね。

で、過去にSIGNETはこの「追加生産」でやらかしたわけです。
その年の工具セットを発表したらわりと初速が良くて追加でドドーンっと作ったらそれが全く売れないという状況。
さらに悪かったのが10月に発売して11月には欠品して、追加が出来上がったのが年明けになってしまった事ですね。
つまりボーナス商戦中に在庫がなくて工具セットを欲しがった人たちはみんな他のメーカーの工具セットを買ってしまった後にやっと追加分が出来上がったって感じです。
もともとSIGNETは期間限定ではなく数量限定でセールを組んでいるので、おとなしく完売にしておけばよかったんですけどね。

でまぁそんなわけで3年前の工具セットは内容や価格どうこうってよりは状況を見誤ってしまい爆死しました。
そして工具セットって工具メーカーにとっては一年を通してもかなり重要な売上基盤のひとつですので、これが崩れた事によって翌年から工具セットを準備する事が出来なくなったわけです。(実際翌年になっても前年の工具セットがガッツリ残ってたし)

あともうひとつ理由があるとすると工具セットのインフレみたいな状況がありまして、さっきも書いたけど工具セットってかなり重要な売上基盤な商材なので他社に負けないように…みたいな感じで工具セットの内容が迷走していたのも理由だと思います。
それは工具点数だったり新商品を多めに投入したり、あとは工具箱カラーをとにかく奇抜なものにしたりといった手法なのですが、こういう工具セットはやっぱり「基本工具セット」であって販売している現場からするとそういう変化球的な工具セットって扱いにくいんですよ。

そんなユーザーはもとより販売店ですら食傷気味になっていた状況も相まってな惨事だったと思います。

で、ここからは今回登場したSIGNETの工具セットのお話。

そんな先述したような事とかがありまして、メーカーも初心に戻ってみたのでしょう。
内容もシンプルに、工具箱カラーも2色オンリー、内容をシンプルにしたおかげで価格も下げる事に成功。

SIGNET2021工具セット

SIGNET 3/8メカニックツールセット61点組

今回登場したこの工具セットを一言で言い表すと「普通すぎるくらい普通な工具セット」です。
でもあれです、つまり。

『そうそう、こういうのでいいんだよ』

な工具セットです。
詳しい内容等は上記のリンクから見てもらうって事にしてざっくり言えば基本を押さえた価格の安い良セットだと言えます。
工具を揃えるのが初めてって人も、出張や出先向けに2セット目って人にもわりと気楽にオススメ出来るセットになっていると思います。
少しだけこだわりたい人ならこの工具セットを叩き台にして追加購入するってのもアリアリかと。

で、そんなSIGNETの工具セット。
さすがに普通で良いよってだけだと判断が厳しいと思うので商品ページでは紹介出来なかった事をいくつか書いてみます。

SIGNET2021工具セット

まずは工具箱カバー。
これは商品ページでも触れてますがとにかくこのカバーって秀逸だと思うんですよね。
特に持ち運んで使う人にはかなり便利だと思います。
このカバーが付くってだけでもSIGNETの工具セットを買う理由にしても良いかもですね。

SIGNET2021工具セット

そしてやっぱり嬉しいウレタンの工具トレー。
表面がカーボン柄になってて見た目もかなりかっこいいです。
他のメーカーもウレタントレーを採用しているところが増えましたが、SIGNETは元祖に近いですからね。
よく出来てます。

SIGNET2021工具セット

そしてギアレンチ。
SIGNETといえば本家ギアレンチ社のギアレンチを採用している数少ないメーカーのひとつでして、工具セットにも必ずその年の最新モデルが投入されてました。
しかし今回は基本に戻ってスタンダードなギアレンチが入ってます。
で、実際これで十分だと思いますし嬉しいですよね。

SIGNET2021工具セット

これは地味に新製品のスプリング内蔵のユニバーサルジョイント。
安物ってすぐにクタクタになってしまいますが、これはそういう弱点克服のユニバーサルだと思います。

SIGNET2021工具セット

あと超短のシャローソケットがサイズ限定で入ってます。
同セット内の同じ14mmを比べると右のシャローソケットがかなり短いのが分かるかと。

SIGNET2021工具セット

そして個人的に「お、いいやん」って思ったのがこのスライディングTバーハンドル。
上面がフラットになっていてセンターのコマがクルクル回らないようになってます。
これは使い勝手良さそうですね。

ってなわけで割と好印象のSIGNETの工具セット。
実は今回最初に書いたような過去の件があったのでメーカーさんは自社で在庫する気なんてなくて国内に入荷したほとんどを販売店に押し付けてきました。

SIGNET2021工具セット

そんなわけでウチの倉庫にも天井まで積み上がった工具セットが在庫されてますのでみなさん買ってくださいませ。(数十台ありまする…)
なお、メーカーの在庫はほぼ無いのでウチの分はこれを売り切ったら終了となります。

まぁ在庫が大変とかの話は関係なく、今回のSIGNETの工具セットは本当によく出来ているのでマジで買いだと思います。
(そうじゃなきゃ仕入れないし)
各色ごとに数量限定ですので欲しいって人はそこそこお急ぎくださいませ。

PBのクラシックグリップについて

PBっていうメーカーはたまーにやるのですが今回も出ました「日本限定販売」
まぁ完全無欠のオリジナル品ってわけではなく絶縁シリーズであったスイスグリップの細身のモデルの型を流用しての制作ではありますが、それでもこういう細身なグリップのニーズって日本では結構あるのでなかなか良いドライバーだと思います。

PBスイスグリップクラシック

PB スイスグリップクラシックドライバー

欧米各国のメカニックに比べて比較的手の小さな日本人には昔から「握りのコンパクト」な工具が好まれる傾向がありました。
ですので今回の細身なクラシックスタイルは店舗でもかなりの高評価を頂いております。

PBスイスグリップクラシック

ちなみに「なんでこれがクラシックなの?」と思う人もいるかと思いますが、上の画像の真ん中が現存する最古のグリップである100系と呼ばれるものです。
PBってメーカーは新しいグリップが出ても古いモデルを無くしたりしないので今でも普通に買えるのですが、この透明な100系グリップは少し細身なんですね。

握りが細い100系グリップは今でも一部の人に人気があって普通に流通しております。
で、この細い100系グリップの形状で最新の臭くないスイスグリップの素材で作ったら……ってのが今回のスイスグリップクラシックドライバーってわけです。
(100系は元祖臭いドライバーです)

PBスイスグリップクラシック

さすがに日本限定品なのでフルラインナップとまではいきませんが、日常的に使うサイズは揃っております。
また価格もなんだか通常のスイスグリップよりも安いので「持ち出し用のもうワンセット」として購入していく人も多いですね。

PBスイスグリップクラシック

個人的には地味にラインナップされているプラスの#2のちょいロングである150mmモデルがツボでした。(画像下)
特にバイク整備をメインでやる人にはこの長さって使いやすいですからね。
日本限定品ですのでいつまで販売するのか分かりませんから欲しい人は今のうちにどうぞ。

あ、そうそう。
現在限定特価品として↓

PBスイスグリップクラシック

PB スイスグリップクラシックドライバー 限定4本セット

専用ケースに入った4本組が販売されております。
他の単品を含めフルラインナップで欲しいって人もこのセットを購入して追加ってのが良いと思います。
こちらのセットは完全限定品ですのでなくなり次第終了となります。

業界の繁忙期

昨年の3月、いわゆる年度末は新型コロナの影響をもろかぶりしましてなんだか分からないうちに静かに終了してしまった印象なのですが。
今年はコロナ禍継続中なわりに昨年の反動なのか年度末っぽい忙しさになっております。

この時期は工具メーカー各社がセール品を多数うってきたりとか、分かりやすい在庫処分もあったりしてユーザー目線でも見逃せない時期にはなっているのですが……

3月の店内

お買い得なセール品も多数出る今時期は売れてしまうのも一瞬だったりして「そのうち買えばいいか」とか思っているとあっけなく販売終了になってしまう商材も多いのです。

実際年度末な今は会社さんの決算期とも重なる事が多く、所持在庫数を減らすためにセールをやってたりしますから「売り切れ=完売終了」となる商品が多いので注意が必要です。

3月の店内

それとこういう時期のセール品だと「ネット掲載はNG」ってものも結構あるので、店舗に遊びに来てくれれば思わぬお買い得品があったりします。

ってなわけで今月は休日もまともにとれない感じでドタバタしております。
気になった商品があった方はお気軽に在庫確認やご注文をお待ちしております。

ドイツのプーラー専門メーカーKUKKO(クッコ)

整備工具の中でもユーザーが最も悩むものってなんだろう?
って考えた時にパッと思い浮かぶのはやはりプーラー関連だと思います。

プーラーという工具は、よほどの専用品でない限り「その作業に適しているのかどうか」が分かりにくいんですね。
特にギアプーラーとかのいわゆる『外掛け』のプーラーはサイズ感とか実行許容サイズとかがカタログデータだけでは察しにくいのも事実です。

また特殊工具であるために価格も少々お高めですので、せっかくなら何にでも使えそうなヤツを…なんて考えるとなかなか手が出しにくい工具の筆頭かもしれません。

そんな中、近年は中国製の安いプーラーの台頭で比較的手が出しやすくなった感があるのですが…いかんせん耐久性がないんですね。
そのせいなのかこのところエイビットには「少しくらい高くてもいいので仕事で使えるプーラーってない?」って問い合わせが増えてきております。
(みなさん痛い目にあってるみたいですね)

そんな人に超オススメなのがドイツのプーラー専門メーカーのKUKKO(クッコ)
このメーカー、特殊工具メーカーとかじゃなく、ホントにプーラーしか作ってない超専門メーカーでしてその実力はかなりすごいものがあります。

そして今回は特にお悩み相談の多い外掛けのマルチなプーラー2モデルを紹介。

KUKKO 2&3クイックアーム超薄爪プーラーフルセット

こちらがKUKKOが誇る外掛けプーラーのフラッグシップモデル。
2爪・3爪の組み合わせも自由で、爪も標準・薄爪・超薄爪の3種類が同梱します。

センターシャフトもロングが入っているので自動車のFRミッションまで対応する、ある意味本当のマルチプーラーセットです。
ただし…フラッグシップモデルというだけあって金額もそこそこ。

そこでこのマルチプーラーのライトバージョンがこちら。

KUKKO マルチプーラー薄爪対応ライトセット

上記のフルセットよりもサイズ設定が小さくなりますが、2爪・3爪変換は出来ますし標準爪と薄爪は入っております。
実際出来るサイズの違いだけなので、ご自分の環境に合わせて検討してみてライトセットで充分って人も多いと思います。

実はプーラーって販売する方のお店の人間も分かってないって場合もあるので、この辺で悩んでいる人はご相談ください。
私も全ての事象が分かっているわけではありませんが、分かる範囲内で相談に乗らせて頂きます。

現在上記のフルセットが期間限定セール中

KUKKO期間限定セール

KUKKO 2&3クイックアーム超薄爪プーラーフルセット 期間限定特価品

最初に紹介したいわゆるフルセットが期間限定で特価販売中です。
セール特価になっても少々お高いのですが、それでも入っている内容を考えるとかなりのお買い得品だと思います。
先述しましたがプーラーってなかなか購入の踏ん切りがつかない工具ですのでこういう機会にぜひどうぞ。