近況と展望

先日お客さんから「そういや最近自分の話とかあまりブログに書かなくなったね」と言われまして。
そういやぁ最近あまり書いてないな、と。

まぁぶっちゃけ2015年はここでも何度か書いた通りプライベートでいろいろありまして、またそのいろいろってのが身内が倒れた系な話ばかりだったので詳細なんか書くわけにもいかずって感じで自然と自分の事を書かないようにしてたんですね。
そしてそういった負の連鎖に丸々1年翻弄されてましたので少しでも時間があれば仕事してましたし、たまにはバイクの話でも書こうかと思ったのですが・・・ホントに何も無いので楽しかったーみたいな事が書けなかったんです。

そんなわけで去年は私の人生の中でも一二を争うくらい踏ん張って頑張った年だったのですが、その分いろんな事を改革したり実現出来た年でもあったと思います。

でもなー。
なんかしっくりこないんですわ。もっともっと何か出来そうな感じがするんですよね。
今日のこの記事は久しぶりに何言ってるか分からない系な話になりそうですけど、自分の頭の中をスッキリさせるために書き上げようと思います。

すっげー前の日記に一度書いたことあるんですけど。
私がお店をやるにあたってのビジョンっていうんですかね、そういうものの大雑把なイメージっていうのが小学生の頃に近所にあった釣具屋さんなんですね。
うちは田舎だったからまわりは田んぼだらけでした。そしてそんな田んぼの用水路でタナゴとか釣って遊べたんですね。
俺は兄貴にもらった竹竿に仕掛けを作ってもらって釣りに行ってたんで道具とか全くわからなかったんですけど、ある年のお正月にお年玉握りしめてはじめてひとりで釣具屋さんに行ったんです。
そしたらお店のおやじさんが丁寧に話を聞いてくれて伸縮式(?)の釣り竿を売ってくれたんです。
買ってきた釣り竿みて親父も兄貴も喜んでくれてみんなで休みの日にタナゴ釣りに行った記憶がなぜだかすごく鮮明なんですよ。

今でも当時の釣具屋さんの雰囲気とか思い出せて、いや別にすごいお店じゃなかったんですよ、昔からある町内の釣具屋なんだけど・・・たぶんおやじさんとセットで覚えてるんでしょうね。

だからそういう専門店の雰囲気とかかっこよさとかを自分のお店でも体現してみたかったんだと思います。
この気持ちって店をはじめた頃から1ミリも変わってなくて・・・でも体現出来てるかどうかは難しいですけどね。
で、そういう事を考え始めるとまだ何か足りない。何が足りないんだろう?って考えこんでしまいます。

 

去年はやるぞ!と決めた3つの事が実現出来ました。
今年も何かやらかしてみたいんです。

そして上で書いた負の連鎖の話。なんとか収束したと思ったら先月末にまたはじまりまして・・・いい加減勘弁してくれやって思いつつも、クサクサしてても仕方ないので今年もやったらーって気持ちになりましたよって話です。

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こいつもいつのまにやら大きくなりまして。(名前はたまです)
朝から晩まで仕事してる私を叱咤激励してくれております。

そんなわけで近況としてあまり楽しい事が書けないかもしれませんが、がっつり頑張っていきますのでみなさんも応援よろしくおねがいします。

継続はチカラナリ

よーし!今日から工具を仕事にするぞー!
と、かなり安易に関わってから早25年、言わば四半世紀すよね。

はじめた頃はドライバーに2番とか3番とかある事すら知らないズブの素人だった私も、いまや業界内でも一目置かれる存在になったりして・・・まぁあれですよ、長くやってるだけなんですけどね。

そしてお店にくるお客さんからよく言われるのがこのブログとかWebサイトのこと。
特にブログというか前身の日記から数えるとすでに17年以上、日記を書いているわけでしてそれをそこそこマメに更新しているのが偉いと褒めていただいてます(照
これも言わばなんつーかなー・・・惰性とは言わないけど、書き慣れてしまえばちょっと長文のブログでも10分ちょっとで書けるし、ブログに関しては誤字脱字とか構成とか一切キニシナイって事にしてるので、思いつくままダダダダーっと書きなぐっているのが現状なんす。

でももちろん良いこともあって本編でもあるメインのWebサイトの商品紹介の文章とかも、このブログを長く続けているおかげなのか「文章を書く」という事に全く抵抗がないので、そういう「書き慣れている」というのは自分の助けにもなっていると思います。

そして2年前からはじめたFRM誌や今のrider誌でのコラムが自分の中ではかなりの転換期になったと思います。

もともと学も無く「てにをは」とか句読点とか・・・まぁーテキトーテキトー超テキトーだった私がそういうのも気にしながら書くようになりました。
以前からも雑誌への寄稿は何度もしているのですが、そういった場合には編集さんがある程度修正してくれたんですね。
でもでもミカミ編集長は・・・ほぼそのまま載せる(笑)
なので自分で十分に推敲してから原稿送らないとやばい!と危機感から自分で書いたテキストを何度も見返すようになりました。(それまでそんなのやった事なかったw)
そして工具の話といっても「出来るだけ商品紹介にならない工具の大枠な話」を書くと自分でルールを勝手に決めて書いているコラムなので、いつものようにWebやブログのノリで文章が書けないんですね。

でもこれのおかげでもっと文章を書くのが好きになったと言うか楽しくなったというか。

で、そんなrider誌の最新号が届きました。

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今号は・・・も!面白いです。
Baja1000にチャレンジした風間さんの話とかダカールラリーの三橋淳選手の話も載ってます。

ちなみに今日のブログはそんなライダー誌の紹介コメントに「コラム:工具の話(第12回)」と書いてあって。
え!?もうそんなに連載してるのー!?
と自分でも驚いたので「はぁーやっぱ続ける事って大事なんだなー」と思った次第でございます。

ってなわけでrider誌最新号は店舗に在庫もありますのでお近くの方はぜひにー。

ガレージ

ある程度趣味が極まるとやはり欲しくなるマイガレージ。

昨日発売のダートスポーツ誌に当店の隣に出来たナグモータースの記事を取り上げてもらいました。

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ナグモータースとの連携は当店Webサイトのトップでも告知済みですので知っている人も多いと思いますが。
実はこの工具店と整備屋さんがコラボするっていう企画の水面下ではもうひとつ「ガレージを建てて、それをカスタムする」っという企画も動いておりまして。
今回の雑誌掲載もそういう趣向でも取り上げてもらってます。

雑誌にも出ている通り、このガレージはもともとイナバガレージの既成品を使いアレコレとカスタムした仕様となっております。

コンクリート基礎こそ職人さんにお願いしましたけど、あとは・・・。

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棟上げ、外板等の立ち上げはお仲間でワイワイやりながら一日で完成。

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内装工事はナガチャンがたったひとりで黙々と仕上げました。
最終的に内側の壁も貼るので垂木とか悩みましたがうまくいきましたね。

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電気は配電盤等も含め仲間の電気屋さんがやってくれまして。

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こんなにかっちょいいガレージに仕上がっております。

で、実はエイビットのある北関東はそこそこ田舎なのでガレージを建てたいって人の相談も多いんですね。
ただの物置や車庫をちょっとだけ工夫していわゆる「ガレージ」にする。
これって単価もわりかしはっきりしてるし検討しやすいですよね。

私の兄貴がイナバガレージの販売店をやってまして、もしこういうのに興味ありましたら当店で相談に乗ることが出来ます。
もちろんガレージの販売・施工&カスタムも実際に行う事が出来ます。
興味がある人はご相談くださいませ。(近県の人に限りますけどね)

整備始めました

先日お伝えしたとおりバイクの入れ替えをしました。
今度ウチにきたのはちょっと古い2007年モデルの2スト250のモトクロッサーです。

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コンペモデルのダートバイクに詳しくないと「また同じようなバイクにしたの?」って思うかもしれませんが、前回まで乗っていたのはエンデューロ向けの4スト車両でして、モトクロスのようにでかいジャンプを飛んだりする事がない反面、ガレガレなとことか急坂のヒルクライムやダウンヒルに対応するためにどちらかと言えば人間に優しい乗り物でした。
しかし今回のモトクロッサーの2スト250は人間には全く優しくないヤバメのかっとびマシーンでございます。

ヘタレな私がなぜこんなに厳しい車両にしたのかと言えば・・・まぁなんとなくです(笑)
今まで楽をしすぎていたので久しぶりにヤバいヤツに乗ってみたくなったって感じですかね。

で、譲っていただいた方(代理なので本人ではないです)からは「あまり乗ってなかったようだよ」と聞いていて、ここで普通の市販車ならば好条件になるのかもしれませんがこういう競技車両だと「乗ってなかった=無整備」な疑惑も・・・。
市販車ならばメンテサイクルもそこそこ長いので問題になる事は少ないのですが、こういうコンペモデルではメンテサイクル短いですからね・・・。

自分はオークションとか使わないのですがバイク仲間の人がコンペモデルをネットオークションで見つけてきて「なんか買ってからあまり乗ってなくて綺麗な車両が安く出てる」とか騒いでいる事があるのですが、そういう場合私は「やめといた方がいいよ」って言っているのもこの辺が原因ですね。
ガンガン乗ってガンガン整備してある車両の方が良い場合が多いんです。

とまぁちょっとだけ試走してみてエンジンは問題無さそうなのは分かったのですが、やはりもうアチコチだめなわけです。
ってなわけで久々の軽めのレストア企画になってまいりました(笑)

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まず。
サスペンションの前後が完全にダメ。ブレーキもNG。ベアリング類もほぼ全滅な状態。
納屋に入れっぱなしだったとの事ですが新車整備した形跡もなく、全体的に油っ気がなくなっております。

とりあえずお小遣いの中ですませないといけないので走行に支障がある箇所を今回はおとなりのNAGmotorsにお願いして各所の整備を開始しました。

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ナグモータース(以下:ナグモ)はサスペンションもスペシャリストなのでシール交換のついでに、バルビング変更もお願いしまして、尖った性格のモトクロッサーをエンデューロでも使えるように少し柔らかい方向でモデファイしていきます。

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もちろんリアサスペンションも。

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このシムを積み替えてショックの特性というか雰囲気を変えていきます。
この辺は私はさっぱりなので「ほへぇー」と見ているだけでした。

とにかくやらないといけないメニューが多すぎて全部は紹介出来ないのですが、今回はかなりの重整備も多いので個人的には工具の勉強にもなり楽しいですね。

ベアリングの事もここで紹介したかったのですが、あまりに酷すぎてほぼ交換作業なのでそういうのはナグモのブログに任せたいと思います。

徐々にですが走れるようにしていって今月末くらいにはカタチにしてみたいと思います。
まぁカタチになっても人間側が対応出来ない可能性もかなりあるんですけどね(笑)

※あ、そうだちょっと宣伝。
ナグモが昨年からずっとテストしていたLINK-OILとの共同開発な2ストオイルが遂に発売になりました。
興味がある人はウチでは売ってないのでナグモに直接買いにいってくださいませ。

乗り換える

自分の愛車にたいする接し方ってみなさんそれぞれあると思います。
同じ車両を長年に渡り大事にされる人や、出来るだけいろんな車両を乗ってみたいって人もいるでしょう。
これはどちらが良い悪いの話ではなく、その人の考え方次第ですのでどちらも素晴らしいとも思います。

実は私、むかしは「同じ車両をずっと乗り続けている人」に憧れた時期がありました。
職業柄多くのメカニックさんと関わる事が多く、新車で購入した車やバイクを20年とか30年とか大事に持っている人が純粋にすごいなーと思ったからなんですね。
また同じ車両を維持するのってインターネットもここまで普及する前でも、コミニュティーが形成されそういう中でのお付き合いも楽しそうに見えたんです。

そういった憧れというかコンプレックスなのかな?
うまく言葉に出来ないけど羨ましくみていたのは確かだったと思います。
それというのも私は基本的に車やバイクに関していわゆる擬人的な愛着をどうしても持つことが出来ず(いや、普通に大事にはしますよ)例えば車両乗り換えの時とかもなんとなく後ろめたいモノを感じたりしていたんですね。

でも何年か前に高齢のお客さんに「死ぬまでに少しでも多くの車両と接したいんだよね」
と言われた事が私の呪縛を救ってくれた気がします。

そう、最初に書いた「一台を大事にする派」と「乗り換える派」があったとしたら、私は多分決定的に後者なのだと思います。
そしてそれをなんとなく後ろめたいと感じてしまっていたのですが、それも近年は割りきって「いろいろ乗ってやろうじゃないか」と前向きな気持ちになる事が出来ました。

あ、ちなみに試乗とか他人の車両を借りるとかそういうのは自分の中では「乗る」に定義しません。
あくまでも自分の所有物になってはじめて1台のカウントなのです。
ちょっと乗ってあれこれ言うのは評論家さんにでも任せておけばいいと思ってます。

 

ってなわけで。

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3年チョイかな。
楽しませていただいたKTMのサンゴー君とは先日サヨナラしまして。

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中古ですが新しいバイクが手元にやってきました。
少し手を入れないとまともに走れないバイクなので、本気で乗り出すにはまだ時間が掛かりそうですけど、今から楽しみで仕方ありません。

そしてこうやって新しい車両が手元にくるたびに「これが人生最後の車両かもしれない」とか思っちゃうわけですわ(笑)
私もいつかは終の棲家(ついのすみか)ならぬ、終の車両を見つける事が出来るのでしょうかね。