エンジン式高圧洗浄機のポンプユニット交換

電源のない場所でも使えることで人気のエンジン式高圧洗浄機、蔵王産業の『ヴィットリオZE』

開発段階から当店が関わり、特にこだわった箇所がポンプユニットのアッセンブリー交換式でした。
今回は当店で行ったポンプユニット交換時の画像をアップし、大体の交換手順と注意点を書いておきますので参考にしてみてください。

※当店はいわゆる普通の販売店です。
本機購入後の問い合わせに関しては当店の購入者様に限らせて頂きます。
また部品の手配や修理預かり等も当店購入ユーザーを最優先とさせていただきますのでご了承ください。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機ポンプ交換

蔵王産業 エンジン式高圧洗浄機 ヴィットリオZE

こういったエンジン式の高圧洗浄機でもっとも泣き所とされているのが内燃機部分ではなく、自吸を可能にするポンプユニットです。
そのポンプ部分を純粋な交換式にすることによって「修理時間の短縮」や「輸送のコスト削減」をし、メーカーとしてはもちろん、ユーザー様にも利益のある機構になっていると思います。

●ポンプユニットは下記ページから購入頂けます
蔵王産業エンジン式高圧洗浄機部品表

実際に交換を行ってみます。

ポンプユニットAssyはネジ4本で留まっております。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機ポンプ交換

この赤い矢印部分ですね。
そのさらに外周に同じネジが4本ありますが、こちらはエンジンのカバーになるので外さないでください。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機ポンプ交換

ネジ4本(キャップボルトHEX6mm)
ネジロック剤が塗られておりますのでちゃんとした工具で取り外してください。
※下記に推奨工具を記しておきます。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機ポンプ交換

実際に外したポンプユニット。
中心の軸部分に「切り欠き」のようなキー溝があります。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機ポンプ交換

先のキー溝はシャフト部分にあるキーに合わせて差し込み直して頂ければOK。
取り付け時にネジロック剤を少量つけてバラした逆で組んでいけば交換は終了です。

蔵王産業エンジン式高圧洗浄機ポンプ交換

取り外すHEXボルトが若干狭い部分に付いているので注意点とするとそこだけですね。
整備に慣れている人なら10分少々、慣れてない人でも30分あれば交換出来る作業内容です。

交換にあると便利な工具。

まずは先程も書きました狭い部分に付いているHEXを外す工具。

ワイズピアスボールHEXレンチ

ワイズ ピアスボールHEXレンチ

そもそも狭い箇所なので首下の短いショートヘッドモデルのHEXを使うのが推奨となります。
またネジロック剤が付いておりますので結構なトルクで緩めないといけません、その時に高強度なこのピアスレンチがかなり便利に使うことが出来ます。

そしてネジロック剤。

3Mネジロック剤

3M ネジロック剤 中強度 10ml

単気筒エンジンを採用した機械でそこそこ振動もありますので緩み止めとしてネジロック剤はぜひ使って頂きたいと思います。
中強度のネジロックなら何でも大丈夫ですので使用を推奨します。

Z-EALの72ギア追加発売に関して

数年前から様々な憶測が飛び交い試作品が海外でリークされたりもして期待されてきたZ-EAL(ジール)の72ギア採用の1/4ラチェット。
「2023年の4月にやっと発売できそうです」
と聞いたのが昨年の9月頃だったかな?
まぁその時点ではまだ36ギアの在庫は流通分も含めて結構あったのでとりあえず年内は内密にって言われておりまして。
(それでも訳知り顔でリークしたがるアホは一定数いたけど)

もっと言えば当店はあまり予約販売とかをしたくないってのもあって(実物確認してから売りたいじゃないすか)今回に限らずどんな新商品が出ても在庫がない状態で売り始めることはしないんですね。

Z-EAL新型

そんな中で今回のZ-EALの新型1/4ラチェットと3/8コンパクト、そして1/2ラチェットの一斉発売ですよ。
ちなみに商品の発注自体は昨年末には終わらせてありましたので発売時には一通りのモデルは入荷しましたが、店舗でご予約頂いているお客さんに販売してしまって追加発注掛けたら最も納期が掛かるモデルだと8月頃との事。

そんなわけでWeb通販の商品紹介ページを作りたくても売るものないからまだ作れない状態です。
徐々に品薄は緩和されていると思いますのでもうちょいお待ちくださいませ。

また店舗には少数ずつですが入荷もあります。
店舗在庫は大体5~10本くらいは常にありますので興味のある人は店舗までお越しくださいませ。

モデルによって超品薄になっているのがあるだけなのでわりと入荷もしてきている状態です。
なにかご希望のモデルがありましたらお問い合わせくださいませ。

洗車の補助

先月に中古車ながら久しぶりに車を買い替えまして。
それもボタン押すとエンジン掛かる系の最近の車。(今さらですがw)

ステップワゴン洗車

今年は無理だとしても後にトランポ兼営業車になるのでそんなに気を使わなくても良いのですが…
やはり手元に来たばかりってのは嬉しいもので洗車もマメにしつつキレイな状態を保つようにしてます。

それでも洗車ガチ勢ではない私。
出来れば楽な方法でそこそこキレイにしておきたいわけです。
そこで先日当店で取り扱いになったこちら。

ステップワゴン洗車

東洋化学 水性ガラスコーティング剤 超撥水スピードコート

個人的に大好きなケミカルメーカー東洋化学が出した簡易コーティング剤のスピードコートをガンガン使用しております。

何が楽って軽く水洗いしたあとに水を拭き上げるじゃないっすか。
その時に「ついで」にこれをシュシュっとして拭くだけでOK。
塗装面はもちろん、樹脂パーツやガラス面も大丈夫なので気を使う事なくシュシュっとして水分と一緒に拭くだけ、ほんとそれだけ。

ステップワゴン洗車

どんな感じなのかが分かりにくいかとおもったので洗車後にわざと水を掛けてみると。
こんな感じで水玉コロコロ系で撥水&防汚してくれます。
拭き取ってから表面をさわるとワックスを掛けたあとみたいにツルツルするのでビカっとした感じもでますね。

あえていうならクリア面だけはちょっとだけムラが残ることあるので、最後に乾拭きしてあげるとなお良し。
逆に言えばそれくらい気楽にコーティング出来るので洗車お気楽勢にはおすすめのコーティング剤です。

ステップワゴン洗車

ちなみにステップワゴンですでに4回フルで吹いてますがまだ半分くらいはありますね。
実際洗車毎に吹く必要はないのでこれならかなり長持ちしそう。

東洋化学の製品はパッケージだけはクソダサいのですが、中身はかなり信用出来ますのでこの手の洗車のちょい補助ケミカルをお探しだった方はぜひお試しくださいませ。

工具を揃える次のステップ

長年工具の販売をやってますと、どうしても避けて通れない事ってありまして。
それは末永くひとりのお客さんとお付き合いするのが「ちょっとだけ難しい」って事。

いや誤解を招く言い方っすね、これ。
長年お店に通ってくれているお客さんはめっちゃ多いすよ、そういう意味ではなく、初見のお客様が初来店してくれてそのお客さんがずっと来てくれる常連さんになりにくい業種とでもいいましょうか……。

どういう事かというと──
これから整備を始めようとする人がたまたまうちに相談しにきてくれてあれこれと工具を買ってくれるようになったとします。

当店の場合ちょっとずついろんな種類を時間掛けて揃える人が多いので最初の2~3ヶ月は基本的なハンドツールをあれこれ吟味して、なおかつそういう相談にも乗って……なんて感じなのですが。

そんな感じで少しずつ工具を揃えていってラチェット&ソケット、ドライバー、プライヤー、レンチ類までたどり着くと、一般的な整備初心者さんはその辺で「工具準備完了」と考えてしまい、徐々にお店に来る頻度が下がっていきます。(まぁ仕方ないんですけどね)
これって工具業界あるあるでして、揃え始めた人は大体3ヶ月から6ヶ月くらいである程度満足するし、実際の作業でも困る場面ってのがなくなっていくんです。

ホントはね、いっぱいあるんですよ。
紹介して使ってもらいたい工具って。

いろいろあるんですけど初心者さんから入ってくれた人達に「その次のステップ」をビジョンとしてうまく説明するのってすごく難しいんです。

このブログをいつも読んでくれてて整備もバリバリ楽しんでいる人には分かると思うのですが、脱初心者さんくらいの工具箱ってまだ足りないモノが結構あるんですね。
でもそういう人達ってその手の使った事のない工具に対しての見識がないから「それがないとどう困る」のかがイメージしにくいんですね。

例えば。
そんな説明の難し工具の代表例だと

PBピックツール

PB スイスグリップピックツールセット

これとか、プロメカさんだと使用率が高いこういう工具もなかなか「その次の工具」として理解してもらうのが難しいです。
もちろんこれだけじゃなく打撃系工具なんかもわりと説明難しくて、プラハンですら必要性を理解してもらうはかなり困難ですからね。

こういった基本工具のプラスアルファ的存在の使用意義って、そもそもその工具を使った事がないという人には説明しても理解してもらえないんですわ。
でもね、工具って基本がある程度揃って「その次」くらいからがホントに楽しいんじゃないかなーと思ってるんですよね。

PBドライバー各種

だからウチのWebサイトって日々更新してなるべく多くの工具の存在とか、便利な使用方法とかを紹介するようにしております。
でも難しいっすねー、いやホント。

ちなみに。

ピックツールセール

PB スイスグリップピックツール(5本組) マグネット付限定セット

上で紹介したピックツールセットは現在限定パッケージでセール中です。
この機会にぜひどうぞ。

プラグ交換のための工具

確実に陽が伸びているのがわかるようになってきましたね。
ひと雨ごとに気温も上昇してきてますし季節の移り変わりを実感しております。

そんなわけでちょっとだけ春の予感みたいなのも感じたりしているのか、お店にもそろそろ動き出しますよーってな工具の相談が増えてきました。
で、そんな相談の中で結構多いのが「プラグ交換」の相談。

普段メンテナンスをしない人とかでもプラグの交換くらいは……なんて人って多くて、その場合結構最初につまずくのがプラグサイズ。

車の場合ならば16ミリを買っておけば大体OKだったのですが、近年の新設計エンジンでは14ミリの使用率も高くなってきておりまして、ご自分の車両のプラグサイズの確認を是非して頂きたいです。
ただしネットで検索してもプラグの品番は出てきますが、プラグを回す為のサイズまではなかなか書いてないのではじめての人はここで迷っちゃうんですよね。

こういう場合にはまず自分の車種にあった替えの新品プラグを先に買ってしまいましょう。
替えプラグならばプラグメーカーのHPに行けばすぐに分かるので問題無く購入出来ると思います。
そしてその新品プラグの実寸を計ってしまえばOK。
これはオイルフィルタでも同じ事が言えますね。
どうせ交換予定なのですから「替える予定の物」を用意してしまうのは一番確実です。

で、サイズが分かったらプラグレンチの選択。

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nepros 3/8プラグソケット

当店でもかなり売れているのがこのネプロスのプラグソケット。
ネプロスと言うと高価なイメージが先行しますが、プラグソケットはそれほどでもないので造りの良さから購入していかれる方が多いですね。

そして……

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Ko-ken 3/8プラグソケット

人気を二分しているのがこのKo-kenのクリップ式。
クリップがある分少し厚くなりがちかと思いきや、結構スマートな造りと豊富なサイズ設定で人気です。

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Ko-ken Z-EAL 3/8プラグソケット

そしてKo-kenの整備向けツールであるZ-EALも同じくクリップ式。
クリップ式の最大のメリットは持ち運び系の工具箱の中に入れて置いても磁石を使っていないので破損の恐れが無く、また他の工具がくっついたりしない事です。
まぁこの辺は個人の好みの問題もありますので、好きなのを選んでください。

 

更にZ-EALからは超薄型で12ポイントのこれ。

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Z-EAL 3/8薄肉プラグソケット(12角)

サイズこそ限定で14mmと16mmしかありませんが、プラグホールが狭くて困るような車両には超オススメです。
(逆に困ってないならスタンダード品の方がいいかも)
欧州車では14mmの12角採用のプラグとかもあるのでそういう場合にもオススメです。

 

あ、そうそう。

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KTC バイク用プラグレンチ

2ストバイクならばこんな専用プラグレンチもあります。21ミリのコンビでごまかしている人も多いかもしれませんが、専用品は使いやすいですよ。

プロでもないかぎりプラグソケットなんて自分用に1個か2個買えば足りるわけですから、気に入ったモノを使って欲しいと思います。