いまさら初期整備

8月のあたまには私の手元に来ていた新バッタ号。

直後に3週連続でイベント参加したり注文していた部品がなかなか来なかったりと・・・引っ張ってきましたが、さすがに一回がっつり整備しとかないとマズイと思いましてタイヤやチェーンを含む足回りの全整備を行いました。

なんだかんだ言ってもコンペモデル(レース専用車)ですから、各部のツメが「どうせ一回バラして組み直すんでしょ?」的な造りになってますから、さっさとやった方が良いんですよね。

ステムのグリスアップから始めてスイングアームとか、やばそうなメインネジにスレッドコンパウンド塗ってとか・・。

少しバリっとしましたよ。

後はバッテリー。このバイク、コンペだけどエンデュランサーなのでスターター付いてるからバッテリー積んでるんですよ。

でもやっぱり重いんですね。今リチウムの軽いバッテリーがいろいろ出てますから、そんなのに変えたいなぁ。

 

そこそこ走り込みも出来てきて各部の自分用セッティングも出来てきました。

今は乗ってるだけで楽しいので、しばらくはこの状態で乗り込んでみようかと思います。

 

あ、初期リコール対策まだしてないや。

秋の整備

春夏秋冬。

各季節ごとの味わいがあり楽しみ方も変わってくると思いますが、秋と言えば行楽シーズン。ちょっと上着を着込めばOKな気候はどこにいくのも良い季節ですよね。

ドライブやツーリングにも絶好だと思いますが。

実は整備にも絶好の季節でもあります。

それはもちろん適度な気温とか、日が暮れるのが早くなりガレージにこもっての作業時間が取りやすいとか、いろいろありますが大きな理由のひとつが「夏を頑張った車両の点検」の意味合いも強いですね。

例えばタイヤの空気圧だって40度の外気温で合わせたままでは、空気圧不足になる可能性がありますし、ガレージ内にしまっておいた車両だってガレージ内の温度が瞬間最大で50度近くになったりもしますから、油脂類だって心配です。

私も先日ひと夏頑張ってくれた車両を総点検。

とりあえず油脂類を全交換してあげました。

 

新車のナラシから4度目のオイル交換でやっと鉄粉はあまり付かなくなってきました。エンジンもあたりがついてきたみたいで、回した時の上のパワー感はちょっと怖いくらいに・・・・・。

あ、そうそう。

それとね。

洗車って結構重要なんですよ。車でもバイクでもとにかく、この時期くらい細部まできっちり洗ってあげてください。

 

樹脂パーツのクラックとかゴムシール類の劣化とか、オイルのにじみとかね。いろいろ気がつくキッカケになると思います。特に車なんかだとミッションやデフオイルの交換とかで下に潜ると普段気がつかない不具合とか発見しやすいですよね。

完全に壊れてしまう前に気がつけば大規模な修理にならずに済む場合も多いので、とにかく普段からの洗車で各部に気を遣ってみましょう。これだって立派な整備ですから。

 

あ、そうそう。この所使っていたLINK-OILの新グレード「NUR」

 

気温が下がってきた今でも問題無く使えますね。もっとこうなんというか高温下での使用限定ってなイメージありましたが、実際はほとんど問題無いですね。

タレもほとんど無いし、マイバッタ号に入れてましたが湿式クラッチの感じとかシフトフィールにも変化はありませんでした。耐久からプチ耐久のレースとか油圧確保したい人にはお勧めだと思います。

秋の大汗

急ぎで納車が決まって軽いナラシだけでいきなりSUGOのイベントに持って行ってしまった新らしいマイバッタ号。

で・・・・、なんとなーくだったり、部品が来なかったりで、そのまま乗ってましたが、そろそろ真面目に新車整備でもしておこうかと思いまして、軽くバラしはじめてみました。

私の回りは今、今週末に開催されるJNCC菅生大会に向けて絶賛大整備大会になってまして、なんとなくその熱に感化されたってのも大きいんですけどね。

新車の整備と言っても基本はグリスアップ。

 

普通の市販車と違いレーサーなので納車時のクオリティはそこそこ低かったりします。これは国産のバイク買っても同じ。レーサーは、どうせ一回バラすんでしょ?ってな感じでメーカーも売ってるんでしょうね。

なので内燃機以外をとにかくバラしてグリスアップして組み付けていくわけです。

特に要所はステムとスイングアームのピボットシャフトですかね。走行時はもちろん洗車時にも水が入りやすい場所なのでベッタベタにグリスを封入して水や泥の侵入を阻止します。

あとは前後のブレーキをやって、各部のボルトナットにカジリ防止のスレッドコンパウンド塗って丁寧に組み付け。

ついでに新車時の外装はそのまま綺麗に外して保管しつつ、お色直しの新外装を装着。

 

出来上がりー。

エンデュランサーはライトカウルが主流なんですが、私はMXゼッケンが好きなのでこの仕様にしました。

しっかし、夜が涼しくなったので仕事後に整備するには良い季節ですね。ビール2本とウォッカ2杯呑みながら目一杯陽気に整備出来ました(笑)初めての車両だったので、分からない所も結構あったのですがツイッターで助けてもらいながら出来たのも楽しかったですね。

 

そして昨日は定休日。

セールの影響でお昼過ぎまで目一杯仕事したのですが、なんとか時間を見つけて近所のホームコースへGO。

 

久しぶりにお仲間のテンチョーとも走れて充実した練習になりました。

テンチョーは今週末のSUGOに出場するのでセッティングを手伝ったりしつつ、後半は結構ストイックに走りきりましたね。合計1時間半ほどでしたが2台で競り合いながら走ると、疲れも倍増。かなり涼しい気温だったのですが、汗ビッショリになりました。

やっぱ仲間と走ると楽しいなぁー。

LINK-OIL NUR15W70

取り扱いを始めてすでに2年が経過。通販やお店でもかなり評判が良くて、わざわざオイルだけを買いに来てくれる人も多くなってきたリンクオイル。

まだそんなに有名なメーカーではありませんが、純国産で製造者もすっごく真面目な人だと知っているので私も安心してオススメ出来るオイルです。

現在ラインナップはエコエンジン仕様をのぞけば3種類。

・パワー10W40
・パワーSP15W45
・トルク15W50

パワーSPとトルクはスポーツにふったグレードでして、スポーツ走行する人やハイパワーな人達に人気です。しかしスタンダードグレードのパワーもなかなかすごくて、このオイル入れてジムカーナ戦に出ているインプレッサな人も全然問題無しと言ってくれるほど。

私は単気筒な水冷のセミドライサンプなエンジン(モトクロッサー)に入れてますが、油量が1リッターほどしか入らない過酷な条件でもパワーSP・トルク共に十分なパフォーマンスを発揮してくれます。

しかし・・・例えばこの前出た夏の8時間耐久。

さすがに・・・さすがに、シフトフィールが変化したりキツイ場面もあるんですよね。

そこで出たのがトルクの更に上位グレードの「NUR(ニュル)15W70」

・LINK-OIL NUR(ニュル)15W70 2リッター缶

800馬力とかが普通なD1グランプリの現場で鍛え抜かれたハイパフォーマンスオイルです。粘度表記が15W70と言う事で分かる通り高温下における耐久性にすぐれオイル管理が厳しい現場で威力を発揮してくれます。

で、ハイパワーなターボ車がツライのはもちろんなんですが、実際はオイル量が少ない車両や空冷・・いわゆる油冷なエンジンにもかなり活用出来るんです。

販売前にさまざまな車両に入れてテストしてみましたが、70番台と言う粘度の影響はほとんどなく、エンジンかけてしまえばレスポンスも含めて分からないレベル。

もちろんトルクのようなレスポンス重視のオイルに比べてしまったら、少し落ちるのですが普通の15W50と比べたらホントに分からないと思います。

私も自分のバイクに入れて走行を重ねましたがほんとに良いですね。普通だと2回走行で交換なのですが、とりあえず倍走ってもシフトフィールに変化はありません。真夏から入れてますのでこれはなかなかなんじゃないでしょうか。

ちなみにこのオイル、あまり大量生産に向かない作り方をしているので欠品すると次回納期がちょっと掛かる場合があります。その点だけご了承くださいませ。

ヨーロッパのTレンチ

工具の中でも私がTレンチ好きってのは何度か書いた通りなんですが、Tレンチって言ってもいろいろありまして。

ちなみにアメリカや日本はみんなが見慣れたこんなタイプが主流。

これは良く見るやつですよね。実際使い勝手はかなりよく幅広い用途で便利に使えます。

横幅や全長にもいろんな種類があるので、各メーカーのサイズとにらめっこして自分にあった物を選ぶのが正解ですね。

 

で、ちょっと違うTレンチの文化ってのがありまして・・・それがヨーロッパのヤツ。

昔からバイク整備では一部のファンの間で高い人気を誇っていたのですが、近年は情報が入手しやすくなり一般の人からも問い合わせが増えてきております。

名前の通り「Tレンチ」ってよりは「Tハンドル」な印象のこの工具。アルミ素材が多く、あまり大トルクはいらないバイク整備にはかなり適したTレンチです。

しかし日本での知名度が低く、輸入元さんも多く在庫してくれないので流通が不安定だったんですよね。まぁそれが拡販の更なる妨げになっていたのですが。

で、このビーハのTハンドル。価格も安くて造りも良くて・・・で、かなりオススメなTレンチなんです。

確か最初はヨーロッパ帰りのメカニックさんに注文を受けて取り寄せたのが始まりでした。

それをみていた店内のお客さんが「俺も同じの欲しい」と。何度か仕入れて売っていたのですが、入荷に時間掛かったりしてHPに紹介するまではいかなかった工具です。

で、何度か頼んでいるウチにメーカーさんも在庫してくれるようになってきて、今月からは通常在庫に切り替えました。

なんでもヨーロッパのレース会場ではかなりの使用頻度らしく、人気が高い工具のひとつとの事です。

・偶然手に入れたメディアにもちょうど使っている写真が載ってました。

で、自分でも使ってみたのですが・・・いいっすね、これ。かさばらないし気楽に使えるし、トルク管理もしやすいしで言う事ありません。

8ミリとか10ミリとか1本だけ持っていてもかなり便利に使えると思います。

「なんかもうちょっと良い工具ないかなぁ・・・」なんて探しているバイクユーザーにはお勧めのTハンドルだと思いますよ。