Ko-kenのグリグリソケット

個人的にも好きなメーカーだし店舗でも人気のソケット専門メーカーのKo-ken。
そんなコーケンの中でも今や代名詞的存在になったのがボルトナットのホールド機構であるナットグリップです。
これ、実は昔からいろんなメーカーでもラインナップはされていて、けっしてコーケンが元祖とかでは無いのです。でもあまり普及はしてませんでしたしソケット肉厚が厚くなったりで注目もあまりされてなかったんですね。

そんな中、実にうまく実用的に作ったのがコーケンなんですね。
ソケットの厚みもほぼ変えずにボルトナットのホール機能を付けたのは当時としてはかなり革新的でしたからね。

で。

このナットグリップ。
実は出た順番ってのがありまして3/8のショートソケットがまず出て・・・その次に出たのが確かこれ。

Ko-ken_14FnutGsokX1

Ko-ken 1/4首振りナットグリップソケット

私がコーケンのナットグリップソケットに注目してオススメ品として最初に売り出したのも実はこれでした。
今ではサイズも14ミリが出たりしてラインナップは充実してますが、出たての頃は8・10・12ミリの3個セットとかでかなり販売した記憶があります。

これの凄いところは「1/4差し込み」と「首振り」と「ナットグリップ」が合わさった所です。

Ko-ken_14FnutGsokX3

1/4差し込みの工具と言うといまだに「狭い箇所用」とかそういった意識がある人も多いと思いますが、実際は普段の整備からガンガンに使っていける便利なツールです。
ですのでコーケンのすばらしいナットグリップの機構が付いた1/4のソケットと言うだけでかなり良さそうと連想出来るのに・・・。

さらに首振り(ユニバーサル)ソケットと言うのが良いですよね。

首振りのソケットも実際に使ってもらうまでそのすばらしさが分かりにくい工具のひとつです。
これ普通のユニバーサルジョイントと同じように考えている人も多いのですが、使ってみるとその使い勝手は全く違います。
ほんとグリグリ動いてくれて普通のユニバーサルでは入らなかった箇所での作業を可能にしてくれるんです。
それくらいソケットが直に付いているというメリットはホントに大きいんですね。

そもそもナットグリップ機構が無い首振りのソケットは昔からあってプロメカさんでは熱烈な愛好者がいるのですが・・・。
サンメカさんだとなかなか異種ソケットというくくりで見られてしまい手が出にくいんですよね。

でもこれホントにこれいいんです。

Ko-ken_14FnutGsokX4
ほら、こんな感じでボルトをホールドしてくれます

で、実際個人的にもかなりお気に入りだったのでオススメ工具としていろんな人に販売しましたけど、最初は懐疑的だった人も使ってみると評判いいんですよ。

1/4も初体験、首振りソケットも初体験、ナットグリップも初体験って人も多かったと思いますが、私が伝えたかったこの3種のすばらしさが一度で全部味わえるとても良いソケットだと思います。

そんなわけで今でもこのソケットには歴代ナットグリップソケットの中でも特別な思い入れがあります。
全部買ってなんて言いません、とりあえず10ミリソケットだけでも試してみませんか。