精密ギボシ端子の圧着

くっそ暑かった夏でしたが「暑さ寒さも彼岸まで」とのことわざ通りに、ここ数日で一気に秋めいてきましたね。
私も今年はリビングにあるものを一新するのでソファー買ったりテレビを買い直したりしてたら暖房関係が何も無くなっている事に気がついて慌ててヒーター等の検討に入りました。

そしてこんな気候になってくると整備に関する問い合わせが増加傾向になります。
愛車の整備にはうってつけの季節だと思いますので、めっちゃ寒くなってしまう前にいろいろ準備しておきたいですね。

さて本日は最近特に問い合わせが多くなってきた「精密ギボシ端子」の圧着の話。
近年はカプラーの小型化が進んだり、車両のFI化に伴うセンサー系配線が増えたりと電装のコンパクト化が計られております。

カプラーの中とか配線同士の接合で使われているB端子、通称ギボシ端子もちっこくなっているんですね。
車だとやはりECUやセンサー関連、バイクでは何気なく出てくるウインカー配線とかでも使われてます。

で、このギボシがホントに小さいんです。
従来のギボシ圧着用のプライヤーではうまくつぶせません。
昔からド定番のプロ向け圧着工具であるこれ↓

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イズミ 圧着ペンチB125

普通に出てくる通常サイズのギボシならこれで問題なく使えます。
ギボシ圧着では店舗も含め一番人気のイズミですが、やはりこれでは精密端子がうまくつぶせないんですね。

そこで今プロメカさんの間で人気になっているのがこれ。

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HOZAN 精密圧着対応プライヤー

これもB端子専用なんですがとにかくかなり小さい物まで対応出来ます。
その分機能も制限されててワイヤーカットとかストリップとかは出来ません。
まぁ専用品なので仕方ないんですけどね。

ちなみにこれを使うと……。

hozan_p706nw4

写真上が精密端子。(下は通常サイズ)
こんな感じでばっちり圧着可能です。
前にも書きましたが電装仕事ってその人の整備スキルが分かっちゃう怖い作業ですので、こういった所を綺麗にしていると「あの人は出来る!」と思われますね。

ちなみにこのHOZANの圧着はよくあるなんちゃっての工具に比べるとかなり作り込まれた逸品工具です。
私はこの工具の試作段階からいろいろ見させてもらいましたが、圧着部分やその厚み等々、そうとうな研究を重ねて製品化されております。
精密まで対応出来るので小さめなギボシ対応工具ということで注目を集めておりますが、通常サイズのギボシ圧着にもお勧めです。

ちょっとマイナーな事ですが、プロはこんな工具使ってやってますよーってなお話でした。