ブレーキとかの油圧ラインで出てくる配管途中のナット。
金属配管の継ぎ手の事をフレアとか言うので俗称でフレアナットと呼ばれているアレです。
乗用車とかバイクだとブレーキくらいしか思いつかないかもしれませんが、例えば乗用車でもターボ車なんかだと油圧ラインに出てきますし、トラックなんかだとアチコチに出てきて結構手強いネジなんですよね。
配管の途中にあるので全面を引っかけられるめがねレンチじゃ無理だし、ブレーキなんかだと銅ナットとか使っている場合があるのでスパナじゃ怖くて・・・。
そんな時に使用するのがフレアナットレンチ。
写真のようにめがねレンチの一部が切れたような形状していて、開いた部分に配管を通してなるべく多面でネジを回しましょってな工具です。
この工具、結構地味なわりに重要な場面での使用が多いので品質も結構気になる工具のひとつです。
このスタビレーのとか価格もそれなりなだけあって薄く作られているのに強度もばっちりでプロメカさん御用達。
しかし、たまにしかやらない人にはもっと安価な物もあります。
国産の工業向け工具メーカーでは有名なアサヒ製。
どうしてもコストはそれほど掛けられないのでめがね部分は少し厚手になってしまいますが、スペースさえ問題無いならこのレンチでも十分に活用出来ると思います。
そしてフレアナットレンチの場合、レンチを真横からアクセスしないといけないですから、普通のレンチ形状では物理的に入らない事もあります。
そんな時に便利なのが通称カニの爪、クローフッットレンチ。
詳しくはHPを見てもらうとして、これならば多様な角度から目的にナットを回す事が出来ます。
またセンサー系やノズル系にも便利に使えるので多目的で購入される方も多いですね。
せっかくクローフッットレンチを紹介したのでフレアナット用では無いけど、こんなのもあります。
これも上記のクローフットと同じ使い方なのですが、スパナ形状のため最大トルクは落ちますがその分様々な箇所で使えるので、これも店頭ではかなりの人気工具です。
フレアナット系の工具は車種や業種によって使うサイズがかなり変わってきますので、ご自分の状況にあった物を数点購入しておくと便利だと思いますよ。