レースとか遠征とか

私のこのブログでたまに出てくるJNCCとかのオフロードレース。
最近見始めた人はイマイチなんだか分からないって人もいると思います。

ちなみに私がショップとして出店しているのがJNCC。
ジャパンナショナルクロスカントリーの略称でして、若干無理やりな感じの名前ですが本場アメリカのGNCC(グランドナショナル)にあやかってのものなので納得しておいてください。

degua001

で、このレース。
主に土日開催として扱われておりますが実際レースがあるのは日曜日だけです。
んじゃ土曜日は?というとコース下見(歩き)したり、メーカーの最新車両の試乗会やったり、それこそウチみたいな出店業者のお店を見て回ったり・・・と、いろいろ楽しむ事が出来ます。

IMG_3976-(1)

とまぁここまでは公式とかでも語られている事なんですけどね。

それだけじゃなくやはりみんながわざわざ前日から集まる最大の理由はやはりこれ。

IMG_3977

いわゆる前夜祭です。
バイクとか車の仲間、さらにいうと今どきのネットを介したお仲間だったりする場合。
みんなで集まってワイワイと飲み明かすなんて難しいんですね。(だってみんなバイクや車で集まるから)
その点レースのために前乗りして前泊するって建前さえあれば、あとは寝るだけの体制になってからは楽しい宴会が待っているわけです。

そしてJNCCとかのダートバイクレースってちょっとだけ遠征な距離にあるので、温泉入ったりとかうまいもの食ったりとかね。
実際小さなお子さん連れて小旅行&レースって人もいますからね。

IMG_4075

別にお高い宿に泊まらなくても車中泊とかテントとかね。
キャンプに来るみたいな気軽さで来てもらってもOKなんです。

最近ではちょっとガチっぽいレース事情みたいなお話が多いのですが、現場レベルではみんなでワイワイと楽しくやっております。
ちょっとひとりで行くの怖いなー・・・なんて人は遠慮なく私にお声掛けください。
一緒に宴会しにいきましょうー。

動画は前回のJNCCの全日本格のほうのやつ。
プロローグで流れる会場の雰囲気が伝わりますかね。

ヘッド交換式トルクレンチについて

このブログでは何度かトルクレンチの事を書いております。
まぁそれだけみんなの注目も高いし実際の現場での有用な情報が少ないってのもあるかも知れません。

実際トルクレンチと言っても「作業あってのトルクレンチ」なわけでして、作業内容によってオススメなモノは大きく変わってきますからね。
すべての人に参考になる事を書くには難しいんですわ。

で。

今日はそんなトルクレンチの中でも少し特殊な存在。
ヘッド交換が出来るトルクレンチのお話。

現在販売されているトルクレンチの多くはソケットを差し込む事の出来るラチェットタイプが主流です。(ラチェットではなくソケットの差し込みだけのモノもありますが)

touniti_torqNW2
・東日プリセット型トルクレンチ各種

こんなヤツですね。普通だとこんなトルクレンチで必要十分ですので、こういったスタンダードなトルクレンチの中でレンジ幅を考えたりメーカーを選択したりって悩むのですが・・・。

トルクレンチを必要とする作業の中には「ラチェットでは作業出来ない場所」があったりします。
そりゃートルクレンチとか関係なく、普段の作業だってラチェット使ったりめがねレンチ使ったりしてるくらいなんですから、当たり前と言えば当たり前なんですけどね。

で、いざこれをトルクレンチに当てはめると・・・ちょっと選択が難しくなるんですよ。
(実際は難しくないんだけど難しく考えてしまうんですね)

 

ここからが本日のヘッド差し替え式トルクレンチの本題。

cl100n15d
・東日ヘッド差し替えトルクレンチ スタンダード

ちなみにこれがヘッド差し替え式のトルクレンチ本体。
画像のようにヘッド部分は付属しないので別途購入する必要があります。

この感じと言うか・・・この雰囲気が一般の人がすごく買いにくくなってるなぁ・・と思います。
だってとりあえずこれだけ買っても使えないわけですよ。何かしらの付属品を購入しないと使えないんです。

ここで実際に店舗にてヘッド差し替え式トルクレンチ購入に関して悩んでいるいる人にたいして相談にのっている体で書いてみます。

前提としてはラチェットでは作業出来ないところが出てきてしまい、ヘッド交換式のトルクレンチは欲しいんだけど、何を買ったらいいのか?どれ買えば正解なのか?って相談から始まると思ってください。

・その1
トルクレンチ選定の基本は変わらないのでまずは実際に使いたいトルク値を把握する。

これは基本中の基本なのですが「特殊なトルクレンチを購入する」という事に注力してしまい、最初の一歩で考えがつまずいてしまうパターン。
とにかくその「ラチェットでは作業出来なくてヘッド差し替え式を選ぶ必要性を感じた作業でのトルク値」を洗い出してみてください。

・その2
せっかくだからと言って全部のアダプターを買わないようにする。

これもいざ買う時に悩んでしまう思考パターンのひとつ。
例えばやりたい作業が12mmのボルトで指定トルクが20Nm、そして使いたいアダプターがリングヘッド(めがね)だった場合。

cl100n15d
トルクレンチ本体(10-50Nm)

rh15d1-230x169
リングヘッド[12D] 12mm

このふたつをシンプルに購入すればいいのです。
でも人間って不思議なもんで「せっかくだから」と言ってリングヘッドの10mmとか14mmとかも欲しくなります。
また12mmしかないと「その作業でしか使えない」と思ってしまうのでなおさらなんですよね。
でもでも、アダプターってそんなに安くないんですよ。だから使う前から一度に揃えようとするとその合計金額で諦めてしまう人も結構いたりします。

今回紹介している東日はいろいろあるメーカーの中ではアダプターがとにかく安いメーカーとして知られてます。
そんな比較的安価で揃うメーカーでも何個か買えばそれなりの金額になってしまいますからね。
ここはとにかくシンプルに「やろうとしている作業の分だけの購入」にしておきましょう。

・その3
ラチェットヘッドは出来るだけ購入しましょう。

上記でグッと我慢してシンプルに購入出来たら、今度はラチェットヘッドだけは逆に購入しておきましょう。

qh15d-230x169

これですね。さっきは無駄なモノ買うなと書きましたが、これは「特殊なトルクレンチ」を「普通のトルクレンチ」に変えてくれる必須アイテムです。

ちょっと話の順番を変えて書くともっと分かりやすいですかね。
ラチェットヘッドの普通のトルクレンチを買って、それに12mmのリングヘッドが付くようにした。
と思えば良いわけです。
こう考えるとすごくスッキリしますね。
この買い方だと普通のトルクレンチを1本買うよりも高くはなりますが、スタンダードなトルクレンチとヘッド差し替え式の2本を買うよりは安く済みます。

 

と、こんな感じですかね。とにかくよくわからない&意気込み過ぎてってのが最初のハードルになっている人が多いのですが、気楽に相談して頂ければわりとお安く揃ったりします。

touni_hed008

画像はヤマハのYZ125のヘッドボルトの1箇所。
こんな隙間ではラチェット形状ではトルクレンチ使えない・・・とご相談頂き、トルクレンチ本体とリングヘッド1個・ラチェットヘッド1個を購入してくれて、このように楽しんで作業してくれてます。

みなさんもこういうちょっとだけ買い方が難しそうって思えるモノは来店でも電話でもいいので気楽に相談してくださいませ。ちょー気楽にお答えします。

touni_hed01
>>東日のヘッド交換式トルクレンチや備品一覧のページ

興味湧いたって人はこちらも御覧くださいませ。

2016JNCC第6戦 岐阜ほおのき大会

いやー、暑かった。
まじで溶けるかとおもった。

そんな灼熱の中で開催されたJNCC第6戦、岐阜県の飛騨高山ほおのきスキー場特設会場に行ってきました!

IMG_4100

会場のロケーションの良さは昨年通りでもうサイコー。
少し石が出てきてるけどまだまだダートバイク走行としてのバージンコースとして、その絶景は健在です。
私はウチのお客さんとNAGmotorsと同行しまして金曜日の深夜に会場到着。

ビックリしたのはその寒さ。
標高高いし避暑地とは聞いていたので涼しいくらいを想像していたのですが、Tシャツではちょっと寒いくらいの感じで「こりゃー涼しくていいなー」くらいに思ってました。(この時までは)

IMG_4102

そして始まったJNCCほおのき大会。
みなさんパドックや出店もバッチリに午後からのエントラントの入場に備えます。
しかし・・・んーーー暑い!
なにこれ明け方の寒いくらいな感じどこいった!?ってくらいに暑い。

それもそのはずこの週末は高山市の今年の最高気温だとの事。
日本の最高気温がしょっちゅう更新される熊谷と館林にはさまれた羽生に住んでいるといってもこの暑さはきつかったですね。

そんなこんなで下見や試乗会、そして出店ブースでのお買い物等々、楽しい土曜日は過ぎていきまして。
私達も大汗かいたので場内の温泉でサッパリ。

IMG_4105

その後はいつもの予選ヒートとなる前夜祭に突入。
ウチらのチームは今回JNCC初参戦って人が5~6人いたので、様子が分からず早めの就寝の人が多かったので私はアチコチに顔出して楽しみました。
(早く寝るのは良いことですよ)

そして明けてレースデイ。

IMG_4108

少しは涼しくなったりして・・・という淡い期待はどこへやら。
土曜日よりも暑くなって場内の温度計では37度を示しておりました。

それでもレースはガンガン進行します。

IMG_4122

いよいよ午前のメインであるFUNクラスのスタート。
今回は1コーナーが「下り」&「逆バンク」という事もありちょっとだけ不安でしたね。

でも始まってみればみんなやはり怖いのか、いつもの登りスタートよりもいい感じになってましたね。
その後レースは進みチームの人達は順調に周回。
特に去年のほおのきで苦渋を飲んだ若手ふたりはリベンジを誓いレースに臨んでましたが、いい感じでレースを運んだようで満足のいく結果になっていたようです。

IMG_4117

それでもこの暑さですからね。
XCレース慣れしていない人は軽い熱中症でダウンしてました。
とにかく兆候が自覚出来たら即レース中止くらいでOKだと思います。
(実際無理して救急車に乗っている人もいました)

そんな感じで午前のFUNクラスは無事(?)に終了。
今回のレースは「全員怪我なく楽しくラーメン食って帰ろう」でしたのでOKOK。

IMG_4126

そして午後。
いよいよメインイベントであるCOMPクラス(全日本格)のレースが始まります。
写真はナグモのナガチャンと、当店とLINK-OILがオイルサポートをしている出口選手。
両者同じ土俵で戦いますのでスタート前の慣れ合いして楽しんでました。
ナガチャンは去年このほおのき大会でCOMP初の表彰台ゲットしてますから、静かに闘志を燃やしてました。
またデグもいいとこまでいくのにマシントラブルでリタイヤがあって今戦こそって感じでしたね。

そしていよいよスタート。

IMG_4115

AAクラスのデグはまぁまぁのスタート。(ま、いつもの事なのでOK)
そしてBクラスのナガチャンはバッチリ決めましたホールショット!
これには今回初JNCCで来ていたお仲間のみんなもヤンヤヤンヤの大騒ぎでした。

IMG_4123

私はお仲間の給油のお手伝いでワークスピットで待機。
みんな普通にしてても暑さでやられそうなので頑張って走ってましたね。

そしてレースは進行。
デグはまたもやマシントラブルで惜しくもリタイヤ。
総合で4位まで上げてきていたので残念でしたね。
ナガチャンも暑さとコースの厳しさに負けて徐々に追い下げてしまい、最終でクラス15位フィニッシュ。(惜しかったなー)

IMG_4124

でも誰も大怪我なくて笑って終われたので今回も目標達成ですね。
帯同してみんなのサポートメインな私としてはホントに怪我なく終われるのは嬉しいです。

今回のJNCCほおのきでも多数の関係者さんやお客さんに声掛けて頂きありがとうございました。
今年も残すところあと2戦。
多分どっちも行けると思いますのでみなさんまたどうぞよろしくお願いします。
(次戦は山形の栗子国際スキー場です)

●オマケ

IMG_4120

わざわざお手伝いにバイク自走で駆けつけてくれたべーちゃんありがとうね。
お礼にRQとの写真を撮ってあげました。

ドイツなレンチ

アメリカ系のクロームメッキなハンドツールの対極にあるのがヨーロッパ系の梨子地仕上げのハンドツール。

仕上げも違うけど作り方と言うか設計思想が違うと言うか、語弊を恐れずに言えばSnap-onを代表するアメリカ系は「壊れても交換しますよ」だとすればドイツ系は「壊れないかなら交換なんか不要ですよ」といった感じ。

この辺はラチェットとかの作動部が多い工具なんかは顕著で、すり減りそうとか壊れそうな部分が交換出来るようになってるのがアメリカ系、逆に全く交換出来ない分強度を持たせている印象なのがドイツ系ですね。
これはどっちが良い悪いの話では無く、各メーカーってか各国の特色みたいなものなので、ユーザーはそういうのも含めた情報を基に購入するメーカーを決めれば良いと思います。

で、今日はそんなヨーロッパ系工具の代表とも言える、ドイツの2大メーカー、スタビレーとハゼットのコンビを紹介。

sta_comb6

スタビレー コンビネーションレンチ

ドイツの2大メーカーを分かりやすく説明すると「柔と剛」
このスタビレーは「柔」にあたるメーカーですね。
別に工具が柔らかいわけじゃなく、全体の造りが美しい曲線で構成されていて使い手にも優しく高強度を実現しているメーカーです。

sta_comb_nw4

持ち手部分は有名なI(アイ)断面になっていて親指がぐっと掛かり、手にしっくりくる感じが良いです。
固定のファンも多く長年愛されているメーカーですね。

 

そして「剛」なメーカーと言えばHAZET

haz_19combX1

HAZET コンビネーションレンチ

曲線の美しさがスタビレーだとすれば、こちらは質実剛健なガチっとした造りでまさに「ザ・ドイツ」みたいな感じ。
でも実際に使ってみるとこれが不思議なんですけど、この無骨な感じが手になじむんですよね。
歴史もかなり古くてSnap-onよりも長く続いているメーカーです。

haz_19combX2

これもどちらが良い悪いは無いですね。パッと見た目で「こっちが好み」で決めてもらっても後悔はしない2メーカーだと思います。
あとは使い込んでみると表面の仕上げ以上の違いもあるのでそれぞれ違う現場で使い分けとかも面白いと思いますよ。

一回見てみたいなぁーなんて人はお店まで是非どうぞー。

PB新製品ラッシュ

最近の当店のWebサイトを見ているとわかると思いますが数年に一度あるかないかってくらいの勢いで各社の新製品が出まくっております。

特にすごいのがPBですかね。
まぁ影に隠れて静かに廃盤になっているモノも多いので、ラインナップが増えているってよりは洗練されていってる感じですけど。

個人的に良いなって思えるのが目新しい工具だけでなく、地味系の通常ラインナップの拡充とかもあって浮ついただけではない雰囲気には好感が持てます。
で、このところ一気に出すぎた感もあり情報が流れてしまったような気もしますので、とりあえず私が良いなって思った工具を少しピックアップしてみます。

まずはこれかな。
ユーザーからはずっと要望が出ていたのになかなか商品化されなかったT型のHEXシリーズ。

pb_1207a004

PB クロスハンドルHEXレンチ

pb_1204a003

PB スライドT型HEXレンチ

このふたつの工具が登場したのは個人的にすごく驚きました。
もうそれこそ10年以上前から強い要望があったのに商品化されませんでしたからね。
急に出てきてそれもサイズラインナップみるとかなりの本気度なわけですよ。
どちらも前サイズ揃える必要はないと思います、自分にあったものを単品買いしてとにかく試してみてください。

そして手前ミソでありますが、私の進言で商品化したPB長年の弱点であったスイスグリップのスタッピグリップの発売。
もちろん通常のドライバーでも良いのですが、ビット差し替えタイプとの相性がよく購入後のユーザーからもかなりの好評を頂いております。

pb_84521

PB スイスグリップスタッピ ビットドライバー

これは本当に良い出来でしたね。
実際店舗でも普通のドライバーよりもこのビットモデルの方が良く売れております。
そしてこれを更に進化させたのが・・・。

pb_8453a003

PB スタッピインサイダー(ビット内蔵モデル)

これこれ!
なんとなんとビット内蔵モデルの登場。
それも従来のネジ込み式ではなく「押し引き」で開閉する収納方式ですよ。
サイズ感はノーマルのビットモデルとほぼ変わらず(実は全長が少し短い?)で作り上げたこのドライバーは店舗でも爆発的な人気になっております。
このスゥーって開閉する感じが実物で見てみないと分かりにくいってもあるかもしれませんね。

こんな感じで決して革新的なモノばかりではありませんが、すばらしい新製品のラッシュはメーカーの勢いも感じていいですね。
(まだまだ他にもありますからね)

見逃してた!って人はぜひ検討してみてくださいませー。