整備の時に座る椅子

整備も集中して長時間行うと身体のアチコチが痛くなったりしますよね。
変な姿勢でギコギコやる事が多いので仕方ないのですし、まだ筋肉痛とかならいいのですがこれが腰とかやらかすとキツイです。

自動車の足回り整備とかバイク整備とかの場合、そんな腰をやらかすような姿勢になる事も多くてみなさんいろいろ工夫したり、プロの現場ではリフトとか使って中腰の姿勢にならないようにするのですが…

逆転の発想というか、車体を上下出来ない環境ならいっそイスに座ってしまえばかなり作業が楽になったります。

今回はそんな作業用に作られたワークシートの紹介。

SK11ワークローラーシート

SK11 ワークローラーシート

普通のイスとは異なり着座位置を低く設定しているので、膝を折ってしゃがむくらいの目線での作業がとても楽になります。(高さ445mm)

またキャスターが付いているので前後左右に座ったまま移動でき、画像のように部品や工具をイス下においておけば必要なモノと一緒に移動しながらの作業が可能です。

SK11ワークローラーシート

SK11 昇降式ワークローラーシート

そしてこちらは先ほどのシートの上位モデル。
画像のように油圧式の昇降機能がついてますので前後左右だけでなく目線の位置も変えることが出来ます。

SK11ワークローラーシート

特に側面で腰の高さ以下の作業が多いバイクの場合、左右に動きながら上下にも可動出来るってのはかなりメリットです。
作業終了後に腰が痛くなったり、膝が痛くなるような人は検討の価値ありなアイテムだと思いますよ。

アサヒツールのダックスキーHEX

車両整備の業界ではあまり有名ではない旭金属という工具メーカー。
アサヒツールというと少し分かる人もいるかもしれませんが、実は工業向け工具ではかなり名の知れた国産の工具メーカーさんです。

アサヒだと分からない人でも「ライツール」の軽量レンチシリーズを作っているメーカーと言えば分かる人も多いかと思います。

ライツール

ライツールのページはこちら

そんなアサヒにはもうひとつ得意な工具の分野がありまして、それが六角レンチ(HEXレンチ)
ボール部分にキャッチャーボールの付いたキャッチャーボールHEXも他メーカーがあまり真似出来ない3mm仕様があったりして何気に良い工具を多数出しております。

そして今回紹介というか説明させていただくのがダックスキーHEXという両端がL型になった特殊なショートヘッドHEXです。

アサヒショートヘッドHEX

アサヒ ダックスキーHEXレンチセット

ロングとショートの2タイプがありまして、どちらも通常片側だけ「L字」になっているL型HEXレンチとは違い、両端がショートヘッドなL字になっております。

これって何の説明もなく見ると「なんだこれ?」ってなるのですが、なかなか良くできていて愛用者も多いショートヘッドHEXなんです。

両端のL字部分をよく見てみるとこのように角で曲げてある反対側が辺部分で曲げ加工がされております。
六角レンチって6面なのでぐいっとネジを回すと、次にレンチを掛ける際に最低でも60度分の振り幅が必要なのですが、このレンチの場合だと反対側を差し込めば30度の振り幅でチョコチョコ回していく事が出来ます。

ダックスキーHEX

この図を見ると分かりやすいですね。

この30度で回していけるってのは先端部分が超ショートになっているショートヘッドHEXの仕様と相まって狭い箇所での作業で威力を発揮します。

いろんなメーカーからショートヘッドタイプが出ておりますが、この機能はこのダックスキーくらいだと思いますので、この手の作業で困っている人がいましたらぜひお試しくださいませ。

一応分かりやすい動画も貼っておきます。

充電式ハンドドライバーについて

工具の世界ってなかなかに歴史がありまして、古くは産業革命時代から「工具」と名のつくものがありました。
そんな長い歴史のある工具ですが、その時の工具の勢力図が変わるほどの革新的な工具の登場って少なくてですね。

私の記憶では超ロングストレートめがねレンチの登場とか。
記憶に新しいのはギアレンチの登場とかですかね。

で。
近年でいうとやはり電動ドライバーの登場ってのは大きかったのではないかと思います。
実際先発で販売したベッセルではしばらくの間品薄が続き、プレ値で取り引きされたりもしました。

そんな電動ドライバーですが業種によって結構賛否が分かれるんですよね。

SK11充電デュアルドライバー

原因は分かりやすくて。
もともと電動工具をガンガン使っていたような現場では「イマイチ」な反応。
そうではなくてハンドツールの手回しドライバーをメインで使うような業種では人気爆発ってな感じでして……

つまりこの電動のドライバーを電動インパクトのように捉えている人には性能不足だったわけです。
でも今まで頑張って手で回していた人には「全自動ドライバー」のようなこの存在は受けたんだと思います。
※店舗ではよく「ラチェットドライバーがボタンで回るようになると考えてください」なんていって売ってます。

SK11充電デュアルドライバー
カラーは3色 ザクとシャアザクとドムです。

SK11 充電式デュアルドライバーNEO

そんな革新的であった電動ドライバーも登場から数年経ちまして、どのメーカーも第二世代に移り変わっております。
このSK11のも正確には3代目ですからね。

SK11充電デュアルドライバー

繊細な作業にも対応するためにトルク調整機能も装備。
締め付け方向のトルクを「1・2・3」のスイッチで変えることが出来ます。

トルク1:2.5Nm(MAX)
トルク2:1.5Nm
トルク3:1.0Nm

↑こんな感じ。
樹脂部品への組付けとかトルクがありすぎるとワークの破損に繋がりますのでかなり好評な機能ですね。

先述しましたが手工具のドライバーの進化系ってなイメージで使うとめっちゃ便利な工具だと思います。
ぜひ一度お試しくださいませ。

neprosの3/8新型ラチェット揃い踏み

昨年の夏頃に10年ぶりのフルモデルチェンジを行ったネプロスの3/8ラチェット。
とりあえず──って事でスタンダードモデルだけが販売されておりましたが。

その他のロングやショート、そして首振りモデルのフルラインナップがついに登場しました。

ネプロス新型ラチェット

>>新型ラチェットも含む3/8ラチェット一覧はこちら

全て刷新されているので作るのは結構大変だったろうなーとは思いますが、ユーザーとしてはとりあえずこれで全て新型が揃ったのは嬉しいですよね。

しかしKTCは新製品がいきなり品薄になることが多くて、このラチェットも例外ではありません。

特にロングは現在メーカー欠品となっておりまして、普通に入手出来るようになるのは多分ですがGW後か遅いと6月頃になるかもしれません。
とりあえず入荷の目処が立ちましたら順次当店のWebサイトでお知らせしていきますのでのんびりとお待ちください。

ネプロス新型ラチェット

とりあえずこのスタンダードと。

ネプロス新型ラチェット

この超ショートは現在も問題なく在庫ありますのでご検討くださいませ。

車両整備向けなタップダイスセット

どんな整備でも基本的にはネジ、特にボルトやナットと相対する事になるわけですが、そのネジ自体が傷んでしまうと余計な仕事が増える結果になります。
そこで整備上級者さんほど少しでもネジの異変を感じると、ササっと修正掛けてから再組み込みしたりするのですが、これが整備の初心者さんだとなかなか出来ないんですよね。

整備慣れしている人ほど「ひと手間」を掛けて結果として仕事を早く確実に終わらせているのも、こういうちょっとした気遣いからくるのものが大きいと思います。

タップダイスセット

そこで今回はネジ山修正には必須のタップダイスのお話。
タップとかダイスはセットで揃えてしまうのが良いのですが、国産のプロ向けとかだとかなりの高額なセットになってしまうので、近年は輸入の簡易セットが人気です。
ネジ山の修正ですからね、初切りするわけじゃなければそれほど高価なものを用意する必要はありませんのでそれでOKなんですけど……。
輸入物のタップダイスセットでは車両整備の現場用としては物足りないサイズがあったりします。
それが「M12×1.25」サイズ。
輸入や格安のタップダイスセットの場合、このサイズが省かれている事がとても多く、セットを買って安心している人の落とし穴になったりします。

そこでエイビット的おすすめなのがこれ。

タップダイスセット

アルプス タップ&ダイス車両整備向けセット

車両整備によく出てくるサイズを網羅したセットになっていて「M12×1.25」もちゃんと入っております。
価格もかなりお買い得になってますので、そもそもどんなセットを買ったらいいのか分からないって人にもおすすめのセットです。
また輸入でよくある六角形状のダイスとかと違い、丸ダイス形状ですのでダイス向けに作られた便利工具もこれなら使用OKです。

タップダイスセット

アルプス タップ&ダイス[インチ]セット

ちなみにこの整備向けのタップダイスセットにはインチサイズの設定もあります。
こちらも意外と購入のハードルが高い工具ですので、こうやって買いやすくなっているおかげか人気が高いですね。

ざっと見ているとどれを買っても同じように見えるタップダイスセットですが、こんな感じで現場での使用を前提に考えてみると使えるセットなのかが分かって頂けると思います。