細いプラス#2

今や工具は星の数ほど存在し車種別の特殊な工具でも無い限り入手で困る事ってのは無くなってきました。

が。

やはり穴というのは存在しまして今日紹介するのもそんな工具です。

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KTC 伸縮式スリムドライバー

伸縮式で伸び縮みし工具箱にも入れやすい機構が付いているスリムドライバーです。

ちなみにスリムってのはブレードの軸径のお話。

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通常Φ7mmはあるプラス#2ですが、この太さだと入らないネジホールがあるんです。

これ実はちょっと珍しい工具の退化のパターン。ひと昔前のドライバーだとΦ5mmとかΦ6mmが多かったのですが、近年のトルク管理の余波を受けて最近のモデルは大体このΦ7mmで作られております。

しかし、世の中の工業製品は逆にコスト削減や軽量化の為にホールを小さくする傾向。

これホント最近の工具事情では珍しい需要と供給の利害が反転してしまった結果なんです。

 

そうなるとやはりと言うか・・細いドライバーを捜しているいる人が増えてきまして、今回のKTCの新発売になったわけです。

KTCのカタログでは「光軸調整用ドライバー」として販売されてますが、実際はこの「細いドライバー」を求めていた人が様々な業種で数多くいます。

地味な存在なのですが探してた人には「あ!」って工具は結構あるもんなんですよ。

 

取り寄せ商品といろいろ

そういや、なんで急にHPをリニューアルしたくなったの?と聞かれる事があるのですが。

個人的な理由の上位に、なんでもかんでも並べておいて買えるようにしておきたい

ってのが’ありました。つまり旧サイトではなるべく在庫のある商品だけをアップするようにしていたのですが、実際取り寄せても翌日入荷って商品が多くお客さんからも「なんだ取れるんじゃん」って言われる事が多くなったのが大きかったですね。
ちなみに当店でも入荷に時間がかかる商品もいくつかあるのですが、それでも4営業日くらいで入荷しますし、今回アップしている商品で「在庫アリ」になっている物でも取り寄せ前提の物が多く含まれております。
一応「出荷目安」も併記してますのでそちらを見つつご理解くださいませ。

でまぁ。

そんな商品って何があるのかな?と思うとおもいますが。
例えばこんなの。

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PB バイクツールセット

これは以前から取り扱いもあったしHPにも載せていましたが・・・。実はカラーバリエーションがかなり多く、うちでは在庫のレッドしか載せてませんでした。

しかし今回からは。

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このように全色購入可能にしてみました。

ここは賛否が別れるところではあると思いますが実際は存在する商品を掲載都合だけで削除していた状況に自分でも疑問に思っていたので決断した感じですね。
この商品ならば在庫が無くても遅くても翌々日には入荷いたします。

出来るだけお客さんに楽しんで買い物して欲しいと思った結果ですので、どうぞご理解くださいませ。

 

ナノコートビット

使い勝手うんぬんの話は置いておいて。

やはり整備の現場に欠かせないのが六角軸のビット各種。これさえそこそこ揃えて持っていれば最悪キチンとした工具を持っていなくてもなんとかなっちゃうんだから助かります。

そんなビットですがいわゆるピンキリありまして、それがなかなかユーザーに伝わりにくい状況だと思います。

そんな意外と選ぶの難しいビット各種ですけど、ひとつだけ飛び抜けてオススメなのがPBのナノコートビット。

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種類も豊富だし作りもばっちりだし、と言うことない工具なのですが。

もっと言えば錆びにくいんですね。これビットだと結構重要のファクターのうちのひとつでして安価で作りやすいビットではあまりメッキされる事がありません。
またメッキ処理自体も実はあまり良いことなくて、公差が厳し目なプラスとかでは正直メーカーも使いたくないってのが本音だと思います。

そこでPBがとった手法がナノコート。

これ語弊を恐れずに言うとアルマイト処理みたいなもんでして(実際は違います)

設計の公差に影響なくキチンと処理出来る表面処理なんです。種類も豊富だし単品供給もバッチリだしでお店でもかなり売れております。

へぇーそんなのあったのね。って人は一度見てみてくださいませ。

>>ビットカテゴリー

色分けも楽しいので自分用に揃えてみましょう。

 

KNIPEX プライヤーレンチ

私がプライベートで遊んでいるのがダートバイクだってのはここを見ている人なら知っていると思いますが。

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この手のオフロードバイクと言ってもいろいろありまして。モトクロスとか林道ツーリングとかね、興味無い人には同じに見えると思いますけど、実はちょっとだけ違うんですね。(まぁ同じっちゃー同じだとも思うけどw)

ちなみに私がやっているのがいわゆるエンデューロ。 エンデューロと言っても実は細かく別れていt・・・・もういいかw

で、そんなエンデューロなオフロード競技の場合、コースがかなりの難コースな事ってあるんですよ。雨振って路面がグッチャグチャだったり、人が歩いて登れないような急な坂を登ったり降りたりとかね。
あ、あと岩と石・・・業界用語ではガレ場と言うのですが、そんなところでバイクを倒すといろんな所が壊れる可能性あるわけです。

 

そんなわけで長時間走る事の多いエンデューロでは人によって工具をキチっと揃えて走る人もいます。(何も持ってない人もいます) でもね、やはり競技中なわけだから出来るだけ少なく・コンパクトなモノが望ましいんです。

で、私はエンデューロもやってて工具の販売もしてるのでそういう相談を良く受けます。車載の工具って人によって考え方が違うので「これ買っておけば間違いない」ってのはなかなか無いのですが、それでもひとつだけ超絶お薦めしてる工具があります。

それがこれ。

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KNIPEX プライヤーレンチ

これの180サイズ。(ダートバイクでお薦めが180mmなだけで、他の用途ならサイズは変わってきますよ)

ちなみに180サイズの諸元では「8603-180 全長180mm 最大開口幅35mm」となっております。注目は最大開口幅が35mmあると言う事。
ダートバイクはモトクロッサーも含めて一番大きいアクスルナットで32mmがMAXです。つまりこれ1本でアクスルを緩める事が出来るわけです。

「えー・・・パンクしたらなんとかピットまで戻るからいらないよ」と言う人もいますが、何が起きるか分からない事に対処するのが車載工具と言う物。
たとえばチェーンが大げさに外れてしまったとか、いろんな原因が考えられるわけです、はい。

 

そしてこの工具。さらにいうと20.8mmの2ストのプラグレンチとしても使えます(これで2ストの人は工具をひとつ少なく出来ますね)
さらにさらに、このプライヤーレンチは「握った力の4~10倍の力が先端に掛かる」よう出来てます。例えば中破してしまって、どこかをグイっと戻したい時とかもこのプライヤーレンチを使えばアッサリ戻せる場合があります。
事実この工具は自動車鈑金工場さんとかでも人気でして用途はまさに曲がった鉄板直しなんですよ。

ってなわけで出先でなんとかしちゃう系の工具としてはかなりレベルの高いオススメ品です。

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先日発売のfrm(フリーライドマガジン)でもご紹介頂きました(ちょいステマ)

※やっと商品の登録が進んできまして本製品も購入出来るようになりました。雑誌発売直後に買えなくなってましたから、気になっていた人はどうぞよろしくお願いします。

 

電工ナイフ

例えばKNIPEXとかPBとか日本国内では整備向け工具で有名と思われているメーカーって実は本来は電工関係が強いんですよね。

以前は日本の絶縁工具の申請をしてなかったせいで、国内シェアを伸ばしそびれた海外メーカーでしたが、今は各分野に広く浸透しつつあります。

実際海外、特にヨーロッパ系の「1000V」対応絶縁工具は出来も良く、工具の資質も良いので現場で使ってみれば、その良さが分かってもらえると思うんですけどね。

で、そんな電工。

私も実は電気工事士免許を持ってたりしまして、過去に試験の為に実技の練習とか嫌になるほどやりました。

で、試験向けの工具の中でも特に日常的に手にするのが電工ナイフ。

これは国産HOZANの電工ナイフです。私が使っていたのもこれでしたね。上の画像のように配線を剥くのにこんな風に作業するわけです。

ホーザンでは試験向けのフルセットから練習セットまで用意がありますので、必要な方は別途お問い合わせください。

そして地味ながらKNIPEXの電工ナイフが評判高いです。

以前のモデルからモデルチェンジしまして、グリップの握りがさらに良くなりました。これは刃の折り畳みとか出来ないのですが、実際に使ってみると折りたためないおかげで刃の根本が使いやすく、また薄刃で剛性感あるので皮むきが飛躍的に楽です。

本職の方にもかなり評判高い工具ですので、たまにしかやらないって人にもお勧め出来ますよ。

 

お店でも本職さんにかなり評判がいいですね。
折り畳みのモデルを使い慣れているって人もいると思いますけど、ぜひ一度使ってみてください。