爺が岳考察

Webエントリー開始直後、わずか2~3時間で締め切りになったJNCCの最終戦AAGP爺が岳。現在分かっているだけで総エントリー数540台。国内のモータースポーツイベントとしては化け物のようなビックイベントになってきております。

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で、このコース。ほんとに良く出来ていてふかふかゲレンデ登り&下りあり、ごろごろなガレ場あり、ちゅるちゅるなウッズありとほんとにライダーの総合技量を問われるコースです。どれかひとつ得意でもダメだし、そのわりに全開で駆け上がる登りもあるので難所が強いだけのライダーでも勝てません。

 

そしてタイヤ。

近年ダートバイク、特にXCやエクストリーム系の競技向けに様々なニュータイヤが投入されていて、そのパフォーマンスはかなりのアドバンテージになってきております。初期に1強だったIRCのゲコタもその後出てきたVeeRubberやGoldenTyreの難所系タイヤが出てきてその選択肢が広がり、また使用ライダーの性格に合わせたチョイスも可能になってきました。

 

で、いろいろ考えてみるとやはりこの爺が岳は「速い」ライダーでは無く「強い」ライダーが勝っている印象なんですね。

 

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コース中程には爺が岳名物にもなったガレクライムが待ち受けます。ここって写真で見たり動画で見てもなかなかその厳しさが伝わらないのですが、実際に走ってみると「あれ?あれ?」の連続です。

このガレクライムって私も走った事あるのですが、中級者くらいだと単独登頂も厳しいと思います。(私ごときだとたまに行ける程度)レースでは無く他に邪魔する人がいないとしてもなかなか登れないんですね。それが上級者になると単独なら90%くらいの確立でOKな感じかな、それがレースになるとラインを塞がれ、加速区間で邪魔され・・・って感じで登れなくなってきます。

 

ガレクライムをなんとか登って(または迂回路があるのでそちらに行って)次に出てくるのがウッズ区間。

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ここはそこそこ晴れてしまっていればちょっとキツイくらいなんですが・・・・雨後はかなりきつくなります。見えるか見えないかくらいな感じで出ている斜めの木の根とかで、何が起きているのか分からないうちに転倒とかあるんです。またこのウッズはずーーっとわずかに下っておりまして、慎重に進みたい人でも分からないうちにスピード出ちゃって・・・なんて事も起こります。

 

そして最終戦では去年も採用されたガレの河。ロックンロールリバーの「登り」

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こんな岩がごろごろした枯れ沢を普段は下っていくのですが、去年の最終戦では登りで使用されました。これは・・・キツイですよ。

 

で、今週末。AAGP爺が岳を前になんとこのコースをフリー走行出来る走行会が開催されます。これはチャンスですね。

私はバイクがまだ直らないので走る事が出来ないのですが最終戦にはエントリーしちゃったので、誰かにバイク借りつつ行ってみようかと思ってます。(まだ確定じゃありません)

 

こんな風にいろんな場面で楽しめるJNCC最終戦の爺が岳。長野の大町市の爺が岳スキー場を目指してきてくれればOKです。まだ見たことないって人は11月の3日のレース日に是非来場してみてくださいませ。

 

動画は私が説明した事を分かりやすく伝えてくれているIAカズトの昨年のAAGPです。