気がつくと

手にとってしまう工具ってありますよね。そこにはメーカーとか品質とか関係無く「なんとなーく、これ使っちゃうんだよね」と言う工具がひとつはあると思います。

で、そういう「いつの間にか工具」になりやすいのがラチェット。

どんなに高性能な良いやつを買い直したと言っても「手になじんでいる」物に勝てない瞬間ってあるんですよね。

本日紹介したKo-kenの3/8首振りロングのミニラチェットもそんな感じ。

HPでも書いた通りこれKo-kenのカタログには載ってない特注モデルです。何故特注するかと言うと、コーケンでは3/8ヘッドへの変換バージョンのミニラチェットはショートとスタンダードしか無いんですね。で、ショートやスタンダードの長さだと14ミリクラスのボルトナットがちょっとツライんですよ。

せっかく首振りになっているんですから、全長が作業の邪魔になる事は少ないわけですから、それならばとロングのモデルを作ってもらっております。

しかし特注組み込みの部品である3/8ヘッドの部品があまり無いので、たまに限定で作ってもらってみなさんに供給している状況です。

毎回すぐに完売してしまう人気モデルですので、前回買う事が出来なかった人は狙ってみてください。

これくらい気楽に使えるラチェットは、なんとなく使ってしまう工具の候補だと思いますよ。

そしてAMAスーパークロスはジャクソンビル。

 

ぼちぼちチャンプ決定の瞬間が近づいているような・・・。個人的にはダンジーに1勝してもらいたいなぁ。

 

 

工場

いやー昨日は完全に日和りましたね。朝起きて天気は問題無さそうだしバイクも完調だしで、出掛ける準備しようかと思っていたんですが・・・。

コースの事を思い描いて・・・。

雪降った→天気が良い→ちょうどMAXでベチャベチャ

と、頭の中で完結してしまいまして・・・いやマディも嫌いじゃ無いんですけどね。少人数での基礎練で泥だらけってどうなのよ・・と思ってしまってパスパスパース!

ちなみに心の友のナガチャンは、同じ思考の結果練習にいったみたいで・・・こんな感じに。

 

なんつーか・・・ド根性っすよね(笑)こういう差が後でとんでもないレベルの差になるんですね、わかります。

そんなこんなで昨日の定休日をのんびり過ごした私は体調完璧で本日もお仕事。

先日の雪の影響で入荷が遅れがちだった荷物がドドーンっと入荷してきたり、週明け頃から頼まれていた見積の期限が今日だったりで、昼飯も食えずにずっとドタバタ。

なんとか午後3時頃には一段落して飯食ってから、そのまま見積書とか一式抱えて外回り。

特に最近多いのが工場から依頼。

主に整備向けとして工具を売ってきましたが、工具を使うのはべつに自動車整備だけでは無いわけでして、工場地帯が多い北関東と言う立地のせいかこの所工場からいろんな問い合わせが増えているんですよね。

またこれだけ景気が悪いと言っていますが実際は忙しい業種ってのもありまして、そういう系の工場は現在もフル稼働なんですよね。

で、そういった工場に実際に行って問い合わせを受けてみると・・・みんな良くこんな工具で仕事してたな・・・ってのが本音。

自動車整備の業界って工具の新作ラッシュや、営業さんの熱心な営業でいろんな工具を活用してますが、工場の主に保全では「え!今までこれでやってたの?」って工具で作業している所は少なくありません。

そういう所に自分なりの工具を提案して納めさせてもらうと結構感謝されちゃったりするんですよね。

 

今日もこんな工具(全長1メートル近いラチェット)を納めさせていただき、現場からは感謝されました。

いやーいろんな分野に顔を出して仕事出来るのも工具屋さんの醍醐味ですね。

汎用。

そういえばウチの実の兄貴がいまだに「汎用」を「ぼんよう」と言うんだよなぁ。まぁ惜しいっちゃ惜しいんだけど意味違っちゃうしなぁ(笑)早く教えてあげろって話なんですけどね。

さて汎用。

この言葉っていろんな風に使われていますが、工具の世界ではあまり良い意味では使われないんですね。

特にSST(特殊工具)では汎用性を高めれば高めるほどに、専門性が落ちてしまって中途半端なポジションの工具になりがちです。

で、そんなSSTの中でもちょっと事情が特殊で難しいのがプーラー類。

これねぇ・・・本当に難しいんですよ。自動車メーカー純正でも無い限り「どこどこの車のどこどこの部品用」と言うプーラーってあまり無いし、そうなるとインナーベアリング用とかクランクプーリー用とかくらいしか分類が無く、その他の大まかなプーラーはほとんど汎用プーラーになっちゃうんですね。

で、なんとなく汎用プーラーってくくりでひとまとめにされているので、その汎用プーラーで実際に自分がやりたい作業が出来るのかどうかはちょっとした賭になってしまいます。

販売している側が難しいってくらいだから、購入する側のみなさんはもっと難しいですよね。

そんな中、近年ここだけは押さえておきましょうってのが爪の薄さ。

本日HPで紹介したKUKKOのスライドプーラーも、薄爪で有名でしてここが分厚いと最近の工業製品には使いにくいんですね。

 

実際壊れるのを覚悟で爪を削った経験のある方も多いと思います。で、汎用の2つ爪や3つ爪のプーラーでは、こういう所を見て行くと安いメーカーと高いメーカーの差が分かると思います。

ちなみに今回のこのKUKKOのセット、かなりお買い得になってます。そういやマトモなの持ってなかったな・・・なんて人は是非是非ご一考ください。

で、こちらは汎用の真逆にあるF150。

 

こういう全てがスペシャルな世界には憧れます、うひー。今年はタイヤも振り出しに戻って面白くなりそうですね。

電気のチカラ。

前の日記でも書いた事がありますが、個人的には自動車&バイクの電動化に関してはあまり否定的な意見は無いんですね。嫌悪感があるのはエコエコ言いつつ目先の欲にしがみつく行為ぐらいです。

そりゃーまー内燃機は好きですし無くなっても良いと、割り切れるほどでも無いのですが、現在開発が進んでいるEVを少し調べてみると結構楽しくなりそうな物も多いんですよね。

しかしちょっと憂慮しているってか・・・この隠れた問題をどうするのかな?と思う事がいくつかあります。

一つ目は電力の供給問題。

現在販売されているEV車のオーナーさんは、多分ですけど夜間料金とかうまく利用しつつ、充電をしていると思いますが、今後この大きなエネルギー利権を電力会社が放っておくとは思えません。すでに各所で噂レベルですが「EV車向け電力契約」が始まるとか出てきてますし、何かしらの囲い込みが行われると思います。仕様や規格、そして電圧の問題とかとか電力の供給元も大きな発言権を持つような気がするんですよね。こういうのを日本の各自動車メーカーは足並み揃えて解決出来るのか?

二つ目は安全性の問題。

ハイブリッド車やEV車は今のご時世もてはやされておりますが、テレビコマーシャルでは流れない問題も多く抱えております。それが安全性。

ご存じの方も多いと思いますがガソリンエンジンの車ってのは、よっぽどの事が無い限り衝突事故を起こしても爆発とかしません。(タンクが破損して引火くらいですかね)

しかしバッテリーは爆発します。また大きな電流が流れるハイブリッド車では、電源のオンオフが結構重要になってくるのですが、これが例えば事故を起こした時に簡単にオフにする事が出来るのか?ってのが結構問題。うちら工具業界でも近年1000ボルト対応の工具の問い合わせがとても多いのです。

JAFはもちろん高速隊とかからも問い合わせや注文が入ってます。こういう一歩間違うと今までの車みたいに気軽じゃ無い面があるんだよって事をそろそろ公にして、みなさんに認知してもらう必要があるんじゃないかなぁ・・・と。(別に悪者にしようとしているわけじゃ無いんです、そろそろ知っておこうよって事)

すでに市販の始まっているホンダやヤマハの電動スクーターも、販売店には専門の講習会が開かれ電気ゆえの怖さのレクチャーがあったそうですからね。

まぁこんな事気にするのもあと2~3年内にはEV市場もかなり活性化すると思うので、早めにいろいろ浸透されてしまった方が良いんじゃないかなぁ・・と思うからなんですね。アメリカとか中国ではすでにモーターやバッテリーのエンジン載せ替えキットとか発売されてますし、いつまでも「電動なんか嫌」とか言っている時代でも無いと思うんですよね。

動画は国内スーパーモタードライダーの佐野新世さんが、モトクロスの草レースにアメリカから輸入した電動モトクロッサーで出場した時の様子。

 

まぁ乗っている人が速いってのもありますが、実際は電動の乗り物もここまで来ているわけです。

騒音も無くモータースポーツを楽しむってのも、アリっちゃアリですよね。

大きい工具。

本日紹介したKo-kenの1/2シリーズ。

まぁメーカーはなんでも良いと思いますが今の主流になっている3/8工具だけでは、どうしてもトルク的に厳しい作業ってあるんですよね。

それでも3/8のラインナップがそこそこあるので、なんとかなったりもしちゃうので1/2の工具ってなかなか手が出ないって人も多いと思います。

しかーし!やっぱ無理は良く無いですね。そんなに高い物でも無いので自分に必要なサイズとラチェットかスピンナー1本で良いので揃える事を強くオススメします。

 

こういうちょっと長くてがっつりトルクが掛けられる工具があると、本当に重宝すると思いますよ。

そしてサイズ的な話なのですが、どうしても「大トルク向け」と言う印象が強い1/2ですが私なんかだと14ミリくらいからは場所やトルクによっては1/2を使ってます。どうしても22ミリ以上とかの印象が強い1/2工具なのですが、実際のトルクで言うと14ミリくらいから40Nmくらいのトルクって出てくるんですよね。

で、40Nmって言うと結構なトルクなわけです。締め込みはなんとかなったとしても緩める時がツライ。

そういう時は迷わず1/2の工具に持ち替えて作業してますね。これだけで作業の効率は格段に上がると思いますよ。

 

お店でお客さんと話をしていても、ちょうど中級くらいを脱出しようとしているユーザーは1/2に目が行き始める傾向がありますね。

3/8を揃える時ほど工具の個数も必要ありませんし、ソケットだって車ならば14から24くらいまでの5個くらい購入するだけでかなり作業の幅が広がると思いますよ。