商品の告知

2022年に入ってから各工具メーカーの値上げやらラインナップ整理やらで当店も裏方作業でテンテコマイになっておりますが。
まぁこれだけ情勢が変わってしまうと仕方ないのかな?とも思います。

そして原油価格とか輸入品の海上輸送問題とかとか、まだまだ問題が山積しておりまして今年に入って価格を改定したメーカーが再度値上げになるなんて噂もあります。
在庫やら価格の件もありますので「いつか欲しいな」とか思っているものがありましたら今のうちの購入してしまった方が良さそうですね。

そして今日は昨年の9月頃から販売していたネプロスのIPゴールドシリーズがそろそろ終わりそうですよってお知らせです。

ネプロスIPゴールド
>>特集ページはこちら

近年は2年に一度のペースで何かしらの限定品が出ていたネプロスですが、聞いた話によるととりあえず今回のゴールドにてしばらく限定品は打ち止めとの事。
いろんな事情があると思いますがメーカーがそういっているので間違いはなさそうです。

ですのでせっかくの綺麗な限定品なのでひとつくらい買っておくかって人は今のうちにどうぞ。
※今なら在庫もあるのでほぼ即納で購入可能です。

この手の限定品って販売が終了したあとに急に気になりだして無い無いと騒ぐ方が必ずいますので、そんな自覚のある人は今のうちに検討くださいませ。

そして。
こちらもすでに告知済みですがエンジン式高圧洗浄機の価格が7月1日からまた変わります。(少し値上げになります)

エンジン式洗浄機

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機『ヴィットリオZE』[ショートノズル付]

すでに購入済みって人も多いと思いますが7月にボーナスでるので購入予定だった…なんて人は6月中にぜひご検討ください。

あと各工具メーカーの様々な商材の欠品がすごく多くなっております。
材料不足とか流通の確保問題とかいろいろあるんだと思いますが「急ぎで欲しい」という要望がありましたらまず在庫確認をお願いします。
なにせ品数が多くなりすぎてしまい当店の在庫管理にも限界があります。

なにとぞご了承ください。

KTCの電装用特殊プライヤー

車両整備には様々な固有の特殊工具が存在します。
それは車メーカー特有のものだったり、整備箇所起因のものだったり様々ですが、中でも「電装整備」向けのものはちょっと違った原因で特殊だったりする場合が多いです。

そんなちょっと独特な工具が必要となる電装系統の整備ですが、ぶっちゃけ特殊工具はなくてもなんとかなっちゃうんですよね。
それでも専用の工具が望まれるのはなぜか、それは……

とにかく面倒だから。

もうこれに尽きると思います。
特に電装系整備でメカニックが格闘することになる事が多いのが「カプラー」ですね。
たかだかプラスチックが組み合わさっている接合部なのですが、こいつが防塵や防水のために結構固めにロックされていたりして、工具なしで挑んだ場合なんかだともう指先のちから勝負になったりします。

で、こんな経験もスキルもあまり関係ない作業こそ専用工具があるとかなりの時間短縮が可能なわけです。

そんな電装用の特殊工具の中でもとにかく評判がいいのがこれ。

KTC電装用プライヤー

KTC コネクターハウジングプライヤー

先程言った防塵や防水のロックカプラーの「ロック部分」を押しながらカプラーを引く抜く専用工具です。

KTC電装用プライヤー

先端の治具は3種類入っていて各社のロックカプラーに適合するようになっております。

KTC電装用プライヤー

あまりにも専門性が高いので他の作業への流用等はほとんど効かず、そのため一般の人はなかなか手が出しにくい工具ではありますが、その専門性の高さゆえに使い勝手は抜群で購入後の評価が高い工具のひとつです。

そしてもうひとつ。
これもメカニック泣かせの面倒作業の代表格に対応した工具です。

KTC電装用プライヤー

KTC リレープライヤー

リレーBOXにぎっしり詰まったリレーを両脇のロックを解除しながらサクっと抜いてくれるリレー脱着の専用プライヤーです。

KTC電装用プライヤー

キモはこの先端のテーパー形状と赤い矢印部分の逃げですね。

KTC電装用プライヤー

実際に使ってみると今まで苦労してたのが嘘のようにサクッと抜くことが出来るのでちょっと感動しますね。
また形状と大きさ的に↓

KTC電装用プライヤー

このタイプのヒューズの脱着にも使えました。
とにかくBOXの中に狭く収納されたリレーやヒューズには効果抜群のプライヤーだと思います。

ちなみに上記の2モデルはそこそこの価格がするのですが「特殊工具」が故の価格設定ですので仕方ないと思います。
またこれもよく聞かれるのですが「先端の爪部分だけ買えませんか?」という質問。
A:購入出来ます。
けど、爪の価格がほぼ本体価格に近いので取り替えて使う事を考えれば、普通に本体を買ってしまった方が将来的なコスパは高いと思います。

ってなわけで店舗では売れまくっている便利な電装用特殊工具のふたつ、心当たりのあるメカさんがぜひ一度お試しくださいませ。

KNIPEXプライヤーレンチ新型ラインナップ

KNIPEXの人気工具プライヤーレンチが新型に切り替わり始めて早数年。

KNIPEXプライヤーレンチ
開口幅が大きくなりサイズ目盛りが追加された

しかし新型への切り替えがなかなか進まずに「このサイズは新型でこのサイズは旧型」なんていう面倒な状態が続いておりました。
さらにそこにきてコロナ禍の影響もあって切り替えは余計に遅れておりましたが…

やっと主要サイズの切り替えが完了。

KNIPEXプライヤーレンチ新型ブラック

KNIPEX プライヤーレンチ(新型ブラック仕様)

こちらはブラック仕様。
主要サイズとは「180・250・300」の事でして他のサイズはまだ当分新型に切り替わる可能性はなさそう(400は大丈夫だけど)

KNIPEXプライヤーレンチ

KNIPEX プライヤーレンチ(新型メッキ仕様)

そしてこちらが最後まで切り替えが遅れたメッキ仕様。
従来のシリーズファンにはこちらのメッキ仕様こそがスタンダードという人も多くて、かなりの人が新型に切り替わるのを待っておりました。

プライヤーレンチカバーグリップ

KNIPEX プライヤーレンチ用 カバーグリップ

そして新型に切り替わったという事はこのカバーグリップも全て取り付けOKになったわけでして、販売店側である私も「やっとこれでラインナップが揃ったよ」とホッとしましたね。

コロナの影響で少々在庫が不安定だったりもしますが、とりあえずこれでいつでも最新モデルのプライヤーレンチが購入出来る体制が整いました。
お待たせした申し訳ございませんでした。

入院顛末記 ─そして退院へ─ 最終回

朝の8時半きっかりに回診の先生が来てくれて待望の背中のドレンホースが抜かれました。
痛みとかはなかったんだけど、皮膚の下を何かが這う感じで全身鳥肌になったのはよく覚えております。
そしてドレンホースが抜けたということはおしっこの管とか点滴とかが順次抜けていきまして。

これまた忘れもしない5月12日。
まだ点滴だけは破傷風対策のやつが1回分残っていたのですがついに。

入院顛末記 退院編

自分の足で歩いて部屋の外に出ることに成功。
もうこれはマジで嬉しかったですね。
ベッドから起き上がるだけで嬉しいんすから相当なもんだったと思います。

ちなみにこの時点で患部の痛みはほぼなく、その代わり首の筋肉を剥がした痛みでベッドから起き上がるたびに声が出るほどの激痛でした。
それでも何の痛みなのかは聞いてましたので、やはり痛みよりは自由に出歩ける事の嬉しさの方が勝っていたと思います。

で、実はこの後はリハビリしたりとか退院まではまだいろいろあるのですが、あまり書いても面白い内容ではないので最後に1エピソードだけ書かせて頂きます。

と、その前に病院内が歩けるようになったので簡単に画像と説明。

入院顛末記 退院編

私のいる4階フロアの図。
こんな感じで周回路っぽくなっていて歩くことがリハビリな人はこの1周をグルグルと回って歩く事が出来ます。
図で見ると短いように思えますが。

入院顛末記 退院編

実は結構な距離がありまして1周で約250mとの表記がありました。
ちなみにですがあまりにも暇な私はこの周回路をマジで500周くらいはしたと思います。

入院顛末記 退院編

そしてフロア中央にあるのが談話室。
ね?まじでホテルみたいでしょ?

入院顛末記 退院編

ここの窓際にはコンセントがあるので毎朝30分だけ、ここで仕事することに決めてました。
(それ以上は首が痛くて無理でした)

そしてリハビリ室もある1階へ。

入院顛末記 退院編

すごくないすか?
ちなみにリハビリ室は向かって左側にこれ以上の広さであるのですが、いつも人がいて誰かが写り込んでしまうのでアップはやめておきます。

入院顛末記 退院編

夜になったら溜め込んでいた映画を見たり、漫画を読んだりして過ごしました。

まぁ院内紹介っていってもこんなもんですわ。


っとまぁ後は最後に5月13日の金曜日の出来事を。

その日は背中の管とかが抜けた翌朝。
朝食をとっていると病室にひょっこりと主治医の先生が来ました。

「どう?ちょっと傷口見せて。うん、いいね順調だ」

とか言いつつ他に身体の変調はないか?とか少しだけお話。
そこでどうしても。
どうしても聞いておきたかった事を質問します。
(実は何度か会ってはいたのですが怖くて聞けなかった)

・先生、前に話していた術後の激しい運動の話覚えてますか?
A.あーうん、ごめん詳しいのは忘れてしまった。

・私はバイク、バイクと言ってもかなり激しめのやつでモトクロスって言えばわかりますか?
A.はいはい、頸椎の担当だからねモトクロスなら分かるよ。

・先生は手術の結果次第で出来るかもって話されてました。ぶっちゃけどうですか?
A.あーそっか、そうだったね。思い出したよ。

と言い。
ゆっくりと話してくれました。

「まずね先に話しておくことがあるのだけど、手術の成功の度合いというのかな、あまりそういう表現はしないんだけど。とにかくそういうのがあったとしたら今回の手術は大成功だったよ」

と。

「そして質問の件だけど。まず医師としたら首に負担の掛かる事はやはりオススメはしない、けどね。今回の手術によってあなたは術後の生活、スポーツも含めてね。何かの制限を受ける事は一切ないと言っていい」

はい。

「もちろんね私はあなたの主治医だから。無茶な事は勧められない。けどそういったスポーツ寄りのバイクに乗りたいというならば止める理由もないよ。だから気をつけて楽しんでね」

と。
もうね。
手術直後に理由もなく涙が出た話をしたと思うけど。
この時はね、マジ泣きしてしまった。

 

よく「命あっての物種」とかいうじゃないすか。
もちろんその通りだと思う反面、今回のようなことが突然身に降り掛かったら、結構呆然としてしまうと思うんですよ。
健康寿命っていうんですかね、元気に旅行とかスポーツとかやりたい趣味を全開で楽しむ。
そんな日々がある日突然「はい、ここまで」と終了宣言された3月18日から、ずっと心の奥の方で怖くて仕方なかったんです。
だからマジ泣きでした。

とりあえず今はリハビリを頑張ってます。
カミさんの事があったり、今の先生の話があったりもして本当の本気でド根性で頑張ってます。
別に80歳まで遊びたいとは言いませんが何かを辞める決心くらいは自分でつけたいなって本当に思いました。
(これを読んでいる出来なくなってしまった人には本当にごめんなさい)


いろいろあった入院生活でしたがリハビリの頑張りとか、術後の経過もよく早めに退院させてもらえました。
そして遂に最終日。

入院顛末記 退院編

最後の晩餐は油淋鶏でした。
ごはんはずっと美味しかったです(ありがとうございました)

翌朝。
首の後ろを留めていた医療用ホチキスを外してもらい。
そのまま退院の手続きへ。

入院顛末記 退院編

入院用に持ってきたお箸とスプーン、そして歯ブラシセットとトレー。
(トレーはマジで便利だった)

入院顛末記 退院編

各種充電器とかも綺麗に片付けて終了。

入院顛末記 退院編

2週間も過ごした部屋なので最後はちょっと感傷的になってしまいました。

入院顛末記 退院編

最後の最後は入院時に取り付けた生体タグをハサミで切って終了。
「記念に持って帰ります?」と聞かれたけど、捨ててくださいってお願いして看護師さんにも感謝を伝えました。

入院顛末記 退院編

そしてずっと見たかった外からの病院を少しだけ眺めて帰宅。


そんなわけで長かった入院顛末記もこれにて終了です。
あくまでも数年後に自分で見て笑えるように記憶があるうちに書き上げました。

そういえば入院してからずっと天気が悪くていつも窓の外は雨が降ってたりしたのですが、さっき書いた13日だけすっごく晴れたんですよ。

入院顛末記 退院編

いつも鉛色だった景色がいつもより余計に綺麗に見えたんです。
これ画像で撮りましたけど記憶にもバッチリ残ってるんですよね。

まぁとりあえずおっさんの入院記録はこれにて終了です。
(何かおもしろエピソードを思い出したらまた番外編でも書くかもしれませんが)
長い長い駄文にお付き合い頂きありがとうございました。

入院顛末記 ─手術編─

5月10日12時40分。
病室のドアが開き

「そろそろ手術室に向かいますよ」

と看護師から言われまして。
自分の足で立ち上がり靴を履いて点滴のアレを持ってガラガラと自分の足で歩いて移動開始。

「あ、そうだ。看護師さんちょっと写真一枚撮ってもいい?」

と聞いて普段はあまりやらない自撮りを1枚だけパシャリ。

入院手術編

もうね、最高に情けない表情してますがこれから未知の手術に向かう人間としてはこんなもんかな?とは思います、はいw

私の病室は4階だったのですが手術フロアは2階にあるのでエレベーターに乗って2階に移動。
(点滴のアレは自分でガラガラと押してます)
2階フロアは普段エレベーターが止まらないようになっていて、入院中も立ち入ったのはこの手術の時だけでした。

2階のフロアは他の階と違ってもうね、すごいの。
完全に近代的な手術のためのフロアって感じでとにかくすごいの(語彙力)

入院手術編

流石にスマホの持ち込みとか出来なかったので拾い画像だけど、マジでこんな感じでした。
で、私は「3」と書かれた手術室に通されるのだけど、直前の待機所みたいなところで担当の看護師と手術のスタッフとの受け渡しみたいな儀式があり

「氏名・生年月日・生体タグ確認」

とかそんな感じで手術スタッフに引き渡されました。
そこでメガネと靴を脱いでくださいって言われ、ストレッチャーに寝かされました。
(ここで看護師さんとはお別れ)

そこからもうドラマと同じ。
カラカラカラカラっと寝たまま手術室に運ばれまして。
そこには昨夜挨拶にきてくれた麻酔の先生と先述の相談にも乗ってくれた主治医の先生がいまして。

「「はい、よろしくお願いします」」

ってな感じでにこやかに挨拶されまして。
もうね、自分ではどうにもならないの、流れに身を任せて内心「わーわーわー」とか思っててもガンガンと事が進む感じ。

ここでも再度「名前をフルネームで言ってください」と言われて答えまして。
そしたら横にいた麻酔の先生が

「はいー、じゃぁ麻酔が入りますよー」

と少し呑気な掛け声を言いました。
入院前に全身麻酔の手術経験がある人からいろんな話を聞いていて、ある人は「数を1から数えてくださいねー」とか「名前と生年月日を繰り返し言ってくださいねー」とか言われるよ、なんて聞いたりもしてたのですが……
結局そんな事もなく

私が覚えているのは麻酔の先生のさっきの掛け声だけ。
多分次の瞬間には麻酔が効いて眠ってしまったんだと思います。

 

っとまぁこんな感じで手術が始まったと思うのですが、当たり前だけど術中の記憶は全く無し。
書くこともほぼないので今回行った手術の事について少しだけ書いておきますね。


私の病名は「後縦靭帯骨化症」という頸椎(首)の中の主神経の周りにあって神経を守るはずの靭帯組織が骨になってしまう難病。
もちろん数日で骨になるわけではなく、何年も何十年もかけて骨化するわけですが、骨化によってメインハーネスである主神経を押しつぶしてしまい、結果として狭窄症を起こしているわけです。
ちなみにこの骨化という症状は比喩とかではなく、何故か本当の「骨」になってしまうみたいで腫瘍とかとは違い「骨」そのものに害はないとの事。

首の骨というのは節みたいな感じで前後左右にグリグリ動くようになっているのですが、その節は頸椎に7個分あります。

入院手術編

上から順番に1~7の番号を付けるとすると。
私の場合は3番から7番までの5個分をいじらなければならなくて、特に4番・5番・6番の3個は切断してスペーサーを入れて再度ハメ込み、その上下にあたる3番と7番は内側を削ってスペースを作るって感じ。

分割されスペーサーを入れられた背骨と削ってスペースを作られた部分のおかげで背骨内に主神経の通り道を確保してあげるってのが今回の手術の主な目的となります。

まぁ聞くだけでも怖いっすよね(笑)
実際手術の方法とかの説明は事前にあったのですが途中まで聞いて「あーもういいす、大体分かりました」と言って聞くのをやめたくらいでしたからw
(さすがに術後に詳しく聞きました)

そんなわけで首の後ろ側を10センチ以上切られ背骨を露出するために、首の主な筋肉を剥がされてしまいました。


そんなこんなで手術の時間的には2時間ちょっと。
その後ICU的な場所で40~50分バイタルチェックが行われまして、無事に自分の病室に帰ってきました。
(まだ目覚めてない)

入院手術編

これは手術の終わりを待つカミさんが撮影した病室に戻り覚醒する前の私。
私はまだ眠っているのですがなぜかスマホのシャッター音がした事だけは覚えているんですよね。(不思議)

そしていよいよ目覚め。

 

入院手術編

「……知らない天井だ…」

目が覚めてすぐに看護師さんから「手術は無事に成功しましたよ」と伝えられました。
誰かが言ってたけど本当に術前に麻酔打ったと思ったら、目覚めたら終わってる状態でしたね。

そしてとにかく喉が乾いていて飲み物を求めて口を開けようとするんだけど、うまく口が回らなくて「うーあー」とか言ってました。
あ、そうそう。
この時に自分的に印象的だったのがずっと涙が出ていたんです。
感情の起伏とかは一切なくてただポロポロと出続ける涙。
多分身体の危機的状況に反応して無意識で出ていたんですかね?この涙はなんなんだろう?とか結構冷静に考えていました。

それでも徐々に覚醒していく私。
なんとか飲み物を飲ませてもらい「他に欲しいモノありますか?」と言われたので時間が見たくて「スマホを取ってください」とお願いしました。

その時に何気に撮った写真が上の天井写真です。

そして無事を確認し落ち着いた頃にカミさんはとりあえず帰宅。
看護師さんからは痛くなったらすぐに手元のスイッチを押してくれと言われ、なんだろう?と思ったら即効性の痛み止めが出るスイッチでした。
(点滴に自動で入るみたい)

で、ここから地獄の48時間耐久の始まり。


ベッドに横たわる私。
腕には点滴と反対の腕にはバイタルチェックの何かのコード。
口には酸素マスクが付いて、下半身にはおしっこの管が入っております。

入院手術編

そして首の後ろから生えているのが血抜きのドレンホース。
このドレンホース、手術痕の横3センチくらいのところに独立して皮膚に穴を開けて刺さっておりまして、仰向けの体制を崩してはいけない私は常に首の後ろに硬いホースがゴリゴリと。
そりゃもうずっと、ゴリゴリとゴリゴリと……
ちなみに食事も36時間以上とってないのだけど腹は減らない。

とにかく身じろぎひとつNGな状態で全身に何かしらが取り付けられた状態ですでに24時間経過。
日付は手術の翌日5月11日になっております。
朝日が登って朝だという事は分かるのだけど横を向いたりも出来ないので、とにかくこの姿勢のまま我慢我慢&我慢。
そして背中の管はずっとゴリゴリゴリゴリ……

ようやく朝の回診で先生と看護師さんがきてくれて再度手術は成功した事と身体も安定(体温や脈拍、血圧等)しているので大丈夫ですよって伝えられました。

でも。
「はよーこの背中の管を抜いてくれー!」
ってのが本心でして、その件を聞いてみました。
そしたら先生が

「かなり順調なのでもうすぐ背中とおしっこの管は抜けますよ」

と!
マジか!やったぜ!
(もうすぐっていつだよー?)

「そうだな明日の朝には抜けると思うよ」(満面の笑み)

えええぇぇぇ!
明日の朝って何時ですか?と聞くと「8時半頃かな?」と。
今何時だろう?と思ってスマホを覗くとAM9:00の文字…。

24時間後かよー!
と心で大きく叫んじゃいましたね。

後はずっとスマホの時計とにらめっこ。
ちょっと経ったかな?と思ってスマホ見るとまだ15分しか経ってない…。

入院手術編

ちなみにこの写真。
私の枕元の横にある有料の冷蔵庫。
200円で24時間動いてくれるのですが入院してすぐに電源入れて

24時間×3=72時間分

を払ってある状態だったんですね。
そういえば冷蔵庫って後何時間動くのだろう?と思った私は姿勢が崩せないのでスマホで何度も写真撮ってやっと稼働時間部分が写ったのがこれでした。
そこで非情の残時間「18」の文字が…。
ああぁ冷蔵庫切れちゃうやん!って落ち込みましたが、あとで看護師さん来て延長ボタン押してくれたので事なきを得ました。

そんなこんなでやっと。
本当にやっとの思いでそこから24時間が経過。

待望の全ハーネス除去に臨みます。

次回最終回。