タンク内の錆取り

今はまだまだ寒い極寒の冬ですが、これがもうちょい経つと春の予感全開の3月になりますね。

その時期くらいから活発になってくるのが中古バイク市場。

 

金額の問題もあるのでしょうが車同様ちょっと前の世代のバイクの方が魅力的だったりする場合もあり、お手頃価格のバイクを購入しちゃうって人も多いと思います。

しかしそこはやはり中古。素性の分かっているバイクでさえもあちこち点検しておきたいのですが面倒なのがキャブ関係。普通に走ってしまえば問題ないのだけどアイドリングとか始動性とか「クセ」だけでは片付けられない不具合って多いんですよね。まぁその辺は年式相応と言いますか、そういうバイクを買ったのだから仕方無いとは思いますけどね。

で、キャブ不具合の一因になっている事が多いのが実はガソリンタンクの錆びです。

特にオーナーが変わって新オーナーが何気なくいれた燃料洗浄剤等がタンク内にあった錆びを落としてしまい、それがキャブに詰まったりするケースもあります。

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実際問題として上記くらいの錆びなら問題無かったりもするのですが、後々問題になるのが嫌ならがっつり整備しておきましょう。

 

こういう錆び落としで人気なのがこれ。

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・ワコーズ ピカタンZ

 

こいつで錆びを落としてあげると・・・。

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この通り。

これ実際に私がやった画像でしてブラシ等で物理的にこすったりもしてません。これだけ落ちてくれれば安心ですよね。

現在この時期にレストアに励んでいる人もいるかと思います。ここは面倒くさがらずに是非行ってくださいませ。

小判型ラチェットの修理&メンテ

工具の専門店として営業しておりますと各種工具の修理依頼やメンテナンスの方法などの問い合わせが入る事があります。

コンプレッサーやジャッキとかの大物はもちろんなんですが、小物系だとラチェットの修理依頼が多いですね。

今日も1本お願いされまして、ついでなのでそのやり方と日々のメンテ方法でも書いてみようかと思います。

 

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今日の相手はKTCの36ギア小判型ラチェット。

個人的にはかなり好きな部類のラチェットでして、小判型としては教科書通りの作り方がされているので他メーカーのラチェットも参考になると思います。

まずこういう小判型のラチェットが壊れてしまう(調子悪くなってしまう)原因の多くが「汚れ」や「埃」の混入です。

 

小判型ラチェットってかなりギチギチに作られていてそのおかげで大トルクを受け止める事が出来るのですが、金属同士の接触面にゴミや埃がはさまるとギアの歯が半掛かりになったりしてギア欠けの原因になるんですね。

このラチェットも中身はかなりゴミや埃がイッパイでして。

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全バラするとこんな感じ。メインギアは作動不良によるギア欠けが見て取れます。

ここまで摩耗してしまうと「交換」しか手が無く、今回はフルO/Hになりました。

 

ちなみに。

ここまで開けた時点でギアに欠損等が無ければパーツクリーナー等で綺麗にしてあげて油を差して上げればOK。それだけでギアの動きは復活します。

このとき注意したいのが

・CRCやラスペネ等の潤滑剤を使わない事。
・そしてグリスのような粘度の高い物も使わない事。

この2点を厳守ですね。このふたつの潤滑剤はどちらもゴミや埃を巻き込みやすく後日作動不良の原因になりやすいです。

なのでミシン油やコンプレッサーオイルのような緩いオイルをチョイチョイっとかけてあげればOK。

前兆としては不意にギア飛びしたり反転時にカチンと音がしなくなったら油分切れかゴミ混入なのでやってあげてください。それも面倒な人は使用後にたまにでいいのでエンジンオイル等にどぶ漬けしちゃってもいいです。

 

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で、せっかく全バラなので隅々までお掃除。パーツクリーナー等で丁寧に磨いていきます。

と、ここまで書きましたが小判型の場合、ここまでバラすと一般の方は組み込めない可能性があります。パウル(小ギア)を留めているボールとスプリングが組めなくなってしまうんですね。

そういう場合には当店でも良いしプロの工具店を頼ってみてください。(出来ればバラバラにする前にお願いします)

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フルO/Hなので気持ちよく部品も全交換。古いギアと新しいギアの角のとんがり具合が違うのが分かると思います。

KTCの場合2000円ほどでO/Hキットが手に入りますので、ひどい場合にはサクっとやってしまうのが良いと思います。

 

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フタをしめる前に作動油をさしてあげてカリカリ馴染ませれば終了。

今回は部品全交換でしたのでオイルを多めに入れてあげて染み出すくらいで仕上げました。

小判型は壊れる前にちょいと洗浄して注油してあげればなかなか壊れる事は無いんですね。たまにでいいのでメンテしてあげてくださいませ。

 

 

 

大掃除

サンメカのみなさんの中にはヨメさんに文句言われながらもいろいろ整備工具を揃えてくれている人も少なく無いと思います。

普段はこんなに似たような物ばっかり買って・・・と言われている人いますよね(笑)

まぁ私も同じ立場なんですけどね・・。

 

で、そんないろんな工具やケミカル達が意外なところで活躍するのがこの時期。そう大掃除です。

私も朝早く起きて室内干し用の物干し台を壁に設置したりいろいろしておりました。(こんな時は電動工具あると便利すよね)

 

 

で、洗い物。

洗い物の中でもサンメカさんが大得意なのが油汚れ。逆言えば奥さん達はこういう物を洗い慣れてなかったりするので良いところ見せるチャンスです。

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・WAKO’S パーツクリーナー

パーツクリーナーでギトギトな所を洗って脱脂してあげるのもよし。

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・WAKO’S フィルタークリーナー

湿式エアーフィルター用のクリーナーなら洗った後にそのまま水に流せるので・・・。

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こんな感じで換気扇とかを台所で洗うのもOK。フィルタークリーナーは油を溶かして乳化させるので、かなり頑固な油も溶かせますよ。

 

さらに言うと。

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・WAKO’S バリアスコート

バリアスコートしておいてあげればものすごくピッカピカになるし、汚れも付きにくくなって良いです。

 

こんな時くらい活躍してあげて少しでも理解を勝ち得ましょうw

気になるラチェット

以前は車(ロードスター)をいじり倒して遊んでましたし、今は毎週のようにダートバイクを乗り回しております。

で、私が工具販売店の人間だと分かるとやはり私の使っている工具が気になるみたいで、工具箱を覗かれたり相談受けたりもするのですが・・・。

残念な事に私の持ち歩く工具は全部オススメ出来る物でも無いんですね。

どういう事かと言うと新製品出れば自分で試しますし、メーカーから発売前の工具を預かればそれを使ってみたりとか・・・自分で理想とする工具を持ち歩いているわけではないんです。ましてレンチやソケットなんかだと1サイズずつ全部違うメーカー持ってたりとかね(笑) パッと見た目はもう目茶苦茶なセットになってたりします。

もちろん全部試すわけでも無いのですが、少しの期間使った方が分かる物も多いので仕方無いんですけどね。

でも、そんなごった煮のような工具の中でもこだわっていつも入れている工具と言うのもあります。

数種類あるのですが、とくに現場で見せたあとに評判良いのがこれ。

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・Ko-ken 1/4首振りロングラチェット

実はいつも持ち歩いているのはこのKo-kenとは限らないのですが(ネプロスとかいろんなメーカーで同等品を持ってます)

・1/4差し込み
・ロング
・首振り
・早回しクイックスピンナ
・少し長めのエクステンション

この組み合わせにこだわって何かしらのセットを持っております。(ちなみに個人的にはこのKo-kenの組み合わせがコスパも良く気に入ってます)

これを持っているとちょっとした作業はほぼ全てこれでいけちゃうんですね。車の時も使ってまして普通の整備では14ミリ以上ってそんなに出てこないのでこれで十分なんですよ。

1/4ラチェットってセットとかで買うとどうしてもスタンダードな長さでちょっと短いと感じると思います。

その点この首振りロングならば

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この長さありますからね。6ミリのHEXとかでもカキカキ作業出来ます。

トルクの掛かってない時にはクイックスピンナで回しても良いし、本体を90度に折ってクルクルしても良いですしね。

 

この工具が便利なんだよねーって現物見せながら紹介すると、みなさんかなり気に入ってくれる事が多いです。

まだ1/4を何も持ってないって人にもオススメでして

・ラチェット本体
・クイックスピンナ
・エクステンション2~3本(とりあえず1本でもOK)
・ソケット 8・10・12mmのどれか

これくらい買えば十分活用出来るセットになります。最小限で買えばKo-kenなら1万円で買えちゃうんですね。

これは一度試して欲しい工具のひとつですね。是非。

LINK-OILの販売店

なんか知らないうちに北関東の代理店になってしまっていた当店取り扱いのエンジンオイル「LINK-OIL」

おかげさまで多くの問い合わせを頂き、またユーザーからも高評価を頂いております。

で、今年になってから近所のショップさん等から「うちでも扱えないの?」と問い合わせが入るようになってきまして、少し代理店らしくいろいろ動いておりました。

昨日も茨城の車屋さんが取り扱いを始めてくれましたのでここでご報告。

 

今日は他の納品があったので寄ってみましたら、ちゃんとドラム缶でリンクオイルが届いてました。

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これはパワー10W40。これが入れてもらえるなら良いですよね。

お店は茨城の猿島郡(さしまぐん)と言う所。千葉からも埼玉からも近いですね。

他にも最上級のトルク15W50とかハイブリッド車にも対応なウルトラエコ0W20とかも在庫してくれてます。

量り売りにも対応してくれますので、ご近所の方は是非行ってみてください。

なお、こんな感じ「ウチの店でもリンクオイルを扱ってみたい」等のご要望があればご連絡ください。(まずは電話でお願いします)※量に関わらず個人ユーザー様への業販は出来ませんのでご了承ください。