タイヤレバーを考える

ダートバイクっていまだにチューブを使ったタイヤなので基本は自分でタイヤ交換するんですけど。

とにかく私はタイヤ交換がヘタ。

ひどい時は2~3本連続でチューブを噛んでしまってダメにしたりします。
これ結構悩んでいたのですがどうもリム形状の関係もあるみたいで、私の乗っているバイクはちょっと面倒な形状しているとの事でうまい人にも慰めてもらったりもしたのですが・・・やっぱり交換出来ないのはまずいわけでして・・・。

ちなみにちょっと前までは。

普段私が使っていたのがPBのタイヤレバーとテキトーなレバーのMIX使い。

pb_tiarrev_nw3

PBのは仕上げも良くて通常のリム形状のやつだと全く問題無いどころか使いやすいので評判なんですけど、やはり下手くそな人が使うと先端の「薄さ」がチューブ噛みの原因になったりもします。

 

そこで達人さんに教えてもらったり、いろいろ聞いていると上級者ほど愛用者が多いのがこれ。

ktc_tireRXX1

KTC タイヤレバー

昔からある定番品なのですが、なぜかお店でもこれを指名買いする人がいて不思議に思ってました。

で、先日私も実際に使ってみると・・・あら不思議。
チューブを噛みにくいんですね、これ。

ktc_tireRXX3

上のPBと比較すると先端は少し厚めでラウンドも少なめ。
実物見てもストレートに近い形状で野暮ったい印象なんですけど、これがリムに引っ掛けてグイってやるときにあまり奥まで回り込まなくて不意なチューブ噛みを防止してくれる感じです。
普段からチューブに穴開けてしまうって人は一度試してみる価値ありなレバーですね。

結局いろいろ試してみたのですが個人的にはこのKTC2本とPBを1本の3本セット。
ぎりぎりの隙間な所はPB差し込んで隙間を作ってあげてからKTCではめていくってな感じがベストでした。

合計3本使えばかなり楽に出来るし腰もあまり痛くなりませんね。

KTCのは実はもともとの設計者さんがそっち方面ではかなり有名な人だったとかなんとかで、かなり考えられた形状になっているようです。
タイヤ交換自体は「こうやれば正解」ってのはなくて個人的にやりやすいのが一番だとは思いますが、まだ方向性が定まってなくていろいろ試したいって人はぜひ参考にしてみてください。

 

PB精密ドライバーシリーズ

あまり大きく告知される事なく静かにモデルチェンジをしている工具っていくつかあります。
まぁほとんど場合には小変更ですし価格も据え置く事が多いので、みなさんも気が付かないうちにバージョンアップしてたりするのですけどね。

もちろんそうじゃない工具もいくつかあって、ウチみたいに店舗にも在庫を置いている場合だと、ちょっとしたモデルチェンジでも大騒ぎになることがあります。
なかでもPBの精密ドライバーはグリップ色の変更等でここ10年ちょっとで2回のモデルチェンジを受けております。
たかがグリップ変更といっても、お店の在庫分が「全て」入れ替わるのはなかなか大変でして…
結構苦労させてもらっている印象ですね。

PB精密ドライバーセット

PB スイスグリップ精密ドライバーセット(スタンド付)

そしてそんなPBの精密ドライバーがついにマイチェンってレベルではないフルモデルチェンジをして登場しました。
確かにパッと見た目はグリップ変更くらいに見えると思いますが、シャフト径や先端形状まで含めた、かなりの変更を受けております。

PBスイスグリップ精密ドライバー

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今回も最大の変更はグリップでして見た通り『スイスグリップ』がついに採用されました。
印象としては従来品よりも握りが一回り太くなった感じで、小さいネジなわりにトルクも欲しいHEXやTORXでもかなり使いやすくなったと思います。
ちなみにPBでは古いモデルも廃盤になったりせずにそのまま残る事が多いのですが、今回の精密に関しては廃盤指定を受けておりますので店舗でも完全に入れ替えとなっております。PBスイスグリップ精密ドライバー

ちなみに上で書いたフルモデルチェンジのようだ…ってな変更のひとつがこのマイナス。
PBのスタンダードシリーズでは有名なマイナス先端のパラレル(並行)加工があえてされず、写真のようにテーパー加工になりました。
また先端が軸径よりも太くならない同軸も採用されてますね。

さらに言えばPBの独自番手であった「#00」とかの表記が廃止され、刃幅と刃厚の直接表記になっております。
これにより従来よりもマイナスのサイズ設定が増えてますので、より細かなニーズに応える事ができるようになりました。

ちょっと触ったくらいでは「なんだまたグリップ変更か」と思うのですが、実は中身まで大幅アップデートのフルモデルチェンジな精密ドライバー。
お店にも在庫ありますので実物みたい人はぜひどうぞ。