肩の怪我─その後─

肩関節の内視鏡授動術(肩の手術名)は手術が50%でリハビリが50%ですよって手術前から言われておりました。
実際手術直後は切った痛みとか久しぶりに動かす筋肉の痛みとか、そりゃもう「どこが?なにが?」痛いのか分からないお祭り騒ぎ状態だったのですが。
(痛みの強度的には10段階の4~6くらいで我慢出来るレベル)

退院後は3週間、集中的にリハビリを行って再癒着の防止と可動域の確保を行いましょうってことになっておりましたので、最大級の気合と根性でほぼ毎日病院まで通っておりました。

 

1週目のリハビリでは補助してもらい動かすと、先述の通り肩全体が全部痛くてその痛み自体が原因になって筋肉が緊張し結果として可動域が出ない状態でした。
この時に思った一番のコツはとにかく「脱力」すること。
脳みそに「この動作をすると痛い」という記憶が残っている状態だと、予備動作の段階ですでに筋肉の緊張が始まってしまい結果として無意識で「肩が動かない状態」を自ら作ってしまいます。
とにかく大きく深呼吸をしつつあらゆる角度で肩を動かして少しでも痛みがない角度で肩を上げていくことだけに集中しました。
痛みがないって事を脳が理解するとその角度では肩がスムーズに動くようになり、徐々にその範囲を広げていくイメージです。

2週目になるとある程度痛みの記憶も薄れつつあり、また補助アリの状態で160度ほど腕が上がるようになってきました。
いわゆる「どんなザマでもいいので腕を上げる」ことだけに集中し、成功体験を積み上げていく感じでしたね。
またここまでくると関節内部の癒着部分はあまり関係なくなってきまして、それよりは10ヶ月間動いてなかった筋肉の伸び縮みにともなう痛みの度合いが強くなりましたね。

そして最終週の3週目。
最初とは違い痛みのある部位がはっきりとしてきて自分の弱点が分かってきます。
私の場合は背中側の筋肉が特に固くなってしまっていて外旋では詰まりを、そして内旋では伸びがなくてスコアが悪い状態でした。
とりあえずリハビリの先生による手技や自身で行う肩甲骨周囲筋のストレッチで筋肉をほぐしていきます。
また骨折にともなう筋肉の炎症なのか上腕二頭筋周辺と三角筋の後部にも痛みがありましたが、これらも腕の挙上動作の中で邪魔になる部位は重点的にストレッチをしていきました。

そして。

肩のリハビリ

手術前はどうやってもこの90度の角度以上に上がらなかった腕が。

肩のリハビリ

寝た状態の重力補助による他動挙上ではありますが170度を達成。(あと10度が遠いw)
どうしても腕を上げる時に代償行為となる胸の張りや腰の反りとかはまだやってしまいますが、リハビリの先生からも合格点を頂き無事に集中リハビリの期間を終えることが出来ました。

正直まだ筋力の問題とか細かな箇所の炎症とか、いろいろ問題はあるのですがとりあえずひと段落ってな感じです。

子ども達からも父の日と快気祝いってな感じで。

肩のリハビリ

いろいろプレゼントを頂きました(全部酒だったけどww)
前回の首の時もそうだったけど3ヶ月も経てばかなり普通に出来るようになると思います。
もうちょっとの間はリハビリにもお世話になると思いますが、あとは急がず治していきたいと思います。

ご心配お掛けして申し訳ございませんでした。