リングスターのオカモチ

樹脂製工具箱メーカーのリングスターから「おかもちタイプ」の工具箱タフリーのご紹介。
実はすんごい昔にランナップがあったのですが、その時は外注品だったみたくて価格も高くあまり人気ではありませんでした。
しかし今回は内製のしっかりした造りと価格の安さで登場してすぐに人気が爆発しております。

リングスタータフリー

リングスター タフリー(樹脂製オカモチ)

現物を見てもらうと分かるのですがとにかくしっかりした造りでさすがリングスターといった感じ。

リングスタータフリー

サイズ感は職種によって賛否があるかもしれませんが、個人的にはなかなか良い大きさ加減かと思います。
サイズ:465×300×H170mm

リングスタータフリー

ちなみに同社のスーパーバスケットとの組み合わせも可能で、画像のようにして使う事も出来ますが……
がっつり固定出来るわけでもなくポンと乗せるだけなので、はたしてこういった使い方をする人がいるのかどうかは分かりません。

リングスタータフリー

そしてこのオカモチのよく出来てるなーって思うところがここ。
いわゆるスタッキングが可能になってまして。
オカモチの中に何か入っている時は中身が入った状態で積み上げ可能。

リングスタータフリー

そしてオカモチを180度反転させてあげると…

リングスタータフリー

中身がない状態ならズボッと完全に重ねて収納しておけます。
これ結構便利なのでよく考えたなーと感心しました。

ってなわけで人気となっているシンプルで使い勝手の良いタフリー。
興味がある人はぜひどうぞ。

トルク数値の見やすいTONEのトルクレンチ

まだまだ私も若かった頃に年配のお客さんに言われたのが「目はなぁ、ある日突然くるぞぉー」ってなお話。
いわゆる老眼ってヤツですね。

もちろん若い頃なんてそんな事気にした事もなかったし「あーはいはい」くらいにしか聞いてなかったのだけど。
本当に、ある日突然。

あれ?

って日がやってきまして。
もうね、これはなってみないと分からないと思うけど。
笑っちゃうくらいにピントが合わないんすよ。
で、私の仕事。工具の販売の現場だとこれが結構クリティカルなダメージでして。

TONEトルクレンチ

例えばこんな感じで工具に型番が刻印してあるのを確認したりとか、サイズを確認したりとか仕事的に頻繁に行うのですが……
それがこんな風に↓

TONEトルクレンチ

ちょっと大げさに加工したけど、マジでこんな感じでもう何が何やらです。

そんなわけで歳取ると手元の小さい文字が見にくいってのは分かってもらえたかもですが、今度は作業者目線で見ると困るのがトルクレンチのプリセット値の確認。
トルクレンチもかなり小さな文字なので作業時にイライラするんですよね。

そんな年配の方にお店でめっちゃ売れているのがTONEのダイレクトセットタイプのトルクレンチです。

TONEトルクレンチ

TONE プリセット型トルクレンチ各種(ダイレクトセット)

このトルクレンチ。
基本性能や使い勝手が良いのはもちろんなのですが、店舗で年配の方に人気な秘訣がこれ。

TONEトルクレンチ

トルクのプリセット値がめっちゃ見やすい。
いわゆるデジアナ式とでも言いますでしょうか、後端部のダイヤルを回すと。

TONEトルクレンチ

こんな風に分かりやすくトルクのプレ値を表示してくれます。
文字も大きく重度の老眼な人でもOKな仕様ですので嬉しいですね。
個人的にもかなりおすすめのトルクレンチです。

金属磨きにおける下地の重要性

車やバイクいじりをする者にとって部品がピカピカしているのは正義だったりしますよね。
綺麗に洗車してピカピカとか、綺麗に塗装してピカピカとか。

そして誰でも挑戦出来る鏡面加工のピカピカなんかは最高にしびれちゃうわけです。

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#これは昔の私の愛車。

で、そんな鏡面加工ですが基本は誰でも根気さえあれば出来る作業としてエイビットとしてはお勧めしてますが……
いくつかの注意点があるんです。

今回はそんな注意点の中でも結構見落とされがちな下地処理の話。

これから磨きをかける面がある程度ツルっとした凹凸のないモノなら気にする事なくいきなり鏡面加工しちゃってもいいのですが。
鋳肌でザラザラなのとか凹凸があってそれを消したいとか、もっといえばツルッとしてるんだけどよく見ると波打ってるような面とかの場合、磨き前の下地作りが最終的な鏡面加工の出来に大きく関わってきます。

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例えばこんな感じのコンロッド。(ロードスターBP純正)

鋳肌が結構キツくデコボコもすごい状態です。
ここで適当に下地を磨きつつ作ってしまうと最後の鏡面時にその波打ち等がハッキリでてしまうのです。
最終鏡面ではピカピカに磨く事は出来ても下地の波打ちまで消せませんので頑張りどころは下地作りなのです。

でも相手は硬い金属なわけでデコボコを完全に消すような研磨作業って手では大変なんですよね。
そこで当店で売れているのはこれ

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ニューレジストン FCディスク 粗目・細目

目詰まりしにくくほどよい研磨能力で誰でも簡単に面出しの研磨が可能です。
柔らかい素材なので曲面にも使いやすいのが特徴ですね。

ちなみに上のコンロッドは私の車に使うのに磨いた物なんですが、FCディスクを使ってこんな感じに仕上げてあります。
※強度アップのため側面鏡面をかけようとした時の写真です。

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#左がFCディスク研磨後のコンロッドです。

まだ仕上げの鏡面をしてませんがここまで磨ければあとは簡単。
メタコンで手磨きでも問題無いレベルに仕上がっております。
とにかく鏡面加工では下地の作り込みが重要ですよって話でした。

パーツトレイの有効活用

整備初心者さんが来店してくれて、ある程度工具が揃ってきた時に
「次はなに揃えると便利ですかね?」
と聞かれたりするのですが、そんな時にオススメしてるのがパーツトレイ。

パッと見ではなんて事ないステンレスのお皿なので、そう紹介してもイマイチ反応が悪かったりするのですが、メインのハンドツールがある程度揃ってきたら持っていて欲しい備品系工具のひとつです。

実際こんな感じで……

パーツトレイ

プロの現場を思い返してもらうとわかると思いますが、こんな風に綺麗に整理しながら整備をするというのはすごく重要な事でして、出来れば1枚とは言わずにサイズを変えて数枚持っていてほしいですね。

浅型トレイ

SK11 浅型ステンレスパーツトレイ

こちらが浅いタイプのステンレストレー。
ちなみに樹脂とか素材もいろいろありますが、溶剤とかケミカルに浸かる事も多いトレーですのでステンレス製がオススメです。
サイズは写真に写っている工具の乗っているサイズが基本サイズだと思ってください。(N24サイズ)

そして少し深いタイプのトレー。

パーツトレイ

SK11 深型ステンレスパーツトレイ

こちらは部品洗浄とか部品のストック時とかに便利です。
ケミカルで浸け置きするときともこの深さがあると安心です。

オイル受け

私はこの深型トレーでオイル交換もしちゃいます。
バイクで2リッターくらいまでなら問題なく受ける事が出来るし、抜いたオイルの確認もしやすくて便利ですよ。

ってなわけで軽視されがちなこういう備品系の工具。
ちゃんとしたものを揃えておくと整備も格段にしやすくなります。
まだ持ってないとか、まだ1枚くらいしかない、なんて人はこの機会にぜひご検討くださいませ。

樹脂部品の分解に

整備用の工具ってとにかくたくさんの種類が出ておりまして。

「こんな工具があったら便利なのになー」

なんて思うような工具ってよくよく探してみると実はすでに存在していたりします。
もちろん個人個人が思い浮かぶようなものがそのまま具現化されたものは厳しいかもしれませんけど、結果として用途としては同じになるなんてものまで含めればほぼ全ての作業にたいしての工具があるのかもしれません。

さて今回はそんな作業用工具の中でも少しニッチながら、確実に需要はある「樹脂パーツ用工具」のお話です。
金属製の機械部品等でしたら汎用工具でたいていはなんとかなりますが、樹脂パーツをさわるのって意外と大変なんですよね。

特にパチンとはめ込んであるようなパーツの脱着には神経を使います。

KTC精密ドライバーセット

KTC 精密ラチェットドライバー&ツールセット

そんな人にオススメなのがこのKTCの精密ラチェットドライバー&ツールセット。
精密ドライバーはね、まぁそのままの工具なのですが。
これに付随する先端系ツールがとても評判いいのです。

KTC精密ドライバーセット

こんな感じでピックツール3本とヘラのようなスパッジャーが入ってます。
中でもスパッジャーと呼ばれるコジリ工具がかなり優秀でして、画像のように薄いヘラ状になっていて樹脂部品の分離箇所やクリップ箇所に差し込んで使用出来ます。

かなり薄い作りですので接合部に隙間がない場合でもクイクイっと差し込んで使えますのでかなり重宝すると思います。

SIGNETマルチオープンツール

SIGNET マルチオープンツール(ステンレス刃付)

また上記のKTCスパッジャーと似た用途ではありますが、こちらはもっと割柄として特化した工具となります。
本体は金属製ではなく強化ポリアミドファイバー樹脂となっており、パーツに差し込んで分離等の作業専用に作られております。
また柄の根元部分にはステンレスブレードも装着してありますので、トルクの掛かる箇所ではそこを使えばOK

工具としてはたいした事のないシンプルなツールですが、この手の作業が多いメカさんからは絶賛されております。
手持ちの適当なマイナスドライバーで代用してたよ、なんて人はぜひご検討くださいませ。